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Yamareco

記録ID: 4256728
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

槍ヶ岳 横尾尾根(残雪期)

2022年05月03日(火) ~ 2022年05月05日(木)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
36:07
距離
44.2km
登り
2,646m
下り
2,623m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:15
休憩
0:26
合計
9:41
6:05
36
6:41
6:41
5
6:46
6:46
32
7:18
7:19
54
8:13
8:38
14
8:52
8:52
414
15:46
宿泊地
2日目
山行
11:53
休憩
1:10
合計
13:03
4:20
676
宿泊地
15:36
16:45
27
17:12
17:13
10
17:23
3日目
山行
10:07
休憩
2:49
合計
12:56
3:52
10
4:02
4:08
22
4:30
4:31
87
5:58
6:23
64
7:27
7:49
17
8:06
8:12
14
8:26
8:53
41
9:34
10:08
18
10:26
10:40
12
10:52
10:53
13
11:06
11:06
22
11:28
11:28
23
11:51
11:51
35
12:26
12:55
25
13:20
13:21
10
13:31
13:32
8
13:40
13:40
40
14:20
14:20
56
15:16
15:16
1
15:17
15:18
37
15:55
15:56
5
16:01
16:01
35
16:36
16:36
8
16:44
16:44
4
16:48
ゴール地点
天候 初日は朝のうち高雲りのち晴れ、2日目からは快晴
過去天気図(気象庁) 2022年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路は前日夜発の夜行バス
コース状況/
危険箇所等
上高地から横尾までは雪はなし。横尾から第3ガリー入口まで薄い雪。
第3ガリーからアイゼン装着。下部はガレた沢に薄い着雪で滑りやすく、上部は午前中だったこともあり雪は安定していたが左右の枝沢からの落石多い。
第3ガリー稜線から2323ピークあたりまでは薄く着雪した樹林帯の藪漕ぎ。2323の上から2520ピーク辺りまでは着雪したハイマツ帯で雪の踏抜き多い。この間に小ピーク下降時に懸垂2回を行ったがクライムダウンでも可能。横尾の歯一帯は薄く着雪した岩稜で3ピッチ、全てナチュプロ。2729ピークから横尾コルまでは雪稜、2729直前の1回ロープ登攀。横尾コルから天狗原分岐までは午後の腐った雪の急斜面。
南岳−槍ヶ岳は雪稜。槍ヶ岳−ババ平までは腐れ雪、横尾までは雪と土、アイゼンはババ平まで。

上高地出発。5月3日午前6時。
やや雲があるが好天の予感。
2022年05月03日 06:05撮影 by  SH-M15, SHARP
1
5/3 6:05
上高地出発。5月3日午前6時。
やや雲があるが好天の予感。
横尾までは従来の歩道は工事中。う回路は工事用のブル道で風情はないが遮る樹がなくて景色はいい。
2022年05月03日 07:13撮影 by  SH-M15, SHARP
5/3 7:13
横尾までは従来の歩道は工事中。う回路は工事用のブル道で風情はないが遮る樹がなくて景色はいい。
横尾まで2時間半。
2022年05月03日 08:37撮影 by  SH-M15, SHARP
5/3 8:37
横尾まで2時間半。
横尾尾根へ第3ガリーを登る。ガリー入口でアイゼンを装着。
2022年05月03日 09:40撮影 by  SH-M15, SHARP
5/3 9:40
横尾尾根へ第3ガリーを登る。ガリー入口でアイゼンを装着。
下部は薄く着雪しており滑りやすく、上部は雪の状態は良いが左右の枝沢からの落石が多い。気を抜けない登り。
2022年05月03日 10:11撮影 by  SH-M15, SHARP
5/3 10:11
下部は薄く着雪しており滑りやすく、上部は雪の状態は良いが左右の枝沢からの落石が多い。気を抜けない登り。
第3ガリー最上部の急斜面。落ちないように慎重に。
2022年05月03日 11:40撮影 by  SH-M15, SHARP
5/3 11:40
第3ガリー最上部の急斜面。落ちないように慎重に。
第3ガリーを詰め上げた稜線から屏風岩。第3ガリーに2時間、上高地から5時間半。
2022年05月03日 11:41撮影 by  SH-M15, SHARP
5/3 11:41
第3ガリーを詰め上げた稜線から屏風岩。第3ガリーに2時間、上高地から5時間半。
2323ピークまでは薄く雪の付いた樹林帯の藪漕ぎ。アイゼンでの藪漕ぎは本当に大変。身に着けているあらゆるものが引っ掛かり、挙句にビレイデバイスのワイヤーが切れて(?)失くなった。
2022年05月03日 12:47撮影 by  SH-M15, SHARP
5/3 12:47
2323ピークまでは薄く雪の付いた樹林帯の藪漕ぎ。アイゼンでの藪漕ぎは本当に大変。身に着けているあらゆるものが引っ掛かり、挙句にビレイデバイスのワイヤーが切れて(?)失くなった。
藪漕ぎにウンザリしてきたころ木々の間から槍が見えて気分がアガる。
2022年05月03日 15:15撮影 by  SH-M15, SHARP
5/3 15:15
藪漕ぎにウンザリしてきたころ木々の間から槍が見えて気分がアガる。
2323ピーク周辺から灌木帯に。藪漕ぎほどの苦労はないが、雪の踏み抜きは多く辛いことは変わらない。
2022年05月03日 15:22撮影 by  SH-M15, SHARP
1
5/3 15:22
2323ピーク周辺から灌木帯に。藪漕ぎほどの苦労はないが、雪の踏み抜きは多く辛いことは変わらない。
涸沢。小屋の周りに苔みたいに見えるテント。すごい数。
2022年05月03日 15:22撮影 by  SH-M15, SHARP
2
5/3 15:22
涸沢。小屋の周りに苔みたいに見えるテント。すごい数。
2323ピークを過ぎたあたりの平らな場所で幕営とする。上高地出発から9時間弱、藪漕ぎが想定以上に時間がかかる。常念岳が美しい。
2022年05月03日 16:44撮影 by  SH-M15, SHARP
5/3 16:44
2323ピークを過ぎたあたりの平らな場所で幕営とする。上高地出発から9時間弱、藪漕ぎが想定以上に時間がかかる。常念岳が美しい。
長い1日、お疲れさまでした。
2022年05月03日 20:08撮影 by  SH-M15, SHARP
5/3 20:08
長い1日、お疲れさまでした。
翌日5月4日は2時起床、4時過ぎに出発。常念岳の脇からの曙光。
2022年05月04日 04:20撮影 by  SH-M15, SHARP
5/4 4:20
翌日5月4日は2時起床、4時過ぎに出発。常念岳の脇からの曙光。
横尾尾根から常念岳、午前5時。
これだけ見ても来て良かったと思う。
2022年05月04日 04:58撮影 by  SH-M15, SHARP
5/4 4:58
横尾尾根から常念岳、午前5時。
これだけ見ても来て良かったと思う。
北穂のモルゲンロート。
写真の数万倍美しかった。
2022年05月04日 05:00撮影 by  SH-M15, SHARP
5/4 5:00
北穂のモルゲンロート。
写真の数万倍美しかった。
5時20分、おはよう!
2022年05月04日 05:20撮影 by  SH-M15, SHARP
1
5/4 5:20
5時20分、おはよう!
まだまだ続くハイマツ帯。
2022年05月04日 05:30撮影 by  SH-M15, SHARP
5/4 5:30
まだまだ続くハイマツ帯。
初日の樹林帯では目立たなかったが、雪稜になると先行者のトレースがあった。ありがたかったです。
2022年05月04日 05:39撮影 by  SH-M15, SHARP
5/4 5:39
初日の樹林帯では目立たなかったが、雪稜になると先行者のトレースがあった。ありがたかったです。
横尾の歯。期待したほど雪はなく、風に煽られながらの岩稜トラバースはそれなりに怖かった。3ピッチ。
2022年05月04日 06:30撮影 by  SH-M15, SHARP
5/4 6:30
横尾の歯。期待したほど雪はなく、風に煽られながらの岩稜トラバースはそれなりに怖かった。3ピッチ。
2729ピークへ。
2022年05月04日 11:01撮影 by  SH-M15, SHARP
1
5/4 11:01
2729ピークへ。
よーく見ると槍沢を登る登山者が写ってる。
2022年05月04日 11:31撮影 by  SH-M15, SHARP
5/4 11:31
よーく見ると槍沢を登る登山者が写ってる。
横尾のコルから南-槍の稜線。長くて急な雪の登り。
2022年05月04日 14:07撮影 by  SH-M15, SHARP
5/4 14:07
横尾のコルから南-槍の稜線。長くて急な雪の登り。
稜線へ。
2022年05月04日 16:09撮影 by  SH-M15, SHARP
5/4 16:09
稜線へ。
歩いてきた長い道。午後4時、行動開始より10時間。
2022年05月04日 16:15撮影 by  SH-M15, SHARP
1
5/4 16:15
歩いてきた長い道。午後4時、行動開始より10時間。
絶景の夕陽と今晩のネグラの南岳小屋冬季小屋。
前日のテントと比べると天国のような環境で、8時過ぎに就寝。
2022年05月04日 18:27撮影 by  SH-M15, SHARP
2
5/4 18:27
絶景の夕陽と今晩のネグラの南岳小屋冬季小屋。
前日のテントと比べると天国のような環境で、8時過ぎに就寝。
3日目、5月5日2時起床、3時半南岳小屋出発。
三日月のせいで月明かりも少なく、天の川が素晴らしかった。
2022年05月05日 04:05撮影 by  SH-M15, SHARP
5/5 4:05
3日目、5月5日2時起床、3時半南岳小屋出発。
三日月のせいで月明かりも少なく、天の川が素晴らしかった。
朝日キター。
2022年05月05日 04:53撮影 by  SH-M15, SHARP
2
5/5 4:53
朝日キター。
槍ヶ岳稜線のモルゲンロート。奇跡の景色。
2022年05月05日 05:02撮影 by  SH-M15, SHARP
5/5 5:02
槍ヶ岳稜線のモルゲンロート。奇跡の景色。
中岳。雪の急斜面の渾身の登りを終えて、この笑顔。
2022年05月05日 06:10撮影 by  SH-M15, SHARP
1
5/5 6:10
中岳。雪の急斜面の渾身の登りを終えて、この笑顔。
槍が近づいてくる!
2022年05月05日 07:28撮影 by  SH-M15, SHARP
1
5/5 7:28
槍が近づいてくる!
歩てきた長い長い横尾尾根。思わず感慨に耽る。
2022年05月05日 07:32撮影 by  SH-M15, SHARP
1
5/5 7:32
歩てきた長い長い横尾尾根。思わず感慨に耽る。
到着!槍ヶ岳山荘!!
2022年05月05日 08:32撮影 by  SH-M15, SHARP
5/5 8:32
到着!槍ヶ岳山荘!!
槍ヶ岳登頂。上高地出発から51時間30分。
2022年05月05日 09:36撮影 by  SH-M15, SHARP
1
5/5 9:36
槍ヶ岳登頂。上高地出発から51時間30分。
やったー。
2022年05月05日 09:38撮影 by  SH-M15, SHARP
2
5/5 9:38
やったー。
北鎌尾根。何時かはここも。
2022年05月05日 09:39撮影 by  SH-M15, SHARP
5/5 9:39
北鎌尾根。何時かはここも。
槍ヶ岳と鯉のぼり。
2022年05月05日 10:28撮影 by  SH-M15, SHARP
5/5 10:28
槍ヶ岳と鯉のぼり。
ババ平まではヒールステップを効かせながらスピードに乗ってガンガン下る。
2022年05月05日 11:04撮影 by  SH-M15, SHARP
5/5 11:04
ババ平まではヒールステップを効かせながらスピードに乗ってガンガン下る。
ただいま。
余韻に浸りながら6時間の下山。
2022年05月05日 16:48撮影 by  SH-M15, SHARP
1
5/5 16:48
ただいま。
余韻に浸りながら6時間の下山。
楽しかったよ。また来るよ。
楽しかったよ。また来るよ。

装備

個人装備
ダブルロープ50M各自2本 登攀具としてアルパインヌンチャク各自3本程度 支点構築用に長めのスリング2-3本。

感想

2022年GWは槍ヶ岳を横尾尾根から。私にとっては初の残雪期槍ヶ岳。
計画では2日目は槍ヶ岳まで行けるかと考えてたが、初日はウンザリするほどの藪漕ぎ、2日目は果てることない腐れ雪との格闘で予想以上に時間を費やし、結局3日間まるまる使った山行となった。重い登攀具を持っての雪山縦走は厳しかったが、天気に恵まれて景色もよく、それだけにやり遂げた充実感のある山行となった。
共に登り歩いた仲間に尽きない感謝。また共に北アルプスを歩きましょう。

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