裏銀座
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- GPS
- 19:52
- 距離
- 51.2km
- 登り
- 5,435m
- 下り
- 5,646m
コースタイム
12時間 29km D+3,400m CT0.45
01:00 岳沢登山口
03:30 前穂高岳
05:00 奥穂高岳
06:20 北穂高岳
09:10 槍ヶ岳山荘
11:15 双六小屋
13:00 黒部五郎小舎
7/17(日)
7時間45分 22.5km D+1,200m CT0.54
02:40 黒部五郎小舎
04:00 三俣山荘
05:50 水晶小屋
07:30 野口五郎小屋
09:00 烏帽子小屋
10:20 高瀬ダム
天候 | 7/16(土) 晴れ 7/17(日) 雨-晴れ-雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
12:00 新宿駅発(あずさ21号) 14:35 松本駅着 15:26 松本駅発(AK-01) 16:10 新島々着 16:20 新島々発(K-01) 17:15 上高地着 あずさ5,950円+アルピコ2,700円 7/17(日) 10:00 高瀬ダム(タクシー) 10:40 薬師の湯着 12:10 薬師の湯から北大町駅まで4kmジョグ 12:56 北大町駅発(大糸線) 14:05 松本駅着 14:50 松本駅発(あずさ38号) 17:25 新宿駅 7.500円+770円+5,950円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
黒部五郎小舎-三俣山荘の巻道は雪が残るがマーキング、踏み跡多数。 |
その他周辺情報 | 下山後の風呂は薬師の湯。アルピコタクシーで600円の券をもらえる。 熱いサウナ、冷たい水風呂があってとてもよい。 大町下山後、クルマが無いときは薬師の湯一択。 クルマがあればしゃくなげの湯も良いが、ちょい遠いのがね。 |
写真
感想
3連休。道路が混むのでクルマの運転はしたくない。ということで公共交通機関を使って北アルプスへ行こう。クルマ無しだとルート取りは自由だ。とりあえず初日の黒部五郎を予約した。次の日はノープラン。予約不要のテン場情報を調べておく。また要予約でも前日・当日に電話してみればキャンセルで空いていることもあるだろう。小屋テン場は2019年以前に比べると非常に使いにくくなったが情報収集と余裕を持った計画を立てればどうにでもなる。
7/15(金)
関東在住の多くの登山者が一度はやるであろう、特急あずさで松本入りして松本電鉄とバスを乗り継いで上高地へ。結構な大冒険だった。実は当日まで松本駅から新島々まで電車というのを知らなくて松本駅から上高地までの直行バスが出ているものだと思っていた。松本駅でバス停を探して右往左往した後、新島々までは電車ということに気づいた。僕のように金曜休みまたは半ドンにして上高地入りする人は結構いるだろうと思いきや天気予報が微妙なので上高地で下りた人は5人もいなかった。小雨がパラついているが本降りではない。小梨のキャンプ場で受付を済ませて大きな樹の下にテントを張った。板チョコ食べて寝た。
7/16(土)
0時半起床の1時出発。星は見えないが雨は降っていない。雨撤収にならなくてよかった。まずはバスターミナルまで戻り河童橋を渡って岳沢を登る。前穂高岳まで3時間の計算。予定通り3時半に前穂に着いたが真っ暗だ。もう少し明るいと思っていたが7月半ばの甲信越の日の出は4時20分なんだな。もう1時間寝ていればよかった。奥穂で明るくなりヘッドライトから解放された。霧で視界は無いがそんなもんだろう。濃い霧のおかげで岩は濡れている。足は絶対に滑らないところへ置き、しっかり3点支持で慎重に進む。肋骨を折ってもうすぐ一ヶ月になる。だいぶ良くなってきたが筋トレの「ディップス」の動きをすると脇腹がめちゃくちゃ痛む。悶絶。この動きにならないように注意していく。前穂-槍は高度があるので空気が薄い。全身運動で息が切れる。筋肉にかかる負荷は少なく済み、心肺にかかる負荷は高くて良いトレーニングになる。南岳が近づくとブワッとガスが晴れた。笠、常念、鷲羽の方まで丸見え。まさか晴れるとは思っていなかった。雨の日も山に行って徳を積んでいればこういうこともある。天気の読みが当たっただとか、そんな高度なモンじゃない。「雨乞いの成功率が100%なのは雨が降るまで雨乞いを続けるから」と同じ理論。
青空になれば足取りも軽い。西鎌尾根はお花が見頃で癒される。籾沢岳まで下り基調であっという間かと思いきや結構なアップダウンがあり脚が削られる。双六まで下りればもう大きな登りは無い。安定の中道から本日最後の登り、三俣蓮華岳を登って黒部五郎小舎までスパッと下る。この時期の黒部五郎のコバイケイソウは見事なものだった。来てよかった。テン場の予約は満員だったので小屋泊にしたが予報が悪化したせいかキャンセルだらけで当日はスカスカだったようだ。ならテン泊にすりゃよかったなと思ったが15時を過ぎるとバケツをひっくり返したような雨。翌日まで止むことなく降り続いていた。小屋にしてよかった。
7/17(日)
2時起床の2時半出発。毎年恒例の「平ノ渡で奥黒部に渡って読売新道」をやりたかったが奥黒部ヒュッテへの道はまだ修理が終わっていなくて通行は推奨されていないようだ。それなら薬師方面へ向かうのはやめておこう。高瀬ダムから大町下山かな。一年に一度は渡し船に乗りたい。秋にまた来よう。外に出ると雨。雨かー。夜の雨はつらい。カッパを履いていると脚も重い。夜明けまで出発を遅らせてもよかったな。これは楽しくない。気持ちだけではなく筋肉も動きが悪い。昨日は久々のテン泊荷物だったのに日帰りと変わらないペースでハッスルして脚を使い過ぎた。連戦の時には連戦のペースがある。この感覚を忘れていた。それとテン泊装備ではポールを使ったほうが良い。両手フリーが快適なのでポールは全然使わなくなったが、ポールがあると翌日に脚の疲れが残りにくい。去年、大峯奥駈に行った時も感じた。
せっせと鷲羽岳を登っていると朝が来た。たまに晴れ間が出るが烏帽子小屋が近づく頃には雨。ブナ立尾根に入ってしまえばあとは下るだけ。もう安心。連休真ん中なので多くの登山者が厳しいブナ立尾根を登っていた。それにしてもこの登山道はめちゃくちゃ快適だ。こんなに急で狭い地形なのに非常に歩きやすいので短く感じる。岩はガッチリグリップの花崗岩。足をぶつけそうな突起には目立つ黄色マーク。下草や笹、ハイマツは徹底的に刈られていて靴は濡れない。欲しいところにロープ、階段、鉄骨がある。歩く人のことを徹底的に熟知している整備っぷりだ。烏帽子小屋のご主人の仕事だろうか。もう本当に素晴らしいです。ありがとうございます。
山は雨だったが下界は晴れ。ちょうど高瀬ダムにタクシーが居たので乗り込んだ。残念ながら相乗りは無し。大町温泉郷の薬師の湯で2日分の汗を流したら扇沢-信濃大町駅のバスで帰ろう。と思いきや12:45のバスに乗ると13:05に信濃大町駅に着くが、13:06に松本駅行きの大糸線には乗り継ぎできない。次の大糸線は13:48である。大町で42分待たされてもすることがない。信濃大町駅の一本手前の駅「北大町駅」まで薬師の湯から4km. 今から走れば12:56北大町駅の大糸線に間に合いそうなので走ることにした。せっかく風呂入ってサッパリしたのに。汗をかかないようにゆっくり走って北大町駅着。大糸線は時間通りに来たので松本駅まで1時間。遠いな。大町と松本の間って、もっと近いと思っていた。松本からはいつものように特急あずさで東京に帰ってきた。明日は足休めのサイクリングでもしよう。
東京から上高地という今までやったことがありそうで無かった旅ができてよかった。クルマに縛られずノープランで山に入るのは楽しい。たまにはこういうのも良い。が、真夏の山泊まりはつらい。風呂に入れないのが本当につらい。あと黒部五郎小舎はdocomo圏外だった(16時~21時は発電機&アンテナのおかげでsoftbankのみ使用可). 風呂が無いとかネットが無いとか。下界で美味いモン食いたいとか。昔は山の不便さを楽しむ心の余裕(?)があったが今は無くなってしまった。山を歩くのは好きだが山で泊まるのは好きではないかもしれない。夜明け前に登り始めて6~8時間せっせと身体を動かしてイイ汗かいて涼しいうちに下山。下界で風呂入って美味いもん食べる。午後から映画見たり本読んだり。無雪期はこの楽しみ方が自分に合ってる気がするなあ。ぶっちゃけ、この"身体を動かしてイイ汗かく"のは別にデカい山じゃなくても良くて高尾山でも林道ジョグでも野幌森林公園でも構わない。山岳不感症かもしれん。ま、楽しさの閾値が低くてオトクな人生じゃないか。
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