尾上郷川本流 大シウド谷出合→別山第一取水堰
- GPS
- 12:45
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 1,016m
- 下り
- 1,014m
コースタイム
- 山行
- 11:58
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 12:46
天候 | 小雨→曇→晴→霧雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
渡渉付川原歩きの繰り返しを避けたい人は本流の海上谷出合から上流側のみ溯行すればオトク感あるかもだが、そもそも その場所に行くのが大変かも。今後の林道復旧次第…、か?! 逆に言うと、海上谷出合まで降りてこられれば、今回程度の増水なら、あとは多分、林道歩きよりは随分楽にシウド谷出合まで戻れると思う。 |
写真
感想
※後日、動画、写真を追加したりするかも、しないかも。
・ヤマップ(記事おなじ、写真解像度高め)
https://yamap.com/activities/19427586
・私的 尾上郷川 よもやま話
https://powttonchaan.wordpress.com/2020/11/21/%e6%a1%91%e5%8e%9f%e6%ad%a6%e5%a4%ab%e3%80%8c%e5%b0%be%e4%b8%8a%e9%83%b7%e5%b7%9d%e3%81%a8%e4%b8%ad%e3%83%8e%e5%b7%9d%e3%80%8d/
●経緯
この週末は_Fujicoさん、Yuuuripさんと北中川谷に谷中一泊で いこゆうてた。が、飛騨山脈が雨っぽいので、南信の加加森谷に行こかと。で、も、fujicoさんが週末お仕事で行けなくなりました、と連絡が入る。で、土曜はドコも雨っぽいんで日曜の日帰りにしょうかいなと。Yuuuripさんは所属してはる沢の会の人らと奈良県の谷に入る、ということになった。
で、一人で、山本さんの15回忌?の追悼遡行に行こかいなと。2007/8/26が命日で、本来なら8/27〜28に行きたかったが、8/27はni45sanが この日なら行けるからということで玄倉川に日帰り沢登りに行ってしまい、下山後に追悼溯行いこうかとも思ったけどテンション上がらずヤメにしてしまってたのが ずっと澱のように心にひっかかっていたのだ。
で、まぁ一応、いつもの通り、ダメもとでSNSに ゆる募投稿したり、山本さんと近しかった人に行けへんけってメッセージを出してたら、facebookの投稿に大西さんから「武田ちゃんが土曜夜発可なら同行したい」と連絡が入る。
既に山行計画書提出済みだったが、所属山岳会にメールで追加メンバーを連絡。そのあと、もっかい大西さんからSさんも同行、と連絡が入って、また所属山岳会に追加メールを送る。会の人には鬱陶しいなて思われたやろな…。
●前夜泊と朝の歩行開始前まで
大西さんと武田ちゃんは土曜朝 道の駅着らしく、一人、先に集合場所の道の駅に来てた初対面のSさん(73歳soon)と前夜泊宴会。俺が最初に入った沢の会をやめる直前にSさんは入会してきてたので、昔は同じ会の会員やったけど、一緒に沢に行ったことはなかった。とはいえ、共通の知人は多いので昔話に花が咲き、ついつい呑み過ぎてしまった。学習できず…。
林道走行でSさんの車だと底すりそうなので、道の駅にデポし、俺の車に同乗していった。この時、Sさんから「ハーネス要らないよね?」と言われ、「まぁ、そうすね」と返事してしまう。このことが影響でてくるとは この時点では全く思いもよらなかった。
林道に入ってみると、発電所の手前で通せんぼ。道路ごと斜面が崩れて、道路の幅が最狭部で2m弱。ちょっと普通車で通るのは無理っぽい。バイクやチャリなら通る人も居るのかも。崩落個所の向こう側に飛騨ナンバーのランクルとハイエースが置いてきぼりなのか駐車されたまま。崩落個所の手前の道幅が広いところに4台の先行車駐車あり。おそらく釣師か。
ここから歩くと、山本さんの事故現場まで日帰りは無理で、ほぼ林道往復歩きだけで1日が終わってしまうので、それやったら、シウド谷出合あたりから本流に降りて、12時半頃まで溯行し、その後、追悼時間を半時間ほど取って昼飯も済ませてピストンで帰りましょう。林道に上がり易いところがあれば林道で帰ってもいいね、…と、大西さんと代替プランを打ち合わせた。Sさんと武田ちゃんも聞いてた…と思う。
●出発後
・林道歩き
音痴の武田ちゃんの昭和歌謡が何の唄か当てるクイズ、や、他、よもやま話をしながら歩いてると、あっと言う間に下降地点に着いた。
・林道からシウド谷への下降
ピンテが計2〜3つあった。が、単に段々のルンゼにしか見えなかった。前日までの積算雨量があったから水が流れてたが、なければ流れてないかも。
俺が一人先行してて大西さんの「ラーク」という獣じみた咆哮が聞こえてビビったが、その時はスキーヤーズレフトに避けてたので大事には至らなかった。大きくはないが、速度の速い落石やった。
・シウド谷→シウド出合
俺は川に降りて本能のようにスグ上流に歩きかけていたが、大西さんがスマホで位置を確認し、「下やで」と言ってくれたので間違わずに済んだ。でも 後から林道から見下ろすとシウド谷の溯行も、水量が多ければ楽しそう。いや、カヤックで下れるかも。Sさんがヘツってる時に足を滑らせて心配になったが、以後、そんなシーンは見かけなかった。
・尾上郷川本流 川原歩き
川原歩き→渡渉→川原歩き→渡渉→…を ひたすら繰り返す。Sさんは背が低く、体重も比較的軽く、流され易そうやったのでスクラム渡渉などをした。深いところでは臍の上くらいまであった。大西さんが「ひたすら コレの繰り返しやで」と3回くらい訴えてた。すぐ引き返したかったんかな?!
・50m淵の奥に3m滝 標高885m
足のつかない50m淵の奥に3m滝。左岸をへつり滝まで40m地点まで行き、ライジャケ、スノーケル装着でザックも担いで7.8mm30mを引っ張って渕に飛び込み右岸に渡る。すぐ上陸し、右岸をヒタヒタ歩いて滝前まで。水流右岸側にリスがあり、ネイリングで登れそうだが、今日の面子、しかもSさんはハーネスすらなし。無理ゲーでしょってことで大西さんに×印サインを送り、写真を撮ってから引き返す。
次、大西さんがリードで俺ビレイして、左岸から3mあがり、一個目の支点を灌木で。その後、直上、下流側斜上、上流側斜上を探るが最後数mが泥や草ののった岩をズリ上がらないと行けないとのことで引き返してきた。
最後、もっぺん俺リード大西さんビレイに交代して、大西さんが見てたとこより さらに上流側に獣の踏み跡っぽいバンドっぽいところを辿っていく。一個 岩と岩でできた隙間で支点をとり、もう一個、クラックにカムで支点。最後2mズルズル斜面だが、若干突っ張り気味で最後 腹ばいになって乗越し、あとは安定ゾーン。5mほどロープいっぱいまで歩いて雪国らしく横向きに生えた木にテープスリングで支点をとり、ビレイ解除。間二人はプルージックやバッチマンで。最後の大西さんはビレイで登ってもらった。Sさんはテープスリング二本と環付ビナで簡易ハーネスを作り、大西さんか武田ちゃんにセットしてもらったらしいバッチマンで登ってきたが、バッチマンがテープスリングになってたので以後、ロープスリングにするよう注意した。
この後は、武田ちゃんが偵察に行ってくれて、落ち口に降り易そうやったけど、流されそうで怖いとのことで落ち口よりは10mほど上流側で沢床にロープは使わず降りた。藪漕ぎもさほどではなかった。
・2.5m滝 標高885m
先の渕奥の3m滝から約50mで この滝。流量多く、水芯は歩けなさそうに見えたので、右岸側の大岩のコーナー付近から登った。段々になっててスタンスは豊富なので俺はフリーで登ったが、大西さんがロープくれというので、20mほど上流側に岩に鉄の太っいネジが埋め込まれてるのを発見し、それをアンカーにしてフィックス。後続はアセンダーやプルージックで登ってきた。
・以後、堰堤の下流の橋まで
ここから先、垂直に登るところもあったがロープを出すほどではなかった。ただ、大岩ゴーロ帯で登れそうと思って登ったところが、登れず、引き返して巻いたりしたこともあった。
堰堤まで行って林道で帰ることで合意を得ていたが、大西さんが「ここ景色ええから ここで追悼しよう」という場所があり、渕の奥にシャバクのあるところ。酒、たばこ、線香を供えた。武田ちゃんは射出あり滑り台を奉納。
・山本さんに捧げる滑り台 の動画
湯をわかしてラーメンを食べ、ゆっくり休憩してから再出発。
あとは渡渉も また繰り返したが、水量はだいぶ減ってきていて、今までの渡渉に比べたら大したことはなく、また、大岩ゴーロを少し登ったりしてから堰堤の300m下流の赤い橋が見えた。武田ちゃんが遅れてて見えなかったので、大西さんSさんはそのまま行ってしまったが、少し待ち、パンを食う。食ってると武田ちゃんが現れたので、また歩き始めて、左岸側から橋の上に。
・林道歩き
以後、約4時間の林道歩きで駐車地に戻った。大シウド谷左岸の赤いゲートは閉まっていた。以前きた時よりも林道はならされている感じで車でも走り易そうに感じた。が、最後の堰堤の近くのところはジムニーやランクルみたいな四駆やないと無理やと思う。途中、10匹以上の猿の群れと遭遇。六時半過ぎからヘッドライトを点けた。灯りに蛾が寄ってきて鬱陶しかったが、超音波蚊取器をライト横に装着すると かなり減った。この蚊取器は優れものでライトつける前の虻、ぶよなどの細かい羽虫にも効力を発揮した。
暗くなってから霧雨が降ってきた。狸やフクロウにも遭った。
駐車地には、俺から十分遅れでSさん着。その後、半時間ほどで大西さんと武田ちゃんが着。
東京まで帰らないといけないので、大西号を待たずに先に帰途についた。
着替えの最後くらいに結構きつめの雨が降り始めたが、国道まで出ると雨はやんだ。
●総括
計画とはかけ離れた行動になり、また事故現場にも行けなかったが、山本さんを知る武田ちゃんや、山本さんと同じ会の大西さんやSさんも参加できてよかったと思う。Sさんは入会直後に山本さんが遭難した、とのことやった。
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