ロープウェイとリフトで西吾妻山 横着登山のはずが意外とタフなコースでした(山形県 米沢市 福島県 北塩原村)
- GPS
- 02:44
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 371m
- 下り
- 367m
コースタイム
天候 | くもり・ガスガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
山交バス 米沢〜白布温泉線 http://www.yamakobus.co.jp/rosenbus/jikoku/frame/shirabu.html 天元台ロープウェイ https://www.green.tengendai.jp/ ロープウェイ/8:20~17:00 リフト/8:30〜15:40 土日祝はロープウェイ 8:00より営業 ※山頂駅最終15:40 ちなみにロープウェイとリフトで最上部の北望台を往復すると、料金は大人4200円です。なかなかのお値段💦💦 |
コース状況/ 危険箇所等 |
最初は「どうせ散歩レベルだろ」くらいに考えていたのですが、火山性の山にありがちなゴロゴロした石の登山道、それが解けた雪で沢みたいになってたり、水たまりだったりとなかなか苦戦させられました。 またこの時期は随所に雪斜面の直登やトラバースがあります。目印の赤テープや足跡はついていますが、急傾斜のところもあり、まったくの初心者には厳しいかもしれません。 天狗岩や梵天岩付近の開けたところでガスになると、方向がわかりづらくなります。登山アプリで進むべき方向をしっかり確認しながらをおすすめします。 今回の核心部は下山時に立ち寄った人形石から北望台へ向かう中間地点にある樹林帯で道がS字になっているところ。夏道が雪に埋もれトレースと赤テープ頼りでしたが、地形的に目印もどこへ向かうべきかわかりづらく、しかも雪斜面の下降とトラバースを繰り返すといった具合。ここで足元が崩れ不覚にも雪面を5mほど滑落してしまいました(まったくの無傷ですが)。人形石から北望台へのルートはちょっと難易度が高めかと思います。 雪はあるものの「午後から登山」だったこともありザクザクになっていて、トレイルランニングシューズで歩けました。ですが無傷だったとはいえ滑落した身なので、雪装備不要とは言い切れません。心配な方はチェーンスパイクや軽アイゼン、ストックなどあってもいいかもしれないです。 |
その他周辺情報 | 白布温泉×新高湯温泉×天元台 https://www.shirabu.net/ 3つのエリアは、磐梯朝日国立公園の中にあり雄大な自然の中にあります。白布温泉から天元台ロープウェイ乗り口まで車で約5分、新高湯温泉は車で約7分の場所にあります。 |
写真
感想
山形県米沢市と、裏磐梯で有名な福島県耶麻郡北塩原村(と猪苗代町、福島市)の間にそびえる吾妻連峰。その最高峰が百名山中の一座でもある西吾妻山(2035m)。新潟人の私は米沢や裏磐梯はドライブや観光でちょくちょく訪れていた場所なのですが(コロナ前は)、「あっ、そういえば西吾妻山って登ったことないな」と気がつき、ちょっとコロナが落ち着き始めたこのタイミングで行ってみることにしました。いやー、他の登山者さんたちはみんなバシバシ他県に足を運んでますからねえ〜。自分もそろそろ「隣県の山形や福島くらいならいいかな!?」と思ってしまったわけですよ。
前回「新発田駅から二王子岳を往復して総距離44.8km」なんてアホな山行をこなしてしまったので、今回はその反動でロープウェイとリフト使っての横着登山。「まあ散歩レベルだろう」という楽な計画を立てていざ出陣(実際歩いてみた西吾妻山はそこまで甘くなかったが、それは後ほど)。
新潟市内の自宅から白新線、羽越本線、米坂線と乗り継いで3時間半かけて米沢に到着。うーん、米沢来たの久しぶりだ〜。コロナ前以来だ〜。ここから路線バス(山交バスの20人乗りマイクロバス)に40分揺られて天元台ロープウェイ湯元駅到着です。
早速ロープウェイとリフトの往復券を買い求めますが……。4200円ですって!!結構するなあ。「東野登山隊」が木曽駒ヶ岳行った時に「バスとロープウェイで時間と手間を買うんや。必要経費なんや」と言っていたので、「これは必要経費必要経費」と自分に言い聞かせて購入します。昔の自分だったら「ロープウェイとリフトをフルに使うなんて、お前には登山家としてのプライドは無いのか!?」なんて考えてしまったかもしれませんが、あるものは有効利用しないとね。何事も柔軟にいかないと。特に今回は公共交通機関利用で時間がないだけになおさらです。
で、ロープウェイとリフト3基乗り継いで北望台登山口に到着し、ここから登山開始です。早速歩き始めますが、残雪と岩ゴロゴロと泥濘ドロドロで歩きづらい……。ペースがさっぱり上がりません。しばらく進んで中大巓分岐。このあたりから樹林帯を抜け開けてきますが、うーむ、雲で展望がアカン。それでも見える範囲の景色を楽しみながら進みます。「午後から登山」で雪も緩んでいるので歩きやすいですし、足跡や目印の赤テープもあるので進むのにも支障はありません。ただ広い場所に出ると方向がわかりづらくなるのでヤマレコアプリで進むべき方角を確認しながら歩きます。
雪と岩(剱岳みたいだ)に加えてドロドロに阻まれながらもようやくたどり着いた西吾妻山山頂(2035m)は、樹林帯の中で地味な山頂だとは聞いていましたが、想像の斜め下をいく地味さでした。これそこらの低山よりアカンやんけ。長居するような山頂ではなさそうなのでさっさと撤収。
西大巓まで行くつもりでしたが西吾妻山までに意外と時間がかかってしまったので西大巓はカットして、15時40分のリフト最終運行に間に合わせるため戻ります。ただ西大巓をやめたのでいくらか時間に余裕ができたため、往路とは違うルートを選択。西吾妻山山頂からは西吾妻小屋経由で。そして中大巓分岐からは人形石経由。
この人形石経由が失敗でした。あろうことか途中で雪斜面を5mほど滑落(無傷)。人形石から北望台へのルートはいくらか難路でした。ルートの選び方とか、夏道でも岩のゴロゴロ具合とか、若干の難しさを感じましたねえ。
紆余曲折ありましたがどうにか最終便までにリフトに乗ることができ、ロープウェイとバスに乗り継いで、そしてJRで山形に移動。今夜は山形に泊まって明日は蔵王へ行くつもりです。天気悪ければ山形観光になるかな。
ということでその翌日は蔵王温泉まで行ったもののロープウェイは強風のため一部運休。稜線付近は大荒れっぽいので登山はあきらめて蔵王温泉入って帰りました。しゃあない。
滑落したのは少しショックでしたが、無事でよかったです。あとはコースタイムの「50〜60%」で計画を立てていましたが、残雪や岩や泥濘もあって意外と時間を要してしまいました。標高差や距離では計れないタフさがあるコースでした。あまり決めつけずに初めての山やコースはもうちょっと慎重に計画を立てるべきだと反省。今回の山行は天気もイマイチで不完全燃焼でしたので、今度は天気の良いときにまた来てみたいですね。ここは晴れてれば絶対に良いところですよ〜。
ガスガスで残雪が多く、トレースも不明瞭だったので、迷った覚えがあります(@_@;)
当時はGPSも無く、地図とコンパスと勘が頼りでした(^^ゞ
2015年10月15日には、反対側のデコ平口から登りました。
こちらは、車が無かったら、どれ位歩くことになるのでしょう(-_-;)
この日(6/14)は、地元ではかなりの強風でしたが、リフトも動いていたようで、
大丈夫だったようですね(^^)/
コメントありがとうございました!!
6/14の西吾妻山はむしろ麓の方が風が強く、山頂付近はそれほどでもありませんでした。
それにしてもなかなか苦労させられる山でした。今年は残雪が多いようだとロープウェイの職員さんもおっしゃってたのですが、ちょっと早く来すぎたようです。また秋にでも出直します!
お疲れさまでした!
西吾妻山は出かけたことないのですが、レコを拝見し、距離や標高差で惑わされてはいけないところと、つくづく感じさせられました(*^。^*)
それにしても、公共交通機関利用で県外ハイクを企画するのはすごいですね!!
普段、あまり県外に出向くことはないのですが、kirakira-uetsuさまの山行を拝見すると、私もトライしてみたくなります。
まぁ、長岡始発で向かうとしたら奥会津方面かなと考えており、只見線全線再開記念で行ってこようかなと思っていますが(笑)
コメントありがとうございます!!いやー、不覚をとっちゃいました。まさか滑落するとは(苦笑)💦💦
只見線で登山、いいですね〜。ネックは小出朝6時発のに乗れないと、次の県境越えはお昼過ぎまで無いところでしょうか。でも只見の民宿に泊まって蒲生岳や要害山、うまく行程を組めば会津朝日岳にも登れるのは楽しそうです。他にも長岡からだと飯山線沿線や、上越線で谷川連峰など選択肢はいろいろありそうですね!
ようこそ吾妻へおいで下さいました、ありがとうございます。
なでらかな山稜で雪のある時はガスがかかると地元の山やでも怖いものです。
夏山でも大雨が降ると道は沢になり、これも怖いです、藪に入って下りた事もあります。
これからの時期天気がよければ花畑になります。
こんにちは!飯豊のときのこと、よく憶えております。この度は米沢にお邪魔させていただきました。
吾妻連峰は7年前に浄土平から一切経山と吾妻小富士に登って以来。西吾妻山周辺は初めてなのですが、思ったよりもずっと苦戦してしまいました。同じ時期の飯豊と遜色ないくらい雪があったかもしれませんね。
次は天気の良いときに登ってみたいものです。
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