記録ID: 4402072
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アルパインクライミング
谷川・武尊
谷川岳一ノ倉沢烏帽子岩奥壁南陵〜国境稜線
2022年06月17日(金) [日帰り]
carvingmyway
その他1人
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 17:30
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,587m
- 下り
- 1,572m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 12:17
- 休憩
- 5:08
- 合計
- 17:25
距離 11.6km
登り 1,587m
下り 1,591m
20:30
ゴール地点
■アプローチ
3時に谷川岳ベースプラザをスタート。
テールリッジまでは雪渓がしっかり残っていた。アイゼンなしでも歩けないわけではないが、つけたほうが速そうだったので、4本爪軽アイゼンを装着。
テールリッジ〜中央稜基部〜南陵テラスへの取り付きは、多少濡れてるところはありつつも基本はドライで問題なし。
先行・後続パーティーともになく貸し切り状態。1ピッチ目を登りだすときは「最高のコンディション!」と思ったのだが、、、
■登攀
1ピッチ(リード)
フェースは問題なく登ったが、チムニーがびしょ濡れ、、、
足を張ったところでツルッと滑ってかなりヒヤッとした。
2ピッチ(フォロー)
ここはフェースなので問題なし
3ピッチ(リード)
草付き。ロープはビレイ状態のままノープロテクションで修了点まで。この先はトポによって距離、ピッチ表記がまちまち。
4,5ピッチ(リード)
上部の被った岩から水が滴り落ちていて出だしが怖い。
フェイスを登りきったあたりに修了点があり、ここでピッチを切ってもいいが今回はそのまま登った。
草付き混じりの階段状の岩場を登ると一枚岩のちょっとしたテラスに出て、ここにも終了点がある。
が、そのすぐ上にも残置があったので、そのまま登ったところ、ここがスリッピーなスラブのトラバースになっていてかなり悪い。残置はお助け用のようだ。
ルンゼ状を越えると終了点があったが、ここもかなり濡れていて足元が悪く、セカンドのビレイをしたあと、小テラスまで降りて次のリードビレイをした。
6ピッチ(フォロー、リード)
ルンゼから右上して馬の背リッジへ。しかし、ビレイポイントがやはり上が正解だったか、フェース基部までは届かず凹角手前のテラスまで。
ここから最終ピッチに繋げても届きそうではあったがリード交代していったん基部まで。ここもかなり濡れていた。乾いていれば快適であろうハンドクラックを使って登る。
終了点は凹角をのっこしたあとのテラス状だが、スラブの先に終了点があり、ここもドライなら全く問題ないが、つるっつるのコンディションでは万が一滑るとテラスから落ちそうで気を使った。
7ピッチ(リード)
フェイスなので乾いていることを期待したが、ルート上がまさかの流心になっていて沢登り状態。
ホールドはあるのでなんとか核心部までは登るが、ややスローパー状の核心ホールドが水が垂れるほどで、あえなくA0。
登攀に5時間もかかってしまったが、このコンディションでは安全第一なので仕方ない。
■登攀終了点から国境稜線
登攀終了点から先、まずは2ピッチの登りがある。2ピッチとも濡れていていたので念のためパートナーにはFixロープを出した。
1ピッチめは草付き混じりの岩稜、乾いていれば問題なく登れそうだが。滑っていると初心者にはやや怖い。中間にハーケンと、修了点にはボルトあり。
2ピッチめは人一人が通れる程度の岩溝、段差があるところはチムニー状なっている。中間にハーケンと終了点にはボルトあり。
岩溝から直上し、右手の大きな岩にそって進むと一ノ倉岳への尾根に出で、そこからはひたすら稜線歩き。
稜線を進むと大きな岩壁、5ルンゼの頭が現れる。霧の中に現れる姿はラスボス感がある。ここは卦蘢度?の岩場で、岩が脆いこともあり、ロープ出した。
やや左から登り始め、少し右上してから直上、というルート取りをしたが、スタート直後は岩が脆くかなり気を使った。
中間支点はハーケンがあるかも?という話だったが見当たらず、1番以下のカムで2箇所ほど中間支点をとった。後半は階段状の岩場を歩く。終了点にはボルトあり。
再び稜線を行く。途中何度か切り立ったリッジを通るので滑落には要注意。
その先はひたすら藪こぎ。一応踏み跡はあるが、藪が濃くてどこ歩いても大差ないレベル。
15:30、長い藪を超え、国境稜線に出て一ノ倉岳に到着。登攀終了から4:30ほど。5ルンゼの頭で雲が切れないかとゆっくり待ったのを差し引いても4時間以上はかかった。
■下山
あとは整備された登山道で谷川岳を越えて、西黒尾根を下ってベースプラザへ。
天神尾根との分岐で少し雪渓が残っていた。踏み跡はほぼなかったが、ロープにそって軽くステップを切りながら歩いた。
ベースプラザに着いたのは20:30。
3時に谷川岳ベースプラザをスタート。
テールリッジまでは雪渓がしっかり残っていた。アイゼンなしでも歩けないわけではないが、つけたほうが速そうだったので、4本爪軽アイゼンを装着。
テールリッジ〜中央稜基部〜南陵テラスへの取り付きは、多少濡れてるところはありつつも基本はドライで問題なし。
先行・後続パーティーともになく貸し切り状態。1ピッチ目を登りだすときは「最高のコンディション!」と思ったのだが、、、
■登攀
1ピッチ(リード)
フェースは問題なく登ったが、チムニーがびしょ濡れ、、、
足を張ったところでツルッと滑ってかなりヒヤッとした。
2ピッチ(フォロー)
ここはフェースなので問題なし
3ピッチ(リード)
草付き。ロープはビレイ状態のままノープロテクションで修了点まで。この先はトポによって距離、ピッチ表記がまちまち。
4,5ピッチ(リード)
上部の被った岩から水が滴り落ちていて出だしが怖い。
フェイスを登りきったあたりに修了点があり、ここでピッチを切ってもいいが今回はそのまま登った。
草付き混じりの階段状の岩場を登ると一枚岩のちょっとしたテラスに出て、ここにも終了点がある。
が、そのすぐ上にも残置があったので、そのまま登ったところ、ここがスリッピーなスラブのトラバースになっていてかなり悪い。残置はお助け用のようだ。
ルンゼ状を越えると終了点があったが、ここもかなり濡れていて足元が悪く、セカンドのビレイをしたあと、小テラスまで降りて次のリードビレイをした。
6ピッチ(フォロー、リード)
ルンゼから右上して馬の背リッジへ。しかし、ビレイポイントがやはり上が正解だったか、フェース基部までは届かず凹角手前のテラスまで。
ここから最終ピッチに繋げても届きそうではあったがリード交代していったん基部まで。ここもかなり濡れていた。乾いていれば快適であろうハンドクラックを使って登る。
終了点は凹角をのっこしたあとのテラス状だが、スラブの先に終了点があり、ここもドライなら全く問題ないが、つるっつるのコンディションでは万が一滑るとテラスから落ちそうで気を使った。
7ピッチ(リード)
フェイスなので乾いていることを期待したが、ルート上がまさかの流心になっていて沢登り状態。
ホールドはあるのでなんとか核心部までは登るが、ややスローパー状の核心ホールドが水が垂れるほどで、あえなくA0。
登攀に5時間もかかってしまったが、このコンディションでは安全第一なので仕方ない。
■登攀終了点から国境稜線
登攀終了点から先、まずは2ピッチの登りがある。2ピッチとも濡れていていたので念のためパートナーにはFixロープを出した。
1ピッチめは草付き混じりの岩稜、乾いていれば問題なく登れそうだが。滑っていると初心者にはやや怖い。中間にハーケンと、修了点にはボルトあり。
2ピッチめは人一人が通れる程度の岩溝、段差があるところはチムニー状なっている。中間にハーケンと終了点にはボルトあり。
岩溝から直上し、右手の大きな岩にそって進むと一ノ倉岳への尾根に出で、そこからはひたすら稜線歩き。
稜線を進むと大きな岩壁、5ルンゼの頭が現れる。霧の中に現れる姿はラスボス感がある。ここは卦蘢度?の岩場で、岩が脆いこともあり、ロープ出した。
やや左から登り始め、少し右上してから直上、というルート取りをしたが、スタート直後は岩が脆くかなり気を使った。
中間支点はハーケンがあるかも?という話だったが見当たらず、1番以下のカムで2箇所ほど中間支点をとった。後半は階段状の岩場を歩く。終了点にはボルトあり。
再び稜線を行く。途中何度か切り立ったリッジを通るので滑落には要注意。
その先はひたすら藪こぎ。一応踏み跡はあるが、藪が濃くてどこ歩いても大差ないレベル。
15:30、長い藪を超え、国境稜線に出て一ノ倉岳に到着。登攀終了から4:30ほど。5ルンゼの頭で雲が切れないかとゆっくり待ったのを差し引いても4時間以上はかかった。
■下山
あとは整備された登山道で谷川岳を越えて、西黒尾根を下ってベースプラザへ。
天神尾根との分岐で少し雪渓が残っていた。踏み跡はほぼなかったが、ロープにそって軽くステップを切りながら歩いた。
ベースプラザに着いたのは20:30。
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
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アクセス | |
その他周辺情報 | 近隣の温泉は営業終了していたので、渋川までいって花湯スカイテルメへ。 |
写真
撮影機器:
感想
南陵テラスに着いたときは、これは今日はサクッといけちゃうんじゃね?と思ったが、まさかの登攀パートで苦戦。
フリークライミングなら絶対帰ってたが、これもまたアルパインの面白さ。
登攀終了点以降はキツイという話をけっこう聞いていたのでだいたい想定通り。そこそこ難しい岩場があったり、切り立ったリッジがあったり様々で、ルーファイ含めて楽しかった。
下山後はスカイテルメが23時までやっていたおかげで疲れを癒せ、帰りは休みなく運転して1時過ぎには帰宅できた。ほんと助かった。
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