敢えて一泊の伊吹山。サラシナショウマと山の危機。
- GPS
- 09:08
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,281m
- 下り
- 1,313m
コースタイム
- 山行
- 4:19
- 休憩
- 3:20
- 合計
- 7:39
- 山行
- 3:09
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 3:47
天候 | 一週間前まで雨の予報だったが、4日前から降らない予報に。 当日は曇り。稀に青空。 初日は6合目くらいから雲の中。 夜中に雨。 翌日、雨はなかったが、7合目まで雲の中。やや強めの風。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
5〜8合目は土が流れて崩落。 |
その他周辺情報 | 下山後のお風呂とご飯=若いぶき |
写真
感想
今回は敢えて山小屋一泊のプランを立ててみました。近畿圏では山小屋がほとんどありません。片手で数えられる程度。日帰りできないような大きな山は少ないからです。
伊吹山も、ほとんどの人が日帰りする山ですが、山頂に泊まることが出来ます。
予定よりだいぶ早く5:30スタート。
登山口には沢山の有料駐車場があります。大体500円。
登山口から早速ゴロゴロと小石が転がり、整備されている感は少ない印象です。
一合目までは林間ですが、それ以降はほとんどどこからでも琵琶湖が望める眺望の良さ!
まだ残り蝉が鳴く中を進み、一合目の周囲には宿も数件あり、パラグライダー教室もあるらしいです。
3合目付近で見られる岩壁がダイナミックですし、花園もあります。
この辺りから少し涼しくなってきました。
4合目入口に「落石注意!自己責任で!」の看板。丸投げ感が清々しいですね(笑)
4合目からはまた林間で、言うほど落石は無いでしょう。
ところが、5合目以降は本当に気をつけたい。
どこからでも石が落ちてきそうです。
道は大小の石・岩が散らばり、足元はゴツゴツ。かつ、雨水で土も削れ放題。人が埋まるくらいの溝があちこちに。
どこを踏んで歩こうか悩む道が続きます。
そして今日は6合目からは雲の中。
来る前は日本百名山で有名なのでそれなりに整備されているのだろうと思って来てみたら、真逆に野趣溢れまくる荒れ模様の山道。これこそが百名山か!
ところが、
後で山小屋のオーナーが教えてくれたのですが、つい先日まではこんなではなかったそうです。
今年春の大雨で崩れ出して、以後はどんどんと。。。
原因は『鹿』です。
え?
登山道の荒廃になぜ鹿が?
と思うところですが、四年ほど前の暖冬の年以降、野生の鹿が増え、草木、花などをムシャムシャと・・・。
そして、根が減って支えの無くなった土が豪雨に崩れて。
もう重機で直さないといけないレベルだそうです。
5.6.7.8合目はずっとこんな風景が続きます。
8〜9合目は崩落は落ち着きますが、基本はゴロゴロ石の道。
ある意味楽しいですが、理由を聞いた帰り道は何とも残念な気分。
復旧することを願います。
さて、登り9合目からですが、扉から柵内に入るとすぐ、見事なサラシナショウマの群生が見られます。
山頂から反時計回りにしか回れない「東登山道」もぜひオススメしたい。
伊吹山ドライブウェイで山頂近くまで車で来る人達が大勢いますが、東登山道は「危険箇所あり。登山装備のある人だけ!」となっていますので、静かに花を見て回れます。
こちらもサラシナショウマの群生が見事。
伊吹山は花のすごく有名な山で、ニリンソウやシモツケソウが有名だそうですが、サラシナショウマはマイナーです。
伊吹山の花リスト30個くらいにすら入りません。
ただ、この8月下旬から9月にかけて、山頂はサラシナショウマがたくさんたくさん咲いています。
私にとっては伊吹山はサラシナショウマの山として、ずっと忘れないでしょう。
初日・2日目共に見事な曇り空で、山頂は完全に雲の中でしたが、十分に楽しめました。
山頂の宿は『松仙館』さん。cafe風でお洒落です。
今日は泊まり客は私1人でしたので貸切で、夕飯時にオーナーと5時間も話してしまいました。
で、鹿の話を聞いたわけです。
猟友会さん頑張って!
他にも、Tシャツを作ろうとしてる話、奥さん手作りのハッピーヤモリ(とその裏話)、大晦日に開ける計画、冬期の過ごし方、伊吹山にまつわる戦国の話、石田三成、伊吹山のPR方法について、などなど。
名物(?)オムハヤシ美味しかったです。
朝食にはプリンまで付けてくれました。
2日目、下りは登山道の崩落に加えて道が濡れていたこともあって慎重に。また、妙に足が疲れて足取り遅く。
ゆっくり降って4時間弱。登りと同じ時間かかってしまいました。
レインウェアでスタートしましたが、結局雨は降らなくて助かりました。
山頂での楽しい時間。ありがとうございました。
下山後は『若いぶき』さんで薬草風呂と、やまめと山菜の天ぷら定食を。
窓から間近に伊吹山を眺めながら、素敵な田舎料理を堪能できました。
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