欲張りました、 一泊二日で涸沢岳・北穂高岳
- GPS
- 33:22
- 距離
- 38.1km
- 登り
- 2,630m
- 下り
- 2,625m
コースタイム
11:40涸沢ヒュッテ-13:40穂高岳山荘13:50-14:05涸沢岳14:15-15:00涸沢ヒュッテ
5/3 6:35涸沢ヒュッテ-8:05北穂高岳9:00-9:50涸沢ヒュッテ
10:40涸沢ヒュッテ-12:00横尾12:40-13:20徳沢13:50-15:20上高地BT
※GPSデータが一部飛んでいます
天候 | 5/2 晴れ-曇り 5/3 晴れ-曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
タクシー 5名 上高地まで4200円 AM5時から動いています |
コース状況/ 危険箇所等 |
横尾-涸沢ヒュッテ 行き帰り、つぼ足でOKでした。 涸沢ヒュッテ上部 9時前までは締まっていて登りやすいですが、気温が上がって雪が腐ると 沈んでしまい苦戦します。登るなら午前中早めがいいのでは。 下りにシリセードをするなら雪が腐ってきてからが安全です。 ------雪崩、地震について--- 5/2昼前涸沢ヒュッテ-穂高岳山荘までのカール上部で小規模の雪崩が数回発生しました。 上部の雪庇が気温の上昇により崩れて雪崩になった感じです。 また5/3 10時過ぎから何度も地震がありました、このためカール上部でも比較的大きな雪崩が発生しています。地震は直下型でヒュッテ内ではどーんと言う音がしてびっくりしました。 上高地バスセンターに到着したときも大きな地震がありガラスが割れるかと思いました。 また上高地-釜トンネルでも崖崩れや落石があり帰りは途中でストップ、15分近く待ちました。 |
写真
感想
5/2・3、1泊2日のヒュッテ拍で涸沢岳と北穂高岳に登ってきました。
2日とも昼過ぎから曇ってしまいましたが、北穂岳の山頂では天気がよくてすばらしい眺望に恵まれました。
初日は時間の余裕があれば涸沢岳までと思っていました。
そのために少し急いだのと、昼頃になって雪が腐って登り始めから雪に埋まって体力を消耗してしまい、二名がリタイアとなってしまいました。
自分もさすがに心が折れそうになりましたが、何とか山頂に行き着くことができたのは良かったです。
またこの日は途中何度も小規模な雪崩が発生しました。
これがすぐ脇を通過したり、向かってきたため避けたりしました。
雪崩と行っても前日降った雪だったので、柔らかく小川の流れのような感じで、下りだったら流れに身を乗せて行けそうな気がしました。
こんな優しい感じの雪崩のあるんだなと思いました。
ヒュッテはGWとはいえ平日だったので、まだまだスペースに余裕が有り快適でした。
3日だったらさぞ混雑して窮屈だったのではと思います。
涸沢岳リタイア二名は、早々ヒュッテで宴会を始めて十分に酔ったこともあり、
我々三名は涸沢岳登山を終えての疲労感はさすがにひどく、6時半にはみんな就寝してしまいました。
翌日のモルゲンロートは燃えるような赤を期待していましたが、薄い赤でちょっと残念でした。
一緒にいったメンバーの中には初めて見る人もいて、それなりに良かったようです。
前夜の星空も期待して眺めたようですが、こちらの方は全く期待外れだったようです。
5月3日、朝食後北穂に向けて出発です。
一晩の睡眠は体力を回復させてくれました。
また朝とあって、雪質は締まっていましたので、思ったより早く登ることができました。
前日の涸沢岳とは雲泥の差、雪質の違いがこうも違うのかと痛感しました。
8時頃山頂に着いたおかげで、すばらしい眺望を楽しめました。
やっぱり北アルプスはお槍様の姿を拝見しないと始まりません、大満足でした。
北穂高小屋名物のコヒーをいただきながらのんびりして下り始めました。
下りは急勾配で危険な上部の岩場付近を下ってからは、雪質が緩んできたこともあり、大きく横に移動してシリセードで一気に下りました。
ところがこれが原因でこの後大失敗に気づきます。
颯爽とヒュッテまで下って来て、みんなが下ってくる間ビールでも飲んで待っていようとズボンの後ろポケットに手をやると・・・ 財布がありません!
なんとジッパーが開いています、悲しいかな中には雪しか入っていません。
やってしまった・・、しかし下ってきたコースはだいぶ横にずれていて自分でもわかりません。
いまさら戻ってもまず見つからないことは確実ですし、そんな元気はありません。
何が入っていたかな?と考えながら、ヒュッテの受付で状況を話して、そこにいた県警の方と手続きの話をしていました。
そのときです、ものすごいどーんと言う音と一緒にヒュッテが揺れました。
一瞬雪崩がヒュッテを襲ったと思いました。
すぐ外に出るとみんなが地震だといって騒いでいます。
ヒュッテの左上のカールで、結構な雪崩が誘発されて起きたらしくみんな興奮していました。
それからすぐにまた地震です、これも結構大きなものでした。
ヒュッテのスタッフ方が驚いて出てきていました。
ヒュッテでのんびりしてから下ろうと思いましたが、こんな状況ですので早く横尾まで降りることにしました。
帰りは雪の上を滑るように下って降りました。
この日はたくさんの登山者が重いザックを背負って登ってきます。
その数に驚きながら下りました。
下る途中も地震のいやな音(地鳴り)を何度も聞きました。
上高地に着いてバスセンターで一休みしていたとき、また大きな地震が来ました。
ガラスが割れて落ちてくるんじゃないかとぎっくりしました。
とにかく下ろうと、急いでタクシーに乗り込んで少し行ったところで前に進みません。
何かあったようです、最悪歩いて下ることも考えましたがなんとか15分程で動き出して一安心です。
トンネルから上で地震で数カ所落石等起きていました、梓川は赤茶色に濁って不気味でした。
沢渡まで戻ってのんびりしているときも地震がありました。
この日登っている方はさぞ心細いのではと思いました。
ともあれいろいろありましたが、充実した2日間でした。
無事に帰ってきて何よりでした。
(ただ一つ財布をおとしたこと以外は・・・・)
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PS 5月7日
本日松本警察署より連絡があり、どなたかが涸沢小屋付近で拾ってくれたそうです。
早速財布を受け取って取ってきました。
拾って届けていただいた方に御礼を述べたいのですが、現段階では相手先お名前等まだ教えていただいておりません。
先ずはこの場を借りて御礼申し上げます。
本当に、本当に、ありがとうございました。
y-uranoさん、こんばんは!
北穂!涸沢岳!
いつか行きたいなぁと思っている山だけに、このレコ見て興奮です
とはいえ現段階では日帰りメインなので、いつかいつかの話ですが、北穂小屋でヒーコータイムがしたいなぁ
素晴らしいお写真とレコをありがとうございます
お財布見つかってよかったですね!
親切な方がいて良かったですね。
私も以前とんでもないものを忘れて帰宅しましたが、無事回収できて本当に良かったです
地震のニュースは帰省中の実家で見てましたが怖いですね
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