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Yamareco

記録ID: 420125
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
奥多摩・高尾

東日原BS→天目山→酉谷避難小屋→酉谷山→雲取山→鴨沢BS

2014年03月22日(土) ~ 2014年03月23日(日)
 - 拍手
体力度
9
2~3泊以上が適当
GPS
17:15
距離
41.7km
登り
3,668m
下り
3,762m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

[1日目]
06:59 東日原バス停
09:15 一杯水避難小屋(16分休憩)
10:09 天目山
11:56 七跳山
13:23 酉谷山避難小屋

[2日目]
05:28 酉谷山避難小屋
05:47 酉谷山
06:08 行福ノタオ
07:31 水松山
08:32 長沢山
10:20 芋ノ木ドッケ
10:58 大ダワ
11:31 雲取山荘
12:21 雲取山
13:39 ブナ坂
14:56 水場
16:11 鴨沢バス停
天候 1日目:晴
2日目:晴
過去天気図(気象庁) 2014年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
12月の時点では雪がついて危険な感じだった、滝入ノ峰の巻道はすっかり雪が融けていました。
ちなみに雪の時期には亡くなった方も居るとのこと。
2014年03月22日 08:24撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/22 8:24
12月の時点では雪がついて危険な感じだった、滝入ノ峰の巻道はすっかり雪が融けていました。
ちなみに雪の時期には亡くなった方も居るとのこと。
天目山から見た雲取山方面。この日目指す酉谷山は右奥ですね。
2014年03月22日 10:10撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/22 10:10
天目山から見た雲取山方面。この日目指す酉谷山は右奥ですね。
いつ見ても素晴らしい眺め。(違法伐採により得られた景色というのが微妙な所ですが)
2014年03月22日 10:10撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/22 10:10
いつ見ても素晴らしい眺め。(違法伐採により得られた景色というのが微妙な所ですが)
なんか前より伐採されてない??
2014年03月22日 10:10撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/22 10:10
なんか前より伐採されてない??
ハナド岩からの眺め。これまた素晴らしい。
2014年03月22日 10:46撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/22 10:46
ハナド岩からの眺め。これまた素晴らしい。
長沢背稜につけられたルート(巻道)はほとんど雪の斜面になっていました。特にここ、七跳山の巻道は傾斜が厳しくステップもなさそうだったので、あきらめて七跳山ピークを越えました。
2014年03月22日 11:46撮影 by  NEX-5N, SONY
3/22 11:46
長沢背稜につけられたルート(巻道)はほとんど雪の斜面になっていました。特にここ、七跳山の巻道は傾斜が厳しくステップもなさそうだったので、あきらめて七跳山ピークを越えました。
七跳山山頂。
2014年03月22日 11:56撮影 by  NEX-5N, SONY
3/22 11:56
七跳山山頂。
景色はないということでしたが、冬枯れした木々の合間に雪山が見えました。
2014年03月22日 11:58撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/22 11:58
景色はないということでしたが、冬枯れした木々の合間に雪山が見えました。
これまたひどい斜面。こちらはステップがあるので、そのまま通過できました。
2014年03月22日 12:36撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/22 12:36
これまたひどい斜面。こちらはステップがあるので、そのまま通過できました。
浅間山。
2014年03月22日 13:08撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/22 13:08
浅間山。
両神山。
2014年03月22日 13:10撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/22 13:10
両神山。
昼下がりに酉谷山避難小屋へ到着。この時点では誰も居ませんでした。
2014年03月22日 13:23撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/22 13:23
昼下がりに酉谷山避難小屋へ到着。この時点では誰も居ませんでした。
水はたっぷり出てます。
2014年03月22日 13:23撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/22 13:23
水はたっぷり出てます。
大岳山、御前山の間、遠くに見えるのは生藤山、陣馬山等かな。
2014年03月22日 13:46撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/22 13:46
大岳山、御前山の間、遠くに見えるのは生藤山、陣馬山等かな。
夕焼けを期待していたのですが、山の陰になって今ひとつでした。
2014年03月22日 18:05撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/22 18:05
夕焼けを期待していたのですが、山の陰になって今ひとつでした。
夜に浮かび上がる富士山。(肉眼では見えません)
2014年03月23日 02:39撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 2:39
夜に浮かび上がる富士山。(肉眼では見えません)
空が徐々に赤く染まり始めます。
2014年03月23日 05:20撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 5:20
空が徐々に赤く染まり始めます。
酉谷山への登っている最中、背中から朝日が昇ります。
2014年03月23日 05:47撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 5:47
酉谷山への登っている最中、背中から朝日が昇ります。
朝日に染まる酉谷山山頂。
2014年03月23日 05:47撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 5:47
朝日に染まる酉谷山山頂。
朝陽に染まる奥多摩。
2014年03月23日 05:48撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 5:48
朝陽に染まる奥多摩。
この日も両神、浅間山は見えましたが、若干もやっていました。
2014年03月23日 06:17撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 6:17
この日も両神、浅間山は見えましたが、若干もやっていました。
突然樹林が切れ、開けた場所に出ます。
2014年03月23日 07:01撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 7:01
突然樹林が切れ、開けた場所に出ます。
酉谷山へ続く、熊倉山、檜岳などの峰々。今度酉谷山に来るのはこのコースかな…。
2014年03月23日 07:02撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 7:02
酉谷山へ続く、熊倉山、檜岳などの峰々。今度酉谷山に来るのはこのコースかな…。
芋ノ木ドッケの手前くらいは一瞬樹林が切れます。写真は天祖山。
2014年03月23日 10:05撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 10:05
芋ノ木ドッケの手前くらいは一瞬樹林が切れます。写真は天祖山。
大ダワに行く途中の樹林から。和名倉山かな?
2014年03月23日 10:39撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 10:39
大ダワに行く途中の樹林から。和名倉山かな?
埼玉スタイル標識ですね。
2014年03月23日 10:58撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 10:58
埼玉スタイル標識ですね。
雲取ヒュッテの屋根越しに両神山。明らかに切れ落ちた所が見えます。西岳と東岳の間かと思いましたが、角度的に違いました。
2014年03月23日 11:21撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 11:21
雲取ヒュッテの屋根越しに両神山。明らかに切れ落ちた所が見えます。西岳と東岳の間かと思いましたが、角度的に違いました。
雲取ヒュッテ跡のすこし上から振り返ると屹立する芋ノ木ドッケが望めます。テン場のロケは雲取山荘より断然こちらの方が良さそうだったのにどうしてなくなったんでしょうかね。
2014年03月23日 11:22撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 11:22
雲取ヒュッテ跡のすこし上から振り返ると屹立する芋ノ木ドッケが望めます。テン場のロケは雲取山荘より断然こちらの方が良さそうだったのにどうしてなくなったんでしょうかね。
連休最終日だからか人影はあまり多くなかった雲取山荘。立派な佇まいです。
2014年03月23日 11:31撮影 by  NEX-5N, SONY
3/23 11:31
連休最終日だからか人影はあまり多くなかった雲取山荘。立派な佇まいです。
雲取山荘前からの眺め。テン場は奥多摩小屋の方がよいとは聞いていましたが、確かに。
2014年03月23日 11:31撮影 by  NEX-5N, SONY
3/23 11:31
雲取山荘前からの眺め。テン場は奥多摩小屋の方がよいとは聞いていましたが、確かに。
除雪されたベンチで一休み。全部掘り出すのが大変だからか、隣は埋まったままでした。
2014年03月23日 11:32撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 11:32
除雪されたベンチで一休み。全部掘り出すのが大変だからか、隣は埋まったままでした。
雲取山山頂。この瞬間俺は東京最高の男になったのだ!(埼玉の標識じゃないかというツッコミはナシで)
2014年03月23日 12:21撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 12:21
雲取山山頂。この瞬間俺は東京最高の男になったのだ!(埼玉の標識じゃないかというツッコミはナシで)
飛龍山への縦走もゆくゆくは…。それ以上に写真右の和名倉山の方が気になりました。
2014年03月23日 12:27撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 12:27
飛龍山への縦走もゆくゆくは…。それ以上に写真右の和名倉山の方が気になりました。
ここからご褒美タイム。日当たりがよく、よく踏まれ、昼過ぎなのでグズグズの雪質ですが。
2014年03月23日 12:31撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 12:31
ここからご褒美タイム。日当たりがよく、よく踏まれ、昼過ぎなのでグズグズの雪質ですが。
まるでスキーのゲレンデのようです。雪質はよくないですけど。
2014年03月23日 12:34撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 12:34
まるでスキーのゲレンデのようです。雪質はよくないですけど。
こうしてみると飛龍山への尾根(天平尾根)は長いですね。前飛龍の前の傾斜が厳しくなっているのも懐かしい思い出。
2014年03月23日 12:40撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 12:40
こうしてみると飛龍山への尾根(天平尾根)は長いですね。前飛龍の前の傾斜が厳しくなっているのも懐かしい思い出。
雪のブロックがつまれていましたが、イグルーでも作っていたのかな?
2014年03月23日 13:13撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 13:13
雪のブロックがつまれていましたが、イグルーでも作っていたのかな?
水場の水はタップリ出ていました。麓に近いのであまり活用する機会は少なそうですが。
2014年03月23日 14:56撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 14:56
水場の水はタップリ出ていました。麓に近いのであまり活用する機会は少なそうですが。
下山中に見えたのは三頭山?
2014年03月23日 15:10撮影 by  NEX-5N, SONY
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3/23 15:10
下山中に見えたのは三頭山?
撮影機器:

装備

個人装備
食事
5食分
行動食・おやつ
タオル
レインウェア
1式
ハードシェル・オーバーパンツ
上着
防寒着
着替え
1式
シャツ・靴下
ザックカバー
カメラ・カメラケース
ティッシュ
ヘッドライト
財布
Suica
携帯電話
手袋
2式
ストック
アイゼン
バラクラバ
サングラス
シュラフ
シュラフカバー
マット
メガネ
歯ブラシ
マット
シート
ピッケル
スパッツ
スノーシュー
共同装備
GPSロガー
単3電池
地図
温度計
コンパス
ナイフ
テント・ポール
トイレットペーパー
シャベル
コンロ・燃料

感想

前回の西穂独標山行で見た景色によって冬のアルプスに強い憧れが湧き上がった。来るべき冬山テン泊に向け、雪山仕様の装備での縦走にチャレンジすることにした。ピッケル、スノーシュー、テン泊装備諸々で自分史上最重の22kg。期待と不安を胸にかつてない山行が幕を開けた。

[1日目]
06:59〜09:15 東日原バス停→一杯水避難小屋
この日はバスから6名ほど乗車し、1名が倉沢で下車。その他は全員東日原で下車した。天目山方面へ行くのは自分を含め2名。もう一人の方は天目山から川苔山経由で鳩の巣駅に下りるという健脚コース。思わず年を伺ったところ御年70だという。しかもザイルなどを含め13kgもの装備。なんでも南アルプスの縦走のためにトレーニングを積んでいるんだとか。先日は笠ヶ岳へのチャレンジのために1日で鷹ノ巣山を2往復したとか、恐るべき体力・精神力。(ピストンでも嫌なのに2回も同じコースを歩くのは精神的にツライ)この日はこの方のペースにあわせて登ったお陰でなかなかいい感じで歩くことができた。
12月に来たときには雪が多く、特に滝入ノ峰の巻道が危険な感じだったので警戒していたのだが、それもなかったためか、蓋を開けてみれば前回よりも20分ほどコースタイムが早かった。なかなか快調な滑り出し。小屋で軽く腹ごしらえをし、天目山へ向かう。

09:31〜13:23 一杯水避難小屋→酉谷山避難小屋
小屋裏から天目山への直登ルートはパッと見トレースが見当たらず時間がかかりそうだったので、巻き道から引き返して登ることにする。が、これまでとは違い、細い巻道にはしっかりと雪がついており、非常に歩きづらい。斜面には踏み跡があったので、慎重にその上をトレースする。天目山の分岐から少し登ってザックをデポし、山頂に向かうと、すでに先行者が。この時間だと酉谷山避難小屋泊の方だろうか。写真撮影をしてすぐに引き返し、往復20分程度。巻道を通るときには歩きにくさのため若干後悔したものの、結果的にこちらの方が早かっただろう。
天目山から先も似たような道は多く、コースタイム以上に時間がかかった。特に七跳山の巻道はトレースがなく危なそうだったので、七跳山を越えて先に進んだ。酉谷山避難小屋に近づくにつれ、雪が緩んできたのか若干踏み抜きがあったものの、スノーシューを出すまでもなかった。
最後、避難小屋は見えているのに降りる場所がわからず、標識下の急斜面(一応トレースはあった)を下ったが、途中で足元が崩壊し、滑り落ちそうになった。(落ちても危険な場所ではなかったが)避難小屋に荷物をデポして酉谷山ピストンでもしようと思っていたが、天気がよくて気持ちが良かったので、靴下や靴を乾かしたりしてまったりしてしまった。結局この日は自分を含めて2名が宿泊。

[2日目]
05:28〜10:20 酉谷山避難小屋→芋ノ木ドッケ
前日夜は若干雲が出ていたが、朝になるとすっかり晴れていた。体の疲れも思ったほどなかったので、予定通り雪の具合を見て雲取山までまわる気持ちが強くなる。(余力がなければ天祖山経由で下山予定)昨日グズグズだった小屋付近の雪も締まっており、アイゼンが良く利いた。昨日に引き続き同じ長沢背稜だが、この日は巻き道ではなく稜線伝いに進む。アップダウンは厳しいが、滑落の危険は若干少ない分マシか。苦労しながらもようやく分岐のある水松山まで来て歩数計をなくしているのに気づく。小屋で歩数を確認した以外に出し入れしていないので、おそらくは小屋に落としたか忘れたかしたのは間違いないが、戻れば往復4時間、下山が困難になる。さらに戻っても見つかる保証もないので、泣く泣く先に進むことにする。(ここまでのコースタイム、雪の状態なら雲取山までいけそうなので先に進むことを決定)水松山から天祖山方向はトレースがあったものの長沢山方面のトレースは見当たらず。尾根伝いに進むことにする。すこし進むと雲取山方面は下るという標識。危うく見落として無駄に登る所だったと、少し下ってみたものの先が見えない。下手に下って登り返すのは避けたいので、小高い丘を越えると目指す長沢山の稜線が見えた。ここでようやく安心して稜線に向けて下る。
まだ早い時間のためか雪は割と締まっており、スノーシューは使用せずにすんだ。

10:20〜12:21 芋ノ木ドッケ→雲取山
芋ノ木ドッケまで進んだところで、大ダワに降りる道がわからない。冬枯れした木々の合間から雲取山とその稜線を見て大体の見当をつけて下る。途中からは三峰方面からの登山者たちのつけたと思しきトレースが多く出現したので、これにしたがって歩く。かなり曲がりくねった道だったのでトレースがなかったらルートファインディングに苦労しただろう。
大ダワからの分岐は男坂を選択。雪がついている巻道は歩きにくいということがいやというほどわかったし、どうせ雪の斜面をゆっくり歩くことになるなら距離が短い方がよいという判断。トレースもしっかりついていて、あわてずに進んだので思ったより楽に登れた。坂を上ると雲取ヒュッテ跡が見え、さらに少し進むと雲取山荘に到着。ここで小休止をとって先に進む。雲取山山頂まではなかなかの急坂だったが、登りは最後だと自分に言い聞かせて登る。
雲取山山頂は風もほとんどなくポカポカとした気持ちの良い天気だった。ゆっくりしたいのも山々だったが、時間的にも体力的にもそれ程余裕がないので、写真撮影もそこそこに早々に下山開始。

12:21〜16:11 雲取山→鴨沢バス停
日も昇ってかなり雪が緩んでいた。登山者も多いためかグズグズの雪質で、雪が薄くなると泥濘もひどい。
七ッ石山の巻道を過ぎればアイゼン不要かと思い、はずしたのだが、それ以降もチョコチョコと雪がついている場所があり難儀した。雪自体はかなり麓まで残っていたのでアイゼンをはずすタイミングが難しい。

総括
雪山テン泊装備での歩行については自信がついた。が、今回は少し無理をしすぎた。今の力では1日の行程を7時間程度に抑えておいた方が良さそうだ。次は安全な所でテントを張って具合を確かめてみたい。

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体力レベル
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