春の槍ヶ岳
- GPS
- 12:16
- 距離
- 23.9km
- 登り
- 2,030m
- 下り
- 442m
コースタイム
5日 槍ヶ岳山荘6:35 → 8:50槍沢ロッジ10:00 → 11:20横尾 → 12:17徳澤12:45 → 14:10上高地
天候 | 4日 晴れ 5日 雪〜雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
当初は唐松岳〜五竜岳の縦走を計画していたのだけれど、よくよく考えてみると五竜岳に関しては無雪期の経験もなく、あれやこれやと様々に思案、また、GW前半の奥穂高岳山行に仕事が終わらず直前で参加できなくなり歯噛みしていたこともあり、奥穂へ再訪?、いやいや奥穂の次は槍やろう(?)で、槍ヶ岳を目指すこととした。
とかナントカ言いながら、直前で上高地行さわやか信州号の座席を確保できたことが大きい。
単独の場合はお馴染みとなる逡巡する気持ちがなかったわけではない。
ヤマテンによれば、4日夜より天候悪化の予報。
4日早朝に上高地を出立して、その日の内に槍ヶ岳山荘まで行き着けるものか大いに悩み思案し続けていた。
槍沢ロッジより先は槍ヶ岳山荘に行き着くより他になし、槍沢ロッジに着いた時点でもそんな想いが頭をもたげていたところ、たまたま声をかけられた若い女性から、
「上高地からですか、速いですね。」
『いやいや、ここから先は槍ヶ岳山荘に行き着くよりなしですから、しんどいでしょうね。』
「私はここを11時頃に出て、5時頃に着きましたから大丈夫ですよ。」
なんて励まされたり。
大曲より先、斜度が上がるごと歩の進み具合は鈍りまくる。
少し進んでは、一息つき足を休ませて、を延々繰り返し、まだ陽のある内に何とか槍ヶ岳山荘に至る。
宿泊の受付を済ませ、さてどうするかはたまた思案するも、やはり本日登頂しておかないと明日は難しいかもということで、節々が痛むような気分を押しのけ、そのまま山頂へ赴く。
無雪期とは異なり、雪の付いた槍ヶ岳は簡単ではありませんね。
岩場でのアイゼンによる登下降はもちろんのこと、ピッケルを雪面に突き刺して確保しながらアイゼンを雪面に蹴り込み登下降することに慣れていなければ相当に危うい感じがします。
登り下りの登山者が行き交う中、当然譲りあうことは必須、待っている間も雪が付いた岩稜に確実に自らを確保しておかないとなりません。
垂直とは言いませんが、かなりな斜度があるところをそんな要領で登下降するわけですから、それなりに経験がなければしんどいかも。
実際、同じタイミングで取り付いた一人の若い女性は、早々に諦められたのか登っては来られませんでした。
槍ヶ岳山頂からの眺めはもはや筆舌に尽くしがたく、無雪期の眺めも凄かったが、雪を被った山々の美しさを再認識するよりなし。
しんどい思いをしてやっとこさ此処に至り、この瞬間、全ては報いられたって感じ、感慨無量でございます。
悪天が予想されているも5日は下るのみで、気分的には楽だった。
早朝雪が舞う中、小屋を出立。
下りゆくごと雨に変わり、いつの間にか土砂降りの様相でズブ濡れに。
上高地で入浴後に着替えるも、帰宅するまで寒さに苛まれる道行きとなった。
この度の山行を終え、今現在の心境は、もうこんなペースで登りたくはない、となる。
とにかくしんどかったですからね。
また、残雪期の槍ヶ岳に赴く機会があったとしても、2泊3日が適切かと。
テント泊ならば、ババ平をベースに山頂ピストンが望ましいと思う。
それにしても私的にはとても充実した山行でありました。
はじめまして。(でもないかもしれませんが)
岡山在住のユーザー名:DON-CHANというものです。
もしかして、僕に槍ヶ岳山荘でライターを貸してくれた親切な
お方ではないかと思い、コメントを書かせていただきました。
山頂での写真に写っているパタゴニアのオレンジのヤッケが
印象的で覚えていたので…もし、間違っていたらすみません。
その節は有難うございました。
比較的、ご近所のようですし、またどこかでお会いしたら
よろしくお願いします。
DON-CHANさんコメントいただき、ありがとうございます。
あの時の方でしたか。
あの折は、ちょっと目についたものですからお声がけさせてもらったまでです。
こちらこそ、またどちらかでお会いすることがありましたら、よろしくお願いします。
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