難関鶏冠山から山梨百名山×3(甲武信ヶ岳〜破風山〜雁坂嶺)


- GPS
- 13:13
- 距離
- 29.3km
- 登り
- 2,401m
- 下り
- 2,413m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
二俣〜木賊山はバリエーションルートです。 ■二俣〜鶏冠谷渡渉ポイント ・東沢右岸を巻くルートがあり一度沢に下りますが、 再度巻道に入り、二度目に沢に下り立ったところが渡渉ポイントです。 ・飛び石で渡れることもあるそうですが、この日は石は川面から出ていませんでした。 左側の方が水深が浅かったです。 ・渡渉後尾根に取り付く数十mの鶏冠谷を遡上する間は、この日は登山靴でもOKでした。 ■鶏冠谷渡渉ポイント〜鶏冠山 ・尾根に取り付いてからは一般登山道並みの明瞭なルートです。 ・標高1700mから滑りやすい箇所がありロープがあります。 ・第一岩峰、第二岩峰はさほど難しくないと感じました。 第三岩峰は鎖が取り付けられていないので、迂回路を利用しました。 ■鶏冠山〜木賊山 ・シャクナゲとハイマツのヤブ漕ぎが延々と続きます。 ・要注意は次の2ヶ所かと思われます。 〃楷Щ鎧劃此2115)の次のピーク 直進の方が踏み跡が濃いのですが、左斜め前に下って行きます。 標高2300mを超えた木賊山山頂直下 皆さんのGPS軌跡を見ても、まちまちでした。 踏み跡が薄く、またいくつも交錯しているので、自分も迷いました。 |
写真
感想
今回は山梨百名山難関4山の一つ、鶏冠山にチャレンジです。
山梨百名山の中で唯一のバリエーションルートだと思います。
ということで、今までで一番ヤマレコで予習をして挑みます。
皆さんの感想を読むと最大の難所は鶏冠山山頂から先のシャクナゲ漕ぎ。
花の咲いているこの時期ならば少しは緩和されるかなあと思い、
今年4回目となる山梨百名山×3の山行を、日の長いこの季節に決行です。
登山口となる道の駅には4時到着、既にかなりの人が登山準備をしていました。
このルートの第一のポイントは鶏冠谷出合の渡渉です。
予習の成果で迷わず到達できましたが、梅雨入り後の雨が続いているせいか、
飛び石で渡れるかもという淡い期待はすぐに吹っ飛びました。
ダイビングで使用しているブーツに履き替えます。
この日は膝ぐらいの水深でしたが、それでも水流の水圧は相当感じ、川の怖さを思い知ります。
尾根に取り付くと、一般登山道並みの平和な登りが続きます。
標高1700mを超えるとロープが出てきて滑りやすい登りをこなし、
そして第二のポイントの岩場に到着です。
第一岩峰は青空にすくっと聳え立つ岩場ですが、ここは拍子抜けするぐらいあっさりクリア。
第二岩峰はどれだかわからないうちに通過、第三岩峰は予定通り巻きます。
第三岩峰は左側に回り込むと確かに登れそうな気もしましたが、
ここはそれなりの斜度にもかかわらず鎖がついていないのと、
岩場を得意とするnabekaさんのレコに直登はお勧めしませんと書いてあったので、諦めます。
第三岩峰を回り込むと鶏冠山の標柱があるポイントに到着。
ここまではヤマレコ予習の成果がでて、順調に来れました。
そしてここからがいよいよ第三のポイントなるシャクナゲ漕ぎです。
思っていたよりルートはわかりやすかったですが、
シャクナゲをかき分ける度にシャクナゲのビンタが足や頭に容赦なく降り注ぎます。
こんな所で持ってきたヘルメットが役に立つとは思いませんでした。
シャクナゲ密生地ではかがんだ体勢で歩かなければならないのが苦痛です。
確かに花が咲いているので多少は気分も違うでしょうが、
早くシャクナゲなくならないかあと思いながら進みます。
ただ現実は木賊山の登りで一旦途切れるものの、最後までシャクナゲと付き合わされるルートでした。
鶏冠山〜木賊山の間で気を付けなければならないポイントの内、
鶏冠山山頂の次のピークの所は無事クリアして、このままノーミスで行けるかと思ったのですが、
最後の木賊山山頂直下でウロウロする羽目に陥りました。
この辺りは尾根を外れ、踏み跡も薄く、また色々と交錯しているので、迷いやすいです。
最初は強行突破を試みますが、頑強なシャクナゲの前に断念。
無理するとズボンや服が破れそうな感じです。
右に左にうろうろするうちに、テープを発見し、無事木賊山に飛び出しました。
この時こそ一般ルートのありがたさを感じたことはありません。
木賊山までは孤独な山行でしたが、甲武信小屋に到着すると、人がいっぱい。
自分の中では甲武信ヶ岳は地味な山という印象が強いのですが、
シャクナゲの時期のせいか人気あるんですね。
せっかくなので甲武信ヶ岳をピストンし、奥秩父縦走路を東に向かいます。
この後山頂からの眺望があるのは古礼山ぐらいしかないのですが、
随所に眺望ポイントはありますし、笹原や立ち枯れなど景色の変化も楽しめます。
また雁坂峠、雁峠はともに美しいポイントでした。
雁峠からの下りは沢沿いのルートですが、とっても長く感じます。
駐車場に着いたのは出発から13時間半後。
心地よい疲労に包まれての帰宅となりました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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hirokさん、こんにちは。
とうとう、行きましたね! 鶏冠山。
西沢渓谷から見てもギザギザでしたが、すばらしい岩峰です。
咲いていれば「シャクナゲトンネル!」ですが、
咲いてないシャクナゲは、しゃくにさわります。
このルート、岩峰は私には無理ですが、
雁坂峠、古札、雁峠は、道の駅から、さくっと周回するには、いい感じですね。
奥秩父らしからぬ展望の笹原、魅力てきです。
sat4さん、こんばんは
西沢渓谷に行くと、あのギザギザの山はインパクトありますよね。
予習に時間をかけて、ようやくチャンス到来でした。
渡渉、岩場、ルーファイと難関が次々と現れ、登りがいのある山でした。
シャクナゲは思った以上に固くて、ピシピシ体に跳ね返る難物でした。
雁坂峠〜雁峠は地味な山しかありませんが、印象に残りました。
古礼山直下のベンチは休憩に最高なロケーションですので、是非。
雁坂峠、雁峠もゆっくりとしたいポイントです。
確かに奥秩父の原生林の景色とは違うのですが、
近くの大菩薩と似ているのかもしれません。
私は、真夏に国師ヶ岳から甲武信ヶ岳まで縦走して、徳ちゃん新道で降りましたが、展望もあまり利かないただの山奥で、その魅力がまったく分かりませんでした
今回のhirokさんの記録で、素晴らしい味わいがあることが分かりました
鶏冠山ですが、鶏冠谷東沢を遡行して、近くまで行ったのですが、時間がなくて、山頂はスルーしました(泣)また、登ろうという気力がありません
NYAAさん、こんばんは
初めての?甲武信ヶ岳が国師ヶ岳からのルートですか
おそらく最もマイナーなルートですよね。
私はメジャーなルートの一つである毛木平からの周回ルートでしたが、
それでも眺望ポイントは少なく、2度と来ることはないかなあと思ってました。
9月で花も紅葉もない時期だったので、時期は大事ですね
それにしてもシャクナゲのこの季節は大人気でした。
岩好きのNYAAさんには鶏冠尾根はピッタリかもしれません。
ただ岩を楽しむというよりは、シャクナゲと戯れている時間帯が圧倒的に長いですが。
hirokさん、こんばんは!
凄いですね〜
私と違い完璧なる山業ですね
いや〜本当に素晴らしい!そしておめでとうございます!!!
鶏冠山!単独でも難易度高そうなのに・・・
グルッと周回で3座ゲットですか
心地よい疲労に包まれて
このお言葉に充実感が滲み出ていますね
これだけの快挙を達成すれば納得です
敗北感に包まれての私とは、月とすっぽんですね
今回は、いつにも増して羨ましいですよ
写真もグリーンが綺麗ですね!
山登りには良い季節の到来
次回は何を狙っているのでしょうか?楽しみです!
バリを含んだハードな山業!お疲れ様でした
tailwindさん、こんばんは
なかなかタフなコースでしたが、変化に富んでいて面白かったです
皆さんの感想を見るに、口をそろえてシャクナゲ漕ぎが最大の難所とのことでしたが、
ここまで延々と続くとは
時間にすると2時間半ぐらいの格闘でしたが、果てしなく長い時間に感じました。
中アや南アの南部にはヤブ漕ぎで有名なエリアがありますが、
それを楽しむ人の気持ちが全く分かりません
やはり山は眺望が広がっている方が気持ちいいですね
山のタフさは黒戸尾根の方が一枚上だと思います。
ここの縦走路は破風山を除けば、わりと小さなアップダウンで快適です。
原生林があると思えば、笹原もあり、グリーンもきれいな季節でした。
百高山に向けて梅雨明けが待ち遠しいですね
hirokさん、こんにちは。
ついに行かれましたね!! そして雁峠まで
私も日の長い時期なら雁峠まで行けるかなあ?と思いましたが
実際に雁峠まで周ったレコは初めて見ました。
この充実感、レコを拝見しただけで、共感してしまいます
木賊山直下の石楠花の藪を突破するくだりは、私もまったく
同じような状況だったため、苦労が目に浮かぶようです。
雁峠からの下りは長いですよね。しかし、雁峠自体が好きな
ことと、新緑がとてもきれいな道だったと記憶しているので、紅葉の
次期にでもまた歩いてみたいなあと思っています。
お疲れ様でした!
youtaroさん、こんばんは
youtaroさんが行かれた秋も大変魅力的でしたが、
最大の難所のシャクナゲ漕ぎを少しでも楽しもうと、この季節を選びました。
木賊山までは標準コースタイムが記されていないので、
今回もyoutaroさんの記録を参考に計画を練りました。
大変助かりました
GPSのあるレコをほぼ全て確認しましたが、
木賊山直下は皆さんマチマチのルートを歩いていて、難所の予感がしましたが、
実際ルーファイ難しかったです。
あとちょいで山頂なのに、シャクナゲを突破できず一旦下りるのは悲しかったです
雁坂峠〜雁峠は心地よい区間ですね
足を延ばして正解でした。
ご指摘通り、雁峠からの下りはこれでもかという感じでしたが。
シロバナノヘビイチゴが万単位で咲いていたのでは、というぐらいすごかったです
hirokさん、こんばんは。
鶏冠山経由で甲武信ヶ岳までは自分も登りましたが、体力がかなり削られてヘロヘロだったと記憶があります。
このルートを30km近くの縦走は、いやはやホントに凄い
この時期の主脈従走路の素晴らしい景色も楽しく拝見させていただきました。
第3岩峰は・・・
hirokさんの言うとおり、hirokさんでしたら登れても不思議じゃないと思いますが、
自分の場合はかなり危険に感じました。
『100%自信がなければやるべきではない』 という気持ちを、自分も持つべきだったと感じました。
それと、前回の那須縦走、実は自分も同じ日に似たルートを歩く計画をしてました。
前日の天気予報を見て、武尊に変更しちゃいましたが。
変更してなかったら、那須でお会いしてたかもしれないですね
nabekaさん、こんばんは
鶏冠尾根経由だと、展望ゼロの木賊山でもゴールという達成感ですね
甲武信ヶ岳はおまけで登ったような感じでしたし、
次の破風山の登り返しではいつものように闘志がわかず、重たい足を引きずるざまでした。
でも縦走中の景色に接するうちに、再び気力充電でき、
予定通り雁峠まで縦走できました
第三岩峰は岩稜得意のnabekaがビビったとのコメントでしたので、
最初から決めていた迂回路に進みました。
といっても未練たらしく、左側に回り込んで岩峰を見上げてしまいましたが
nabekaさんも那須を計画していたんですね。
nabekaさんとお会いするとしたら、何となく岩稜系の山かなあと思っていましたが、
那須とは意外な場所ですね
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