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Yamareco

記録ID: 47009
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

北ア・雲の平(太郎平・高天ヶ原・雲の平・三俣蓮華・双六)

2008年09月05日(金) ~ 2008年09月08日(月)
 - 拍手
GPS
196:24
距離
40.9km
登り
2,837m
下り
3,086m

コースタイム

・9/4-5
上野23:03⇒(北陸)⇒5:30富山駅6:10⇒(富山地鉄バス)⇒8:05折立
折立8:28→三角点10:08→2125m地点11:20→12:30太郎兵衛平12:50→13:05薬師峠キャンプ場
・9/6
薬師峠キャンプ場6:30→太郎兵衛平7:00→8:55薬師沢小屋9:20→10:35A沢10:50→E沢12:05→13:10高天原峠13:20→14:05高天原山荘
・9/7
高天原山荘5:38→高天原峠6:30→2570m地点7:58→8:28雲ノ平山荘8:50→10:53黒部源流11:10→三俣山荘11:45・12:30→三俣蓮華岳13:40→双六岳15:00・15:12→16:10双六小屋
・9/8
双六小屋6:50→弓折岳分岐7:57→鏡平山荘8:30・8:50→秩父沢10:17・10:24→下山口10:55→ワサビ平小屋11:14・11:30→12:30新穂高温泉
新穂高温泉12:50⇒(濃飛バス)⇒13:20平湯温泉15:05⇒(濃飛バス)⇒16:30松本16:58⇒(Sあずさ28)⇒19:35新宿
天候 ・9/5 晴れのち一時雨
・9/6 晴のち一時雨(6時気温14度)
・9/7 晴のち曇り
・9/8 晴のち曇り
過去天気図(気象庁) 2008年09月の天気図
アクセス
ファイル
パスワードあり PlanKumonotaira08.doc
araims
(更新時刻:2012/07/09 18:11)
上野発寝台特急北陸。B寝台ソロに乗車。bと言えども十分な広さで快適!
2008年09月04日 23:00撮影 by  DSC-W1, SONY
9/4 23:00
上野発寝台特急北陸。B寝台ソロに乗車。bと言えども十分な広さで快適!
富山→折立のバス。観光バス型だ。
2008年09月05日 06:02撮影 by  EX-S500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
9/5 6:02
富山→折立のバス。観光バス型だ。
有峰湖
2008年09月05日 07:39撮影 by  EX-S500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
9/5 7:39
有峰湖
折立の登山口
2008年09月05日 08:18撮影 by  EX-S500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
9/5 8:18
折立の登山口
折立→太郎平の登山道。こんな感じの見通しの良い道が続く
2008年09月05日 10:34撮影 by  DSC-W1, SONY
9/5 10:34
折立→太郎平の登山道。こんな感じの見通しの良い道が続く
2008年09月05日 11:56撮影 by  DSC-W1, SONY
9/5 11:56
薬師峠キャンプ場
2008年09月05日 14:22撮影 by  DSC-W1, SONY
9/5 14:22
薬師峠キャンプ場
太郎平分岐点。右は黒部五郎、左は薬師沢
2008年09月06日 06:59撮影 by  EX-S500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
9/6 6:59
太郎平分岐点。右は黒部五郎、左は薬師沢
黒部川が見えてきた。薬師沢出合い前の奥の廊下
2008年09月06日 08:56撮影 by  DSC-W1, SONY
9/6 8:56
黒部川が見えてきた。薬師沢出合い前の奥の廊下
薬師沢
2008年09月06日 07:42撮影 by  DSC-W1, SONY
9/6 7:42
薬師沢
薬師沢、こんなところで1日キャンプし、岩魚を釣ってみたい。
2008年09月06日 07:47撮影 by  DSC-W1, SONY
9/6 7:47
薬師沢、こんなところで1日キャンプし、岩魚を釣ってみたい。
薬師沢小屋前のつり橋
2008年09月06日 09:23撮影 by  EX-S500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
9/6 9:23
薬師沢小屋前のつり橋
黒部川奥の廊下1
2008年09月06日 09:31撮影 by  DSC-W1, SONY
9/6 9:31
黒部川奥の廊下1
黒部川奥の廊下2
2008年09月06日 09:51撮影 by  EX-S500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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黒部川奥の廊下2
黒部川奥の廊下3
2008年09月06日 10:53撮影 by  EX-S500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
9/6 10:53
黒部川奥の廊下3
ブルーベリー(?)がいたるところに
2008年09月07日 07:16撮影 by  EX-S500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
9/7 7:16
ブルーベリー(?)がいたるところに
高天原温泉、一番好きなタイプの白濁湯
2008年09月06日 15:26撮影 by  EX-S500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
9/6 15:26
高天原温泉、一番好きなタイプの白濁湯
高天原山荘。テン場なく小屋泊まり。
2008年09月07日 05:38撮影 by  EX-S500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
9/7 5:38
高天原山荘。テン場なく小屋泊まり。
黒部五郎
2008年09月07日 09:48撮影 by  DSC-W1, SONY
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黒部五郎
黒部川源流域1
2008年09月07日 09:21撮影 by  EX-S500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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黒部川源流域1
黒部川源流域2
2008年09月07日 10:52撮影 by  EX-S500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
1
9/7 10:52
黒部川源流域2
ホシカラスがはい松の実を集めている。
2008年09月07日 11:47撮影 by  DSC-W1, SONY
9/7 11:47
ホシカラスがはい松の実を集めている。
雷鳥ファミリー、全部で10数羽いた。
2008年09月07日 15:23撮影 by  DSC-W1, SONY
9/7 15:23
雷鳥ファミリー、全部で10数羽いた。
双六山荘のテン場
2008年09月08日 05:44撮影 by  DSC-W1, SONY
9/8 5:44
双六山荘のテン場
鏡平からの穂高連峰
2008年09月08日 07:11撮影 by  EX-S500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
9/8 7:11
鏡平からの穂高連峰
秩父沢
2008年09月08日 10:22撮影 by  DSC-W1, SONY
9/8 10:22
秩父沢
2008年09月08日 12:03撮影 by  DSC-W1, SONY
9/8 12:03
新穂高温泉バス停、お疲れさまでした。
2008年09月08日 12:42撮影 by  DSC-W1, SONY
9/8 12:42
新穂高温泉バス停、お疲れさまでした。

感想

毎年恒例の夏山テント泊縦走。今年は3泊4日と少し長めの日程で日本最後の秘境と言われる北アルプス雲の平に向かう。天気は良くもなく、悪くもなく、で事前の悪い予報から考えるとラッキーだった。

□前夜〜9/5
往路は富山まで夜行寝台(北陸)を利用する。ムーンライトの座席シートと違い横になって眠れる寝台車は快適だ。
「北陸」のホーム(上野駅13番線)でtakeshiraと落ち合う。北陸の「ソロ」(B寝台個室)は、想像より遥かに広く快適だ。23:03定刻に上野を出発。談話席で明日以降の予定を確認し、24時頃個室に戻り就寝。が、気持ちが高ぶっているのか、なかなか寝付けず、結局寝たのかよくわからないうちに外が白みだす。
5時半に富山到着。富山地鉄のバス停には登山者と見られる人が既にちらほら。朝食のおにぎりを食べバスに乗車。折立行きバスの車体は路線バス型とは異なり、観光バス型の大きな車体。6:10に発車し折立まで約2時間である。途中アルペン村と有峰湖展望台で休憩があり、8時頃折立に到着。晴れ間がのぞき、思ったよりいい天気だ。
折立には避難小屋のような建物、トイレ、キャンプ場がある。ここで身支度を済ませ、8時半前に出発する。しばらくは森の中を登るが、昨年のような急な上りでなく助かる。三角点に10時過ぎ。このあたりから、高い木が疎らとなり視界が広がる。登山道は石畳となり、両脇は植生保護のためネットが張られている。ところどころにベンチがあり、誰でも入れる自然探求路のような雰囲気だ。

曇り空→晴れ間→曇りと目まぐるしく天気が変る。12時半に太郎兵衛平に着く頃はガスがかかり、視界はいまいちだった。今日はまだ歩く元気が残っている、明日の行程を考えもう少し進めないか、そのためには薬師沢に幕営できないか、と小屋の人に確認するが、あいにく薬師沢は幕営不可ということで、当初の予定通り薬師峠キャンプ場へ。13時過ぎに到着。テントを張り一服しているとぱらぱらと雨が降り出しテント内に避難。1時間ほど昼寝する。16時頃から夕食の準備。雨があがりテント外で準備・食事ができた。(アルファ米と一口カレー) 19時頃就寝。

□9/6
4:30に起床。星が出ている。今日はよい天気になりそうだ。
食事のあと6:30に出発。太郎兵衛平に戻って小屋前を通過し、すぐに黒部五郎方面との分岐がある。薬師沢小屋方面は左に折れて下る。下りきると薬師沢のほとりに出る。岩魚が泳ぐ美しい沢。こんなところの河原でキャンプし1日川遊びができたら幸せだ。木道を1時間ほど進むと黒部川につきあたる。薬師沢と黒部川の出合いが薬師沢小屋だ。9時前に到着。20分ほど休憩。登山者や釣りの人が何人かいる。岩魚はリリースが原則のようだ。黒部川はこのあたりでも既に水量が多い。

9時20分に小屋を出発。小屋前の釣り橋を渡り大東新道へ。この道は黒部川・奥の廊下の河原を進み、途中B沢から高天原へ登るコースだ。ところどころにある大岩を巻く形で進む。河原と巻き道のため、これまでの歩きやすい登山道、木道とくらべ極端にスピードが落ちる。
奥の廊下から見上げる雲ノ平はまるでテーブルマウンテンだ。標高差は1000m近くあるだろうか。10時半頃A沢付近で休憩する。A沢は水に濁りがあり、いつ土砂崩れが起こってもおかしくないように見えた。A沢を越えると河原が極端に狭くなる。B沢出合いから奥の廊下を外れ、登り始める。きつい上りだ。約30度の上りをあえぎあえぎ登り、C、D、Eと沢を越えること約2時間。ようやく13時10分に高天原峠にたどり着く。
かなりバテバテだったが、ここからは下りで一安心。雨がぱらつき始める。
高天原峠から下ること約30分。下りの後は湿原地帯の木道をいく。小屋の屋根が見えるほどのところで雨が強くなり、小屋へ駆け込む。

一段落すること雨があがり、いい機会だと温泉へ。小屋から徒歩15分くらい下り坂を降りていく。まだかまだか、いい加減に嫌になったころ、川原にある待望の湯船が。女性用の囲まれた湯船と、混浴(?)の開けっぴろげの湯船があった。白くにごった硫黄泉。好きな泉質だ。しばらく楽しんでいると、小屋前で会った人がやって来る。一緒に話をする。30分くらいのんびりしただろうか、小屋に帰る途中、後から到着した団体がやってきてにぎやかになった。早めに出てよかった!
夕食は自炊。小屋前のベンチで食べる。ランプの宿は電気の明かりなし。暗くなると早々に就寝した。

□9/7
今日は行程が長いため、早出のため小屋に朝食を頼んでおく。5:30に出発、快晴だ!高天原峠まで昨日来た道を戻る。上りにかかった頃から雲が出始め、高天原峠からの尾根道を歩く頃は一面ガスで見えなくなった。残念。
この尾根道は、行けば行くほど傾斜が急になり、最後はハシゴが3つ続く難路になる。雲ノ平の縁部分(と思われる)にたどり着いてようやく上りも一服。木道を歩き始めると、両脇から出ているヤブのしずくでズボンがびしょびしょに濡れてしまう。せっかくスパッツ持ってきたのに・・・。しばらく行くと奥のスイス庭園の掲示が。ゴロゴロと大きな岩のうえをルートは続く。岩の上を縫うように進み、雲ノ平を一望できる箇所に到着。天気が好転し視界も十分。水晶岳、鷲羽岳、三俣蓮華、黒部五郎が一望でき、今回の山行で一番の景色だ。ちょっと遠回りだったが、雲ノ平を回ってよかった!
雲ノ平山荘で一服し、8時50分に出発。スイス庭園を抜け、祖父岳のすそを回る。歩きやすい木道の平坦な道で一気に距離を稼ぐ。祖父岳からの黒部五郎の展望も最高。次は五郎に行きたいな。残雪渓を横目に通り過ぎると、黒部源流へ一気に下る。黒部源流域はそれまでの急峻なV字渓谷と異なり、雲ノ平と鷲羽岳の間の緩やかな谷だ。流域にはいたるところから水が湧き出し、水量の多さを実感する。ここから三俣山荘まで登り、山荘の食堂で昼食。たまには食堂で、ということで、小屋でカレー(私)、ラーメン(takeshira)を食べる。満腹。
12時半に三俣山荘を出発。三俣蓮華山頂までコースタイム約40分とあるが、何時までたっても山頂が近づかない。結局1時間近くかかってしまった。途中で雨がぱらつき遠くで雷鳴。今回初めてレインウェアを着込む。山頂は一面ガスで展望なし。
三俣蓮華からは双六まで稜線を歩く。視界があれば大展望であるはずで非常に残念。15時に双六岳山頂に到着。2860m今回山行の最高地点だ。山頂を過ぎしばらくいくと、遠くに雷鳥を発見。2羽が大きな岩の上で首を伸ばして周りを警戒している。雷鳥とは今回初めての対面で何枚か写真。で出発しすぐ雷鳥の大群(!)に遭遇。全部で8羽はいるだろうか。おそらく家族と思われる。この夏生まれた雛は既に成鳥と同じ大きさになっていた。これだけ多くの雷鳥を一度に見るのは初めてのことで、正直驚いた。北アルプスの奥地、大切にしなくてはね。ずーとガスがかかり視界はほとんどなかったが、平坦なルートがしばらくつづき、急坂を下りると双六小屋だ。
小屋前で高天原山荘で別れた2人組みに再会。夕食を共にする。

□9/8
4時半起床。朝食を食べ、6時半出発。晴れ。テントが乾いて助かった。
雲が多いが朝方は槍、穂高連峰を遠望した。弓折岳分岐あたりからガスで視界が悪くなり、鏡平小屋に着く頃は残念ながら穂高を見ることができなかった。
鏡平小屋からは一路新穂高へ下るのみ。途中、岩流れの後と思われる箇所を何度か通り、岩の間から風が出ている「風穴」がある。この風はどこから来るのだろう、と思いつつ涼しい風に当たる。
秩父沢を過ぎてからは思いのほか早く下山口に出て、林道を歩くとすぐにワサビ平小屋。ここで一服していると、途中で抜かした2人組みが追いつき、ここからは4人で歩く。新穂高温泉到着は12時半。すぐにバスに乗り、平湯温泉(平湯の森)で一服。ここで、yさんと別れ松本までバス。松本でsさんと別れ、Sあずさ28号で一路新宿へ。

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技術レベル
2/5
体力レベル
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無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [4日]
高天原と雲ノ平
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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