富士山(富士宮ルート)ー6年越しのリベンジを果たしに
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- GPS
- 08:53
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 1,349m
- 下り
- 1,387m
コースタイム
- 山行
- 3:35
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 4:26
- 山行
- 3:49
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 5:29
天候 | 【1日目】曇りのち雨ときどき晴れ ・水ヶ塚公園到着時点では、頂上どころか宝永山すら雲で見えず。バスで5合目まで登ったときは若干青空も覗き、愛鷹山などが見えました。 ・6合目あたりまでは見上げれば上の小屋が見えましたが、徐々に霧が濃くなっていき、8合目を過ぎた頃にはしっかりした雨が降ったりやんだり。さらに風も強まりました。 ・9合5尺の胸突山荘に到着した後はさらに天気が悪化、夜間は小屋の中でも雨の音が聞こえるほどの本降りでした。 【2日目】晴れのち曇り? ・3時過ぎの小屋出発時点では雨は止んでいたものの、山頂に近づくにつれて霧が非常に濃くなり、頂上山荘到着時点では数m先も見通せないほど視界不良となりました。しかし30分も待つと奇跡的に霧も晴れ、無事御来光を拝むことができました。風はほぼ無風で、必要以上に体温を奪われることもありませんでした。 ・その後は快晴で、雲海を見渡しながらの下山となりました。ただ、元祖7合目あたりから雲が下から湧いてきて、9時前に5合目に下山した時点ではあたりは完全に霧に包まれていました。 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・7時到着時点で、そこそこ空きはありました。 ・7/10〜9/10はマイカー規制期間中ですので、富士宮口5合目まではバスで向かいます。 【バス】シャトルバス(水ヶ塚公園⇄富士宮口5合目/往復2,000円) ・時刻表は下記ページ参照。 https://www.shizuokabus.co.jp/2022/05/09/8255/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
・富士宮ルートは、4つの登山ルートの中で最も標高の高い位置から出発するので、山頂までの距離や歩行時間が短いルートです。それだけに、全体の傾斜はやや急で、高山病にかかりやすいと言われています。ゆっくりめのペースで登ることを意識したほうが良いかもしれません。 ・富士宮ルートは登山道と下山道が同じなので、混雑しやすいです。さらに、登り優先を知らない人も多く、結構ストレスが溜まるかもしれません。 ・基本的に石がゴロゴロ転がっているガレ場を登っていくので、落石には注意。富士山では過去に落石事故もあったことですし、お守り代わりにヘルメットはしておいたほうが良いと思います。(今回見かけた登山者で、ヘルメットをしている人はほとんどいませんでしたが…) ・やはり富士山、コースは整備されていて迷うような箇所はありません。 ・トイレは各山小屋にありますが、基本的には利用料(200円くらい)がかかります。 |
その他周辺情報 | 【宿泊】胸突山荘 九合五勺 ・ヒップホップが流れる若干苦手な雰囲気でしたが、スタッフさんの対応はとても良かったです。 ・1泊2食付で宿泊料金は8,000円。夕食はカレー、朝食はパン×2とオレンジジュースでした。 ・宿泊者は無料でトイレを使用できます(宿泊者以外は200円)。水場なし、歯磨きをするスペースもありません。 ・1階は2人1区画くらいでカーテンで区切られていたと思います。1人1つずつ、寝袋が用意されていました。カーテンは隙間も結構あるので、安心して着替えできるほどの空間ではありません。2階には団体客が宿泊していたようです。 |
予約できる山小屋 |
八合目池田館
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
着替え
ゲイター
ヘルメット
ヘルメットホルダー
|
---|---|
備考 | 高山病にかかったときのために鎮痛薬(ロキソニン)を購入していたが、持参するのを忘れた…。 |
感想
2016年に富士吉田口から9合目まで登るも、その後小屋で高山病になって登頂を果たせなかった富士山。6年越しにリベンジを果たしてきました。今回は富士宮口から登りました。
1日目は出発時点では若干晴れていたものの、その後天気はゆっくり下り坂。霧がどんどん濃くなり、8合目を過ぎたあたりからは雨が降ったり止んだり。次第にソフトシェルを貫通するような風も吹くようになり、ただでさえ苦しい登山がさらに過酷となりました。歯を食いしばって先をゆく相棒を追いかけ、宿泊地である9合5尺の胸突山荘に着いた頃には満身創痍となっていました。夜はさらに雨が強くなり、翌日に御来光が見えるか不安でいっぱいでした。
2日目は2:30頃起床。前回のように、酷い頭痛に苛まれることはありませんでしたが、やはり空気が薄いからか若干の吐き気を催していました。本調子ではないので、意識的にいつもよりスローペースで山頂を目指しましたが、「胸突八丁」はやはり手強く、少し歩いては止まって呼吸を整え…を繰り返して、やっとの思いで富士宮口頂上にたどりついたのでした。
天気はというと、雨は止んでいたもののかなりの濃霧で、下手にウロチョロすると滑落しそうだったので頂上富士館の前のベンチで休憩することに。「やっぱり御来光は厳しいかなぁ…」と相棒と話していると、奇跡的に霧が少しずつ晴れていき、その後気合いで剣ヶ峰を登りきった頃には完全に視界が晴れ、バッチリ御来光を拝むことができました。まるで山の神様が頑張ったご褒美をくれたかのようでした。
本来はこの後にお鉢めぐりをする予定でしたが、相棒も私もあまり体調が良くなかったので、下りのスタミナを残すためにもお鉢巡りはやめて下山しました。富士登山に備えて筋トレやウォーキングで体を鍛えてはいたのですが、空気の薄さにはそう簡単に順応できなかったようです。しっかり宿題を残してきてしまいました。
体調が万全でない中の下山もなかなかハードで、落石に注意しながら延々と続く急坂を下っていくのはしんどかった。「昨日、ここをよく登ってきたなぁ」と自分のことながら感心したものです。でもスクワットで鍛えた成果か、鳳凰三山に登ったときみたいに大腿四頭筋の感覚が無くなるような疲労はありませんでした。ここは成長したところかも。
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富士山はふだん登山を趣味としない方も大勢登る山だと思いますが、個人的には今までの登山で得た経験知をフル活用した、頭も使う、登山の総合力を試された山行だったように感じました。連日のように富士山での遭難事故が報道されていますが、みなさん準備はしっかりした上で挑んでほしいですね。
相当疲れたし、無事帰宅してからもなんだか体調が万全に戻らないので、今のところは「もう当分は富士山は見るだけで良いかな」という気分ですが、また来年になったら気分が変わってるかも。今回はお鉢巡りもできなかったし、立ち寄る予定の宝永山もスルーしてきちゃったので、またリベンジしに行かなくちゃ。
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