岩木山 弥生コース
- GPS
- 32:00
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,417m
- 下り
- 1,146m
コースタイム
6月8日 5:00起床‐7:30下山開始‐8:00スカイライン‐9:30嶽温泉
天候 | 6月7日 曇り 6月8日 曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
5合目付近から残雪により登山道が不明瞭になる。 7合目を越えると雪がかなり残っており登山道を見失いやすい。また、雪が固く、ピッケルが必要。 |
写真
感想
登山を始めて初のCLを務めることになり張りきって挑んだ岩木山弥生コース合宿であったが、改めて山の恐ろしさを知ることとなった。
山行のメンバーは2年生が自分を含めて3人、1年生が1人の4人で新入生は二人だった(2年生の一人は今年度入部)。アプローチでは特に問題はなく時間通りに登山口に着く。麓から見る岩木山には雲がかかっており上の方は視界が悪そうだと予感する。いざ登り始めると初夏の気温に加え、木々がうっそうとしている為に非常に暑く、暑さに弱いCLはぐちぐちと文句を垂れる。しかし、比較的体力のあるメンバーだったため(CLを除く)6合目まではスムーズに進む。計画当初は藪によるルートファインディングの難しさがあったが、雪解け水に沿って行くなどすれば迷うことはなかった。6合目からは藪がさらに深くなり、残雪と霧による視界の低下もあって登山道の発見に手間取る。残雪は固く、キックステップがまだ上手くできない新入生は苦労していた。7合目を過ぎ、完全に藪が残雪に隠れると、濃い霧と残雪のせいで全く目標物が見えず、コンパスだけが頼りの状態になった。厳鬼山直下まで来るが、登山道を見失い藪だらけの急な登りをよじ登る。厳鬼山を過ぎ、頂上まであと少しとなるが、視界は悪いままでメンバー全員の気持ちは重いまま。さらに、山頂付近ともなると気温は低く、横殴りの風が吹き付ける。山頂にたどり着けるかどうかが不安だったため、ビバークも考え始めるが、何とか登り続けていると登山道を見つける。それと同時にうっすらとだが太陽も現れ、それから間もなくして山頂にたどり着く。コースタイムは大幅に遅れたが、とりあえず山頂につけたことに安堵する。山頂からの眺めは霧に包まれないに等しかったが、それでも、達成感は十分だった。
2日目は出発の時間が遅れたこととSLが手袋を山頂に忘れたこと以外に特にトラブルはなく、無事下山する。帰りは天気がよく、出発前には雲海も見られた。
今回登った岩木山は我々にとって馴染み深い山であり、弥生コースの厳しさは聞いていたものの、たかが岩木山と侮っていた風潮があった。しかし、天候の悪条件も相まって、予想以上に厳しい山行になり、いろいろといい経験になった。ちなみに、自分自身岩木山山頂に初めて立った山行であったのでとても感慨深かった。来年こそは天候のいい時に登りたい。
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