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Yamareco

記録ID: 429429
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

忘れられた古道を辿って登る日向山

2014年04月15日(火) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
7.6km
登り
934m
下り
892m

コースタイム

09:45 登山道口発(標高約770m)
10:25 1030m尾根に乗る
10:50 P1221.5三角点
11:10 命名「ダケカンバ平」(標高約1350m)
12:00 日向山山頂三角点着(標高約1660m) 以上日向山登り所要2時間15分(標高差約890m)
12:05 日向山雁ヶ原着
(昼食・探索・撮影など40分)
12:45 日向山雁ヶ原発
13:10 命名「ダケカンバ平」
13:25 P1221.5三角点
14:00 林道路肩駐車スペース着(標高約810m) 以上日向山下山所要1時間15分
  合計所要時間4時間15分 (歩行距離約7.7km)
天候 天気/ 終日快晴
気温/ 13℃(AM9;出発時)〜15℃(AM12;日向山山頂)
風 / 終日無風
過去天気図(気象庁) 2014年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
平日のため、通勤時間帯の国道20号線は船山橋南で大渋滞。その先は順調。
国道から折れる「白州農協前」交差点の角は「道の駅はくしゅう」。南アルプスの天然水が頂き放題。
交差点では「竹宇・横手方面」に進む。白州中学校の先500mほどで右折し約600mほど北上して舗装道路を左折。別荘地帯を抜けてその先はずっと直進。田沢川を越え別の林道に突き当たったら右折すれば到着。
帰路に確認したが、「道の駅はくしゅう」の北100mで道の左の急斜面を登れば一直線だった。
[ルート図(小淵沢ICからの場合;Mapion)]
http://bit.ly/1OYdBkt

--[参考タイム]----------------------------------------------------------------------
08:20 国道20号線「竜王駅入口」交差点
(国道20号線=約25km)
09:00 国道20号線「白州農協前」交差点
(一般道+林道=約5km)
09:20 林道路肩駐車スペース着(標高約810m)
(見つけた道を歩いていったん下る)
コース状況/
危険箇所等
[登山道]
全体に道はとても明瞭。矢立石からの道のように溝状態になっているところが多い。
尾根筋では笹原が多く踏み跡薄い場所もあり、慎重に踏み跡をたどることも。
倒木や枯れ枝多く、また登りでは読図もあって手間取ったが下山は快適に歩くことができた。
展望がほとんどないのが残念だが実に良い道だった。

その他周辺情報 [コンビニ]
白州農協前交差点の南約500mにローソン。

[日帰り入浴]
北杜市営「尾白の湯 べるが」
http://www.verga.jp/?page_id=39

[写真]
下の写真のうち主なものは地図上に撮影ポイントが落としてあります。
なお、写真は巾1600pxあります。各写真クリック(巾800px)よりも「スライドショーで見る」か「元サイズ」をクリックして頂いた方が大画像になります。
knotさんのご友人所有の古地図。
「白根山近傍」とある。(許可得て再掲)。
この地図から今回の探索が始まった。
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knotさんのご友人所有の古地図。
「白根山近傍」とある。(許可得て再掲)。
この地図から今回の探索が始まった。
登山口に向かう途中。白州保育園手前から甲斐駒が美しかった。
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登山口に向かう途中。白州保育園手前から甲斐駒が美しかった。
林道の路肩が広くなっている所に駐車。
前方の手前の道を左から上がってきた。
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林道の路肩が広くなっている所に駐車。
前方の手前の道を左から上がってきた。
林道から見えた道らしきものを下ると下の林道にぶつかった。ここを出発点とする。
標高約770m。
正面がこれから登る道。
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林道から見えた道らしきものを下ると下の林道にぶつかった。ここを出発点とする。
標高約770m。
正面がこれから登る道。
道は田沢川に近づいてから曲がって登る。
この辺はかなり明瞭。
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道は田沢川に近づいてから曲がって登る。
この辺はかなり明瞭。
すぐに上の林道に当たる。
ここが車を停めた所に近い道。
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すぐに上の林道に当たる。
ここが車を停めた所に近い道。
山に向かって登る林道分岐からすぐのところに道らしき踏み跡あり。これは間違いないだろう。
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山に向かって登る林道分岐からすぐのところに道らしき踏み跡あり。これは間違いないだろう。
杉林の中を通過中に石の祠があった。
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杉林の中を通過中に石の祠があった。
さらに上の林道から道を探し出す。これだ! 
左下は林道のヘアピンカーブの崖。
この辺は相当破壊されてしまった模様だ。
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さらに上の林道から道を探し出す。これだ! 
左下は林道のヘアピンカーブの崖。
この辺は相当破壊されてしまった模様だ。
登山道らしき窪みが続いて行く。
はっきりしているので不安なし。
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登山道らしき窪みが続いて行く。
はっきりしているので不安なし。
標高950mで尾根らしきところに乗った。
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標高950mで尾根らしきところに乗った。
その先でさらに大きな尾根に上がる。
そこは一瞬、平坦な場所。
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その先でさらに大きな尾根に上がる。
そこは一瞬、平坦な場所。
さらに登っていく。道はずっと山の南側斜面についているようだ。
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さらに登っていく。道はずっと山の南側斜面についているようだ。
道の右側にはっきりとした石積み跡。
やはり、ここが登山道だったのだ。
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道の右側にはっきりとした石積み跡。
やはり、ここが登山道だったのだ。
地形図で1221.5mを示すピークに到達。
ここにも祠あり。奥の方に三角点もあった。
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地形図で1221.5mを示すピークに到達。
ここにも祠あり。奥の方に三角点もあった。
三角点は四等。基準点名「田沢川」。
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三角点は四等。基準点名「田沢川」。
その先、こんなやせ尾根出現。
日向山から駒岩に向かう道のようだ。
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その先、こんなやせ尾根出現。
日向山から駒岩に向かう道のようだ。
しばらくこんな細い尾根の上を歩く。
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しばらくこんな細い尾根の上を歩く。
また名もなき平坦なピークに出た。
標高は約1350m。ピークにはダケカンバの大木あり。
そこで、ここを「ダケカンバ平」と名付けることに。
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また名もなき平坦なピークに出た。
標高は約1350m。ピークにはダケカンバの大木あり。
そこで、ここを「ダケカンバ平」と名付けることに。
また細尾根になった道を進む。
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また細尾根になった道を進む。
このルートで一番の核心部か?
かなり細い尾根をザレた急斜面だ。
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このルートで一番の核心部か?
かなり細い尾根をザレた急斜面だ。
標高1500m付近から雪が現れた。
典型的な「ツリーホール」があるね。
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標高1500m付近から雪が現れた。
典型的な「ツリーホール」があるね。
またまた無名ピークに大木。
標高約1550m付近。
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またまた無名ピークに大木。
標高約1550m付近。
道の右側にザレ場が見えた。
どうも雨乞岳の「水晶ナギ」かな。
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道の右側にザレ場が見えた。
どうも雨乞岳の「水晶ナギ」かな。
足元に木の種発見。見上げてみれば蔓を巻き付けている「ツルアジサイ」だった。
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足元に木の種発見。見上げてみれば蔓を巻き付けている「ツルアジサイ」だった。
山頂直下か?標高1600m越えたあたりで前方に稜線らしき青空が現れる。
しかし、この雪原は真っ直ぐは進めなさそうだ。
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山頂直下か?標高1600m越えたあたりで前方に稜線らしき青空が現れる。
しかし、この雪原は真っ直ぐは進めなさそうだ。
そこで右を巻いていこうとすると、こんな標識。
今回見た唯一の道標だ。
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そこで右を巻いていこうとすると、こんな標識。
今回見た唯一の道標だ。
雪原を右に巻いてから直登したら雁ヶ原と山頂(三角点)との中間点に出た。
せっかくだから三角点を見学。
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雪原を右に巻いてから直登したら雁ヶ原と山頂(三角点)との中間点に出た。
せっかくだから三角点を見学。
雁ヶ原に出ると景色は一変!
突然に、この景色に変わる。
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雁ヶ原に出ると景色は一変!
突然に、この景色に変わる。
前方に八ヶ岳。真ん中は権現とギボシの間に赤岳が顔を出している?
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前方に八ヶ岳。真ん中は権現とギボシの間に赤岳が顔を出している?
北の方を眺めると雨乞岳。
やっぱりあれは水晶ナギだった。
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北の方を眺めると雨乞岳。
やっぱりあれは水晶ナギだった。
山頂標は甲斐駒が絶景なここにある。
最高の景色だよ。
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山頂標は甲斐駒が絶景なここにある。
最高の景色だよ。
右も左も濃紺の空と純白の地面だ。
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右も左も濃紺の空と純白の地面だ。
西の方に進む道は右側が断崖。
砂に足を取られないように気をつけて歩く。
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西の方に進む道は右側が断崖。
砂に足を取られないように気をつけて歩く。
振り返ればこんな不思議な景色。
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振り返ればこんな不思議な景色。
これは鳳凰三山だ。
いやオベリスク(地蔵ヶ岳)と右は高嶺かな?
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これは鳳凰三山だ。
いやオベリスク(地蔵ヶ岳)と右は高嶺かな?
空が真っ青!
まるで無重力の宇宙空間のような気分になってくる。
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まるで無重力の宇宙空間のような気分になってくる。
駒岩、その先の日向八丁尾根に続く尾根を見下ろす。
こんどこそ・・・
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駒岩、その先の日向八丁尾根に続く尾根を見下ろす。
こんどこそ・・・
いよいよ下山。
この白樺の右の道を進めばすぐに雪渓に出た。
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いよいよ下山。
この白樺の右の道を進めばすぐに雪渓に出た。

感想

去年の秋、knotさんが日向八丁尾根を歩かれた記録の中に、ご友人が持っていた昭和初期の古地図の写真が載っていて、そこには日向山に北側から登る見たこともない登山道が描かれていました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-358444.html
「こんな道、聞いたことないが今は無くなってしまったんだろうか?」と疑問に思ったものの、冬になってしまいそのまま確かめることができずにいました。
今回の山行は、その古道を探索するのが最大の目的です。

Photoshopを使って、現在の地形図の上にknotさんの古地図写真を半透明にして重ねて、ぴったり重なるように歪みを修整・変形します。そうやって古道の位置を今の地形図に写し取って出かけました。
おおよそ見当を付けた林道まで行くとなかなか車を停められる場所が見つからない。少し離れたところの路肩が広くなったところに車を寄せて停めます。
そこから歩いて行くと林道から下に向かうはっきりした踏み跡を発見。そこを下りて行くと5分ほどで下の林道に突き当たり、その先はもうはっきりとわかる道が見当たりません。
そこで、ここ標高770mのところを探索の起点として今度は上を目指します。途中の杉林の中に石の祠があり、古道を感じさせました。

車を停めた林道を越えて登っていくとまた林道に出会います。ヘアピンカーブではだいぶ山がえぐられていて古道が無くなっている。しかし適当に脇を登っていくと、林道の上に再び道を見つけました。
そこからの道は一目で道とわかるはっきりとした凹みです。場所によっては矢立石からの道と同じくらいの溝状態が残っていました。
ただし、そこには落ち葉が深く積もり枯れ枝散乱、倒木も多数で歩きにくい。道の外を歩いた方がマシというところも多いです。
道はやがてはっきりとした尾根に乗り、そのままほぼ一直線に南西に進みます。山は雑木林が続き展望のある場所はありませんが、木々の間に北は八ヶ岳、南には鳳凰三山が見え隠れしました。
地形図に標記のある「1221.2」ピークには三角点。ここにも石祠がありました。
その先は痩せた尾根、細かい砂でザレた地面。いかにも日向山特有の雰囲気になって来ます。ただ日向山自体は全然見えてきません。
標高1500mを越えた頃には笹原の地面のところどころに雪が現れました。雪があると道が見えなくなりますが、見渡せばまた見つかります。

そうやってもう山頂直下だろうという標高1600mのところで前方が一面の雪原になってしまいました。これじゃあまったく道がわからない・・・。
そこはもう「勘」で右に進むと、このルート唯一の「登山道」という標識板が木にくくりつけられていました。
チェーンスパイクで急斜面を登っていくと見慣れた登山道に突き当たる。そこは三角点と雁ヶ原の中間あたりでした。
軽装のハイカーさん達、チェーンスパイクの私がどう見えたでしょう(^^)

雁ヶ原で昼食。今回もピーカン♪。真っ白な砂斜面と青い空が絵のように美しい。
最高の景色を堪能し帰路は雁ヶ原の砂斜面を一番東まで進んでみるとやっぱりそこから雪原に出られるルートがありました。
そこからはすぐに「登山道」標識まで下りられます。どうもこちらが正規ルートのようでした。
帰路では道迷いもなく読図も不要でどんどん下りることができるのであっという間に車まで戻りました。
距離・標高差は矢立石ルートより長いだろうに所要時間はさほど長くなくすみそうな感じです。
また、溝のような道を延々歩く矢立石ルートよりもピークを越えたりやせ尾根を進んだりと飽きないコースでした。
なぜ、この道が忘れ去られてしまったのか?

ともあれ、今回はknotさんの一枚の写真から、こんな楽しいルートを歩くことができたこと、この場を借りてお礼申し上げます。
「古道」というほど廃れていない。皆さんも一度お試しあれ。

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コメント

探索ハイクですか(^^)
季節が春めいて・・ツリーホールの雑林が目覚めたようですね

それにしても紺碧の空・・

山の息吹が聞こえるような写真の数々・・

いいですね

関西の北部、比良山系を彷彿とさせる景色でした。

ふふふ・・ちょっち地元も歩いてみようかな

         でわでわ
2014/4/16 7:11
Re:uedaさん/ 地元の山もまた捨てがたい
おはようございます。
今回ははちょっと変わった趣向で古道探索でした。
古道ということで相当の難行苦行のやぶこぎまで覚悟していたのですが、ご覧のとおりのきれいな山ときれいな道でした。
展望がないのが残念でしたが、山頂まで行くとこの景色ですから、それを楽しみに登ったのでした。
「比良山系」とは武奈ヶ岳などがあるあたりでしょうか。私などもちろん知らない山域ですが、多くの方がハイキングなど楽しんでいるのはレコで見かけていました。
こういう地元の山もまた捨てがたいですね。
2014/4/16 7:35
パソコンさん、こんにちは!
またしてもピーカン火曜だぁ 笑

おお〜尾根通しに登って行く道があるんですね!
落ち葉は深そうですが、ヤブヤブではないみたい?
下りは上から道が見えるから迷わないことが多いですけど
登りは考えながら・・ですもんね
今の登山道と合流したときには「やったー!」て感じだったのでしょう
お疲れ様でした〜

雪もほぼ無くなったようですし
GWこそは鞍掛山に行きたいな〜 行けるかな〜
2014/4/16 8:53
Re:nyagiさん/ こんにちは!
コメントありがとうございました。
またしてもピーカン火曜日。私が「スーパーチューズディ」という意味がわかりますでしょう?
今週は火曜より月曜の方が良さそうで、月曜にモモ見に出かけてしまったのに、火曜日になってみれば火曜の方がずっと良さそうで、こりゃやっぱ行かなきゃもったいない!と、となりました。

knotさんが提示してくださった地図は昭和6年だとか・・・。すごい昔の道らしい。相当覚悟して臨んだ割にはあっさりと歩ける道でしたね。
ヤブなど全然なく、終始雑木林。それもきれいなものです。古道がなくてもどこでも歩けそうでした。三角点のあったピークから先は尾根が細くなり、なかなかの緊張感な箇所もあり、次々と小ピークありで楽しかったですよ。「探索」というより普通の登山でした。

今年のGWは4連休? 矢立石の駐車場は混みそうですね。早朝入りするか、尾白川駐車場から登るかでしょうか。
実は私、鞍掛山で狙っているものがあり、それは「クモイコザクラ」という花です。花の時期が5月末から6月初旬てところらしい。
GWやめてこちらの方がよくありません?
http://www.geocities.jp/putitabikyannbasu/sangaku2011/kurakake110604.html
http://akirada.web.fc2.com/2013/2013hinatayama.htm
2014/4/16 9:33
クモイコザクラ♥
昨日は失礼いたしました・・
紳士という噂どおりのパソコンさんで安心しました

はいはい!
錦滝のところにも咲くという可愛いお花ですよね〜

前から見てみた〜い!とは思っているのですが
花の時期が・・微妙で
三連休も無く、うちから日帰りだと遠く、前もって宿を取って雨だったらやだなぁとか思うと
まだ行けていませ〜〜ん
パソコンさんは、ひょいっと行けるからいいなぁ
スーパーピーカンな火曜日に
2014/4/17 8:40
Re:nyagiさん/ こちらこそ昨日は(^^)
再度のご訪問ありがとうございます。
昨日はモモレコの方で「チャイナ服」で誤解をさせてしまいました。ちょっと考えてみれば、普通チャイナ服(チャイナドレス)といえばボディコンのスリット付きですねえ。頭の中では織姫様スタイルだったのですが。

ところでさすがにクモイコザクラ情報は入手済みのようですね。確かに6月上旬だと梅雨に突入している可能性もあり、あまり好天が期待できない時期ではありますね。
わざわざ東京からお出でになるという「遠距離感」がどうも私には実感できないのがいけません。つい、すぐ近所のような気がしてしまうのでした。
「宿を取る」というのもハードルですねえ。ただもう少し気軽に前泊できる手がなくもないような。
そのことはまた日記に書きましょう。見逃すなかれ(^^)
2014/4/17 9:16
ロマンチック〜。
80年くらい前?の地図ってことは100年くらい前にも歩かれてたんでしょうか?
どんな恰好で登ってたんだろう。
登山口までどうしたんだろう。
道は何で確認したんだろう。
想いは尽きませんね。

あの白砂の別世界はそのころも同じだったのかなあ。
まぶしい世界に飛び出したときの驚きは同じだったでしょうね。
詳しい情報なんかなかったはずだからもっと感動的だったんだろうなあ。
眺望が今より美しかったことは間違いないし。

こういうの、いいなあ!!
さすがです
2014/4/17 12:07
Re:mmgさん/ ロマンチックでしょ?。
コメントありがとうございます。
そうですね。正に100年前の道かも知れません。
knotさんの地図を見ると登山道は甲州街道(現在のR20号)から始まっているようです。
ひょっとすると日向山というよりも甲斐駒へのルートだったかも知れません。
そう思って気をつけていましたが、特段そういう気配はなかったですけど。

麓からもこの道の途中からも雁ヶ原が見えることは一切なく、あの頂上に登って本当に初めてこの景色を眼にしたのだと思います。そりゃ驚きだったでしょうね。

おそらく戦争前とかに錦滝の方に向かう林道が整備されて(そのころ木材は重要なエネルギーだったはず)、その途中に矢立石登山口ができてしまったので登山口の標高が低いこの道は使われなくなってしまったのじゃないかと思います。
ただその割には「保存状態」がいい。落ち葉や倒木の状況などから普段から歩かれているとはとても思えないのですが、そんな昔の道がこれほどはっきりと残っているのは感激的です。
昔の人が歩いた道を、昔の人の気持ちを想像しながら自分も歩いてみる。
ちょっと昔の人の気分が味わえる。ロマンですねえ・・・。
2014/4/17 12:23
これは、忘れ去られた古道ですね。
pasocomさん、こんばんわ。
なかなか歴史ロマンを感じさせる山登りですね。
多分、矢立石への林道ができる前は、この尾根が麓から登れる最短の尾根だったんだ。日向山は私もよく行きますが、こんな道があったとは驚きです。もう、地元の方でも登らず、忘れ去られている古道なのかな。とても味わいのある、pasocomさんらしい、素晴らしい山登りと思いました。
2014/4/17 20:52
Re:totoroさん/ 忘れ去られた古道ですね。
コメントありがとうございます。
私も日向山は度々登りますが、普通は矢立石から、駐車できなければ尾白川駐車場からというルートしか知りませんでした。
尾白川の駒ヶ岳神社脇からは一度登りましたが、この古道と同じくらいの距離・標高差ですね。
ただ、古道のほうが尾根道でずっと気分のいい道です。

書いたように、古道にはほとんど道標はなく、赤テープも一箇所あっただけ。それも林業のものか登山用なのかわかりませんが、おそらく地元の人さえもめったに立ち入らない道のようです。
このように忘れ去られた歴史を辿ってみるのは実に楽しいですね。

ついでに甲斐国志を調べて見たら、日向山というのはなく、「濁山」とありました。
「白禿山なり。土人、その色の清濁を望みて晴雨を占う。」と短くあります。
日向山の北を流れる神宮川は昔は濁川と呼ばれていましたから(玉石を明治神宮に奉納するようになって改名したそうな)、山も濁山だったのでしょう。
「土人」といっても本当に地元からは雁ヶ原は見えないだろうから小淵沢あたりから見ていたのかも知れませんね。
それにしてもその山がいつから、なぜ「日向山」という印象のいい名に変わったのか?
これもなかなか面白い話です。
2014/4/18 5:41
プロフィール画像
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