梅雨の晴れ間の鳥海山 湯ノ台口付近より
- GPS
- 10:35
- 距離
- 34.1km
- 登り
- 2,151m
- 下り
- 2,154m
コースタイム
06:06 鳳来山分岐
07:30 滝ノ小屋分岐
08:12 河原宿小屋
09:48 外輪山尾根
10:16 七高山
10:39 新山
11:14 大物忌神社(昼食16分)
12:00 七五三掛上部
12:33 鳥海湖畔
12:52 T字分岐
13:31 幸治朗沢上部
14:00 河原宿小屋
14:37 滝ノ小屋
14:50 登山口駐車場
15:26 車道(拾ってもらった。ここから車)
15:43 湯ノ台温泉前(ここから徒歩)
15:54 旅行村到着
※車道歩きの途中で車に乗せて頂きました。
総沿面距離35Km中、車移動は11Kmでした。
天候 | ・鳥海南東側は1,500m付近(河原宿小屋付近)より上部は濃霧でした。 ・七高山・新山付近がガスの上端で雲から出たり入ったり。 ・千蛇谷は大物忌神社付近からガスが薄くなり七五三掛手前より快晴。 ・終日強めの風が吹いていました。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・県道368終点、滝ノ小屋入り口にも駐車場あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<コース状況> ‥仍蓋〜河原宿小屋 ・湯ノ台地区からの登山口であろう付近に案内板が無く、どこから入山できるのか 不明瞭でした。今回は家族旅行村から入山しましたが、ここも登山道がわかりに くいです。 ・河原宿小屋までは整備された登山道です。倒木は若干ありますが酷くはないです。 ・滝ノ小屋から湯ノ台地区に向かう登山道は、小屋横の橋が壊れていて通れません。 ・滝ノ小屋裏の残雪は河原宿小屋までは繋がっていないらしいです。 河原宿小屋〜外輪山 ・河原宿小屋前から標高1,970付近までは残雪歩きです。1,900m付近まで藪を左 手に見ながら進み、ここからトラバース気味に東に向かいました。藪沿いにその まま進まないよう注意です。 ・東隣の尾根を少し越えると夏道が左前方上部に見えますが、合流部分が判り辛い です。 ・雪渓中央付近にクラックあり。 3偉愡魁楚兄魁措係淹鯵 ・外輪尾根に雪はありませんでした。 ・七高山手前より千蛇谷に降りられます。急なので滑落、落石には注意。 ・新山へは吹き溜まりの雪(ブリッジの一部)が残っているので楽に登れます。 ・千蛇谷は落石が多いです。外輪山側には近づかない方が良いでしょう。 ・七五三掛途中に雪渓歩きが少しあります。踏み跡がしっかりしているので 問題ないとは思いますが注意した方が良いでしょう(滑落したら谷底一直線)。 ぜ係淹鯵檗漸聾興評屋 ・御田ヶ原分岐〜鳥海湖〜T字分岐まで、残雪が多いです。トラバース気味に歩く 部分が多いので、トレランシューズ等のエッジの効かない靴では厳しいです。 ・幸治郎沢は取り付きに残雪があり沢落ちの危険あり。ここ以外は雪はありません。 ・沢を登りきると案内板があります。T字分岐のように見えますが分岐ではないです。 ここは月山森方面に右折です。左折側は道が続いているように見えますが藪です。 <小屋、登山ポスト、水場など> ・河原宿小屋は利用できません(施錠されていた)。 ・県道368終点にポスト、トイレ、休憩所あり。 ・湯ノ台地区側はポストなし(見つけられず?)。旅行村駐車場にトイレあり。 ・滝ノ小屋、河原宿小屋、大物忌神社にトイレがあります。 ・大物忌神社でバッジなどを売っています。 ・河原宿前の沢と千畳ヶ原途中の沢で給水しましたが、今のところ腹は痛くない。 <思ったことなど> ・河原宿小屋からの残雪歩きは登りはアイゼンがあった方が歩きやすいと思います。 ピッケルは未使用でした。 ・ここ以外はアイゼン未使用で歩けましたが、上記したように楽に歩けるかは靴次第 だと思います。ハイキングシューズで滑落しかかっている人を見かけました。 ・濃霧の為、残雪でどちらに向かえば良いか迷っている方がちらほら。GPSはあった 方が良いと思います。 ・河原宿前の残雪はスプーンカットが酷いのでスキー、ボードで滑るには厳しいかと。 |
写真
感想
梅雨の晴れ間を狙って鳥海山に登ってきました。
鳥海はここのところ冬しか登っていなかったので、夏季登山は久々です。前回2012年に登
った時は鉾立からだったので、違う登り口ということで湯ノ台から登ってみました。
朝の湯ノ台は誰もおらず、ちょっと寂しい感じでした。どうも人気のないコースの様です。
コースはというと滝ノ小屋分岐まではそれ程急な所も無く大半がなだらかな樹林帯です。の
んびりと樹林歩きを楽しみ進みました。分岐を過ぎれば滝ノ小屋側からの入山者で急に賑わ
い始めます。
河原宿小屋の前では皆アイゼンの準備に忙しい様子。自分もここでアイゼンを付けて雪渓へ
と進みました。朝、上空に雲がかかって見え、ちょっと嫌な感じでしたが、残念ながらここ
からは濃霧の中へ。景色も何も見えません。
早めに下ってきた方々も稜線はガスで風も強いので引き返してきたとか言ってたので、この
時点では新山は無理かなと思いながら歩いていました。とりあえず行ける所までと黙々と登
ります。
稜線手前もガスの中。駄目かなと思ってたら、ちょうどすれ違った方が山頂は晴れ間出てる
よと教えてくれ一気にテンションアップです!
外輪の稜線を足取り軽く進むと七高山手前からガスが晴れて来て、目の前に絶景が広がりま
す。祓川側はガスがかかっていないようで、七高山山頂は大にぎわい。スキーブーツの人も
チラホラいました。
少し戻って千蛇谷に下り、スノーブリッジの残骸を登って新山へ向かいました。新山に冬の
面影はなく、どこが山頂なのかさっぱりわかりません。冬期はブリッジを登ればすぐ山頂な
のですが・・・迷路の様な岩場を矢印に沿って進み山頂に到着。前回は狭い山頂に人が沢山
でしたが、今日は2人だけ。濃霧のおかげで入山者が少なかったようです。
山頂からは景色が今ひとつなので、向かいのピークに移動。こちらは中島台側に視界が開け
ていて絶景が楽しめます。風が強く寒いのですが、ガスの切れ間を待って暫く景色に見とれ
てしまいました。
十二分に景色を満喫し大物忌神社へ。ここで軽めの休憩取って次は千蛇谷へ。千蛇谷に下る
に従いガスも晴れてきて視界が広がりました。ここはまだ雪が豊富で滑れそうな程。ただ落
石が多く外輪山側に近寄るのは危険な感じでした。北側の尾根寄りに雪渓を下り七五三掛に
向かいます。
七五三掛をさくっと登り外輪尾根へ。この辺になると天気も良く程よい風が吹いていて、景
色見ながらランチという方も沢山ですしたが、先が長いので休憩せず進みます。御田ヶ原分
岐を左に折れ鳥海湖方面へ。鳥海湖までのコースは大半が雪渓のトラバースでした。木道が
出始めるまで暫くは歩きづらいですね。
まだ目覚め前の鳥海湖を見学し、また雪渓を下って千畳ヶ原へ。さすがにこちらへは登山者
が入っている気配はなく(足跡が無かった)とても静かでした。快晴と心地よい風の中、余
程木道に寝転んでボーっとしたいなと思いましたが、先が長いので休まず前進(滝ノ小屋か
ら歩いていたらきっと時間とれたんだろうなぁ)。
木道の突き当りが今回の難所の幸治郎沢。取り付きの雪渓が厄介でしたが、迂回して沢に取
り付きました。難所とは言っても沢内の岩登りなのでヌメリに注意すれば特に問題無し。途
中水しぶきがかかる部分もありますが、それも心地よい感じでした。登りきったら月山森方
面の雪渓へ。ここでまたガスに突入でした。ここの尾根がガスをブロックしていた様です。こ
こからは河原宿小屋まではほぼ直進です。
小屋からはまた登山者の流れに合流。下り始めるとすぐガスを抜け、ここからは鳥海の雄大な
裾野を眺めながらの下りとなりました。分岐まで下って滝ノ小屋方面へ進路変更。別のコース
を歩きたいのと、アスファルトの方が楽かなと思ったからですが、これは甘かったです。
小屋前まで進むと徒渉点に橋が無くて焦りました。冬期は外してるのかそれとも壊れたのか。
戻るのも嫌なので、ここは雪渓方面へ薮を漕で突破し無事徒渉しました(今回は藪漕ぎは無い
と思ってたのに・・・)。小屋からは石畳の道を歩いてすぐ駐車場に到着でした。
ここからアスファルト歩きなのですが、九十九折でなかなか標高が下がらない。なんか失敗し
たなぁと思いながら下っていたら、通り過ぎた車から声がかかりました。河原宿前で会話を交
わした方々でした。親切にも湯ノ台温泉まで乗せて頂きました(ありがとうございました)。
車では15分程でしたが後でGPSのログ見たら10Km以上あり、詰めが甘過ぎたなと反省です。
湯ノ台温泉から少し登って旅行村到着。車に乗せて頂き時間に余裕ができたので、自分も湯ノ
台温泉に寄って汗を流して帰宅の途につきました。
帰りは、たまたま検索に引っかかった酒田のナーランダでカレーを食べて帰りました(なかな
か美味かったですよ)。
syasyuさんはそろそろ鳥海かなぁなんて思っていましたら
でも、夏はお久しぶりなんですね
いつでも行ってそうに思っていました。
冬の、巨大エビのしっぽエリア、インパクト強かったです!
そういう風景が、夏になって様変わりするのを見るのも楽しいですね
鳥海は、まだ滑っている人いるんですよね。
月山でもそうでしたが、もう滑りにくそうだな…と思う反面、いいなぁ…って思います
鳥海はお花の山ですね。いろいろご紹介いただき、ありがとうございます
ご質問(?)にお答えして…。
10番は、マルバシモツケ、こんな色です
25番は、これでも花です!ホソバイワベンケイと言います。
写真の中では、55番のツガザクラは見たことがないので、見たいです!!
鳥海はまだ訪れたことがなく、行きたいって気持ちもまだそんなに高くはないんですが、一番気になる場所は千畳ヶ原。
秋に行ってのんびりしてみたいなぁって思います
夏と冬の景色の違い、なかなかの見物ですからね。
こんなに深い凹みが平になるの、とか前後の景色を思い浮かべるのも面白かったです
雪渓はスプーンカットが酷く滑り辛いようです。帰りに車に乗せてくださった方々も、今日でテレマークは終わりだと言ってました。
55番はツガザクラと言うんですか。新山の岩の隙間に一株ひっそりと咲いていました。今なら新山もブリッジ経由で楽に登れるのでチャンスですよ
千畳ヶ原はのどかで良い所でしたよ。前回歩いた時も良かった記憶があり、少々遠回りでしたが今回も頑張って歩いてみたんです。メインの登山コースから外れてるので、たいがいは静なのでしょうね。秋の天気の良い日に、そよ風になびく草紅葉を眺めながらのんびりできたら最高ですね
syasyuさん こんばんは!
レコにコメ頂きありがとうございました
4月に御室神社の上で会ってからの微妙なタッチの差だったみたいです
それにしてもロングコース満喫されましたね(^-^)/
どうりで冬の中島台では近付けないはずです^^;
自分も滝ノ小屋から入り時間が有って晴れた時は
自然と千畳ヶ原に脚が向かいます
現実離れした世界(´∀`) 本当に時間を忘れちゃいますよね
木道から幸治郎沢を観ながらまさかあの雪の上歩いている人居ないよな
と思ってたらsyasyuさん歩いてましたか!? 本当に驚異的!!!
そうそう鳥海山写真集には勿論syasyuさんと共有できたあの絶景もはいってますよ!
ロングコースを踏破したからこそ得られる思い出深い真っ白な迫力の鳥海山でしたね(^-^)/
凄いタッチの差。朝一に迷ってなかったらすれ違ってましたね。
ログ見たら思った以上に距離あって、自分でもびっくりでした。山頂からの絶景と千畳ヶ原ののどかな景色とで、疲れを忘れて歩けたからかなと思います。
千畳ヶ原はとても良いところでした。もっと早くたどり着いていれば時間を忘れてといきたいところでしたね。幸治朗沢手前から撮った写真に扇子森トラバース中の人影が2名写ってましたが、もしかしたらD-Metalさんかもしれないですよ
syasyuさん、こんばんは。
湯ノ台〜新山のピストンに千畳ヶ原周遊のオマケつきですか
鳥海の隅から隅まで味わいつくしたようなコースで、かなりの長丁場ですね
高校のときに南高ヒュッテ〜新山のピストンはしたことありますが、その時はまだ怖いもの知らずで、走って下った記憶があります。
次回は千畳で、のんびりお昼寝でもどうぞ。
湯ノ台(開拓)の登山口ですが、道標もなければ駐車場もないので初めての方は分からなくて当たり前だと思います。
私も数回に一度は通り過ぎてしまいます
いつも雰囲気で車を停めてますので、説明しにくいんですよね。。。
ちなみにsyasyuさんが立ち寄られたナーランダですが、私の実家の近所だったりします
美味しいですよね
最初、千畳ヶ原は時間次第かなと思いながら歩いてたのですが、思いの外早く新山まで辿り着けたので、せっかくなのでと行ってみました。のんびりできる雰囲気で、やはり行って良かったです(次回はやはりお昼ね付きですかね)
湯ノ台の登山口は道路脇に獣道っぽいのがあって、たぶんここだろうなとは思ったのですが自信が無くて
ナーランダはご実家の近くでしたか。食べログで検索してたら無性にカレーが食べたくなりまして。ティーンカレーのセットを食べましたが、美味かったです
アクセスも悪く無いし、鳥海帰りにまた行ってみたいです
おはようございます。
今回も鳥海の良い写真をたくさんありがとうございます
真冬の峻厳な姿も初夏の清麗な姿も鳥海山らしくて素敵です
今回もロングなコース歩かれましたね。ご苦労様です。
そろそろ鳥海山に行って見たいな、と思うこの頃です
下界は初夏の装いでしたが、鳥海はまだ晩春といった感じで、涼しくて歩きやすかったですよ。冬と夏の境目といった風景が、とても良かったです。暑くなる前のこの時期は、晴れれば凄くお勧めですね
歩いていないコースがいっぱいあるので、一つずつ歩きつぶして行こうかとは思ってます
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