岩手山 恒例ご来光ツアー
- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,504m
- 下り
- 1,510m
コースタイム
26:10八合目避難小屋
不動平1泊
4:55山頂
天候 | 21日晴れのち濃霧 22日くもり(強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
夜の登山はデインジャー |
写真
感想
整理をしていたら昔の記録が出てきましたので・・・
岩手山ご来光ツアーに賛同して集まった者・・・
集合時間の午後10時、馬返し駐車場には2名しか現れなかった。。。
グー「えっ!俺たちだけ?」
俺「んだ」
グー「んだばやめるべ」
俺「なして?」
グー「夜の登山は、みんなでワイワイやらねばつまんね」
俺「俺はふたりでもいい」
グー「・・・」
あきらめて、車に戻り準備を始めるグー。
岩手山ご来光ツアーは、募集最低人員2名をクリアしたので、なんとか
開催されることとなりました。
パンチラとスノボーとジャンルは違いますが、二人のカメラマンによる登山
となりましたが、写真はありません。
真っ暗ですから。
午後10時半、登山口でカードに記入して出発。
昨年に続いて4回目の岩手山登山。
縄跳び、ウォーキング、ストレッチなどのトレーニングは続けているので
体力にはまあまあ自信があったのですが・・・
昨年とはどうも体調が違う。
とにかくしんどいのだ。
1合目まで40分。
昨年は35分だった。
でも夜の登山は、昼と違って足元を慎重に見て歩かないといけないので
時間がかかるのだ。
だから、ペースはそれほど悪くはないと思うのだが、とにかく喉が渇いた。
2合目。
すでに500CCのペットボトル1本消化。
昨年の登山では、往復で約2リットル飲んだと記録していたが、今年は
異常に飲みすぎだ。
岩手山は8合目の山小屋に湧き水が湧いているので、それほど水に困ら
ない登山なのだが。
そこで、休憩中に別のコンビが後からやってきてご挨拶。
結局、この方々としかその晩の登山では会うことがなかった。
後から来たコンビが先に出発しても、我々はまだ休憩。
我々というか、ワタクシが立ち上がれなかったのだ。
「マジでヤバい・・・」
でも、5時までに山頂に行けば良いのだから。
チンタラ行きましょうと出発。
途中で、先ほどのコンビを追い越す。
「ゆっくり行きましょう」と声をかけて。
2合目で休憩中は暗くてわからなかったのだが、コンビの片方は女性で、
ワタクシ以上に苦しい様子だった。
3合目。
ここは、ベンチがあるので、ゆっくり腰掛けて休憩ができるのだ。
ここで、かなりロングタイム休憩。
そこで、スノボーカメラマン・グー氏とオーディオ話。
グー氏はオーディオに凝っていたらしく、マニアは、家を建てるときに電気
の配線からする話を聞きビックリ。
ナカミチのデッキの話で盛り上がる。
それにしても、先ほど追い越した方々が来ない。
もしや、ひき返したのか?
自分で言うのもなんだが、かなり疲れていたようだったので気になった。
岩場では吹きっさらしの風でウインドブレーカーを着、薮の中では暑さで脱ぐ
という繰り返し。
登山では、この脱いだり着る、をしっかりしないと体力が奪われるのだ。
昨年の日中登山は、8合目までは半袖で大丈夫だったので、今回の登山は
そういう意味でもかなりタフだったのだ。
5合目の岩場に出ると、月は出ていて、下界は雲に覆われているが、上の方
は星空がきれいだった。
グー氏は何度も何度も「おっ、流れ星!」と言うのだが、下ばかり見てゼイゼイ
言っているワタクシは全く流れ星など見ることができない。
6合目。
もうちょっとだ。
7合目まで行けば、8合目の山小屋までは、ほぼ平坦なのだ。
岩手山登山の馬返しルートは、7合目まで頑張ればなんとかなる、という気持ち
で頑張っております。
そこで、ようやくワタクシも流れ星を見た。
7合目。
そこで持ってきた水は残り約500CCだった。
昨年の往復で飲んだ水の3/4を飲んでしまったのだ。
しかし、8合目で湧き水を補給できるので、もう大丈夫だ。
午前2時10分、約3時間40分で8合目の山小屋に到着。
そこでトイレや水の補給をする。
山小屋に設置されている温度計を見ると11℃。
さて、日の出まで休憩するか、と山小屋の案内板を見ると、なんと利用料金
1700円也!
ドヒェー!
1680円しか持ってこなかった〜(ウソ)
「不動平の非難小屋まで行くべ、あそこならタダだ」とグー氏。
9合目まで移動開始。
不動平に着くと、ものすごい霧で1メートル先もまともに見えません。
休憩ベンチは見つけたが、非難小屋にたどり着けないのだ。
何度も何度も辺りをグルグル。
「だからここは不動って言うんだ」とグー氏。
「このままではやばいから、ここで待ってろ」と看板の前で、ワタクシは待機。
冬山登山、縦走をカメラ機材を背負ってやっているグー氏に任せます。
パンチラカメラマンは良い子にして待つのみ。
「この風と霧の中、1時間以上もいるのは大変だぞ」と心細くなる。
しかし、強力ハンドライトを取り出したグー氏からライトですぐに合図。
無事に非難小屋にたどり着くことができた。
「このまま非難小屋を見つけられなかったらどうした?」と聞くと
「だったら、8合目までひき返せば大丈夫。だから看板で待機させていた。
あの看板さえ見逃さなければ8合目に戻れるからな」
サスガです。
非難小屋では10人近く先客が寝ていただろうか。
3時過ぎ、我々もようやく仮眠をとった。
午前4時。
目をつぶっていただけかもしれない。
でも、小一時間は横になれた。
非難小屋を出ると、群青色の空の下に雲海が広がり、朝焼けがわずかに顔を
出し始めていた。
ただし、山頂は真っ黒い雲がものすごい勢いで次から次へと流れていく。
「ここにいれば、ご来光は拝めるかも知れない」とグー氏。
「ただ、ものすごく雲が早く流れているので、山頂でも見られるかもしれない」
ここが運命の分かれ道。
もう、朝焼けが始まっている。
不動平から山頂までおよそ30分。
「ここまで来たら山頂に行くしかないでしょう!」と山頂へ向かうことに。
それにしても、ものすごい強風。
ウインドブレーカーを着ても寒いので、さらにカッパも着用して出発。
外輪山に到着して、山頂を見るが天気が悪い。
山頂の反対側に回れば見られそうだったが、グー氏が
「ここまで来たら山頂に行くべ」というので向かう。
ところがさっぱり見えません。
我々は往生際が良く、さっさと外輪山を下り始めたのだが、そこで奇跡が!
雲の切れ間から一瞬お日様が顔を覗かせたのだ!
9時40分、無事に下山。
休憩所で、ツアーで来ていた登山客としばし談笑。
「足がつって山頂まで行くのをあきらめて山小屋で待っていたら
ご来光を拝めました。山頂に行った皆さんは見られなかったって・・・」
我々
「・・・」
ちゃんちゃん。
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