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Yamareco

記録ID: 4435970
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

中世日光修験 夏峯 温泉ヶ岳、竜池宿、深山宿

2022年06月26日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
44:27
距離
61.3km
登り
4,361m
下り
4,262m

コースタイム

日帰り
山行
9:18
休憩
1:08
合計
10:26
4:39
4:50
38
5:28
5:29
8
5:37
6:10
8
6:18
6:19
419
13:18
13:35
28
14:03
14:04
22
14:26
14:30
7
天候 晴 ときどき にわか雨
過去天気図(気象庁) 2022年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
コース状況/
危険箇所等
温泉ヶ岳山頂付近と山王尾根に残雪あり。アイゼン不要。
山王尾根にはマーキングがほぼゼロで、踏み跡も不明瞭、シャクナゲの薮が深い。慎重なルートファインディングが必要。道迷い対策(GPS、ビバーク装備、ココヘリ)、けが対策(虫対策、野獣対策)、などを準備しておいた方がいい。
金精峠から男体山
2022年06月26日 04:40撮影 by  iPhone 8, Apple
1
6/26 4:40
金精峠から男体山
日光白根山
2022年06月26日 05:16撮影 by  iPhone 8, Apple
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6/26 5:16
日光白根山
事前に残雪があるとの情報があり、軽アイゼンを用意しましたが、使いませんでした。
2022年06月26日 05:24撮影 by  iPhone 8, Apple
6/26 5:24
事前に残雪があるとの情報があり、軽アイゼンを用意しましたが、使いませんでした。
笹藪の中にある温泉ヶ岳の火口。
転落注意
2022年06月26日 06:06撮影 by  iPhone 8, Apple
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6/26 6:06
笹藪の中にある温泉ヶ岳の火口。
転落注意
温泉平から、温泉ヶ岳
2022年06月26日 06:35撮影 by  iPhone 8, Apple
6/26 6:35
温泉平から、温泉ヶ岳
山王尾根分岐
一見だと薮にしか見えない右に進んでいく。
2022年06月26日 06:45撮影 by  iPhone 8, Apple
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6/26 6:45
山王尾根分岐
一見だと薮にしか見えない右に進んでいく。
池塘が点在
まだ残雪に埋もれています
2022年06月26日 07:28撮影 by  iPhone 8, Apple
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6/26 7:28
池塘が点在
まだ残雪に埋もれています
竜池宿の辺りで勤行
2022年06月26日 08:01撮影 by  iPhone 8, Apple
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6/26 8:01
竜池宿の辺りで勤行
Peak2193から少し離れて、Alt2190辺りの分岐点にあった岩。
ここから下りはじめる。
2022年06月26日 09:54撮影 by  iPhone 8, Apple
6/26 9:54
Peak2193から少し離れて、Alt2190辺りの分岐点にあった岩。
ここから下りはじめる。
尾根。薮がないところはこんな感じ。
2022年06月26日 10:20撮影 by  iPhone 8, Apple
6/26 10:20
尾根。薮がないところはこんな感じ。
尾根筋の露岩 このような岩が時々現れる。
2022年06月26日 10:32撮影 by  iPhone 8, Apple
6/26 10:32
尾根筋の露岩 このような岩が時々現れる。
尾根筋で、藪が深い所
2022年06月26日 10:57撮影 by  iPhone 8, Apple
6/26 10:57
尾根筋で、藪が深い所
Peak1971
2022年06月26日 11:25撮影 by  iPhone 8, Apple
6/26 11:25
Peak1971
深山宿
2022年06月26日 11:57撮影 by  iPhone 8, Apple
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6/26 11:57
深山宿
刈込湖
2022年06月26日 13:17撮影 by  iPhone 8, Apple
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6/26 13:17
刈込湖

感想

日光修験夏峯の温泉ヶ岳、竜池宿、深山宿を歩きました。
ほとんどマーキングのない藪道で、かなり手こずりました。数カ所でlostしそうになった際は、残念ながらGPSを頼りに切り抜けました。

以下は、登りたい方のための案内で、長文です。

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とても難しいコースなので、入念に準備をして入山してください。装備だけではなく、あきらめずに粘り強く藪を漕いでいく精神力と体力も必要です。25000図をお手元にご用意ください。無名の山頂の標高はPeak xxxx、Peak以外の標高はAlt xxxxと表記しました。

【装備】
地形図(25000図、男体山)、コンパス、標高計:ルートファインディングが必須です。
GPS:情けないことにPeak2193からの下山中に迷いかけて、GPSで位置確認することが何度もありました。深い藪でGPSはとても役に立ちます。
ビバーク装備:道迷いに備えて、一泊分の食料、ツェルト、寝袋、防寒具など(幸い使いませんでした。)
携帯電話:日光湯元や光徳牧場が近いためか、docomo 4Gの電波が入る場所が多いです。特に最難所のPeak2193周辺で電波が入るため、Peak2193を通過したことや深山宿に到着したことを緊急連絡先にReal Timeで知らせることができました。
ココヘリ:いざというときに備えて、持っています。
長袖:半袖で行ったら手が傷だらけになりました。
長ズボン:長ズボンでも足に傷がつきました。
帽子:何度も頭を藪でひっかきましたが、帽子で傷は防げました。ヘルメットでもいいです。
ザックに外付けしない:銀マットをザックに外付けしていたら、藪でぼろぼろに破れました。
虫よけ:たくさんの羽虫が飛び回っていています。
笛(法螺貝):藪で野獣に遭遇しないために、吹きながら歩きました。

【時刻】
金精峠駐車場から出発
4:15→4:45 金精神社
4:50→5:45 温泉ヶ岳 (勤行。山頂で噴火口探す。)
6:10→6:50 Peak2274への分岐 (ここから深山宿までの5時間、ほとんどマーキングなし。)
6:50→6:55 Peak2274 山王尾根に乗り、東へ。シャクナゲの藪が深い。
6:55→7:18 Alt2210の小ピーク (ここからは藪が浅く、Peak2207までは歩きやすいです。)
7:18→7:38 池塘が現れる。(ここからAlt2190のコルまでの間にもいくつか池塘がありました。)
7:38→7:50 Alt2190のコル この辺りが竜池宿か。 (勤行。長めの休憩)
8:10→8:18 Peak2207 ここから北へ
8:18→8:50 Alt2130のコル ここから北東へ。Alt2193を目指す
8:50→9:05 Alt2080のコル (長めの休憩)
9:20→9:40 Peak2193 (ここから北東に100mほどで、高薙山へのAlt2190分岐点)
(Peak2193からAlt1930コルの間の深い藪の急勾配の下りがこのルートの最難所。)
9:40→9:53 Alt2190分岐点 平坦地なのでわかりにくかったです。露岩がありました。
9:53→11:10 Alt1930のコル Peak1971の真西にあるコル。
11:10→11:20 Peak1971
11:25→11:50 深山宿 (勤行。長めの休憩)
12:15→13:20 刈込湖 (勤行)
13:40→14:45 日光湯元

【重要ポイント】
[温泉ヶ岳 山頂火口] 山頂から北東に進む踏み跡をたどり、笹を藪漕ぎしてやや東に寄ったところにあります。笹藪の中に暗くて深い穴が現れます。勢いよく藪漕ぎして落ちないように注意。怖くて近寄れませんでした。山頂の東、直線距離で50m程度、標高差は10m程度。池田本には南東とありますが、誤記と思われます。
[温泉ヶ岳からの一般登山道からPeak2274へ東に入る分岐] わかりにくい。ただの薮にしか見えない。ピンクのマーキングが不必要にたくさん付けてあるのが目印となりました。ここから深山宿までマーキングはほぼゼロです。
[Peak2274からAlt2210の小ピーク] シャクナゲの藪が深いですが、尾根をたどることができます。巻道は急斜面の可能性があり、尾根をたどった方がよさそうでした。
[Alt2210小ピークからPeak2207] 藪は薄く、楽。何か所かに水たまり(池塘)がありました。竜池宿の名前の由来かと思われます。
[Peak2207から、Alt2130のコルを通過して、Peak2193] ややわかりにくい。Peak2207からは北向きに踏み跡がいくつかありますが、あてになりません。藪の中を真北に進み、距離200mほど斜面を下り、Alt2130あたりにコルがあります。自分の場合、進む方向がやや北西にずれていて、Alt2110まで下ったところ東にコルが見えたため、東に登り返すとコルに出られました。コルから北に距離100mほど進むと、北東に延びる尾根筋があり、晴れていたのでそこからPeak2193が見え、そちらに進む踏み跡をたどっていけば迷わずにPeak2193まで行けました。Peak2193手前のAlt2080のコルで長めの休憩をとりました。
[Peak2193からAlt1930のコル]
このルートの核心部で、地図を読むのが難しいです。私の場合、通過に1時間30分必要でした。Peak2193から高薙山方向(北東方向)に踏み跡を距離100mほど進むとAlt2190辺りに平坦地があり、そこを分岐点と考えて南南東に向かう踏み跡をたどりました。分岐点といっても何の目印もなく、踏み跡も錯綜しており、Peak2193からの歩数とコンパスの方角を信じて分岐点としました。分岐の近くに、写真のような露岩がありました。この後も尾根筋にはところどころに露岩があり、多少の目印となりました。
Alt2190分岐点から、目的の尾根は南南東に延びています。マーキングはほぼゼロ。目的の南南東尾根に乗っていれば、男体山が南東正面に見えます。シャクナゲの深い藪で踏み跡に見えないところもありますが、藪の深さではなく方角を信じることが大切です。踏み跡があっても、その人物が迷っている可能性もあり、単なる獣道の可能性もあるため、信用しすぎないようにしました。Alt2010mまではこの南南東尾根を外さないように下ります。(地形図ではわからないですが、南東方向に行く小さい枝尾根や部分的な緩斜面があります。藪漕ぎで方向感覚を失い、南東に向かう緩斜面に何度も引きずり込まれ、Lostしかけました。その度にGPSで自分の位置を確認し、深い藪の斜面をトラバースし、目的の尾根に戻りました。自分が乗っている尾根筋より南南東に尾根が見えたり、尾根越しに男体山が見えたりするようなら、南東方向に逸れている可能性があります。)
この南南東の尾根をAlt2010程度まで下ると、尾根の向きが東南東に変わり、この東南東尾根に乗る必要があります。東南東尾根の上部は緩斜面で、Alt2000程度まではアップダウンを繰り返します。この東南東尾根の緩斜面を外すと、南面の刈込湖方面か、北面の谷に引きずり込まれるので注意。ここの辺りはLostせずに切り抜けました。
東南東尾根の緩斜面の先端Alt2000近くまで来たら、Peak1971がほぼ同じ標高で真東正面に見えるので、その真東の尾根を外さずに進めばPeak1971との間のコル(Alt1930)に着きます。コルからPeak1971は緩やかな登りで、さほど難しくありません。
[Peak1971から深山宿] Peak1971南東の尾根に乗ります。東北東の尾根の方がはっきりしており、うっかり迷い込みそうですが、コンパスの方角を信じて南東に下るように注意が必要です。
[深山宿から刈込湖] 深山宿と金田峠の間にきれいな九十九折の下山道があります。標高が高い所ではマーキングがありますが、標高が下がってくると道が崩れてマークがなくなり、適当に斜面を下るしかないです。金田峠からの沢筋が見えたら、沢を渡らずに右岸の踏み跡をたどれば刈込湖に着きます。ここから先は一般登山道です。

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