(鳥取)残雪の伯耆大山
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.4km
- 登り
- 958m
- 下り
- 964m
コースタイム
天候 | 曇り、霧(ガス)、ときどき晴れ間 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
米子ー県道24号ー大山登山口 |
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は、登山口からずっとあり、だいたい1.5~2mの感じ。 雪はだいぶ締まっており、踏み跡もしっかりしているので、ラッセルするような箇所はなかった。 午前中はアイゼンは必要。午後はだいぶ雪は緩んでくる。 8合目から上は目印が少ないが、竹竿などがだいぶ差してあった。 視界不良時は要注意。 弥山山頂付近は南側に雪庇あり。 6合目の避難小屋、山頂の小屋は使用できる模様(ただし無人)。 ※6合目あるいは8合目から元谷方面にドロップインするスノーボーダーが、 多数登ってきていたが、元谷はナダレに要注意、かもしれない。 ※ 大山の駐車場は、3月末まで有料。休日は1000円/日。 |
写真
感想
【山行No 441】
※ 以前から、積雪期の大山(伯耆大山)に登ってみたいと思っていたが、
冬場は天気が荒れることが多いので、なかなか行く踏ん切りがつかなかった。
しかも今年は、3月上旬に遭難事故も起こったので、どうしようか?と考えていたが、
友人が2月下旬に登って、「割と簡単だった」という話も聞いていたので、
3月下旬の晴天の日を選んで、独りで挑んでみることにした。
・3連休ではあるが、あいにくと、まんなかの土曜日に仕事が入ってしまった。
しかたないので、土曜の仕事が終わってから、車で四国(新居浜)を出発。
高速を飛ばして、21時に米子着。ビジネスホテルに泊まる。
・朝、米子のホテルで起きると、天気予報は終日、晴れの予報。
予想通りだ。が、大山方面は雲がかかっている。
今日はどうだろうか?と思いつつ出発する。
6:50-7:10 大山駐車場(標高=約750m、気温=プラス4℃)
・まだスキー場が営業しているため、朝早いのに駐車場には
続々と車がやってきていた。とりあえず車を停めて、登山に向かう。
7:20-30 大山登山口(標高=約800m)
・夏道の登山口から登り始める。
積雪はいきなり、1.5m程度はあり、さすがに山陰だなぁ。
雪もほとんど見なくなった四国とはだいぶ違う。
・登山道、雪は多いがしっかりとトレースがついていて、
堅く締まっており、潜るようなことはない。アイゼンもしっかり利く。
登山者も予想よりだいぶ多く、自分の前後に続々と登っている。
・標高=1000mの標識あたりから、だんだんと傾斜が急になってきた。
ピッケルとストックを両手に持って、じりじりと登ってゆく。
まわりはブナの森。今日はシジュウカラの声が良く響き、
そろそろ春めいてきたな、
9:20 六合目(避難小屋) 標高=約1380m、気温=0℃。
・雪の中に、半分埋もれた小屋。
ちょうど他の人も休憩に入っている。
この付近から視界が出てくるはずだが、
今日は上空は灰色の雲がでており、周りもガスで視界はあまりない。
・登山者ばかりかと思っていたが、スノーボードを担いだ人も
結構登ってきており、彼らはこのあたりから
元谷へとドロップインするようだ。
9:40 (標高=1500m付近)
・上空の雲がだいぶ動いてきたな、と思ったら、
急に視界が出てきた。
山頂部の雪稜もまじかに見えるし、
麓のスキー場当たりも良く見える。
なかなかいい感じだ。
・そのあとは結構急な雪の坂をさらに上ってゆく。山頂は近そうに見える。
10:10 8合目
・雪に埋もれた標識がチョコンと出ていた。
ここでようやく急登が終わり、なだらかな頂上斜面となる。
雪の中に、霧氷をびっしりと着けたダイセンキャラボクが寒そうだ。
この付近はのっぺりした斜面なので、視界不良時は迷う危険があるが、
遭難対策で、約10mおきに竹さおなどが差してある。
10:30-11:40 大山(弥山)山頂(標高=1706m、気温=2℃程度)
・もっと難しいかと思っていたが、以外と簡単に山頂に到着した。
しかし、9合目あたりまで晴れ間が出ていたのに、
頂上についたころから、また雲が覆って視界がなくなった。
頂上からの稜線の展望を楽しみにしていたのになぁ..
・そのうちまた晴れるか、と思い、頂上小屋の脇に座って、
カップラーメンでの昼食を取る。
そのあと、再び頂上部に行ってみたが、雲が去来して
なかなかスッキリ晴れない。
雲間にはうっすらと、稜線を縦走する人たちの姿が見えた。
また、頂上の少し先には、菊の花が供えてあった。
2週間前に遭難した人たちへの手向けだろう。自分も手を合わせた。
・さて、1時間も待ったのに展望が出てこないので、
あきらめて下山にかかる。
今日はわざわざスノーシューを持ってきているが、
登りには使うチャンスがなかったので、ここからしばらく
スノーシューを使ってみる。
頂上のプラトー部は傾斜も緩やかで、古雪のうえに
20cm程度の新雪が積もっている状態なので、
スノーシューでも割と歩きやすかった。
トレースの脇の新雪部分を選んで、適当に8合目まで下る。
・8合目からはアイゼンに履き替えて、緩み始めた残雪の上を
ザクザクと下る。
12:20-30 6合目
・小休止してカフェオレを飲む。
ポカポカして、いかにも春山だな。
稜線はまだ雲に隠れていて、ここから望む大山の
北壁は、まるで穂高あたりの岩稜のように険しい表情をしている。
・さらに樹林帯をぽくぽくと下る。
まだ登ってくる人がいる。今日の大山は盛況だ。
緩み始めた雪を、シリセードを交えながらずんずんとくだる。
しかし、念願の積雪期の大山を登頂した割には、
充実感がないというか、少し淋しい雰囲気の午後の下山。
13:20 登山口
・下りも割と早く、2時間程度で下山できた。
ここから車道をテクテクとあるくが、橋のところから振り返ると、
いつの間にか稜線の雲はなくなっており、
残雪をまとった大山の稜線が、以外なほどに雄大に見えた。
13:30 大山 駐車場着
・スキー場から音楽が聞こえる、のどかな麓に、無事到着した。
本日24日から駐車場無料になってました( ☆∀☆)
一度は行ってみたいです^^
遠いですねえ…
kimberlite さん 、コメントありがとうございました。
北国では残雪の山は特に珍しくもなんともないと思いますが、
関西以西だと、中国地方の大山と、四国の石鎚山くらいしか、
残雪期の雪山を楽しめるところがないのです。
東北の山々は、今頃はまだ深い雪に覆われて、登山自体が難しいのでしょうね。
以前、ゴールデンウイーク中に、鳥海山、月山、飯豊連峰を
登ったことがありますが、雪の多さに圧倒された記憶があります。
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