甲武信ヶ岳〜十文字峠周回:石楠花を求めて
- GPS
- 09:55
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,404m
- 下り
- 1,397m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
毛木平駐車場は道路の終点であり、最後の少しの区間は未舗装。 トイレ: 毛木平駐車場(水洗、無料)、甲武信小屋(100円)、十文字小屋(200円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
コースはすべて非常にはっきりしており迷うような箇所はない。 武信白岩山〜大山にかけては、岩場が多く鎖場も数箇所あるが、危険というほどではない。 三宝山、武信白岩山、大山への登りは標高差は大してないが結構きつい。 |
写真
感想
今の時期、どの山に行こうかと考えていたら、そうだ!石楠花だ! ということで十文字峠が候補にあがり、さらに欲張って甲武信ヶ岳から十文字峠への周回コースに決めた。梓山はアプローチが遠いので、より近い西沢渓谷から戸渡尾根往復も考えたが、登りがきつそうなのでやめた。
石楠花の時期は毛木平駐車場は混雑がひどいらしいので、なんとか頑張って 6 時過ぎに着いたが、すでに満車で路肩にも多く停まっている。止むを得ず路肩に停めて、早々に出発した。
林道のゲートの脇を通って進むとすぐに十文字峠との分岐があり、千曲川源流方面に進む。しばらくして林道が終わって山道となる。遊歩道というので、もっど先まで林道のような広い道が続くかと思いきや、普通の山道であった。よく整備されて歩きやすいが。
沢沿いを時々高巻きながら延々と登っていくと、ナメ滝の標識に着く。標識がなければ気にとめないような、小さな滑滝である。さらに進むと千曲川源流点の標識のある広場に出る。多くの登山者がそこで休憩していた。すぐ横の沢の端に水が湧き出ている場所がありコップが置いてある。そこから沢が始まるのではなく、さらに上からの水量豊富な流れがあるのに、なぜ源流点なのか疑問であったが、とにかく冷たい水に詰め替えた。
ここから沢を離れて尾根への急登となるが、以外とあっけなく稜線にでて、さらにしばらく登ると急に視界が開けたガレ場にでる。見上げるとすぐ上が甲武信ヶ岳の頂上だ。それほど広くない山頂は多くの人で賑わっていた。東面を除く270度位の素晴らしい眺望だ。甲武信小屋のほうへほんの少し行くと東面の眺望も開ける。
予定より早く着いたので、甲武信小屋を見に行った。テレビでも良くみる立派な小屋がそこにあった。ここでトイレを借りたが、靴を脱いでスリッパに履き替えるのがちょっと面倒だった。甲武信ヶ岳に登り返す元気はなかったので、巻き道を通って三宝山への尾根道に合流した。巻き道の道標は見当たらなかったが、トイレの横から鹿網を乗越えて進むはっきりした道があった。
三宝山への登り返しは結構きつかった。やっと三宝岩への分岐に着き、三宝岩で昼食とした。展望のよい開けた広いザレ場で、絶好の昼食ポイントだ。きれいな三角錐の甲武信ヶ岳も見え、本当にお勧めの休憩ポイントだ。三宝岩からすぐに甲武信ヶ岳より 8m 高い三宝山山頂に着く。三角点はあるが展望もなく地味な広場だ。そこから大きく下りるとやがて尻岩に着き、武信白岩山への急な登り返しとなる。
武信白岩山は西側を巻いているが途中で北峰の岩壁が目前に迫る。巻き終わって尾根に戻ると武信白岩山頂への道標があるが、岩に大きくバッテンが書いてあり登頂禁止となっている。そこから少し下って最後の大山への登り返しだ。このあたりから待望の石楠花がやっと咲いていた。特に最後は急なガレ場の直登となる。大山山頂もすばらしい眺望で、岩場に石楠花の花が似合っている。
大山からひとしきり下って、ようやく十文字小屋につく。小屋の周りの石楠花はすでに枯れ始めていた。乙女の森やカモシカ展望台に寄る元気はすでになく、早々に毛木平への下山についた。最初はずっと巻き道なのだが、なぜか登っているではないか。大した登りではないのだが、下る一方だと思っていただけにガックリきた。長い巻き道が終わると急降下になり、その後沢沿いの道を延々と下る。この道は2万5千分の1地形図に書かれている道とずれているようだ。
最後に、対岸までロープが張ってあり、足元には沢幅に満たない一本の丸太が置いてあるだけの粗末な渡渉地点があり、今までの道の整備状況からして変だなと思った。あとでヤマレコの記録を見て、橋が流されて急遽ロープを張ったのだとわかって納得した。そのあとは立派な木製の橋を渡り、林道をしばらく歩いてやっと毛木平駐車場に戻った。車は大分減ってはいるが、まだかなり残っている。山小屋泊まりの人も多いのだろう。
天候に恵まれ、甲武信ヶ岳、三宝岩、そして大山の大展望と武信白岩山〜十文字峠の見事な石楠花を満喫してとても満足のいく山行だったが、かなり疲れた。甲武信ヶ岳までは順調だったが、十文字峠への尾根は思ったより登り返しが厳しく、また岩と木の根が絡んで本当に疲れる道だった。
帰りの温泉は、一番近くて安い「ヘルシーパークかわかみ」に寄ったところ、なんと臨時休業だったので、気を取り直して須玉への途中にある「たかねの湯」で汗を流してきた。露天もなく720円と少し高めであったが、甲斐駒を眺めながらの広々とした浴槽でリフレッシュできた。
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