◆信仰の山 七面山◆イワカガミにシジュウカラに富士山に…
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,532m
- 下り
- 1,710m
コースタイム
09:36 中適坊
11:18 和光門
11:30 富士山遥拝所・敬慎院(11:50まで休憩)
12:33 七面山山頂(12:50まで休憩)
13:19 敬慎院(13:39まで滞在)
16:30 下山(神通坊)
天候 | 晴れ!午後から時々くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰り:七面山登山口(早川町乗り合いバス)→下部温泉駅 バス時刻表↓ http://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/tour/traffic-info/pdf/naradatime3.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆表参道 ・危険箇所ありません。 ・坊ごとに休憩所とお水があります。トイレもあり。 ・信仰の山であり、信者の方が多く登拝されているので、そのつもりで。 ・ヒルが出るらしいです。(今回は未遭遇) ◆敬慎院〜山頂 ・この間は普通の登山道です。 ・5月4日時点で山頂付近は残雪あり。アイゼンは不要。 ・ナナイタガレに沿う形で登山道があります。ナナイタガレは巨大な崖ですので、あまり近づくと危険です。 ◆北参道 ・おおむね危険箇所はありません。 ・表と同様に坊があります。 ・ヒルがでるそうなので、これからの時期は注意。塩水のスプレーが丁目ごとに設置されています。 |
写真
感想
七面山とは、日蓮聖人の宿願を継いだ高弟日朗が山中に堂宇を建てたという、七面山信仰の山です。
実際に登拝される信者の方も多く、他の山とはやはり雰囲気が違います。
そう、登山というよりは登拝。
そんなお山に登ろうと計画したのは1年以上前です。
ところがいざというところでmasataroの病気により中止。
その数か月後にふたたび登山を試みますが、今度はclioneさんの都合で中止。
「七面山とは相性悪いよね」
「何かあるのかね?」
山が七面山なだけに、何とももやっとしたものが拭えずにいたのでした。
そんな中での三回目の計画となる七面山登山。
GWの後半戦、今度こその思いで七面山へ行ってまいりました。
◆計画の変更
・当初の計画
3日…甲府駅へ前日入り
4日…甲府駅から身延駅へ移動→身延山→赤沢宿→ひのや旅館泊
5日…七面山登山
という、実質2日にわたる山行を計画していました。
ところが…4日の天気は良さそうだが、5日の天気がどうも怪しい(くもりor雨)。
3日に甲府に着いたところで作戦会議をし、身延山をパスして4日の好天の日に七面山へ行くことに変更しました。
4日の移動は前述のとおり(甲府駅→下部温泉駅→七面山登山口BS)。
スタート前にひのや旅館に寄って不要な荷物を預けて出発としました。
結果的にこの判断は正解でした。
◆表参道
七面山登山口BS(角瀬)から表参道の登山口(羽衣)までは舗装路でタクシーが常駐しています。
私たちもタクシーを利用して羽衣へ。
羽衣が近づくと、白装束の信者さんをたくさん見かけます。
「これはいつもに増してまじめに真摯に歩かねば…」
と気が引き締まります。
これが信仰のお山というものなのでしょう。
タクシーを下りたらまず白糸の滝とお萬の方の立像に安全祈願。
無事の登拝を祈念したら、いざ出発です。
道は登山道というよりは登拝路。
杉木立に囲まれた広めの道が延々と続き、丁目石が一定間隔で現れます。
そして丁目石の前には賽銭箱。
「チョリ〜ン」
今回はちゃんとお賽銭を準備してきたので、お賽銭を入れながら登って行きます。
本当は「バサッ」といきたいところですが、五十丁目まであるこの道、最後までお財布が持ちません(^^;
「おはようございます〜」
「ごくろうさまです〜」
信者さんが団体で下山してきます。
みなさん、とてもフレンドリー。
普通の登山の格好をしている私たちですが、温かく迎えてくれているようでホッとしました。
道のりはというと、一番上の敬慎院まで標高差1200mの登り。
七面山山頂となると標高差1500mの登りとなり、けっして楽な道のりではありません。
ただ、なんといってもこの日の気候がよいのでさほど苦になることなく登ることができました。
途中にある坊では休憩や給水ができるので、これもありがたかったですね。
そんなこんなで3時間。
立派できれいな和光門が登場。
門をくぐって進むとそこは敬慎院でした。
富士山遥拝所からの富士山はまさに絶景。
一日予定を早めて登ってきたことが本当に正解だったと感じた瞬間でした。
◆七面山山頂へ
さすがにバテてきていたので、富士山遥拝所の腰掛けにておにぎりを食べてエネルギー補給。
敬慎院への参拝は後にして、まずは山頂を目指します。
ここからは本当に山らしい山道。
サルオガセが垂れ下がるカラマツの森には清らか空気が充満していてとても気持ちいい。
やっと山へ来たなぁと思える瞬間でした。
そして…clioneさんがどうしても見たい!と言っていたナナイタガレ。
超、巨大な崖でした!
いまでも徐々に崩壊していて、登山道もそのたびに付け替えられているということです。
たしかにナナイタガレの上を歩いていると、以前の登山道が崖に向かって伸びている…
何ともすごい場所です。
嬉しそうに下をのぞきたがるclioneさんをヒヤヒヤしながら引き止めるmasa。
そんなことを何度か繰り返し、やっと山頂に到着です。
途中はまだ雪の残る道で歩きにくかったのですが、山頂には雪はナシ。
展望のない樹林と静寂に包まれた山頂でしたが、上空の青空は気持ちの良いものでした。
◆敬慎院と北参道
敬慎院まで戻って参拝。
その後、御守りをいただきに本堂へお邪魔します。
驚いたのが、敬慎院に仕えているお坊さまの接客の様子。
「お疲れ様でした」
「ご苦労様でした」
お会いするたびにお声かけをいただき、とても訪問しやすい雰囲気なのです。
本堂でも内装の飾りなどについて丁寧にご説明を頂き、本当に来てよかったと思いました。
montrailのトレランシューズを履いていたclioneさんにいたっては、若いお坊さまから
「そのシューズ、走って来られたのですか?」
と聞かれる羽目に。
返答に困るclioneさんなのでした(^^;
帰りは北参道へ。
言ってみれば裏道だと思っていて、何も期待していなかったのですが…
バイカオウレンが咲いていてラッキー♪
なんて感じで歩いていたら、今度はイワカガミの葉らしきものが。
ひょっとして?
などと思って下って行くと…
いまいした〜!
咲いているイワカガミ!しかも白花!
全然期待していなかったイワカガミ。
それが尾根伝いに広範囲にわたって咲いているではないですか。
「すごいね〜、まいったね〜こりゃ」
というわけで足がちっとも前に進まず。。。
思いもかけない出会いにこれまでの疲れが吹っ飛んでしまった私たちでした(^^
ふと我に返って下山下山。
その後もミツバツツジやエンレイソウ、カタクリも見られて、花が多い道であることが分かりました。
あ、もう一つ。
オオトチの木がある安住坊にて。
「水が来たよ〜」
と無線か電話で話をするおじさんの姿。
お話を聞くと、今年の大雪は1m70cm近くも積もったそうです。
雪のせいで水の配管が破断してしまい、水がストップしていたそうな。
私たちが訪れたまさにそのタイミングで3ヶ月ぶりに水が来たとのこと。
こりゃあ、めでたい!
「おめでとうございます〜♪」
ということでお茶でもどうですか?とお誘いも頂きました。
私たちに時間がなく丁重にお断りをしましたが、そんなタイミングに居合わせたことが何とも嬉しいです。
そんな嬉しい気持ちのまま無事に下山完了。
疲れた体を温泉で癒し、打ち上げは大いに盛り上がったのでした。
三度目の正直で無事に登ることができた七面山。
たくさんのプレゼントをもらったようで、記憶に残る山行となりました。
追記になりますが、山頂でhagureさんに出会っていたことが判明。
hagureさん、今度はちゃんとご挨拶をしますのでどこかの山でお会いしましょう。
おわり
よくぞあれだけの花の写真を撮りましたね。
時間的には、私が希望峰から戻ってきたときですね。だから判らなかったのだ。そのまま通過しちゃいましたからね。
コースは私と逆でしたね。
安住坊の住職、人懐こい方ですよね。そう水道の水でましたか。その日修理に38丁目の沢の雪のところを直しに人が入りましたからね。
安寿坊のおじさんと50分もいたからな〜
私は一度で上れてラッキーでした。でもちょっと残念でした!
hagureさん、コメントありがとうございます
ヤマレコを始めて、ちょっと高いカメラを買ってからというもの、写真はいっぱい撮ってしまうのです。
夢中になりすぎて、clioneさんに置いていかれることもしばしば
今回は北参道での花の多さに驚いてしまいました。
そうなんですよ。
私たちが山頂で休憩していたときに、希望峰からhagureさんともう一人の男性が現れたのです。
私はてっきり八絋嶺から来られたのかと思っていました。
clioneさんは気付いていただけに残念です…
安住坊の住職さん、とても優しそうな方でした。
私たちも時間があればいろいろお話を聞きたかったですね。
水が出るようになったのは何よりです
hagureさんも初めての七面山でしたか?
我々と違って、一発で登頂を果たされておめでとうございます!
hagureさん 先日はせっかくお会いできたのに
ごあいさつも儘ならず申し訳ありませんでした。
ダメ元で思いきって尋ねればよかった…と下山中思っていました
安住坊のご住職は府中の方だったんですね。
3度目の正直で登れた七面山。
敬慎院のお坊さんたちもとても親切にしていただき、
想像以上にとてもいい山行になりました。
また、どこかで会えたらいいですね
masa&cliさん、こんばんは。
なぬ〜、白花のイワカガミ !山域からしても、葉っぱからしても、ヤマイワカガミっぽいですよね!? しかも、大漁 !! 見た覚えはあるけど、きちんと写真に撮ってないんで、見たかったんですよ。ク〜、先越されちゃいました 。でも、参考にしまーす。
シジュウカラに随分接近遭遇で、ラッキーですね。まさか、餌付けてるんではないでしょうね ?ところで、39番の茶色の鳥、なんでしょう?やや小さく、角度が微妙で分かりにくいですが、ヒレンジャク?アカモズ?
いずれにしても、花 も鳥も展望(風景 )も、盛りだくさんで、いい山行でしたね。あとは、月さえあれば、”花鳥風月”完成でしたね 。
PS Q:今回はいつものダジャレは? → A:・・・・連休中です
odaxさん、こんばんは
ヤマイワカガミと呼ぶのですね。
私もネットで調べてみましたが、どうやらこの山域に自生しているとのこと。
そうなんだ〜とあらためて見入ってしまいました!
odaxさんより先に見てしまって申し訳ないです〜
シジュウカラはなぜ私たちに近づいてきたのか、未だ不明です。
ただ、休憩のベンチがある場所でしたので、人から何かもらっているのでしょうか。
実は、登りを再開した後にも一度、clioneさんの目の前でホバリングしてまして。
いつもこんなだと楽しいですよね
ちなみに茶色の鳥は何でしょうね〜?
花鳥風月。。。
月はありませんでしたが、素敵な花・鳥・風景に出会えてツキはありましたよ
odaxさん こんばんは☆
以前コメントで「次はシロバナ見ましょう!」とおっしゃっていたような記憶が
今回はまったく思ってもいなかっただけに大喜びですよ〜
身延線沿いの山域はシロバナでしょうか?
ぜひぜひお出かけください。
シジュウカラかわいかったですよ
こんなに懐っこい野鳥は野鳥と言えるのでしょうか?
masaさん すべて接写で撮っているはずです。
ここには書かれていない諸々もありましたが…
とても楽しいお山になりました
masataroさん、clioneさん、こんばんは。
七面山、いい感じの山ですね〜。三度目の正直(?)で快晴にも恵まれ、想定外のバイカオウレンやイワカガミ(白)が眩しいです。
さすが信仰の山、というか山自体がご神体なのかな、神聖な雰囲気がひしひしと伝わってきます。登りはやっぱり表参道ですね。私も興味あった山なので、必ず表から正面攻撃(?)せねば、と意を強くしました。
それにしても、ナナイタガレ、激しいですね 晴れてれば隣の毛無山からでも見えるみたいですが、必見ですね。
絶景レコありがとうございました。
ShuMaeさん、こんばんは
まさに三度目の正直。
下山を果たすまで、何か起きるのではないかと内心気が気ではなかったのです。
でも終わってみれば、良いこと尽くめでしたね
七面山は法華経の聖地だそうで、白装束の信者さんが登拝する様子を見ると他とは違う、神聖な雰囲気があるようでした。
初めは表参道からが良いでしょうね。
ナナイタガレは本当に大きな崖。
そういえば、前に浜石岳からも見えていたのですよね。
大崩とも言いますが、本当に崩れています。激しいです!
私たちは行きませんでしたが、希望峰はなかなか良さそうですね。
七面山へ行かれる時はぜひ
ShuMaeさん こんばんは☆
GWが過ぎ明日は週末です。
また明日は日課のように山に行きます
七面山はなんとなく流れている空気感が違うように感じました。
でも、すれ違う人、お寺のお坊さん、麓の宿の方々…
皆さんとてもフレンドリーです
山の上の宿坊に泊まられてみてはいかがでしょ?
ナナイタガレは見るまでドキドキ…
見てみて大びっくりですよ
前に厄払いで行ったのは・・みのぶ山でしたっけ
似たような展望台があるのですね
一瞬、みのぶリベンジかと思いましたヨ
お花いっぱいでめっけもんでしたね〜!
お賽銭チョリ〜〜ンの威力でしょうか?!
このあたりは何となく、植林が多いような印象でしたが
自然林の新緑、いいですね!
お疲れ様でした〜〜〜
nyagiさん こんばんは☆
行かれる際はちょり〜〜ん銭は多めにご準備を
1丁目から50丁目まで表と裏参道…それから本院と奥の院…
確かに身延山と同じような眺望ですね。
今回は身延山を見下ろしていました。
今年は1年中、厄払い年です
身延山同様、こちらもヒルさんが深刻になりそうな気配…
困ったヤツだぁ〜
nyagiさん、こんばんは〜
もう一度、身延山へも行く予定だったのですけどね。。。
天気には勝てないっす。
展望台は七面山の方が標高がはるかに高いので、富士山の見え方が違いましたよ。
今度は身延山と七面山を赤線でつなげないといけないなぁと思っています。
北参道はひょっとして穴場なのですかね?
実は水道を修理しているおじさん以外、誰にも会わなかったのですけど
つまり、北参道に咲いていたお花はぜ〜んぶ二人占めです
GWにこんな静かな山歩きを楽しめたのは、やはり「ちょり〜ん」のおかげなのでしょうね
イワカガミの時期、オススメです
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