蓬莱山〜森山岳〜白滝山〜比良岳〜烏谷山
- GPS
- 10:06
- 距離
- 22.1km
- 登り
- 1,831m
- 下り
- 1,821m
コースタイム
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 10:06
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰路 - JR湖西線の志賀駅にて乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■蓬莱駅〜小女郎谷〜小女郎峠 蓬莱駅から登山口への道中に東屋があるので、登山の準備などに利用可能。 堰堤に出合って右に進むと、登山口です。 沢沿いの道を何度か渡渉しつつ進みます。 水量が多くなると、通りにくくなりそうな箇所があるかも。 道幅がやや狭くなっているトラバース道やガレた道など、下りで利用する際には少し気を付けたいですね。 最後はやや急な斜面を直登気味に進むと、小女郎峠に到着。 すぐ近くに小女郎ヶ池があるので、寄ると良いでしょう。 ■小女郎峠〜蓬莱山 人気の縦走路でもあり、道ははっきりとしています。 ■蓬莱山〜森山岳〜長池〜オトワ池〜白滝山〜オトワ池 森山岳へは笹原の間に見える踏み跡を辿りますが、以前よりも踏み跡が分かりにくいかも。 足元の状態は確認しづらいので、注意を。 しばらく進むと樹林帯になります。 踏み跡もあるけれど、進みやすそうな辺りを通っても問題なく、程なくして森山岳山頂です。 この先は進行方向に注意が必要で、踏み跡は所々にあったり、なかったり? 複雑な地形で、位置特定する材料が多くないと思われ、GPS機能のある機器を携帯するのが望ましいでしょう。 付近一帯は池や湿地がいくつもあり、地図に載っていないのも多いようです。 オトワ池から白滝山へは特に問題なさそう。 以上、一般のルートでない区間を多く歩いており、歩き慣れている人向けのエリアだと思われます。 ■オトワ池〜汁谷〜木戸峠 引き続き、複雑な地形となっている所が多く、注意が必要。 序盤は踏み跡を辿っており、その後は関電の巡視路を進んでいます。 部分的に少し荒れていたり、進路が分かりにくい所もあるように感じます。 汁谷の沢に出合い、少し進むとゲレンデに至り、すぐに木戸峠に到着。 ■木戸峠〜比良岳〜烏谷山〜荒川峠〜志賀駅 アップダウンのある縦走路を進んで行くと、比良岳の標識があります。 やや薄めの踏み跡を辿り、比良岳山頂へ。 縦走路に戻り、葛川越を経て全般的に急な斜面を登り返すと、烏谷山山頂です。 荒川峠からの下りは退屈な区間はあるものの、安心度が高めの下山ルートという感じ。 最後は長い舗装路歩きとなり、志賀駅へ。 |
写真
感想
気温の高い日が続き、ちょっと疲れ気味。
暑さへの恐怖感で、山へ行こうという気持ちが減退してしまいそうだけど、過去の実績を冷静に見れば、暑いなりに歩く事はできるはず。
そう自分に言い聞かせ、今回は標高による恩恵をそれなりに受けられるであろう比良山系へ。
2年前の6月後半に歩いたルートをなぞってみようと思う。
いつものように湖西線の始発に乗り、蓬莱駅からスタートです。
住宅地を抜けて林道を歩いていると、前方に5頭ほどのシカの群れがおり、数秒の対面の後、方々へと逃げ去って行く。
東屋で休憩、もう汗をかいており、水分と塩分を補給。
暑い時期の山行では、この二つの摂取がやはり重要でしょう。
その後も長い舗装路歩きが続き、写真4の登山口から入山。
少し登ると薬師ノ滝があり、期待通りに涼しい空気に満ちていて、クールダウン。
これが良かったのか、その後しばらくは少し足取りが軽くなったような。
ふらふらと舞っているアサギマダラの羽は傷んでおり、長旅の大変さを感じさせる。
最後の渡渉を終える頃になると、また暑さに悩まされるようになる。
写真8の放置自転車がある場所で休憩し、体の余分な熱を放出。
しかし、この先は傾斜が増すので、暑さは付きまとう事になる。
凹部を脱出すると視界が一気に広がり、青空の下、草木の緑が色鮮やかで、美しい。
最後は余韻を楽しむようにゆったりと歩き、小女郎峠に到着。
誰もおらず、独り占め感に浸る。
小女郎ヶ池への道は緑に包まれ、左右の斜面の描く曲線がいつも以上に魅惑的に感じられる。
写真でも分かる通り、小女郎ヶ池はいつになく生き生きとした表情を見せている。
木陰でパンを食べつつの休憩にします。
小女郎峠に戻ると、方々から人がやって来られ、それぞれの進行方向へ。
開放的な風景が広がる稜線歩きを楽しみ、蓬莱山山頂へ。
まだ観光客は到着していないのか、人は少ない。
ここからは一般のルートを逸れ、まずは森山岳へ。
笹原に続く踏み跡を辿って高度を下げて行くと、樹林帯となる。
直射日光を遮ってくれるし、木漏れ日の中に浮かび上がる木々の緑が目に優しい。
気分良く進んで行くと、思ったよりも早く森山岳山頂に到着です。
この時期だし仕方がないのだけど、周りを飛び交う虫が少しうっとうしい。
少し進んだ辺りから地形が複雑になり、毎度の事ながら、どう進もうかと悩む。
結果としては、これまでに歩いていない所も多少は歩いたはずで、点在している池や湿地が織りなす印象的な風景を見る事ができたように思う。
写真や言葉では伝わらない魅力があるので、実際に訪れるのが一番でしょう。
オトワ池で昼食とし、食後に白滝山へピストン。
オトワ池に戻ってみると、モリアオガエルの卵塊が近くの木の枝に無数にあるのに気付き、その数の多さにびっくり。
再び比良の不思議エリアへ進み、ここならではの雰囲気を感じ取りつつ、先へ。
部分的に往路でも通った道を経て、その後はそのまま関電の巡視路へ。
小さな谷を何度か越えるルートとなっていて、バイケイソウが所々で見られ、花を付けているのも少なくない。
詳しい生態を知らないのだけど、花を咲かせるまでに何年か要するのかなとの印象。
気が向いたら、調べてみよう。
地味なアップダウンが続き、真昼の暑さも手伝って体力がじわじわと奪われる。
淡く考えていた通り、ジャガ谷の沢で水遊びをして、クールダウン。
さらにルートを辿って行くと汁谷の沢に出合い、すぐにびわ湖バレイのゲレンデへ。
ほぼ咲き終わりのクリンソウの群生地を過ぎると、木戸峠に到着。
ここからは歩き慣れた南比良の縦走路で、しんどい所はあるものの、安心感がある。
比良岳山頂に結構な人数の団体さんがいらっしゃったぐらいで、この時期は気になるような花は少なく、特筆すべき事はなさそう。
かと思っていたら、比良岳道標からの下りではコアジサイがまだ多く咲き残っていて、良い感じ。
その後も所々で楽しませてもらいました。
それなりに疲れを感じつつ歩き、荒川峠に到着。
今回はここから下山し、志賀駅へ。
序盤はコアジサイの道という感じで、まだそれなりに咲き残っている。
植林帯に入ると面白味はなくなり、黙々と進むのみ。
水の流れる音が聞こえてくると、水場までもう少し。
などと思って歩いていると、その寸前で右足をぐねってしまい、転倒。
これまででも指折りのヒヤリとする転倒で、少し間違っていれば、右側の斜面へ滑落していたかも。
何とかかすり傷で済み、水場で傷口を洗い清める。
水は冷たく、ずっと水に浸していると、かじかんでしまいそうなぐらい。
その後は慎重に進むようにし、登山口に到着。
長い舗装路歩きの後、琵琶湖畔に寄ってみたものの、浜は水泳場などとして営業しており、それなりに人もいるので、そそくさと退散。
まあ、ほとんど時間の余裕もなかったし。
無事と言って良いのか分からないけど、自力で歩き終え、志賀駅にてゴールです。
例年よりも早い時期から高温の日が続き、この日も結構な暑さだったはず。
過去の経験を踏まえて、水分や塩分をしっかりと補給し、休憩も長めにするなど、基本的な対策を実行すれば、暑いなりに歩く事はできる。
でも、しんどい。
この日は思っていたほどは苦しまずに済んだと思っていたのだけど、そういう感覚とは裏腹に体は疲れていて、きっちりと動いてくれない事もあるはず。
下山の際の転倒はそういう感じで起きたのかも知れず、やはり暑い時期の山行はあまりハードな行程にならないようにすべきなのでしょう。
今回の山行で累積歩行距離が5000kmを突破し、ブラックステージに仲間入り。
数字にはそれなりに意味や重みがあるとは思うけど、無事に歩き続けてこそ。
ヒヤリとする事案が増えているので、山行のあり方を改めて考える機会にできれば良いと思っています。
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