大佐飛山〜雪の回廊を満喫
- GPS
- 08:56
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,457m
- 下り
- 1,450m
コースタイム
↓
サル山 6:42
↓
黒滝山 7:46
↓
大長山 8:54
↓
大佐飛山 9:53(12分休憩)
↓
大長山 10:52
↓
黒滝山 12:00(14分休憩)
↓
サル山 13:12
↓
巻川林道新登山口 14:14
===========================
歩行時間(休憩込み) 8時間56分 歩いた距離 18.2km
消費した水 1000ml
天候 | 晴れ 午前中は快調だったが、午後は暑くてバテ気味(東京で25℃を観測) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
○危険個所はないが黒滝山周辺で道迷いの可能性あり ○3月29日は雪庇は安定して崩れる心配なかったが、今後どうなるかは分からない 装備 軽アイゼン ストック スノーシュー(踏み抜きはなかったが下りでは使いにくい) ピッケル(使わなかった) ただ一般的には12爪アイゼンにストックの人が多かった 歩きに自信ある方は軽アイゼンで十分かと思われます 下山後の温泉 板室温泉郷幸乃湯 700円 http://www.satinoyu-onsen.com/ |
写真
感想
残雪期に盛んに登られている大佐飛山
東京近くからこんな山があると知ったのは3年前でその時はシーズン終わり、去年は行きそびれて今年ようやく実施。
困難な日帰りと予想され体調十分で前泊したいが、翌日が雨らしいので前泊は諦めて、仕事を終えてすぐに出発。
南越谷でレンタカーに乗り込み午前1時に近くの道の駅(明治の森)で仮眠した。すぐに寝られたものの3時間ほどしか寝られない。
4時過ぎに道の駅を出発した。
道の駅から登山口まで12kmくらいあるが、巻川林道の入り口がよく分からずホントにいいのだろうかと思いつつも5時前についた。 真っ暗な中で準備をしたので手間取り30分もかかった。 「予め明るいところで準備をするんだった」と思ったが遅かったようだ。
雪のない登山道をひたすら登る 百村山近くの稜線に飛び出ると突然と雪が現れる。
初めは雪が少なくそのまま歩けるが、徐々に雪が多くなると凍った雪は歩きにくいので軽アイゼンを付ける 急斜面もありこれでも歩きにくい。
雪庇などをみると雪山にいるんだあ と実感がわく。 丹沢とかだと雪庇はないですもん。
山藤山には3張りほどのテントがあり、日帰りが難しい人たちにとっては張りやすい場所なのだろう。
黒滝山近くにやってくると先行していた4人パーティー2組に追いついた トレースが明瞭だったのはこの人達のお陰だったのかと感謝する。 ここで写真を撮ってもらったりとしたが、先に行かせてもらう。
黒滝山から先は少しだけ樹林帯に入るが、踏み跡が交錯しており僕らもそれ釣られそれに引き込まれた。何かおかしいと思い確認するとテープがある方に方向を修正。
ここまででようやく半分かと思うと先が思いやられる。
ここから先は大きな登りはないが、西村山や大長山をはじめとする登り返しが多い あまり気にはしていなかったが、帰りに苦労するとはこの時は思わなかった。
大長山でしばらく休憩 樹林帯を出ると雪の回廊が待っていた。
おおっ凄い! この景色は栃木の山々の景色とは思えない。東北か北海道の雪渓のようだ。
東京近郊で長大な雪渓歩きができるとは思わなかった。
もちろんこの情報はヤマレコで得ていたが、ネット情報だけでは実感がわかず実際に歩いてみると感動が違う。
快適で涼しい風が流れ、右に那須連峰 見ようによっては八ヶ岳の山々のようだ。 まあ北八ヶ岳なんて斜面は緩やかだし・・
それにしても大佐飛山の事前情報をくれたaracyanに会っていない どこで会うのだろうと楽しみにしていたら、写真と似ている方が大佐飛山山頂近くで会ったので「ヤマレコに投稿された方ですか?」と尋ねると「そうですaracyanです」 お互い山行の無事を誓ってすれ違った
大佐飛山は近そうに見えて遠い 山頂に見えるピークを2ほど越えて大佐飛山についた
大長山から1時間かかった ここまで5時間を切ったので帰りは4時間か?
などと甘い皮算用を立てた それなら2時には下界だなあ
甘すぎた
西村山あたりからガクンとペースが落ち、微妙なピークの登りはゆっくり登る
よくいえばマイペースだがペースを乱される踏み抜きには悩まされた。 しかもそんな状態だと違う筋肉を使うようで足も吊りそうだ
そして踏み抜いた拍子にグイッと力をいれたら足が痙攣した バランスを崩して一回転した
もちろん安全な場所と判っていて一回転したのだが、痙攣したまましばらく動けなかった
再び黒滝山の近くでaracyanさんたちに会った
「早いね~ 40代には適わないよ~」などとおだてられたが、足が吊ったりでボロボロですわ~
黒滝山で疲れて休憩 aracyanさん達も追いつきしばらく歓談 楽しかった~!
さらにここからが踏み抜き地獄が続く
もう最悪である ほぼ毎回と言っていいほど踏み抜く 徐々に体力は奪われ引き抜く気力もない。スノーシューを、試しに使ってみるが踏み抜きはないもののスノーシューは下りでは扱いにくく急斜面では危ないので外した。
いうほど活躍もなく急斜面で外してからはツボ足で行く
もう三石山も近いのだろうか‥ 雪も少なくツボ足でも問題ない
三石山から新登山口への降り口まで850mとGPSに表示された もう少し
ガンバる!!
新登山口の分岐に着くともう終わったも同然 標高差200mを駆け降りた。
クルマに乗り温泉に行きたい
このときの体調は最悪だった
空腹と3時間しかなかった睡魔 喉の渇き
一気の残りを飲み干したら気持ち悪くなった 辛うじて温泉(幸の湯さん)に着いても体調は変わらず動きは緩慢なまま。 眠くてもとりあえず東北道までは行かなければ‥
しかし次のパーキングで耐えられず、1時間ほど仮眠 ようやく本調子ではないが体調を取り戻しクルマの運転も問題なさそう。
終わってみて大佐飛山の日帰りは雪質に左右されると思った
締まった雪質なら楽勝で雪の回廊も最高だろう しかし、一度雪が緩めば歩行困難になる。
ほとんどラッセルと変わらない大変さ。
いままでに経験したことのない激疲れで毎年行くのは困難だなあ
でも雪の回廊を見に再び行くのかもしれません。 見応えのある長い雪の稜線
体力があれば再びいってみたい。
同行してくれたNさん、事前偵察してくれたaracyanさん ありがとうございました。
コメント
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大変お疲れ様でした〜 40代は違うと思ったけれどスーパーマンでもないから、やっぱりヘバリますよね
充分な睡眠でないにせよ、山藤山でテン泊するのは老人達には必要だったかな〜って思っています。特に連れの大先輩は喜寿を迎えていましたし。
大佐飛山は地元で自宅から登山口へのアクセスも良く判っているので、その点、inoyasuさん始め遠隔地から来られる方々より有利だし・・・
たまたまヤマレコで少しの情報をお届け出来ただけですが、ご丁寧にお礼まで仰って頂いて返って恐縮です。
その内、又、栃木の山々にも足を伸ばしてくださいな。お待ちしています
aracyanさん こんばんは
いま再び記録を見直しました やっぱり大変でしたが、来年行きたいです。
栃木の山は大好きです
丹沢や奥多摩の雪山はもの足らず、かといって東北の豪雪や山深さでは手に負えない。
栃木の冬山は僕のような雪山ハイカーにはちょうどいいです
また栃木でいい山があれば参考にしますのでよろしくお願いします。
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