鳥海山~鉾岳から祓川へ、公共交通機関を使って無理くり縦走~
- GPS
- 13:17
- 距離
- 38.9km
- 登り
- 1,768m
- 下り
- 2,817m
コースタイム
- 山行
- 7:21
- 休憩
- 2:15
- 合計
- 9:36
天候 | 初日:晴れ時々曇り、2日目:日の出前は薄曇りのち8時半ごろまで雷雨、その後曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰りは由利高原鉄道矢島駅から秋田まわりで。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鉾立〜御浜小屋:ハイキングコース 御浜小屋〜新山〜七高山〜祓川ヒュッテ:一般登山道 新山への登降は◯や↑を見て進む。 七ツ釜避難小屋上部の雪渓、両端のマーキングを結ぶ最短ルート上に穴が開き始めてました。 |
その他周辺情報 | 祓川ヒュッテ:1,830円/泊、シャワー1回300円、炊事場、洗面所のあるRC2階建ての立派な建屋。 祓川ヒュッテから矢島の集落まで自販機等はありません。 |
写真
感想
記録を公開してから2日経ちましたが、やっと感想を書く時間ができました。
2022年の夏山縦走は山形県と秋田県にまたがる鳥海山にしました。かつて夜行寝台特急「鳥海」から眺めた名峰です。夜行寝台特急で山の名前が付いたのは少なく、たしか「富士」、「つるぎ」と「鳥海」の3本しかなかったはず。
当初はクルマで祓川へ行き、チャリで矢島駅へ向かって象潟で一泊し、鉾立から縦走するプランでした。ところが燃料も高いままですし、象潟への夜行バスが運行されることがわかったので、祓川で一泊してから矢島駅へ向かうプランに変更しました。
金曜日の晩、仕事を終えてから東京駅八重洲口へ向かい、「エクスプレス鳥海号」に乗り込みます。下車バス停が朝一番の象潟駅なので、他の乗客の迷惑にならないよう一番前を予約しましたが、半数が象潟駅で降りました。これなら乗り心地のよい真ん中にすればよかった。
象潟駅から事前予約制の「鳥海ブルーライナー」に乗車して鉾立へ。駐車場はいっぱいでした。朝ごはんを食べてから出発します。展望台まではコンクリの舗装路、御浜小屋までは石畳がメインのハイキングコースです。道端にはニッコウキスゲ、チョウカイアザミやキンコウカと、色とりどりの花が咲き誇っていました。日差しが強く、熱中症にならないようにペースを落として登っていきます。お揃いの青いTシャツを着たグループに追いつきましたが、追い抜くこと無くゆっくりと。
2時間弱で御浜小屋に到着。鳥海湖を眺めながら一息つきます。御田ヶ原から花畑越しの新山を眺めて歩を進め、初の雪渓を体験し、やや急な道を登ったら大物忌神社に到着。お昼になってガスに囲まれてしまいました。手ぬぐいとバッジを買い、山頂美術館を見てからいざ新山へ。見た目登り辛そうでしたが、実際はそうでもなく、意外とスイスイ行けちゃいました。狭〜い新山山頂で記念写真を撮ったらそそくさと下ります。次の七高山へのルート、ちょっと勘違いして時間をロス。
急登を登ってから七高山へ。こちらの山頂はやや広くてゆったりできます。ガスが晴れることを期待しましたが、盛夏のこの時期では14時を回ると無理ですね。
祓川ヒュッテへの道は静かでマイペースで歩けます。何度か雪渓が現れて緊張しましたが、全て無事に渡れました。油断して1回コケてしまったけれど。
雪解水でクールダウンしながら歩き、17時に宿泊地の祓川ヒュッテに到着。この日は貸し切りでした。300円でシャワーが使えたのでさっぱりしてから晩ごはん。
夜行バス明けでの縦走でしたので20時過ぎには就寝しました。2時間半ほどして目が覚めたので、居室から鳥海山と星空を絡めて撮影。こんな時間にヘッデンを点けて山へ入っていく方が1名。ご来光狙いには早すぎるし、ひょっとして盗掘者?かとも思ったり。再び就寝して翌朝4時には起床。ご来光を撮ってから朝ごはんとし、荷物をまとめて出発です。
祓川ヒュッテから矢島駅まではずっと舗装路。トレランシューズを履いて一気に下って行きます。西側から灰色の雲が近づいてきて、モワッとした生暖かい空気を感じます。雷雨の気配を感じながら急ぎますが、猿倉口あたりからパラパラと降ってきて、結局矢島の街の手前まで雨でした。このルートは矢島の街に入るまでほとんど民家はなく、両脇には広葉樹の森や棄田が広がっています。よく見れば野葡萄か山葡萄の蔓があちこちにありました。秋は紅葉が綺麗なんだろうなぁと思いましたが、熊に出逢う確率が高そうですね。この時期は関係ないのでしょうが。
途中、予定したルートに”通行止”の看板がありましたが、路肩が崩れている程度で、歩行者なら問題ないレベルでした。
9時過ぎにゴールの矢島駅に到着。まつこばあちゃんに鐵印帳へサインをしてもらいます。ばあちゃんが淹れてくれた、塩漬けした桜の入った冷水がとても美味しく、汗をかいた体に染み入りました。「鉾立から縦走してきたよ。」と言うと、「初めて!」と驚かれました。
お土産としていぶりがっこを買い、9時40分の列車で本庄へ。接続するJRの列車が大雨で30分遅延しましたが、なんとか予定通り乗り継ぎ帰宅しました。
これなら、岩手山から駅まで歩くこともできそうだ。来年は秋田駒ヶ岳〜岩手山の縦走にチャレンジするかなぁ。
コメント
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山より山車道歩きの方が距離が多かったのではないかな、約20卉検垢隼韻気靴覆らの道は己との戦いですね。
鳥海山は銀座コースから入って思う存分鳥海山を楽しめたのでは、祓川コースも人気です、康新道でなく石畳のコースで残雪、花畑、残雪、花畑と下山するコースも鳥海山のハイライトですね、祓川の小屋の水も冷たくておいしかったでしょう。
お疲れ様でした。
ありゃ、そんなに珍しいコース選択でしたか。
公共交通機関利用だと登山口に戻る必要がないので、裾野の広い鳥海山を堪能するコース取りを考えたらこうなりました。距離ですが、山道歩きと車道歩きの距離はほぼ半々でした。
舗装路歩き、トレランシューズでしたのでそれほど苦にはなりませんでしたよ。矢島の街近くまで民家がほとんどなかったのは驚きでしたね。
祓川ヒュッテ、素泊まり小屋ですが設備が整っていてよかったです。お水も美味しかった。
咲き乱れる花々と火口湖、大地の鼓動を感じる山頂、古からの信仰を伝える石畳と見どころも沢山です。次はどのルートで縦走しようかと妄想が広がっています。
私と同じルートを計画した人がいるのには驚きでした。存分に参考にさせていただきました。天候が良くなかったもの、祓川ヒュッテは心地よくピストンより縦走が楽しいですね。今回のルートは車道歩きが長かったものの、祓川ルートは快適なルートでした。また乗ってみたかった矢島線にも乗れたし、マツコさんにも会えたし楽しい旅でした。やはり鉄道の旅は楽しい。貴重なレコ、ありがとうございました。
こんばんは、コメントありがとうございます。
酔狂😁な縦走ルート、参考になったようで嬉しいです。
山頂の天候が残念でしたが、鉄道旅を楽しむことができてよかったですね。
今夏の秋田は何度か大雨に見舞われましたので心配しておりましたが、yamadanukiさんのレコで祓川コースが無事なことがわかって安心しました。
ありがとうございます。
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