涸沢・穂高周遊(上高地〜涸沢〜北穂高〜奥穂高〜前穂高〜岳沢)
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 27.3km
- 登り
- 2,246m
- 下り
- 2,253m
コースタイム
7:53上高地BT発‐9:11明神館-10:50徳澤園-12:16横尾山荘到着(山荘泊)
5月7日
7:26横尾山荘発-9:23本谷橋-11:30涸沢ヒュッテ到着(ヒュッテ泊)
5月8日
2:17涸沢ヒュッテ発-4:52北穂山頂-5:40北穂小屋発-8:38涸沢岳山頂
8:51穂高岳山荘-9:39奥穂山頂-14:02前穂山頂-16:04岳沢小屋-17:23上高地
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地〜横尾までは残雪無し。 横尾〜本谷橋まで所々残雪あり。アイゼン・ピッケル必要無し。 本谷橋〜涸沢までは雪渓。急斜面ないためアイゼン・ダブルストックだと快適。 涸沢〜北穂山頂までは要アイゼン・ピッケル。トレースあり、良く締まってるので登りの難所はありません。 北穂山頂〜涸沢岳山頂まではトレースあり。岩見え雪付も程よくそれほど難所はありません。ただ、飛騨側より常時冷風が吹くので要防寒。 涸沢岳〜奥穂山頂までは、毎年登り口とネット上がやらしい状態ですが、今年はもうかなり登りやすくなっています。 奥穂〜前穂までは長い雪壁の下りとトラバースが幾多もあり、滑落したら何処も岳沢まで止まらない状態です。雪の状態は涸沢登りの雪渓と同じ位のぐずぐず状態で、今山行1番悪路でした。 前穂〜岳沢までは雪渓になっている沢を下れます。大部分でシリセード可能。 岳沢〜上高地まではポール・マーカーあり。樹林帯。 |
写真
感想
去年の秋に両親を涸沢テン泊ガイドした延長戦で、今年のGWも涸沢まで同行する事になりました。
三浦雄一郎さんとは比べられませんが、年寄り半日仕事をキーワードに涸沢までは大分余裕の時間・行程でした。
(1日目)
初日は横尾山荘までの為、八時頃までに上高地BT出発の予定で自宅を出発。
GW最終日のため登山者は少なく、観光客も少なく感じました。
涸沢からのテン泊下山者とすれ違うたびいいなーと思いながら12時頃には横尾山荘着。
山荘でスタミナ丼を食し、アイゼン・ピッケル初心者2人にセッティング・使い方説明をし、
パシャパシャしているとあっという間に16時の入浴(横尾山荘は風呂あり)時間になり
入浴をすますと食堂に突入。
1日目にこれだけ余裕を持てるのも少しずらして休みが取れた産物でもあります。
今回は完全に両親に付き合う予定でいたので、初日も2日目も信じられないくらい余裕のある行程で
の山行となりました。しかし、天気が8日夜まで持ちそうな事と、涸沢の下山は2人だけでも全く
問題無い事が登りで判明したため、我慢できずいつもの単独行に予定変更。
(2日目)
7時半頃横尾山荘出発。本谷橋まではアイゼン・ピッケル不要でした。
橋からは雪渓歩きを涸沢まで。たぶんなれた人ならキックステップとストックでも十分涸沢まで行けるような
雪の状態でしたが、3人ともアイゼンはつけて、ダブルストックでガシガシ登ります。
11時半頃涸沢ヒュッテ到着。涸沢ラーメンを食し、テラスやカールで「信じられない世界」を満喫。
夕食後、2人に雪の感想を聞いたところ大分余裕があり、上高地まで明日問題無く1日で戻れるとの事だったので、
急にビビット閃きました。下山は上高地集合にしようと。2人は元来た道を戻り横尾・徳澤経由でゆっくり上高地に。
自分は北穂〜奥穂〜前穂〜岳沢経由で上高地に。俄然やる気が出てきました。
天候次第でこの時期の山行は天国と地獄になります。天候が安定する予定が8日夜まで。
9日からはかなり荒れると予報が出ているため、明日は北穂でご来光、奥穂には遅くても10時頃通過し、雪の状態と時間が全く読めない吊尾根に時間を残し、15時頃までに上高地に下山し両親と合流。
計画はあくまで計画であり、この時期は雪の状態で時間は大幅に変わる事は覚悟していましたが、吊尾根に夏の4倍以上時間を使うとは予想できませんでした。残雪吊尾根恐るべし。
(3日目)
予定を変更して本日は単独行に。2日共に小屋泊で日帰り装備であった事も、単独行を有利に後押ししてくれている気がしました。前日のチェックイン時、朝飯を弁当に変更してもらい夜受け取り、1時頃起床で冷めた朝ごはんを1人寂しく食す。
侘しく、寂しく、寒く、色々な意味で暗いトーンの中1人食べる冷めた朝飯タイムは、これから始まる山行の意義や意味を無駄に考察するだけでなく、必ず無事に歩いて帰るという強い強いモチベーションを山頂まで引き上げるための補給の時間でもあります。
2時15分頃ヒュッテを出発。ご来光は4時50分前後のため、山頂までの目標は2時間半。急ぐこともゆっくりすることもなく一定速度で1歩ずつ。
トレースもあり1本道で雪も安定していたので難所はなく、4時40分頃北穂山頂到着。ご来光・槍・大切戸を堪能し、5時半頃出発。
北穂〜奥穂間は2年前同じ時期に歩いているのでルートや難所は苦労しませんでした。今年は雪量少なく、雪融けが早いような気さえします。
八時半前後に涸沢岳山頂。穂高岳山荘はスルーして奥穂に。9時40頃奥穂山頂に。ここまでは順調でしたが、この先の吊尾根の悪い噂があったので、早々に前穂に出発。
歩き始めて直ぐに30m位の雪壁をクライムダウン。ここから20〜40m位のトラバースと雪壁の下降を幾つも繰り返します。なるべく稜線伝いのルートをとるのですが、所々かなり雪庇が発達していて容易に稜線歩きをさせてくれません。1日たっぷり日光が降り注ぐ吊尾根の雪は大変ぐずぐずで雪量は多めです。また、トラバース個所はどこも岳沢まで繋がっているため、何処で滑落しても岳沢まで止まる事は無いでしょう。
1歩1歩蹴りこみ慎重にクライムダウンを繰り返すため急ぐことは諦めました。
思っていたより大分時間を使い14時頃前穂山頂に到着。夏なら1時間しないので4倍以上かかりました。
前穂山頂は電波あるため、上高地にいるであろう2人に連絡し、17時〜18時頃到着予定と伝え下山開始。
この時期の前穂からの下山は重太郎新道ではなく沢が雪渓になっていて雪崩の心配もほとんど無いので沢伝に真っ直ぐ降れます。残り1前未らは傾斜も緩むためシリセードで。16時頃岳沢小屋到着。ここまでくれば安心です。
岳沢小屋はスルーして上高地にダッシュ。樹林帯を通り17時半頃岳沢登山口着。誰もいない河童橋で3時間位待たせてしまった両親と合流し、タクシーで沢渡に。ちなみにタクシーは呼べば18時半頃までは来てくれるそうです。
幸い、下山まで天候に恵まれ良い山行となりましたが、涸沢に行ったのであればテン泊がベストですし、色々心残りはありましたが、次回山行の糧にいたします。次回は単独テン泊で槍方面ですかね〜。
3日目の行程が鬼の所業ですね!!
残雪の吊尾根の悪い噂は聞いてましたが、それほどとは・・・
恐らく自分は行く事は無いでしょうが(笑
今年は去年より雪が緩い気がします。
いやいや、西穂〜奥穂で涸沢西尾根下山はもっと鬼ですよ(;゚Д゚)
仰る通り、今年は雪緩かったですね〜(-ω-)/
ただ、吊尾根は最悪でしたが前穂〜の下山は緩いせいもあって半分位は
尻セードでビュンビュンでした ^^)
いつか北アルですれ違う時は、必ず道譲ります('◇')ゞ
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