ツクモ草に会いに赤岳山荘〜赤岳〜横岳〜硫黄岳〜赤岳山荘縦走
- GPS
- 10:36
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 1,525m
- 下り
- 1,525m
コースタイム
- 山行
- 8:40
- 休憩
- 1:56
- 合計
- 10:36
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
平日だったため、朝4時半時点で約10台程度が駐車していた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
残雪があると危ないと思い軽アイゼンを持って行ったが、樹林帯の中の登山道(行者小屋手前、文三郎尾根、赤岩の頭下部)に一部残雪がまだ残っているが、アイゼンの必要性は無かった。 文三郎尾根、赤岳山頂直下の岩場、横岳の縦走路は、滑落すると大事故につながるため、注意して歩きたい。また、落石を起こさないとともに、不可抗力の落石対策としてのヘルメット着用 日が出るまで気温は0度だった。太陽が出ていても、尾根筋の気温は10度以下だった。風があると体感温度は氷点下になるため、防寒対策は必須!! |
その他周辺情報 | 道の駅小淵沢の駐車場は、車中泊の車が多数利用していた!! |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
軽アイゼン
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感想
6/2は、天気が良さそうだったので、急遽今の時期しか見られない八ヶ岳の九十九(ツクモ)草と布袋蘭(ホテイラン)に会いに日帰りで八ヶ岳に出かけた。深夜に自宅を出発し、中央高速小淵沢ICから小淵沢道の駅で時間調整を行った。上空には、天の川が拡がっており、天気が良さそうだった。夜明け前の4時に道の駅を出発し、美濃戸口を目指した。美濃戸口で白々としてきた。更に八ヶ岳山荘駐車場を目指し4:35に駐車場に着いた。
登山の準備をして4:45にスタート、南沢ルートで行者小屋を目指した。沢沿いの道を登って行くと、登山路でしゃがみ込んでいる方がいた。カメラの先を見ると、布袋蘭が登場!! 今回の山行の目的の花だ!! 登山路のあちらこちらに可憐な布袋蘭が登ってくる登山者を待ち受けてくれていた。
布袋蘭をじっくり見ていたかったが、先が長いので布袋蘭とお別れして行者小屋を目指して登った。南沢ルートは、冬の積雪期のほうが良く歩いているため、こんなに岩がゴロゴロしていたのかと再認識させられた。
7:10に行者小屋に到着、トイレ休憩を摂り、朝食を摂った。テント場には3〜4張りのテントが残っていた。文三郎尾根経由で赤岳を目指した。文三郎尾根の最初の樹林帯には、残雪が残っていたが、ツボ足で全く問題なく登れた。気温は、0度だが、それほど寒くはなく汗かきの私には丁度良かった。文三郎尾根からは、遠く北アルプスや中央アルプスの峰々が見えたが、冬季と異なり、水蒸気が多い分ちょっと霞んでいた。阿弥陀岳分岐に出ると、南アルプス北部の峰々がくっきり見えた。しかし、富士山は、既にガスに隠れていた!!
赤岳の岩場を慎重に登り、8:50に登頂!! 360度の眺望が開けていたが、富士山がガスに隠れていたのが、残念だった。この日の最大の目的は九十九草に会うことだったので、先を急いで横岳に向かった。この時期に横岳に登るのは初めて、前回は8月でいろいろな高山植物が咲いていた二十三夜峰の岩場は花は無かったが、しばらく登るとオヤマノエンドウが登場!! 下ってきた登山者にツクモ草の状況を問い合わせると、日ノ岳の先から石尊峰にかけて沢山見られるよと教えてもらった。稜線に出ると、九十九草登場!! しかし、この頃から上空に雲が拡がり陽ざしがなくなってしまい、九十九草のほとんどが花弁を閉じてしまっていた!!ザックをおろして休憩を摂りながら、天候の回復を待ったが、状況は変わらなかった。やむなく石尊峰を目指して進むと岩場のあちらこちらに九十九草が健気な姿を見せていた。しかし、西向きの岩場のため、陽ざしが当たらない場所でほとんど花弁を閉じていた。石尊峰に向けて岩場を登って行くと、下ってきた方が、尾根の上に一輪咲いていると教えてくれた。尾根に上がってみると、天気が幾分回復しており、花が開きかけた九十九草に出会うことが出来た。三叉峰から先の奥之院にかけては九十九草は生えていないようだ。
10:58に奥之院の山頂に到達した。山頂にいた方に写真を撮ってもらった。この頃になると、上空に青空が拡がり始めたが、日帰り登山のため、先を急がざるを得ず、後ろ髪をひかれる思いで硫黄岳を目指した。
硫黄岳山荘への下りで浮石に登ってしまい、浮石が脛にあたり流血事故!! 大したことは無かったが、ズボンが血まみれになってしまった。硫黄岳山荘でトイレ休憩をさせてもらい、傷口を確認したところ、なんとか血が止まって痛みも薄らいでいたので、安堵した。気の緩みを反省!!
硫黄岳に登り返した。硫黄岳山頂は風が強かったため、赤岩の頭まで下って分岐で昼食休憩を摂った。ここからは、下りの連続、樹林帯の中の登山道には、一部残雪が残っていたが、ぐずぐずになっており、ツボ足で問題なかった。赤岳鉱泉まで下ると、冬季名物のアイスキャンディーの解体作業が行われていた。北沢ルートを下り、15:22に赤岳山荘に無事帰着した。
今回の山行は、布袋蘭と九十九草に会うために赤岳主脈を日帰り縦走するという計画で、なかなかタフなコースだったが、なんとか予定通り布袋蘭と九十九草に会うことができ、大満足の山行となった。
今回は、八ヶ岳横岳の九十九草と八ヶ岳の布袋蘭に会いに行ったのですが、両者ともに、「百聞は一見に如かず」自然の造形の妙に感嘆しました。
この日も、大同心に登って帰られる方々と硫黄岳でスライドしました。大同心は、遠くから見るだけでも、ぞくぞくしますが、mmakiraさんも今度は、九十九草にも会いにいってみてください。また、お会いできる日を楽しみにしております。
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