行者還岳 / 恐怖!小坪谷ルート


- GPS
- 07:49
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 880m
- 下り
- 870m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
踏み跡うすく足元の崩れやすい急斜面のトラバースが多く、通過にはかなりの技術と経験を要する。万一に備えてザイルなどあれば役に立つ場合もあるかも。 |
写真
感想
夫婦で休みが取れたので、美吉野醸造に日本酒を買いに行くついでにどこかに登りに行こうという話になり、なら大峰山脈のどっかやなと考えているとひるねが行者還岳のリベンジはどうかと言う。
行者還岳は10年前にトンネル西口から一度登っているのだが、その2週間前に小坪谷からのルートで山に入ったものの途中で道がわからなくなり、山中で迷いに迷った挙句あきらめてすごすごと撤退してきたという黒歴史がある。今回はその小坪谷ルートに再チャレンジしようというわけだ。
堺を5時に出発して一路天川村へ。みたらい渓谷から美しい川迫川渓谷に沿ってR309(この辺は美原や松原とは似ても似つかない酷道となっている)を登っていき小坪谷登山口へ。装備を整え、吊り橋を渡って小坪谷へ入る。
小坪谷の美しい沢の流れを眺めながら高巻き道を進んでいき、2つめくらいの谷で左に折れて苔に覆われた岩がゴロゴロした涸れ沢を登っていく。
前に来た時はこんなとこ登って行ったっけ?記憶がない。てか源平討魔伝みたいな鳥居がどっかにあったはずだが見ていない。てかもっと渡渉が何回かあったように思う。つまりは10年前は初手から大間違いをしていて小坪谷の奥へと入り込んでしまい、林業用か何かのテープを追いかけて山中を彷徨ったということなのだろうか。当時はGPSも携帯していなかったし、今となっては実際にはどこを歩いたのかも知るすべがない。真相は闇である。
涸れ沢を登っていくと天理大ワンダーフォーゲル部が設置してくれた「右折して尾根へ向かえ」との黄色い標識がある。すると急斜面のトラバースが始まるのだが、いきなり踏み跡が薄く足元がグザグザに柔らかくて踏んだところがどんどん崩れ落ちていくような場所の通過がある。掴まる物もなく、いやコレどうやって通るんだ?通過にかなりの時間を要した。そりゃ修験道の開祖、神変大菩薩こと役行者も引き返すってなもんです。
一度尾根に乗って向こう側へと乗っ越し、尾根の南側のトラバース道となる。ここもきわどい場所が多く、一ヶ所ルートが崩落したのかスタンスがとれない場所があった。ルートの上の方にどうにか木に掴まって突破できそうな場所があったので無理やり通過するが、ひるねは自分一人では突破できずにオレが手を貸してどうにか通ることができた。
まあ滑落したところで柔らかい土の斜面なので別に死にはせず、大きな怪我もしないだろう。しかし尾根の手前なら元の沢に戻されてリスタートで済むが、尾根の南側では誰も立ち入らないような谷に下ろされて元の登山道に這い上がることも叶わず、深い山中を出口を求めて延々と彷徨い続けることになるだろう。それだけは絶対にご免こうむりたい。
足元の安定しない道を神経すり減らしながら歩き続け、登山口から2時間半ほどでようやく大峯奥駈道へ合流。ああ、怖かったよー!!
10:50、ジオン軍のマークみたいな錫杖の立つ行者還岳(1,546m)登頂。
山頂付近からは前穂高を彷彿とさせる大普賢岳の鋸歯状の稜線や、神童子谷をはさんで稲村ヶ岳、東に目をやれば広大な大台ヶ原なども望むことができる。
山頂では何人かの登山者と出会ってお互いにシャッターを押しあったりする。山上ヶ岳から登ってきてなんと前鬼まで行くという人も。連休を利用しての縦走か。いいなあ。GW晴れてよかったですね。
途中かなり怖い思いもしたが、無事にリベンジも果たせて、天候にも恵まれよい山行となった。
なお下山に時間がかかって美吉野醸造の営業時間には間に合わなかったもよう。
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