10年ぶりに開通した大杉谷へ
- GPS
- 16:05
- 距離
- 26.9km
- 登り
- 3,198m
- 下り
- 3,198m
コースタイム
4:35 登山口
5:15 キヨラ谷出合
5:45 千尋滝展望所 6:00
6:35 シシ淵 6:40
7:10 平等吊橋
8:00 桃ノ木山の家
8:25 七ツ釜滝避難小屋 8:55
9:40 光滝
10:22 堂倉滝 10:40
11:40 堂倉避難小屋 11:50
13:35 日出ヶ岳 14:05
15:11 堂倉避難小屋 15:15
15:52 堂倉滝 16:00
16:30 光滝
17:03 七ツ釜滝避難小屋 17:05
17:20 桃ノ木山の家
17:55 平等吊橋 18:05
18:20 シシ淵 18:25
19:00 千尋滝展望所 19:10
19:40 キヨラ谷出合
20:20 登山口
20:30 駐車場
天候 | 晴れのち曇り一時雨 17℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは登山口とずっと手前の「大杉谷登山センター」にもあります トイレは登山センター・登山口・桃ノ木小屋・粟谷小屋 そしてビジターセンターです 危険箇所・・・大杉谷コースは8割方危険というか注意が必要なコースですね 危なそうな所にはしっかりしたクサリが設置してあるんで適宜つかんで滑落・転落のないように、十分注意して歩きましょう |
写真
感想
2004年(平成16年)の9月の台風により橋は流され、山は崩れ、登山道があちこち崩壊して通行止めになった関西の秘境
それから10年
徐々に登山道が整備され直し、今年晴れて全線開通したので歩いてきました
2年前には
初めて大杉谷を七ツ釜滝まで歩き、高いトコが怖いにもかかわらず
水の碧さ、自然の豊かさ、人を寄せ付けない秘境感にすっかり虜になってしまいました
山関係の雑誌にも掲載されてたみたいなんで
平日でも人が多いかと覚悟していきましたが・・・結局会った登山者は日出ヶ岳の山頂で5名のパーティと下山時に堂倉滝のちょい下ですれ違った2名の男性のみでした
前回、自宅出発が遅れて登山口に着いたのが5時という失態
それでは到底日帰りはムリなんで
早めに出て登山口には午前3時着
1時間ほど仮眠のあと薄暗い中出発しました
登山口からキヨラ谷まではすでに2回歩いてるんであっという間
背中のザックでGPSがピーピーうるさいです(信号ロストしてたみたい)
アップダウンはあるものの
千尋滝まではまだマシ
ここで初めてのしっかり休憩
この日はまだまだ行程が長いから覚悟して・・・
千尋滝からシシ淵まではアップダウンにクサリ場あり
十分な注意が必要です
初めて来た時よりは高さには慣れてましたけど
やっぱり注意するトコは慎重に通過
シシ淵では5分だけウトウト
おかげで眠気は飛びました
宮川の水の量は少なめのようでしたが
シシ淵あたりは岩から染み出す水が豊富なので
ちょっと濡れながら通過
このあとニコニコ滝の展望所で足首にはってるヒルを発見
スポタイの上やったんで指ではじいときました(笑)
平等瑤猟澡供不動谷の水の碧さを堪能して
桃の木小屋に8時ごろ到着
なかなかいいペースでしたが
この時点ではまだ山頂まで行けるとは思ってませんでした
とりあえず体力があるうちに行けるトコまでと
七ツ釜の避難小屋へ
朝からパン1個しか食べてへんかったんで
ここでもいっこパン食べたら
また眠くなったんで10分ほど滝の音を子守唄にZzz…
ここから先は全くの初めて
気合を入れなおして
さらに登ります
七ツ釜滝の上に登りきると
さらに秘境って感じでした
沖見沢と呼ばれる場所は
不動沢の水の色に引けをとらへんくらいキレイで
時間が許せばここもしばらくボーっとしてたい場所でした
足元は濡れていると滑りやすい岩です
しっかりクサリをつかんで歩いた方がいいですね
実際、下ってる時は雨が降ったんですごく危険でした
このあと
崩壊地へ入ります
崩壊地はホンマに山が崩れたって感じのすごいトコでした
途中の注意書きにもありましたが
なるべく止まらないで
通過するのがいいです
歩くルートはペンキでマーキングしてあるんで
問題ないです
また、濡れててもここは滑りにくいです
割れた岩の面が出てるからですかね?
とにかく恐々ですが
5分ほどで核心部を通過
10分ほどでちょっと安全な場所までいけました
ふぅ〜とひと息ついてまた歩くと
光滝の看板があり
こちらの滝も思ってたより大きくて
来てよかった〜と見とれてました
が、足元は注意しないと滑りやすいので
気は抜かないように・・・
さらに登って
隠滝
吊橋のすぐ横で
滝つぼの水の色が濃いところを見ると
すごく深そう
吊橋は短いんですけど
変な緊張感がまとわりつきますww
与八郎滝を横目にさらに進むと
突然吊橋が目の前に出ます
堂倉吊橋からは
ダムのような構造物が見え
取水口へも行けそうなことを書いてありましたが
マムシに注意とも・・・^^;
堂倉滝へは吊橋を渡って
さらにもうひとつの堂倉滝吊橋を渡ると左後ろにバーンと登場します
このあたりで標高800mくらい・・・
駐車場が300mなので
たった500mしか高度はかせげてませんが
アップダウンと緊張感の続く道
そして距離が疲れを感じさせます
20分ほど休憩後
さらに登ってみることに・・・
行けるトコまでと登ってみると
ここから山道
ヒルと滑る岩の心配はほぼありませんね
身体は疲れてましたが
グイグイ高度を稼げます
約1時間で堂倉避難小屋に到着
トイレや水場は下の林道を少し行った粟谷小屋でどうぞ
小屋から上は
時々ゆるくなる場所はありますが
ほぼ登り一辺倒
時季が合えばシャクナゲが咲き乱れる素晴らしい道です
この時は花は全て落ちてました
シャクナゲ坂、シャクナゲ平、ミネコシと道標を通過して
堂倉の小屋から1時間45分で日出ヶ岳の山頂に到着
天気はモヤって
残念ながら展望はありませんでしたが
14kmのバラエティに富んだ道を歩き通した充実感は何物にも代えがたいです
おにぎりとパンで簡単に昼食を済ませ
午後2時過ぎには下山開始
登りに9時間かかったんですが
果たして下りにはどれくらいかかるものか・・・
天気も悪くなりそうやったんで早めに下山です
日出ヶ岳〜堂倉滝までは
いわゆる普通の山道
小休止を挟みながらドンドン下って約2時間で堂倉滝まで下りられました
問題はこのあと・・・
晴れてても滑る岩のある道を
下って登って進みます
隠滝あたりで懸念していた雨が・・・
天気予報は晴れやったけど
やっぱりここは大台ケ原ですね
ヤッケを着込んで歩きますが
蒸し暑さがハンパない><
小止みになったら脱いで
また降ってきたら着ての繰り返し
光滝・崩壊地などの難所を
注意しすぎるほど注意しながら通過
それでも足元は滑ります
いつでもクサリをつかめる状態にして
ドンドン下り
七ツ釜滝の避難小屋に着いた時はもう午後5時でした
この日の日没は午後7時10分
この時点で日没前に駐車場に戻ることはムリやと思ってましたが
ここからは2年前にも2回往復した道
ある程度分かってるので
ヘッ電歩きも覚悟しました
山の家には寄らずに(ちょっとでも時間節約のため)
疲れた身体に鞭打って
ペースダウンしながらも下山
平等瑤猟澡兇肪紊い榛△砲榔も上がって
雲も明るくなってました
吊橋からはニコニコ滝も見えてて
シシ淵もまもなくなんですが
シシ淵から千尋滝までが
すごーーーく長く感じました
今から思えばこのあたりが疲労のピークでした
シシ淵から35分で千尋滝に着いてるんですが
谷をひとつすぎ
道をひとつ回りこむたびに頭上の千尋滝を確認しますが
なかなか現れず
長い距離を歩いてきたあとのアップダウンは身体にこたえました
19時にようやく千尋滝の展望所に到着
ここまで来れば大体の時間はつかめますが
樹林帯なのでここからヘッ電歩きです
道は比較的はっきりしてて迷うようなところはなかったように思いますが
全く初めてやと途方に暮れてたかもしれません
日没後のヘッ電歩きができるのも
過去に何回か歩いた経験があるからこそやと思います
短い吊橋を3つ渡れば
最後の岩盤をくりぬいたクサリの道
朝4時半から歩き出して
夜の8時半になってしまいました
一応日帰りとしておきましたが
日の長いこの時季でさえ
ヘッ電が必要になるようなロングコースです
十分な経験者と歩かれることをお勧めします
それと、できれば1泊2日で行かれるのがよいかと・・・
今回は下山時間も遅かったんで
途中の温泉にも寄れず、ちょっと残念やったんで・・・
おはようございます
健脚ですね。
ここは、どこかで1泊するものと思っていました。
私は行くなら大台の方から下りで歩くのかと思っていましたが、登りで歩くのはしんどくないですか?
お疲れ様でした。
tanosikuさん、こんにちは
コメントおおきにです
はい、普通は1泊するものです
山頂で会った5名のパーティは前日桃ノ木まで歩いて、この日の朝6時にスタート、山頂には午後1時着で東大台をグルッとまわってバスで帰ると言うてはりました
この行程が模範的です
1日で歩くと、堂倉滝からの登りがキツイです
そこまででけっこうアップダウンがあるにもかかわらず、標高はあんまり稼げてないんで、いかに省エネ歩きをするかですねぇ
片道だけなら大台から下っていく方が身体は数段楽です
でも堂倉滝〜七ツ釜滝は滑りやすいところが多いんで十分に注意して下さいね
初めまして。
私なんか片道でも途中で一泊することが必要だと思っていましたので、この往復コースを日帰りで挑戦されたレコを見てびっくりしました。私がマネをすれば確実に死ぬでしょう。きっと、Kawasemiさんは何事にもバイタリティに取り組まれて居られるすごい方だなぁと感じました。
はじめまして、NYANTAROUさん
コメントおおきにです
はい、普通は片道で1泊入れるのがちょうどいいと思います
危険なところも多いんで暗い時間に歩くのは人にはお勧めしません
七ツ釜滝〜宮川登山口はどっちも同じくらい時間がかかりますね
それくらいアップダウンがあるということやと思います
私も2年前はまさか1日でピストンできるとは思ってませんでしたが・・・
今回は日没後1時間以上歩いてるんで日帰りとは言えませんね
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