火打山〜焼山〜金山〜雨飾山
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 23.8km
- 登り
- 2,314m
- 下り
- 2,460m
コースタイム
笹ヶ峰キャンプ場8:20〜高谷池〜火打山〜胴抜キレット〜15:30焼山直下(2050m):7時間10分
9/20(日) 晴れ時々霧
焼山直下5:55〜焼山〜泊岩〜富士見峠〜金山〜笹平〜雨飾山〜荒菅沢渡渉点〜雨飾山登山口〜16:15雨飾荘:10時間20分
過去天気図(気象庁) | 2009年09月の天気図 |
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アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
全行程草刈がされていて、快適に縦走できます。胴抜キレット、および焼山の西側は石が安定していないのでが十分注意が必要です。 |
写真
感想
行ってきました火打〜焼〜雨飾。焼山の入山が解禁になった昨年から頭にあった計画。大変充実した縦走でしたが、その後予定していた北アルプスはアクシデントのため中止にしました(天気が良かっただけにもったいない)。1泊2日で終わってしまった、ちょっと不発気味のシルバーウィーク。でも火打〜雨飾が最高だったのでまあ良しとしますか。
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9/19(土)
連休前でごった返す池袋から夜行バスに乗車し翌朝上越市の高田駅で下車、すぐにきた快速妙高2号で妙高高原下車、1時間ほど待って笹ヶ峰行きのバスに乗り込んだ。ドンピシャ予定どおりで、8時20分には登山口を出発していた。天気予報は大はずれで雨上がりの曇天。高谷池までは過保護なほど良い道で、さすがは100名山は整備が違うと思ってしまう。登山者も非常に多い。
高谷池から火打山頂までは一度歩いている(2000年に妙高火打をセットで登っており、9年ぶりの再訪)。火打山頂もすごい人だ。幸い高谷池を過ぎて天気は晴れになった。先へ進もうとすると、団体のおじさん、おばさんたちが寄って来て質問攻めになった。ここから先へ進もうとする人ははっきり言って皆無だ。どこまで行くのかと聞かれ「雨飾」と答えると「おお!」とどよめきが起きる。その後、やれどこに泊まる、やれ焼は入山禁止だ、と質問攻めになりまるで記者会見状態だ。
胴抜キレットまでは高原散歩状態で快適。結局心配していたヤブは雨飾まで全く心配なかった。キレットは標高2000mを切るので500m弱も下る。想像していたより結構危ないので慎重に行く。道ははっきりしているがあまり歩かれていないようで岩が安定していない。少々注意が要る。キレットはすごい風が吹き抜けていた。そこから少し登った台地上の草地にテントを張ることにした。標高は2050m、これ以上進むと急な登りになり、焼山を越えないと幕営できないだろう。焼岳の山麓を回りこむ風が通る場所で、テントを張るのも少し苦労した。まぁ何とかなるであろう。これ以上風の強い場所にも何度も張っている。
景色は良く、正面に黒姫山が大きい。しかしすぐ隣の焼山がヌボーッとして不気味である。夜寝ていても何か落ち着かず、変な夢を沢山見た。極めつけは朝起きたら砂浜に寝ていて、周りはサーファーだらけという夢。海の中で一人山男は恥ずかしいことこの上ない。しかし何でだろ。
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9/20(日)
寝坊した。今日は長丁場なのでなんとしても早く起きるべきだったが、疲れていてダメだった。頑張って片付けて6時前には出発した。夜中に一度目を覚ましたときは濃い霧に包まれていたのでどうしようかと思ったが、朝は快晴になっていたが風は昨日より強い。気温も低く、驚いたことにテントが凍っていた。自分の経験上テントが凍ったのは今回の9/20が一番早い(ただし北海道は除く。大雪では8月に凍ったこともある)。
早速焼山の急斜面に取り掛かる。登山道ははっきりしているが、半端じゃなく急でつらい。休む場所も全くないほどで山頂までの50分間常に手足を動かしつづけていた。山頂は火口の縁の何の変哲もないところで、三角点があるのでかろうじて頂上だと分かる。残念ながらガスが湧いてきて景色は見えなかった。15分ほど粘ったが、立っていられないほどの風で、あまりにも寒すぎるので退却することにした。西側は一転して危険な岩場が続く。途中鎖場もあり、細心の注意を要す。特に今回は風の影響もあるので十分注意した。それにしても昨日も今日も風が強い。台風14号の影響だったのだろうか。
なんとか富士見峠まで下り、金山への縦走路へ入る。ここが最もヤブを心配していたところだったのだが、今年7月に草刈がされたらしく、全く問題はなかった。富士見峠〜金山は景色がよくアップダウンも少ない。何より頚城三山がここまで圧倒的に見えるポイントは他にない。今回の縦走で一番満足した区間だった。金山山頂で火打以来初めて人に会った。雨飾まで行くというのでこの先何度か一緒に休憩した。愛知の豊橋の方だったが、この山域には春スキーでよく来るそうだ。羨ましい。
金山から雨飾まではアップダウンが激しく、かなりきつかった。金山の2245mから700mも下って更に400mも登るのだ。でも途中から見える雨飾山は最高の一言である。雨飾山は誰がなんと言おうと日本を代表する名山である。こんなにかっこいい山だったか。この角度から撮った写真は見たことがない。わずか1963mの山とは到底思えない。雨飾の笹平についたときは水も切れかけ、ヘロヘロだった。雨飾山も一度登っている。山頂は省略しようかと思ったが、ここまで来てそれもシャクなので、荷物を置いて空身で往復する。山頂はやはり人でごった返していた。なんとギターを持ってきて歌を歌っている人がいる。今日の日はさようなら〜 また会う日まで〜 だそうだ。山の上で女声。爽やかに響くのは気持ちが良い。しかし雨飾山は日帰りでも結構な重労働の山である。全くギターもってよく上がって来たもんだ。自分も昔ポストホルン持って山頂で吹いたものだが、また持っていってみようかな(小さいの売ってないかな〜)。
山頂で水がついに底をついた。急いで下り、荒菅沢の渡渉点で少し飲んだが、あまり美味しくないので急いで登山口まで下った。最終バスに余裕で間に合う時間だったので、雨飾荘そばの無料の露天風呂に入った。しかし、このあとアホことにバス停を勘違いし、なんと最終バスは出てしまったのだ。このアクシデントがなければ翌日下の廊下に行っていただろう。シルバーウィークの山旅は意外な形で終結となったが、このあと感動の再会もあり充実した旅だったことは間違いない。しかし、今回の縦走で悔やまれるのは焼山の山頂でガスに巻かれたことだ。他の山頂では全部晴れたのに、メインディッシュの焼山だけ猛烈な霧だった。これはいつかリベンジするしかないだろう。今度は笹倉温泉から登ってみたい。
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