祖母山(尾平〜黒金尾根〜祖母山〜Q合目小屋〜宮原〜尾平)
- GPS
- 21:59
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,766m
- 下り
- 1,767m
コースタイム
6月15日(日):Q合目小屋0628〜0725宮原0733〜0955尾平
<歩行Data>(GPS)
距離 累積標高差(+、-)
Day-1: 7.82km, +1290m, -254m
Day-2: 5.57km, +186m, -1241m
(合計=: 13.39km, +1476m, -1495m)
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体を通じて特段危険を感じる箇所はないが、注意点を以下に列記: <黒金尾根〜稜線> ・黒金尾根は最初の吊橋に「Hard but beautiful」と書かれるだけあって、ちょっとタフなコースで、急登や一部岩っぽい箇所もある。 ・段差の大きめな箇所には必ず補助ロープがあり通過に問題はない。 ・標高1,100から稜線まで時折「笹ヤブ」が多少うるさい。 <稜線〜山頂> ・ミヤマキリシマが満開 ・山頂直下はハシゴや補助ロープある岩場が続く ・3点確保で慎重に行けば、それほど高度感はないので危険を感じる場面はない。 ・ただし、黒金尾根含め、ここを逆コースでいく場合は、落差の大きい段差があるため、初めてだと多少困難かもしれない。(現地では黒金尾根は登りで使うことを勧めている様子) <山頂〜Q号目小屋> ・特記事項は特にないが、強いてあげれば、ヌカルミの下りは滑るので要注意。 <九合目小屋〜宮原> ・途中、「馬の背」と呼ばれる狭いルートあり。 ・凍結や強風時は要注意と思われるが、この時期の安定した天候なら特に危険を感じることもない。 ・ただし、丸太が2本渡してあるところや、逆バンクの岩場もあり要注意。 <宮原〜尾平> ・特記事項なし。 ・強いてあげれば、前半の降下はそこそこ急なものがあるので慎重に。 |
写真
感想
梅雨の合間の晴れが期待できそうなので、急遽九州遠征を組みました。
初日は祖母山。
熊本空港からレンタカーにて尾平登山口へ。
黒金尾根コースは、少々ハードながら山深い尾根歩きが楽しめそうなのでトライ。
九合目の小屋で1泊し宮原ルートで下山するコース。
天気予報では晴れ時々曇りだったが、実際には曇り時々晴れ。
PM2.5の影響はあるらしいが、スッキリしない展望の1日だった。
尾平(おびら)登山口から渓流右岸(登り左手)をしばらく歩く。
途中、踏み跡が交錯しているがピンクテープを探しながら歩く。
2本目の橋で対岸へ。(1本目は下山時の宮原コース)。
ちょっとした渡渉チックな場面もあるが、大雨の後でなければ大丈夫と思う。(大雨後は特に下山時は注意、登り返しがツライ)
しばらくいくと、新緑の色合いが残る緩斜面となり、静かなヒーリングハイクが楽しめる。
その先、次第に急登となり岩場やロープヶ所も出てくるが3点確保など注意していけば危険を感じる場面はない。
段差の大きい箇所が2,3あるが、木の根っこなぞ掴みながら登れば問題ない。(ここを下る場合は要注意)。
1,100m付近から笹が出てきて、時折「笹コギ」状態になるが、それほど厳しくはない。(長袖がお勧め)
尾根筋から谷筋になると稜線は近い。
左手に天狗岩がそそり立って圧巻。
厳しめの笹をあがると稜線だ。
天狗岩は見晴らしが最高らしいが、このところの弱い腰痛が出てきたのでパス。
1つ目の「展望台」に立ち寄ると絶景がほぼ360度。
下に登山口の尾平鉱山跡も見えている。
遠望は利かないが、祖母山頂は勿論のこと、傾山や明日歩く宮原までの稜線も綺麗に見えている。
この周回コースは3日かかるらしいが、いずれ歩いてみたいな。
アップダウンの少ない稜線コースではミヤマキリシマが見頃を迎えていた。
去年、霧島でチクチクの固い枝にかきむしられただけに終わったが、綺麗な花をみるとそれも許せる(笑)。
ピンクの濃淡や、オレンジ、紫がかったのや木によって微妙に違う色合いが面白い。
花を楽しみながらしばらく行くと、岩がちになり、ヤマレコでよく見るハシゴが出てくる。
しっかりした造りだし、高度感もあまり無いので、3点確保で慎重に行けば危険を感じることもない。
その先、ロープのある岩場を3,4か所越えれば山頂に飛び出す。
黒金尾根は「Hard but beautiful」と書かれていただけに、少々大変だったが、変化のあるいいコースだったな。
山頂でひとしきり悦に入る。
初日出会った方は、下部で下山中の男性単独2名、中部で男女5人組みのみ。
山頂からは、滑りやすいルート約15分で九合目(Q合目)小屋。
小屋前のオオヤマレンゲはまだ蕾で、小屋番さん曰く、来週くらいかな、とのこと。
気さくな小屋番さんで、山小屋には珍しく、耳に優しい音楽やDVDを見せてくれ、秘蔵の焼酎まで飲ませてもらいおおいに盛り上がり楽しい時間をありがとうございました。この夜、私以外に男性単独2名と黒金尾根で先行させてもらった男女5人組み、合計8名であった。
翌朝4時に起きるはずが携帯電池切れで目覚まし鳴らず6時起き。今日の行程(下山後、九重山)を考えるとメゲルが、急ぎ気味に朝飯(マイブームのフルグラ+粉ミルク)をかき込み、挨拶し出立。
下山は宮原ルート。「馬の背」は細尾根なので凍結や強風時は注意を要すると思われるが、安定した気候の際は慎重に行けば危険を感じることもない。一箇所、2本の丸太が渡してある箇所があり、丸太のタワミ具合がちょっと気になりました(私の体重のせい?)
宮原から右折し降下。
思った以上に急降下な場所があり要注意。
登ってこられる女性2名、男女各1、男性単独の3パーテーと少し立ち話。
標高900m以下は斜度が緩むので歩きやすい。
と、足許にヒメシャラの白い花が沢山落ちている。
あれ?と思って見あげると、高木ながら樹上に白い花が沢山。
山の自生のヒメシャラの開花を始めてみたので感動もひとしお。
沢音が近づくと終盤。
昨日の1本目の吊橋をわたりほどなく終了。
祖母山、山深く静かで少しタフな歩きが楽しめる、いい山だと思った。
小屋番さんは18年やっておられるということで、色々と教えていただいた。
ミヤマキリシマも今や九重の方が有名だが、10万年前は祖母山から始まった、とのこと。
丁度いい時期に来れてよかった。
また近いうちに再訪したいです。
次回は傾山からの周回を2泊3日かな?
トレーニングします!!
コメント
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お〜、颯爽と九州遠征ですか
ちょうどNHKBSで放映していた日本百名山シリーズ「祖母山」を見たばかりだったので、フムフム・・・と思いながら拝見しました。
番組が辿ったコースはまさしくこの通り。
一緒に見ていた1号隊員は「私は祖母山には行きません」と早速宣言していましたが・・・。
理由は「岩場がきつそうだから」。
祖母山は、宮之浦岳と共に、まだ拙者のリストに加わっておらず、「いつかは・・・」と思っておりますが、さて・・・
隊長
隊長、メッセージありがとうございます
いえいえ、颯爽とという程ではないですが、梅雨の合間にミヤマキリシマが見られてよかったです。
そうですが、NHK-BSで「祖母山」をやってましたか
私の家はBSが入らない(契約していない)ので、実家で撮り溜めてもらってるので次帰省の際に見てみます。
岩場はそんなに厳しいものではなかったですよ。
人の多い九重に比べて、渋い山だからか静かな山歩きが楽しめてよかったですよ。
この辺はいい温泉も多いので、一号隊員さんに是非ご理解いただいて隊長も是非どうぞ。
宮之浦と利尻は我が家でも敷居が高そうなので、いついけることやら。。。
97年の春に少し長い休暇が取れ、大分から宮崎の山をはしごした時に登りました。
ShuMae さんのコースを逆に歩きました。
100名山ということで敬意を払って登りましたが、正直この山の記憶はあまり残っていません。
前日に登った瑞牆山のような奇岩が続く大崩山、翌々日に登った滝が連続する尾鈴山のほうがのほうがインパクトが強かったです。
ただ高千穂は神武東征の出立の地、奈良県人にとってはなんだか懐かしさを感じる地域でした。
match1128さん、こんばんは。
おっと、match1128さんも歩かれたんですね(逆コースながら
しかし記憶にないとは、前後の山の個性が強すぎたのでしょうか。
祖母山も特に何が、ということはないかもしれませんが、九州の一番山深いエリアだそうですので、渓流あり、岩場あり、お花ありの静かで変化のある山だな、と私は思いましたよ。
もっとも、matchさんの行かれた個性的な山は我が家の予算制限ではいついけるやら・・・って感じかも。あこがれますね〜。
高千穂は私も去年登りましたが、平安時代から崇められてるとか。確かに奈良県人に通じるものを感じましたね
ShuMaeさん、こんにちは♫♬
九州遠征お疲れ様でした〜(^o^)/
ミヤマキリシマ、ずっと見に行きたいと思いつつなかなか行けてない・・・
なのですごーーーーく羨ましいですっ!!
祖母山も岩登りが楽しそうなお山ですねっ!(^^)!
いつか行くときにまた参考にさせていただきますっ
hana_solaさん、メッセージありがとうございます
実は祖母山でミヤマキリシマが満開とは、行くまで分かってませんでした。
去年、霧島岳に3月に行った際は腕をかきむしられて痛かった思い出ばかりで、花を見るのは初めてで、実は、稜線に咲いてるツツジの仲間は何ですか?と小屋で皆さんに大声で質問しちゃいまして。皆さん優しい方々ばかりで、優しくあれが「ミヤマキリシマ」ですよ!と教えてくれました。
眼からウロコとはまさにこの瞬間。少々恥ずかしくもあり、しかし初めて見れた感動の瞬間でした
祖母山は特に黒金尾根コースは岩場ありで少々ハードですがいいコースと思います。
小屋でも皆様が今回の私のコースがハイライトコース(一のお勧め)だとおっしゃってました。
機会あればhana_solaさんも是非行ってみてくださいまし。
できればQ合目の小屋泊で。
懐かしい音楽や、YouTubeなど見せてもらえるし、面白い小屋番さんと思います。
はるばる、遠方からお疲れ様でした\(^o^)/
ヒメシャラの木に花が咲くんですね、初めて知りました(^.^)
この時期に花が咲くんですね、参考になりました。
今度、山行する時にしっかり確認したいと思いますV(^_^)V
情報ありがとうございましたm(_ _)m
yamatomo0327さん、はじめまして、こんばんは。
この辺は是非ミヤマキリシマの時期に、と前から考えていたのですが、丁度いいタイミングで晴れてくれ、休みが取れてよかったです。
ヒメシャラの自生の花を見たのは私も初めてなんですよ。
赤い木肌が特徴的ですが、開花期が短いのと高木だから見つけづらいですよね。
平家物語の書き出し:
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす
奢れる者も久しからず ただ春の夜の夢の如し
猛き人もついには滅びぬ ひとえに風の前の塵に同じ」
花の散り際がいいので日本人好みなのかもしれませんね。
またいつでもどうぞ!
何やら音沙汰ないと思ったら また1人で行ってたんですね!
しかも某有名航空会社の飛行機で!
初心者 の私からしたら、写真を見る限りでは垂直方向がわからず、岩ばっかりで
さすがの上級者コース という感じです。
綺麗なお花 を愛でつつ、岩のぼりをさっそうとこなすその姿を想像し、ジ
ェラシー を感じるのでした。
ムキcocoさん、こっちも読んでくれてありがとうございます
あはは、同級生にも黙ってたからね、天気よさげで休めると急遽木曜だったかに決めました。
そうそう、赤い鶴丸の飛行機ね、私のお気に入り!(?)です
祖母山はちょっと標高差もあるので、日帰りだと少しガッツリな感じですが、山中1泊だと体力的にも楽でしたよ。黒金尾根は九州3大急登だとか。稜線でミヤマキリシマが待っててくれたので疲れも吹き飛びました
山頂直下の岩場はね、写真みると初心者には驚きかもしれませんが、実際は3点確保で慎重に行けば全く問題ないですよ。途中追い越させてもらった5人組の女性3人の中には初心者(風)な方も含まれてたけど、多少ゆっくりでしたが難なく走破されて、山小屋に日のあるうちに到着されてました。
どのうち同級生ハイクでも、小さい岩場のあるとこからトライしてみましょうか。
問題ない、というか楽しいくらいと思います。
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