神室連峰 土内川本流 銀次郎沢
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- GPS
- 14:48
- 距離
- 26.4km
- 登り
- 2,222m
- 下り
- 2,221m
コースタイム
- 山行
- 7:07
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 7:17
- 山行
- 6:43
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 7:21
あと、累積標高差2千越えはおかしい。
天候 | 9日 晴れ時々雨 10日 曇り後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
最上川水系 土内川本流 銀次郎沢 体感2級上 SBなし ラバー○ 魚影あり ■アプローチ 林道終点の駐車場から林道を15分程歩くと、砂利押沢登山口の標識があり、踏み跡を辿って土内川へ降り立つ。 ■土内川本流下流部 入渓地点からは河原歩きが続き、すぐに左岸から砂利押沢が合わさる。 少し行くとゴルジュになり、その入口には土内渓谷の門番のように7mの止まりの滝が落ちている。 一見すると巻きのようにも見えるが、左岸に顕著なバンドが伸びており、あっさり突破出来る。 滝上もゴルジュは続き、白い花崗岩にエメラルドグリーンの水が見事な素晴らしい渓相だ。 しかしこのゴルジュは長く続かず、また河原歩きとなる。 程なく行くと2段10mの曲がり滝。 下段は水線右の岩場から、釜を跨いで上段は左壁を直登した。 滝上はまた少しゴルジュが続き、直登出来ない5m滝を右岸から巻いて越える。 また少し河原歩きに戻ると、15mの雷滝登場。 この滝が土内川最大の滝らしい。水量は豊富で迫力ある滝だが、水線左際をシャワー浴びて直登。 土内川は、この雷滝までの下流部が1番面白くてハイライトである。 この雷滝までは土内川の右岸に付けられた林道と登山道があり、中々沢登りとして入渓する人は少ないと思うが、もし土内川を遡行される方はこの下流部は絶対オススメである。 ■土内川上流部 銀次郎沢 雷滝を越えると、左岸から小又沢出合い。ゴルジュはこの辺りまでで、あとは平凡で単調なゴーロ歩きが続く。 魚影があるので竿を出しながら歩くが、釣果はゼロ。 幕営適地を探しながら歩くが、いい物件は無いに等しい。 今回我々は、785m付近の左岸に幕営。若干整地して2人分スペースを確保したが、増水したら一発アウトの場所であった。他の場所も、整地すればなんとか幕営出来るといった感じであり、大人数のパーティーは厳しいかもしれない。 銀次郎沢と名前が付けられている上流部になっても沢の渓相は平凡で変わらず、845mの二俣を左に入ってからは傾斜が急になり小滝が何個か続くくらいで難所は一切ない。 今回我々は神室山避難小屋直下の水場になってる源頭を目指すつもりだったが、上部の枝沢分岐で間違ったのか何本か左の進路になり、最後は20分程の藪漕ぎを経て避難小屋の10m西側登山道に出た。 ■下山の台山尾根登山道は概ね良好。 権八小屋跡分岐から雷滝までの登山道はかなりの急傾斜なのでスリップ滑落注意。 雷滝上部や、はきかえ峠に至る道も渡渉ありへつり道ありで滑落注意。 記mooree |
写真
装備
個人装備 |
登攀具一式
泊り装備一式
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感想
週末の天気がイマイチだったので直前に決まった土内川遡行。世の中にほとんど記録が出回って無いらしくほぼ詳細不明。あの険しい神室連峰の沢なのでちょっとドキドキしながらの遡行でしたがほとんど河原歩きの癒し系でした。予報に反してまずまずの良い天気で沢泊山行としては楽しく廻ってくることが出来ました。ただ20km超えのロングルートに下山後はかなりの疲労感。暑さも加わって帰りのパピコが体に沁みました(笑)
神室連峰の沢で、先人達の記録や大系を見ると、ほとんどが連峰東面の沢である。
神室連峰は東面が雪崩等の影響でスッパリ切れ落ちており、どの沢も急峻に切れ込み一筋縄じゃいかないような沢が多い。
その為、遡行しがいのある沢が名を連ねており、記録も多くはないが残されている。
一方の連峰西面の沢は、東面程荒々しい印象はない。それでも地形図を見ると面白そうな沢が何本かあり、何故これ程記録が残ってないのか不思議であった。
何年か前に、神室連峰西面の沢を対象にした地元山岳会の備忘録的な記録を見つけた。
しかし文章のみしか見る事が出来ず、この備忘録を何回も読み返して自分で地形図と照らし合わせながらそれぞれの沢の大体の位置関係を把握する事が出来た。
今回遡行した土内川本流もその中の1つであり、上流部は難所もなく平凡と書かれてはいたが、神室連峰の主峰、神室山直下に突き上げる沢のルートとして大きな魅力を感じていた。
遡行してみた結果、記録通り小又沢出合いから上はまさに平凡であり飽きが来る程であった。
しかし、私にとっては大好きな神室連峰。その主峰に突き上げる土内川遡行はとても価値のある物であり、長く平凡な沢であってもまったく苦に思う事もなく、遡行中はずっと嬉しい気持ちが宿っていた。
そして雷滝までの下流部。
この区間は土内川遡行のハイライトと言っていいだろう。
その渓相はとても素晴らしく、止まりの滝、曲がり滝、雷滝。そしてそれをつなぐゴルジュ。
日帰りでこの区間だけを遡行するだけでも充分価値のある楽しい遡行であった。
そしてこの時期の神室の沢筋にはまだ雪渓が多く残ってるはずだが、土内川は東面の深い切れ込みに比べれば絶望的な雪渓はないだろうと予想したが、行ってみれば雪渓の残骸が少しあった程度でブリッジは皆無であった。
今回私の急な行き先に快く同行してくれた鶏氏には本当に感謝したい。
下山まで長い行程ではあったが、焚き火に酒と濃密で楽しい時間を過ごさせて頂いた。魚がなかったのは申し訳なかったが。
ここで書いた感想は神室連峰が大好きな私の偏った見解であり、特別思い入れがない方にはただのハズレ沢になるのかもしれない。
それでも私にとっては大きな充実感と達成感を得られた素晴らしい沢であった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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今までもそうですが、今回のような記事のおかげで新たにチャレンジする人が増えてまたそこから新たな発見も生まれるのでしょうね。
スタンスは違えど見習いたいと思います。
沢登りやバリエーションの記録は、個人的には貴重な記録だと思ってますので、出来る限り残して行きたいと思ってます。
誰かの参考になればとも思ってはいますが、1番は自分が後から見返してニヤニヤしながら想いに耽るためであります😁
サイトーさんの毎週のように行ってるダブルヘッダーの方が感服していますよ👏
フットワークの軽さ、影響受けています👍
遅いコメントで失礼します💦
地図を見てここを辿れば神室山に続くんだろうなぁ位しか分かっていませんでしたが記録見て引きこれました😄
NO38は見ていてドキドキしました😅
去年見られなかった止まりの滝の全貌が観ることが出来ました❗
雷滝のハシゴ、去年私は降りてしまってぐるっと回って右往左往しておりました😱
雷滝の上の梯子、あれは惑わされますよね笑。
私達は下の沢の様子がわかっていたので、なんでこんなとこに沢に降りる梯子かあるんだ?滝の鑑賞用か?くらいにしか思わなくてスルーしましたが、ずっと登山道を歩いてくると、ここ降りるのねってなりますよね。
止まりの滝は、対岸に渡らないと見れないんですよね〜。
でもあそこは是非見て欲しいですね。とてもカッコいい景観ですよ。
長靴か素足になるかして是非対岸に渡って見て下さい😁
飯豊のレコ拝見しました。相変わらず恐るべきスピードと体力ですね😱
夜中出発で、何度も帰ろうかと思われたみたいですが、しっかり歩ききるのはさすがとしか言えません。時間を見る限り大日岳も回れそうでしたが、残念でしたね。それにしても超人です。
まだまだ暑い日が続きますが、御身体に気を付けて、また超人レコ期待しています👍
それにしてもあのアルミ梯子は謎ですね。わざわざ迷わせようとしてるようにしか見えません。かなりの人が引っかかってグルグルしてるような気がします。
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