至仏山
- GPS
- 04:29
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 866m
- 下り
- 855m
コースタイム
天候 | 曇り後晴れ 無風・山頂付近は微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
・戸倉から鳩待峠までは往復乗り合いタクシーを利用。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
オヤマ沢田代から山頂までは夏道近くをたどると2箇所雪が切れていてスキーを外す必要があった。それ以外は積雪はスキーをするには十分。雪質は昨日積雪があり雪面の凹凸を均しただけでなく、山全体が新雪により白くきれいになった。 |
写真
感想
戸倉の有料駐車場には5:38に到着。まだ空きは多数だったが、さっさと準備をしてバス待ちの列に並ぶ。バスや乗り合いタクシーは朝は定時にしか出ないので、6:30までにチケットを買って待つ。ジャンボタクシーに乗り込み定刻に出発。ゲートが開く前に自転車では何度も通った至仏山だが、戸倉からタクシーで行くのは今日が初めて。やはり楽。あっと言う間に鳩待峠に到着。既に先着の人や、鳩待峠の駐車場に駐めていたと思われる人達が準備の後に出発していた。我々も板を履いたりアイゼンを付けた後、7時ちょうどに行動開始。至仏山は4月9日に自転車を使って訪問していて、その時以来3週間ぶり。雪はその時と比べるとだいぶ減ったが、まだスキー+シールで登降する分には全く問題なかった。緩い斜面を登りウォームアップする。右手側には雪をまとった至仏山が見えるはずだが、天気予報どおりにまだガスが出ていて姿は見えない。予報ではもう少し後の時間から晴れてくるはずなので、それを信じて進む。それにしても前後左右人が多い。3週間前に単独で来たときは、山頂まで誰にも会わず、山頂から滑って鳩待峠に登り返すときも誰にも会わず、終日貸し切りの至仏山だったのだが、今日は好天予報の土曜日なので、やはり人の数はすごかった。人の姿を見つつも標高を上げると、昨日降ったと思われる雪が多くなっていくのが見えた。この時期なので雪はデコボコだったり、汚れていたりするのが定番だが、今日に限っては昨日の雪のお陰で一部リセットされた感じだった。ただこの後時間が経過して湿気を持つと、シールに新雪がくっついてゲタになることが容易に想像されたので、今日は出発時にしっかりシールワックスを塗っていた。それが良かったのだろうか、新雪が出てきてもゲタにはならず快適な登降をすることができた。一方つぼ足アイゼンのZさんは雪玉ができていて、時折叩いて落しながら歩いていた。
樹林帯を過ぎてオヤマ沢田代にかかると、このあたりからは燧ヶ岳や尾瀬ヶ原が見えるはずだが、今日はガスが出ていて見えず。振り返れば武尊山や赤城山も見えるはずだが、ガスが出てしまっては何も見えない。ちょうどこのあたりを通過した時はガスが濃かったようだ。夏は湿原のこのあたりだが、昨日降った雪が一部で樹氷になっていて、ガスの中ではあったがきれいだった。このままガスだったら嫌だなあと思ったが、先に進むと徐々にガスは切れ青空が臨めるようになってきた。小至仏山には登らずトラバースして行くと、途中でお待ちかねの燧ヶ岳が見えるようになってきた。3週続けてこの山を見ている。5月になったら御池からスキーしに行かないと。小至仏山付近では既に雪が切れている箇所があって、板を外し手に持って歩くことがあった。恐らく雪切れ箇所を遠くからよく見て回避すれば、スキーのまま進むことができたと思うが、それをしなかったため、山頂までに2度板をはずすことになった。既に明日から5月だし致し方ないかもしれない。2回目に板を外した後はすぐに山頂だった。9:21に到着。先客は数名。直後に大量の登山者がいることが分かっていたので、2人して写真をさっと撮って山頂直下で座って休む。それにしても鳩待峠から2時間20分とは早かった。3週間前に来たときは2時間45分かかっていたので、20分以上タイムを短縮していた。ゲートから2時間歩いて鳩町峠に至るとやはりその分消耗するのだろう。今日は乗り合いタクシーで楽々登山だったので、その分短い時間で登頂できたのだろうと思う。山頂からの眺めは相変わらず良いのだが、如何せん人の数が多い。ゲートが開く前とは比べようがない。ゆっくり寛ぐこともできないが、座って休憩する。その間に自分は下りの準備を進める。
Zさんはどの道で降りるか色々悩んでいたが、連休が始まったばかりだし、ワル沢をつぼ足でやはり躊躇われるようなので、来た道を戻ることになった。自分は雪切れ箇所を通過するのはさすがに億劫だったので、例によってワル沢を下ることに。10:50に行動開始。Zさんに動画を撮ってもらいながらスキー開始。昨日の雪のせいか、山頂直下の大斜面はきれいにならされていて、滑り易くなっていた。ストップスノーだったりしたら嫌らしかったがそれもなく、安心して標高を下げることができた。驚いたのは自分が下り始めるまでノートラックだったことで、この日最初にワル沢を滑っていたことだった。人が多かったので意外だった。20分ほど滑ってスノーブリッジの渡渉箇所に到着。ここでZさんに一報を入れるもスマホを見ていないようで返答なし。仕方ないので鳩待峠まで取りあえず戻ることに。スノーブリッジの前でシールを貼り渡る。雪がまだ厚く見えたので渡ることは特に問題なかったが、対岸の雪質が案外硬かった。滑ったら沢にドボンもあり得るので慎重に登る。とは言え危ない箇所は少なく、あとは安心して距離と標高を稼ぎ10:42に鳩待峠に到着。山頂から1時間かからなかった。当然Zさんはまだどこかを歩いているはず。ここで待っていても退屈なので、シールで登山道を登り返すことに。15分ほど歩くとZさんと無事合流。すれ違いにならなくて良かった。再度スキーの準備をしてZさんと共に下山。標高は低いところはいい感じにざらめになっていて、ぶなのツリーランは楽しかった。あっと言う間に鳩待峠に到着して今日の行動は終了。チケットを再度買い、帰りも乗り合いタクシーで駐車場まで戻る。
春の至仏山は、ゲートが開いてからはかなり楽にスキーなどを楽しめるが、その分人の数が半端じゃなく多く、静寂を求めるなら、往復20km以上の林道はやはり長いけれど、春先の訪問がベストだと思った。
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