藤野〜陣馬山〜生藤山〜石楯尾神社前
- GPS
- 06:45
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,252m
- 下り
- 1,062m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
感想
地下足袋トレーニングと和田峠から先の笹尾根縦走もかねての山行。本当はもっと先まで進みたかったが、初の地下足袋による夏道縦走でもあったので三国峠までとする。
土曜日、通勤電車に乗りながら陣馬山のふもとを目指す。道中、京王線で席に座ってたら隣で寝ている見ず知らずの人に寄りかかられ、思わぬところで人の温もりを感じつつも藤野駅到着。駅から登山口までバスが出ているが、たいした距離ではないので歩いて行く。中央本線の踏切にいきなり進行を阻まれるも、その先のトンネルを抜けて登山口を目指す。陣馬山登山口に着くあと少しのところでバスに追い抜かれる。少し悔しい。
登山口から先はしばらく民家が続き道も舗装されているところを進む。ようやく登山道らしくなってきたところで地下足袋装着。重登山靴とは違う足首の自由さや素足感覚に慣れるため、いつもよりペースを抑え、休み休みで登って行き、なんとか陣馬山に到着。前回は着いてすぐに昼寝をし、売店を無視してしまったため今回はゆずシャーベット(二百五十円)を食べる。冷たく、ほどよい酸味でおいしい。食べながら休んでいたら売店のおじさんに「地下足袋なんですねぇ〜」と話しかけられる。思えば、地下足袋を履いているのは自分くらいだった。
前回うっかり見逃した陣馬山の三角点を見つけるも、そこは格好の集合写真ポイントだったため証拠写真を撮るチャンスを逃し、先へ進むことにする。和田峠から先はこれまでとは一転、登山者は皆無とまではいかなくてもあまり見かけない。そして道の両脇には足首ほどの高さの笹が密集している。東北のチシマザサ(高さは背丈以上)しか知らない自分にとっては初めて見かける植生で、「笹尾根」と呼ばれる所以を理解する。このあたりで足が痛くなり、ノロノロと尾根を歩く。しかし重登山靴の時とは違い、足をつることは一回もなかった。無理なく足を使えるからだろうか。
ノロノロペースで醍醐丸、連行峰をまわったころにはお昼を過ぎていた。本来は檜原村方面に下りたかったが、今の調子ではそっちに下りるころには足がボロボロになると考え、無理なく下りれそうな上野原方面への下山とする。事前に調べたバス時刻表では上野原駅行は本数が限られていたので、14時台のバスに乗れるよう少しペースを上げて進む。本行程中の最高峰である茅丸をうっかり巻いてしまうも、せめて生藤山は行こうと思い、そこは巻かずに山頂へ。山頂でドラム缶に歓迎されつつも、少し休んでからすぐ三国峠へ。三国の境に立っている感慨に耽る間もなく下山開始。道中の甘草水(飲用不可)を軽く見学し、佐野川峠からジグザグ道をたどり、本行程でもっともヤブの多いふもとの道を進み、ふもとの民家で地下足袋を履いたとび職の人を見かけて「仲間だ!」と少し感激しつつ石楯尾神社前バス停へ。
結局バスには間に合わず、一時間ほどバス停近くのベンチでのんびりする。暑い日差しの中、何も考えずボーっとするのは大学山岳部以来だった。この何の意味もない時間、今の自分には貴重だったかもしれない。その後、15時台のバスに乗り、上野原駅前の大衆食堂に行こうとするも「営業中」の板が外されていることに入口のすぐ手前で気付き、再戦を誓いつつ空腹の中、電車で家に戻る。地下足袋登山はけっこう足にきたが、これからも無理なくトレーニングを積めば克服できそうだった。何より自分自身の力で自由にスイスイ登れる感じがおもしろい。こりずに次回も地下足袋登山に挑みたいと思える山行だった。そろそろ梅雨に入りそうなのが嫌だが。
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