蝶ヶ岳 L4 (縦走途中撤退)
- GPS
- 10:52
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,557m
- 下り
- 1,563m
コースタイム
- 山行
- 5:18
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 6:27
天候 | 暴風雨風速30mの雨@山頂 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
天候が悪かった割には、コース上の問題なし。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
20220625 蝶ヶ岳
梅雨明けしたんですね。。今日はこの話題が盛り上がっていますが、こんな早いとは全く思ってませんので山行は梅雨中シフトで、万一雨だったら山行先を変えようと常に考えている時期です。ただ今年はバックアッププランに変更しなくても良い好天で何よりです。8月のピークに大雨・台風が来ないことを願うばかりです。
土曜日は、低気圧が東北・北海道。。前線が日本海に沿って弓なりで、富山や新潟がフェーン現象、こんな天気の時は前線に沿って南から北へ風が吹き込んで強風になる。。まさにそんな天気図の山行。
天気予報通り1:00〜3:00の2時間はバケツをひっくり返したような雨が通り抜け、その後は透き通った青空が広がる。雨の通過も来る前からわかっていたので、日の出前に三俣登山口@安曇野から気持ちよく入山。
ゴジラみたいな木の横を通過し、ちらッと常念岳が目える尾根からは雲の流れが速く見えるぐらいで、樹林帯の中は風もなく蒸し暑い感じ。
ハイマツだらけになる樹林帯の上は強風、そして山頂には10:00過ぎに到着したが強風を超える暴風で立っていられない感じ。
ちなみに雪はここ数日で一挙に溶けたみたいで、持参したアイゼン、チェーンスパイクも必要なかった。
今回はテン泊縦走なので、①翌日の行程を楽にしたいので常念岳に足を伸ばすか?、②予定通り安全を考え明日までこのまま蝶ヶ岳に留まるか?、③それともこのまま撤退、下山して温泉三昧にするか?。。
いろいろな選択肢の様子をみようと、蝶ヶ岳ヒュッテのランチタイム(11:00〜)にカルボナーラと牛丼、各\1,000。。
どちらも手をかけている食事で箸が進む。。特にカルボナーラはベーコンもゴロゴロ入っていて取り合いになった。。調理道具も出さずに温かいものが食べられる幸せはこの上ない。
ランチをしてる間にうちと予定が近いパーティ達が、②留まる選択をし山頂横のテン場でもハイマツ寄りの際にテントを張り出しはじめた。
15時過ぎには風は弱まるとの天気予報だったので、尾根を縦走し常念岳を目指すことはちょいと難易度が上がるぐらいで、時間も体力にも余裕があるが、北アルプスの前山蝶ヶ岳なのでいつでも来られるし、無理せず明日の天気次第で…とうちのパーティも決断し、他のパーティのすぐ横にテントを張った。
山頂の風は突風だが、朝の雨上がり後で空気が澄んでる、南の眺望は乗鞍からギリ御嶽山。北側も槍の先に鷲羽岳・水晶岳。後立山連峰までは見えないとしても、燕岳までくっきり。東はぼやっとした感じの眺望だか、妙高、八ヶ岳。。南アルプスは見えず残念。
真正面の穂高、涸沢や他のカールの残雪が濃淡をハッキリさせ、より荒々しさが濃く感じる。涸沢の標高ってこんなに高かったっけ??
えッ?去年骨折してるのに気付かず歩いて下山した、ザイデングラート〜横尾?。。改めて見るとこんなところ降りてきたんだ…けっこう急坂でビックリした。それより夏の縦走前にテンションを上げるのに最高の眺望だった。
その後、15時からの天気予報が悪天候に切り替り…翌日昼まで風速20、最大30mとかいう話なのだが、そろそろ15時になるところ、撤収して降りても日没ギリギリ、焦って下りるのも不安が残るので、ビバークする気分でテントに留まることにした。
17時近くから雨が降り出し、深夜には台風並みの暴風雨。。orz…
雨は聞いてないよ。。。。と思いながらフレームまでたわむテントの中で一夜をやり過ごすことになった。風速30mとか言ってたが、どうだったのだろう??隣のテントが夜半に崩壊。。いくつかのパーティは山小屋に避難したとか聞いたが、安全を優先するとこれが正解。。よくあんな防雨風の中テン泊したと思う。オレはアホだ。。
風が少し弱まった朝2:30に起床し、朝食、出発準備、ご来光を見るタイミングで状況を判断し出発と決め、穂高のモルゲンロートを鑑賞に。。この上ない情景に満腹になった。
蝶ヶ岳は上高地の谷を抜け、風が登る通り道。常念岳までのルートで風が一番どこが強いかはわからないが、満足しすぎて無理に先のルートに進める意味を失った。5:00前の今から下山すると未訪のラーメン「大渡」のランチタイムでポールポジションを狙えるし、その後温泉でもゆっくりして帰宅できるので、縦走せずに撤退下山に決めた。
蝶ヶ岳は里山の標高を上げた感じの山で、荒れやすい足場を登りやすい階段で整備してある。もともとタフな登山道だが整備が行き届いているから登りやすかった。
一般的には「北アルプスの入門…」とも言われるが、唐松岳のロープーウエイとは違うタフさがあります。天気に恵まれたら、至福の眺望を堪能できますので是非挑戦してみて下さい。
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