雪山初級者だけで行く 赤岳 ナイフリッジにド緊張
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- GPS
- 07:28
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,298m
- 下り
- 1,298m
コースタイム
6:13 赤岳山荘
8:05 行者小屋 8:25
9:24 文三郎尾根
9:52 竜頭峰
9:59 赤岳頂上(休憩)11:01
11:20 赤岳展望荘
11:27 地蔵ノ頭
12:00 行者小屋
12:08 中山峠
12:22 赤岳鉱泉 12:39
13:39 赤岳山荘
◆行動時間
登り 3:26
下り 2:21
休憩時間 1:39
合計時間 7:26
◆行動距離(アンドロイドアプリ 山旅ロガーを使いスマホで計測)
12.9km
天候 | 晴れも遠望は霞む |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
赤岳山荘駐車場にとめる。(1000円) 6時の時点で1/3程度。 美濃戸口から赤岳山荘までの林道は一方通行の悪路だが普通の車高でゆっくりと路面を確認しながら進めば問題ない。 早い時間着=日帰り。遅い時間着=泊まりに分かれている。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山道 \岾抻柿顴行者小屋 前半の樹林帯は凍結箇所が多く苦労したがなんとかノーアイゼンで行けた。 行者小屋までの南沢の眺めが素晴らしい。 行者小屋→文三郎尾根→赤岳頂上 急登だったが雪が良く締まりステップも切ってあったので登り安かった。 10本歯以上は必要。 赤岳頂上→赤岳展望荘→地蔵ノ頭 雪が緩みだしシャーベット状。急坂の一部は土、岩が露呈しており アイゼンを引っかけないように。 っ和▲瞭→行者小屋 地蔵の頭のすぐ下に現れる噂のナイフリッジは7m程度の距離。 緊張はするがステップも切られているので慎重に進めば問題ない。 雪の緩み具合で急に崩れたら怖い感じ。 ス埃埔屋→中山峠→赤岳鉱泉 快適な雪道。樹林帯の中は雪もしまっている。 赤岳鉱泉→赤岳山荘 雪はシャーベット状。 沢沿いの登山道が終わり林道が開始すると凍結箇所が満載。 なんとかノーアイゼンで下れた。 ◆アイゼン装着のタイミング 行者小屋にて装着。 ◆アイゼン脱着のタイミング 赤岳鉱泉にて脱着 ◆登山ポスト 赤岳山荘にあり ◆トイレ 赤岳山荘にあり(有料) 行者小屋、赤岳鉱泉も多分使えると思う。 ◆水場 なし ◆服装 上 ベースレイヤー:モンベル ジオライン中厚手 アウター:フェニックスのVAPOR ジャケット 手袋 アウター:モンベル アルパイングローブのアウターのみ インナー:モンベル メリノウールタッチ(スマホ操作感度◎) 下 1層 機能タイツ:ワコール CW-Xスタビライクスモデル 2層 タイツ:モンベル ジオライン中厚手 3層 雨具:モンベル サンダーパスパンツ 靴 スカルパ ジョラスプロGTX(冬靴) OR バーグラスゲイター。 靴下はモンベル ジオライン5本指の上にスマートウールPhd 予備防寒着 上 ダウン:ミレー 700FPライトダウン フリース:パタゴニア R1ジャケット 雨具:モンベル トレントフライヤー ニット帽:モンベル バラクラバ:モンベル ネオプレーンフェイスバラクラバ 予備防寒着は使わず。 ◆冬装備 アイゼン:グリベル エアーテックニュークラシック(12本歯) ピッケル:グリベル エアーテックエボリューション 53cm ◆水 飲料用:バーム500ml×2本→1本ほぼ飲みきり。 ザック外付けでボトルケース入れて携行。全く凍らない。 山専ボトル:お湯 0.5リットル→ほぼ使い切り(カップ麺1杯とジンジャーティー1杯) 山専ボトルはカップ麺を食べる為に十分熱い。雪山必携アイテム。 サーモスの普通の水筒:紅茶300ml→200ml使用。(ごくごく飲むには十分暖かい) |
写真
感想
◆周回ルートとしての所感
風が強いときは地蔵尾根を登りにして文三郎尾根を下りに。
地蔵尾根の方が樹林帯が長いことと、ナイフリッジを登りにする方が怖さが減る。
南沢を登りに北沢を下りにした方が、南沢の眺めが良いので疲れを感じない。
北沢を登りにした場合、林道が長く歩きやすいが、単調であまり眺めが良くない。
◆感想
kosanと久しぶりの山行。
一緒に行く予定だった権現に行ってしまったので赤岳を提案。
代替案としてはレベルが上がるので快諾。
まさか雪山始めた年に赤岳まで行くとは・・・
5:20分にkosanを双葉SAで拾い、一路、美濃戸へ。
南八ヶ岳は東側からしか登ったことがなく、今回は初めての西側ルートからのアクセス。
行ってみると美濃戸は結構近かった。
kosanは以前に行者小屋でテン泊したことがあるので美濃戸からは2度目。
美濃戸バス停前の駐車場はガラガラ。
噂の悪路の林道を進む。
ジムニーなので全く問題ないが車高を下げたりフルスポイラーの車は厳しい感じ。
普通の車高であれば、ゆっくり進めば行けます。
赤岳山荘の駐車場も1/3程度しか埋まっておらず、
GWの初日、山荘も開き出すにしては、随分と空いている印象。
南沢から開始。
ノーアイゼンで行ける所まで行く。
雪が溶け出し凍結のピカピカの登山道。
斜度がきつくないので、なんとかノーアイゼンで進む。
南沢の枯れ沢の開けた所に出ると阿弥陀、赤岳が見える。
この景色はとても良い。
これから目指す山がドーンと見えるので俄然テンションがあがる。
kosanも、とても好きな眺めだそうだ。
行者小屋に到着するとテントが2張。
先行者が3名ほど。
小屋の関係者の方も到着し小屋を開けだしている。
ここで12本歯を装着。
小屋を出発してすぐの分岐は右へ。
しばらく進み左側の尾根へ登るルートへ入り込む。
阿弥陀分岐の標柱がほとんど埋まっている。
すぐに急登。ピッケルを出す。
天狗、権現、金峰とは違いピッケルの使用感を実感。
この感覚か〜。
切ってあるステップに重ねるように歩を進める。
文三郎尾根に到着すると、最近登った権現、編笠がよく見える。
阿弥陀への急登りはすごい迫力。
赤岳をみると、これまたすごい迫力。
竜頭峰への最後の登り。
夏山に比べて、滑落の危険性以外はずっと登り易い。
冬ルートのおもしろい所だ。
少し見えた最後の梯子を見てkosan思わず
「もう頂上だ。やった!」
今年から雪山を始めた私達の目標は権現岳に登ることで
赤岳なんて絶対無理と思っていたので、感無量。
特にkosanは天狗以来の2000m越えの雪山なので信じられないという感じ。
厳冬期ではないが赤岳に登れた。
kosan「登れると思わなかった。赤岳」
私「雪山は天気次第。天気良ければ結構やれちゃう」
誰もいない頂上を二人でしばし満喫。
頂上山荘の脇へ行きランチ。
風も穏やかで暖かく、1時間もの間、眺めを満喫。
それにしても夏山よりもお腹が空く。
名残惜しいが下山開始。
展望荘への下りは急坂。
夏山の時は滑りそうで苦労したが、雪山だとアイゼンが効かせれる。
所々、雪が無いところの方が怖い感じ。
展望荘も雪かきで大忙し。
地蔵ノ頭に到着する。
横岳に行く人、こちらへ来る人がちらほら。
硫黄まで行き赤岳鉱泉に下りるルートも是非行って見たい。
さて本日の核心部、ナイフリッジに到着。
左側は落ちてもすぐに止まりそうだが、右側は底が見えない・・・
kosanはかなりビビリながら通過。
怖い怖いを連呼。
私は真ん中辺りでしばらく止まって、下を眺めてみた。
アイゼンをしていると、なぜか変な安心感を覚えてしまう。
慎重に進めば問題ないですが、雪がもっと緩むとズルッと行きそう。
下りの方がやはり怖い感じ。
ゆっくりと慎重に進む。
途中、幅が広い斜面でシリセードをしてみる。
以外とスピードが出て、すぐにピッケルを使い停止。
滑落するとこんな感じかと思った。
行者小屋に到着。
少し登って中山峠へ。展望台へは行かず赤岳鉱泉を目指す。
この付近は樹林帯なので結構雪が緩んでいなかった。
赤岳鉱泉に到着すると使用禁止のアイスキャンデーが現れた。
結構溶けている。
生で見れたことがうれしかった。
ここでアイゼンを外す。
北沢ルートを後は下るだけ。
ストックを使いながらスケートをするように登山靴を滑らせて下る。
これが結構楽しい。
大きな荷物を背負った人がたくさん登ってくる。
これからテントを設営して、明日の朝、赤岳に登るのだろう。
テン泊したくなってしまった・・・
何度か橋を渡ると、林道に到着。
林道は凍結している所が多く、ツルッと行きそうだったが
なんとかノーアイゼンで行けた。
結構退屈な林道歩き。
程なく駐車場に到着。
駐車場は朝よりは大分埋まっているが、まだ満車ではない。
帰りはもみの湯で汗を流す。
500円。安い。
洗い場が少ないのでハイシーズンは激混みだろう。
http://www.vill.hara.nagano.jp/www/info/detail2.jsp?id=1404
その後、八ヶ岳のアウトレットへ。
MHW等を物色するも何も買わず。
いやー。楽しかった!!
本日も、山と山友に感謝!!
コメント
この記録に関連する登山ルート
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登頂おめでとうございます。
いい天気でよかったですねー。
記録内容ですが、持ち物のメーカー名や厚さ、持参した水分量など細かく記載していただき、個人差はあれど大変参考になります。
ありがとうございます。
いきを南沢からの地蔵、かえりを文三郎からの北沢。全く同感です!
happymaniaさん
コメントありがとうございます。
初めて行く山や初めての時期にどんな装備や水の量が必要なのか
いつも気になるので、少しでも参考になればと思って書いています。
確かに個人差はありますが、お会いした方にいろいろ話を聞いたりして
案外冬も薄着で行けそうだということもわかりました。元々、汗かきなので(^_^;)
何事も経験ですね。
南沢の眺めは最高ですね。初めての西側からの登頂だったのですが、山行の早い時間に良い景色をみれるのでテンションが上がるという意味では西側からの方が楽しいですね。
東側は樹林帯が長いですから。
大雪の後の一番乗りされたんですね。凄い!!
山梨在住なので、本当に記録的な大雪で大変でした。
来年は厳冬期にチャレンジできるように、ロープワークも勉強したいと思います。
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