鋸岳〜林道・ガレ場・急坂・藪・岩場・オコジョさんもいるよ（無いのは鎖くらい？）【66】

2022年06月19日(日) [日帰り]

• GPS: 13:07
• 距離: 29.3km
• 登り: 2,448m
• 下り: 2,437m

コースタイム

日帰り

• 山行: 11:28
• 休憩: 1:39
• 合計: 13:07

距離 29.3km 登り 2,448m 下り 2,447m

2:50 スタート地点
2:56 釜無川ゲート
5:28 5:31 ログハウス（小屋）
5:57 6:02 「富士川の水源」標識
6:32 6:40 横岳峠
8:11 8:18 三角点ピーク
8:36 8:51 角兵衛沢ノ頭
9:10 9:49 鋸岳
10:12 角兵衛沢ノ頭
10:32 10:35 三角点ピーク
11:59 12:05 横岳峠
12:39 12:44 「富士川の水源」標識
13:14 13:22 ログハウス（小屋）
15:49 釜無川ゲート
15:57 ゴール地点

天候

快晴
15時ごろに夕立ち（雷つき）

アクセス

利用交通機関：

自家用車

釜無川ゲートの少し手前、幅広の道路脇に縦列駐車できます。上手に停めれば6〜8台いけるかも？

コース状況／危険箇所等

ゲート〜登山口までの長い林道は崩落個所が多数あります。少し前の記録になりますが、「KOTOWAKA」さんの解説が詳細で分かりやすかったのでご紹介。テキスト部分を印刷して持っていきました。（KOTOWAKAさん、ありがとうございました）
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3624468.html
【登山口〜富士川水源】ログハウスを過ぎて少し森を歩くとすぐに渡渉ポイントです。その後は川に沿って登ります。ガレガレで不安定な足場が続きます。リボンの間隔が少し遠めですが助かります。
【水源〜横岳峠】急坂の始まり。少し登山道が崩れかかっているような場所もありましたが、歩行には大きな問題ありません。
【横岳峠〜森林限界】相変わらず急坂が続きます。倒木多いです。踏み跡薄いところもありました。ここまで展望もほとんどなく、ひたすら厳しい登り。
【森林限界〜鋸岳】ポールをしまってヘルメット装着。岩場のアップダウンの始まりです。鎖は無いので慎重に。偽ピークがいくつかありました。さすが「ノコギリ岳」。

写真

6/19 2:56

左膝に不安を抱えつつ…今日も張り切って出発です。駐車場所には5台ほどが停まっていました。そこからゲートまでは数分。

6/19 4:00

半月だけど月が明るい。暗闇に、ヘッドライトに光る二つの目が…。おそらく鹿だと思いますが、ず〜〜〜っとこっちを見つめていて怖かったです💦途中合流した方々のお話だと、熊もいたのだとか💦💦

6/19 4:12

歩き始めて1時間、振り返ると空がうっすら明るくなりはじめていました。曇り予想も出ていたけど、良いお天気になるとイイナ。

6/19 4:21

林道部分の分岐（Y字）は、基本的に右側が本線になります。河原に下る方の道は間違いになります。

6/19 4:23

よく見るブルーシートの崩落個所。ここは上を歩きますが、他の崩落個所は、河原に降りて回り込む形がほとんどです。詳しくは[コース状況]のところに。

6/19 5:28

出発から2時間半。ようやくログハウスに到着。サポーターを付けているためか、ここまで膝に大きな変化なし。この勢いで行ってしまおう（そして後悔をする）。

6/19 5:32

ログハウスを過ぎて森を少し進みます。このまま森の中を歩きたくなる感じですが、数分で渡渉ポイントになるので、リボンを見逃さないようにご注意を。

6/19 5:35

何度か徒渉しますが、ここだけ岩が滑りそうですこし注意しました。

6/19 5:39

間隔は遠いですが、リボンがあるので心強いです。

6/19 5:53

こんな場所が30分ほど続きました。雨季には川になってしまうのかしら？

6/19 5:57

リボンを頼りに進んできましたが、ちゃんとした道標があるとホッとします。ここで、地面をリスのような動物が走り抜けていきました。

6/19 5:59

オコジョさん！動きが速すぎて写真が撮れませんでした（これが限界）が、私の周りをぐるぐる回って、ポールをクンクンしたりして去っていきました。好奇心旺盛ですね。…可愛い。

6/19 6:32

前の写真からイキナリ横岳峠に。きっと激坂だったので写真を撮る余裕も無かったのでしょう。特に眺望も無かったです。

6/19 6:32

横岳峠は少し開けていて、テント数幕張れそうです。実際に一つ張っていました。

6/19 6:52

だいぶ登ってきた気がします。まだ体が高山に慣れていないせいか、ちょっと動くとすぐに脈拍が上がってしまいます。意識して深い呼吸。

6/19 7:31

イワカガミが増えてきたら、岩場地帯までもう一息。

6/19 7:34

奥に見えるのは仙丈ヶ岳…かな？

6/19 7:59

標高が上がって、見通しが良くなってきました。何やらカッコいい山が見えます。

6/19 8:00

北岳かな〜。かなり雪が減りましたね。

6/19 8:01

背の高い樹木が無くなって、世界が急に明るくなったら、いよいよ岩場のスタート。

6/19 8:01

目指す山頂が見えてきました。

6/19 8:04

皆さんのコメントにもよくありましたが…「ホントにあそこまで行けるの？」

6/19 8:06

中央アルプス方面。

6/19 8:12

鋸岳・北岳・間ノ岳のスリーショット。

6/19 8:12

右側は切り立っているので、とにかく慎重に…

6/19 8:19

我ながら、何という場所を歩いているのか…

6/19 8:24

三点支持、三点支持…と頭の中で繰り返す。幸い、掴む場所はわりと多かったです。ただ、グラグラする物も多かったので、やはり要注意。

6/19 8:29

大きな段差も。鎖があるって、幸せなことだったのですね。

6/19 8:37

よく見るとジグザグに道が見えます。ここまで来たらもう覚悟を決めるしかないですね。

6/19 8:42

ホント、すぐに息が上がってしまう。

6/19 8:43

花の写真を撮りつつ、息をの整えて進みます。花の名前は…ゴメンナサイ、分かりません。

6/19 8:44

6/19 8:45

6/19 8:51

さぁ、元気をもらったので頑張って登りましょう！！

6/19 8:52

微妙に濡れている箇所もあります。下りで滑らないように気を付けないと。その頃には乾いているとイイナぁ。

6/19 8:55

上の方のイワカガミは小ぶりな子が多い。

6/19 8:57

「なんだよ、まだ山頂じゃなかったのかよ」の図。

6/19 8:59

頂でお休みされている方が見えるので、きっとあれこそが山頂のはず。

6/19 9:02

ようやく到着です。ポールはしまっているので、いつもの構図にはならず。

6/19 9:02

山頂まで6時間ほど。かなりいいペースだったんじゃないでしょうか。

6/19 9:03

半分雲に食べられているけど、甲斐駒ヶ岳もバッチリ確認できました。

6/19 9:03

甲斐駒ヶ岳・北岳・間ノ岳…遥か向こうにもまだ南アルプスの山々が。素敵です。

6/19 9:04

こちらは八ヶ岳。見慣れた形でないのでちょっと自信がないですが、たぶん八ヶ岳。

6/19 9:04

仙丈ケ岳は優しい雰囲気。行ってみたいな〜。

6/19 9:04

甲斐駒ヶ岳をもう一度。

6/19 9:04

間ノ岳のさらに向こうの山は聖岳とかでしょうかね〜。

6/19 9:05

来た道を振り返ります。

6/19 9:05

正直、どのあたりを歩いてきたのかよく分からないけれど、とにかく長かった…

6/19 9:07

右側、中央あたりに降りていく感じかな。

6/19 9:45

山頂でいつものカップ麺。林道でもお会いした方々が声をかけてくれました。お一人は日本100名山達成済み、お一人はあと一座とのこと。凄い！！

6/19 9:47

山頂にひっそりと咲いていた花。こんなところで、踏まれないようにね。

6/19 10:06

アップダウンのある場所あるので、当然帰りも登りあり。こんなところ下ってきたかなぁ（登山あるある）。

6/19 10:17

帰りも怖いよう。

6/19 10:23

もう一息。岩場を通り抜ければ、あとは森の中を下るばかりです。

6/19 10:40

最後に鋸岳のお姿をもう一度。

6/19 10:46

ここはそうでもないですが、藪もけっこう鬱陶しかったです。そして下りはやはり膝痛が生じます…サポーターのおかげで、だいぶマシにはなっている気がしますが。

6/19 11:58

音楽聞きながら歌って歩いてたら、後ろから追い抜かれてしまいました。恥ずかしさと膝の痛みに耐えながら、なんとか横岳峠。

6/19 12:06

峠で一休み。この付近で焚火の跡を数か所見ました。なんとなく、直火はマナー違反のイメージなのですが、実際はそうでもないのかな。

6/19 12:08

峠から少し下ったところ。下ばかり見て歩いていましたが、見上げたら気持ちのよい森でした。

6/19 12:38

沢音が聞こえてきました。富士川の源流はまだもう少し下だと思うのですが、だとするとこの川は？

6/19 12:41

ココが富士川の源流かな。オコジョさんいないか注意して歩きましたが、残念ながらもう会えませんでした。

6/19 12:43

ガレガレの道を下りますが、クッション効果があるのか、他より膝は楽でした（線路の下の砂利と同じですね）。

6/19 13:04

浸かっていきたい。

6/19 13:12

ログハウスまで戻りました。テラス部分でお茶にして元気回復。あとはひたすら林道です。

6/19 13:22

道が平らになって、膝が少し楽になってきたような。

6/19 13:23

と思ったのもつかの間、やはり膝を曲げるのが辛くなってきて、変な歩き方になってしまいます。あと9キロが、長い。

6/19 13:30

ここの崩落個所だけは、迂回せずにトラバースで通過。高度感はそれほどないですが、気を付けて歩きます。

6/19 15:03

途中で雨に降られました。すぐ止むかと思って傘対応にしたら、結構本格的に降ってきてしまった…。雷も鳴っていましたが、1時間ほどで青空が戻ってきました。

6/19 15:36

雨で体が冷えたのか、道の真ん中で日向ぼっこ中。近づいても動きませんでした。寝てるのかい？

6/19 15:42

あと500m。いつもの足だったら、もう少し早く下山できたと思うのだけれど…こんなコンディションで来てしまったのは、完全に自業自得です。

6/19 15:48

ゲートまで戻ってきました。何とかなった。よかったよかった。

6/19 15:57

駐車場所には他に2台。汚れ具合から、何泊かされているようです。日帰り組では私がビリだったかな。
今日も無事に下りてくることができました。お疲れさまでした。

鋸岳・北岳・間ノ岳のスリーショットを代表写真にしようかと思ったけど…

道中の険しさが伝わりそうな、こちらを代表に。

撮影機器：

moto g31(w) motorola

装備

個人装備

長袖シャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 靴 ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ガスカートリッジ 食器 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 タオル ストック ナイフ カメラ 携帯トイレ アイゼン（4本爪） 傘 ツェルト

感想

pumi3

こんにちは。アイゼンをしまうタイミング、レインウェアを着るタイミング、ポールをしまうタイミング、どれも外しまくりの pumi3 です。

2週間前の姥子山で生じた膝痛から、しばらくの間は静かにしていましたが（と言いつつ先週は岐阜・十二ヶ岳をお散歩）、サポーターを装着すると全く違和感なく歩けることを発見し、それならばと以前登りそびれた鋸岳にチャレンジです。前半の林道が長いので、そこで膝に異常を感じたら引き返そう、と思っていたのですが、結果は上記の通りです。サポーターには大分助けられましたが、それ以上に険しい道のりでした。登りは問題なかったんですけどね〜。

さて、鋸岳といえば、山梨百名山の中でも四天王と呼ばれる難所の一つです。他のルートよりも難易度は低そうな、釜無川ゲートからのルートを選択。
レコの中には、「そんなに難しくなかったです」とのコメントも見られますね。難易度の感じ方は人それぞれなので、それはその方の感想だと思うのですが、ビビりの私は敢えて「危険がいっぱい。安易に入る前によく検討した方がよさそうです」と書いておきます。山頂に近づくと、少し間違えれば生きて帰れないような場所が多々見られます。そこまで行くのにもかなり時間がかかりますし、疲労がピークになった頃にそうした場所を通るのですから、危険度は高くなるかと思います。
「足のコンディションが悪いのに登ったお前が言うな」というブーメランが来そうですが、そこは、下りに入るまでは順調に歩けていたし、ダメだと判断したら撤退する覚悟を持って登っていたということで……いや、でも反省はしています。

何はともあれ、山梨百名山もあと8座になりました。うまくいけばこの夏くらいに達成できるかもしれませんが、とりあえずしばらくは膝の様子を見てみようと思います。

コメント

Snufkin

pumi3さん、難関の鋸岳、登頂おめでとうございます❣
道中の様子、pumi3さんの気持ちまで伝わってくるレコでした。
オコジョさんに懐かれたり、きれいなお花を見られて（可愛いお花はなぜか岩場に多い）
険しさだけでなくホッとする部分もあって、読んでいてハラハラドキドキ＆幸せ♡な気持ちになりました。

お膝は心配ですが、もともと素晴らしい体力をお持ちのpumi3さんですから、
山梨百名山、余裕でこの夏達成できると思います。
致命的な故障にならないようにだけ、気をつけてくださいね。
これからも応援しています✨（むしろ私が元気をもらっていますがｗ）

pumi3

Snufkin1さん
いつも優しいコメントありがとうございます。Snufkin1さんのコメントも、楽し気な雰囲気いっぱいなレコも、とても励みになっています
山行記録は自分の日記みたいなものとして残していましたが、楽しんでくださっている方々がいらっしゃるというのも、また励みになっています。ありがとうございます
オコジョさんはホントに可愛かったんですよ〜皆さんにも会っていただきたいです〜（←動物好き）。
膝の方は、今日、整形外科で診てもらいました。レントゲンでは異常なし。足を酷使し過ぎて、骨と筋肉がこすれる部分で痛みが出ているよう、とのこと。スポーツをする人によく出る症状のようです。ストレッチ方法など教えてもらったので、まずは実践して様子を見たいと思います。改善しなければ、機械を使った治療もできるそうなので、深刻では無さなそうでした（よかった）。気にかけていただいて、ありがとうございます

ゲスト

おつかれさまでした(^^)
膝に不安を抱えながら鋸岳とは、pumi3さんのやる気の勝利ですね👍　26枚目の写真はなかなかの臨場感でした。
私もいつか（だいぶ先）行きたいなと思ってますが、テン泊出来る場所がありそうというのは朗報です😄

pumi3

ellyhgさん
コメントありがとうございます。やる気バッチリですが、やる気に体がついていかないというところに、衰えを感じてしまいます…年は取りたくないものです
テン泊登山、すっごく憧れます最後の水場は、富士川源流になりそうですね。レコが上がるのを、楽しみにしております