霞沢岳 西尾根
- GPS
- 29:35
- 距離
- 5.6km
- 登り
- 1,149m
- 下り
- 1,149m
コースタイム
2日 2070m幕営地 6:00 → 霞沢岳山頂 8:25〜9:00 → 2070m幕営地 11:00〜12:30 →国土交通省砂防事務所前 15:30
天候 | 4月18日 曇り 4月19日 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
※坂巻温泉駐車料金 1日 500円 バス料金 片道 580円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
西尾根の取付点より1700m程は藪漕ぎを強いられる。 下山時1630m付近枝尾根に迷いやすく注意 1900m付近の岩下のトラバース箇所は急斜面で雪が不安定 通過注意 2000mから2070m の登りは雪のコンデションによりかなりの時間を費やす場合あり (過去この部分だけで1時間以上のラッセルを強いられた) 2400mから2500m付近のリッジの通過に注意 2500m付近の岩稜帯にはフィックスがあるが使用する場合は注意した方が良いでしょう。 |
写真
感想
今回の霞沢岳は積雪期に2回敗退をし悔しい思いをしていたので何とか雪のある内に登りたいと思いtoshi0120さんと計画した。
過去2回は何れもバスの運行は無く坂巻温泉に車を停め国道158号線沿いに進み釜トンネルを経由するものであった。
その時は、大型トラックやバスが行き交う158線の凍結路を気にしながら注意深く進み釜トンネルまで辿ったがこのアプローチだけでも気が重く
気持ち萎えてしまい精神的疲労は多い。
しかし今回はバスの運行されているので坂巻温泉からバスで移動した。
9時30分頃に坂巻温泉バス停にバスが来たのでそれに乗り20分程で国土交通省砂防事務所前に到着。
乗車賃580円を支払いバスを降り西尾根の取付点まで進むがそこには雪は無く1m以上の笹藪に覆われていた。
藪漕ぎは苦手なのでtoshi0120さんに先行をお願いして後に進む。
藪で視界を遮られてはいるが所々にマーカーはあるのでそれを追って1時間程で煩わしい藪から解放され積雪の急斜面が現れる。
1日目の行程は2050mの幕営地点までだが1900m地点の岩下のトラバースと幕営地点直下の急登のコンデションが気になったのとデジタルカメラのバッテリーが無いのに気づき意気消沈。
(画像は携帯で撮影し一部toshi0120さん撮影)
概ね1時間程進んだ所で不要なスノシューをデポし2k程軽くなったザックを背負い4時間程で岩下のトラバース帯に着く。
積雪は60僉80冂でグサグサで流れやすいが前回の時よりは安定している。
しかし急傾斜で谷まで落ち込んでいるので慎重に進む。
そこから数十分で幕営地直下の急登を登り2050m幕営地に到着。
前回ここの僅か数十mを登るのに1時間以上を費やしたが今回は10分程で通過できた。
幕営地までは概ね5時間を要した。
ここにはテント3張り程張れるスペースがあり個々にテント設営をし昼食とした。
昼食はアルファ米のチャーハンとミニカップヌードルにコーヒー。
昼食を済ませtoshi0120さんと翌日の行程についての打合せをしてテント内に戻り横になる。
天気は相変わらず曇っているが気温もそれ程寒くなく風も無いので快適であった。
ラジオを聴きながらうとうとしている内に眠ってしまった。
夜中に時々鈍い破裂音がバシバシと聞こえ目を覚ます。
焼岳の沢付近で雪崩や崩落が起きているようだ。
翌日は6時出発ではあったが明方4時ぐらいから空が白み始めたのでゆっくりと食事をした。
朝食はチョコクロワッサンを4個とカロリーメイトにコーヒー。
6時に登攀具1式と行動食を持って出発。
幕営地からはそのまま稜線沿いに進み2時間程で今回の核心部へ到達。
核心部のリッジの雪は流れやすかったので慎重に通過。
その後の岩稜帯の壁は雪はほとんど無いが凍結部分が若干あった。
残置されたフィックスロープが張られていたがホールドやスタンスは豊富なので登りは使用せずに登る。
核心部を通過した後は這松帯の緩やかな斜面を快適に進む事ができた。
山頂付近の稜線の景色は素晴らしく穂高の山々や乗鞍・焼岳が澄んだ空気を通して鮮やかに映える。
風は少しあるが気にならず青空と山々の景色を十分に堪能できた。
山頂付近の稜線で小休止しながらtoshi0120さんと会話をするが話がかみ合わない。
どうも様子がおかしく軽く意識障害を起こしている様だったので山頂で写真を撮り急いで下山にかかる。
山頂には8時30分程に到着。
下山時はロープ・登攀具一式を持ってきたが、残置フィックスを使い降りることにした。
何度かの小休止を取り2200mまで降りて来た時にtoshi0120さんの様子が回復してきて安堵する。
軽い高度障害に罹っていたと思われる。
概ね11時に幕営地まで戻りテントを撤収する。
作業をしていると下方から3人PTの方々が登ってきたので簡単な会話を交わして下山へ。
下山時も岩下のトラバース帯の事が気になり慎重に進む。
気になるトラバース帯を無事通過するもその後、雪面を踏み抜き足を捻る。
再度、気を引き締めながらスノーシューのデポ地点まで下り回収。
そこから先は藪漕ぎをしながら進んだが、1600m付近でルートを見失う。
ザックを置き空身でルート探索をし1時間程で進行方向の把握をする事ができ15時30分に国土交通省砂防事務所前まで
戻れた。
運良く数分でバスが来たのでそれに乗り坂巻温泉まで帰る事が出来た。
※ 今回、久しぶりのテント泊で若干物足らない感じはあったが澄んだ青空と穏やかな天気のもとでの山行は充実感溢れ満足の
いくものとなった。
反省点といえば幕営地から山頂までのペースが若干早すぎた感じがありtosih0120さんのペースを崩させた感がある。
その後、坂巻温泉でtosihさんと反省会をし元の元気の良いオジサンに戻っていたので安心した。
kazuceさん、toshi0120さん、霞沢岳登頂おめでとうございます!
まさに三度目の正直、ですね
一見、時間的に余裕のある楽勝な山行のように見えますが、二度にわたる下見、好天を狙って、さらにバス運行初日、という研究を重ねてこその登頂成功ですね。
高度感あふれる写真に、拝見しているこちらも心が躍りました
湯の花の舞う 坂巻温泉も堪能されたことでしょう。
この記録を参考にして、自分もぜひ挑戦してみたいと思いました。
ebi0813さん ありがとうございます
そうですね18日(金)がバス運行の初日で当日は早朝に小雨が降り若干心配されましたが問題なく出発する事が出来ました
過去2回は積雪量も多く寒風の中での厳しい山行で思うように進まず疲労だけが残ったものですが、今回は天候も穏やかで気持ちの良い山行になり、坂巻温泉では「湯の花」 に充分癒されました。
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