初テントデビュー☆ 大雨の西沢渓谷-甲武信-晴天の国師-大弛-朝日岳ピストン
- GPS
- 478:24
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 2,362m
- 下り
- 1,139m
コースタイム
10:30 徳ちゃん新道入り口---13:36 木賊山との分岐---13:51 甲武信小屋着
<2日目>
6:30 甲武信小屋発 ---6:48 甲武信山頂---7:35---富士見---7:53両門の頭----10:28 国師---10:42 前国師---11:05大弛峠 ---12:04 朝日岳 12:34----13:45 大弛峠着
天候 | 1日目 雨時々くもり-大雨 2日目 雨-晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
<復路>大弛峠 14:50発 栄和交通バス 16:12 塩山着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険な箇所はありませんでした。分岐等の案内もしっかりしていて迷うことはないと思います。 今年新しく開通したバス(塩山-大弛峠線)をつかって帰ってきました。 とても便利なのですが予約制なのがちょっと残念。 14時50分の予約を16時のバスに変更したいのに携帯は圏外、ということで金峰の手前で折り返しました。 バスは乗車員名簿をチェック、14:50の便(マイクロバス2台)は補助席まで満車だったので、いきなりきて乗る、というのは出来ないこともあるかもしれません。 |
写真
感想
7月の3日連休にある分水嶺トレイルというトレラン(ファストトレッキング)の大会に知人二人が参加するというので、その練習にくっついて私も初!テント泊デビューしてきました。
分水嶺トレイルは奥多摩の鴨沢か青梅をスタートし、3日の間に雲取・甲武信・金峰・瑞牆の4つの百名山と4つの分水嶺(多摩川・荒川・富士川・ 千曲川)を経て清里の獅子岩にたどりつく、というハードなレースなのですが、普通のトレラン大会と違うのは道案内やエイドステーションがなく、ツェルト携行が義務であること。
ランというより山岳色の濃いファストトレッキングの大会です。
私はレースに出ないのですがツェルト泊経験をしてみたかったので一緒につれていってもらいました。
しかし初日は雨の予報。
テント泊の経験もほとんどないのに、デビューが雨の2000m峰・・
やめる?どうする?という相談もあったのですがいざとなったら山小屋に入ろうときめて出発しました。
朝出発が遅れ、西沢渓谷着が10時すぎ。
天気も悪いし大弛泊の予定を甲武信小屋泊に変更しました。
バスを降りた時点から雨が降っており、カッパを着て出発です。
徳ちゃん新道を使ってのぼりました。
道は雨がふって滑りやすかったですが、滑ってもお尻が泥んこになる、という程度なので危険な感じではありませんでした。
シャクナゲはすっかり終わっていましたが、イワカガミが咲いていました。
荷物はいつもの日帰りトレランにくらべたら倍以上の重さと容量。
それでも一泊の雨のテント泊、全自炊にもかかわらず全員ザックは30リットル以下(重さは5〜7キロぐらい?)というのは普通の登山の人からしたら相当軽いんでしょうね。
いつもより荷物も重いし早くついても仕方がない、といいつつついいつもの癖でペースは早めです。
小休止をとりつつ3時間半弱で甲武信小屋についてしまいました。
今夏テント購入に向けてのお試しツェルトは人からの借り物です。
知人にもってきてもらったため当日初めて実物を目にしました。
ほんとに、小さくて軽い!
私が借りたのはアライのスーパーライト、知人二人は信州トレマンのストックシェルターです。
雨は降っていましたが風はなかったので二人の助けをかりつつ思ったより簡単に設営できました。
ポールはブラックダイヤモンドのウルトラディスタンス100センチ、シートはsolのエマージェンシート、シュラフはmont-bellのスパイラルボロウバック#5、カバーはsolのサーマルヴィヴィという快適さを度外視した軽量さ最優先の中で、唯一削らなかったのはサーマレストのエアライト。これは暖かいし寝心地は良いしほんとによかったです。
バーナーを使った美味しそうな夕飯を食べる皆さんを横目に、私たちは固形燃料でアルファ米というなんとも寂しい夕飯(T_T)
ストーブのついた小屋の中では小屋泊の皆さんが暖かそうな夕飯を食べてとっても楽しそう。
ほんとに気分はマッチ売りの少女。
私なんでこんなことしてるんだろう?
あっという間に食べ終えてこの上もなく狭苦しい我が家での長い一晩のはじまりです。
ツェルトは寝ているときよりも座ってなにかをしたり着替えたりする作業が大変でした。
それでも私は背が155センチと大きい方ではないので頭がちょっとつかえるな、という程度でしたが背の高い人はタイヘンかも。
縦の長さは十分で足元にザックを置く余裕もあり、横になる分にはこの広さで問題ないと思いました。
ご飯をたべ、少し雑談したあと8時前には就寝。
初ツェルト・シュラフ泊はどうしたら快適になるかわからず、いろいろ試行錯誤の一晩でした。
気温はたぶん夜一番寒い時間で5度ぐらい?(朝6時半で10度でした)
着いた時は雨に濡れていたこともあり非常に寒く、着替えを済ませて持っているものを着るだけ着込んで寝袋にはいったのですが、それがだんだんあったかくなって脱ぐ、寒くなる、また着る、足先の冷えが気になる、枕が固い、起き上がって脱いだり着たりいろんなことを調整。
時間がたつと雨でツェルトが垂れ下がり、座ると髪の毛で結露を拭き取るような状態なので服を脱いだり着たりすると結露だか雨だかが盛大に落ちてきます。
せっかく乾いた服に着替えたのに結局どこもかしこも水だらけになってしまいました。
いつもより早すぎる就寝時間に眠気は一向にやってこないし、ようやくうとうとしても結露の雫や雨音で目が覚め、初ツェルト泊は予想通りほとんど寝た気のしない苦行のような体験でした。
そんな中で唯一予想外だったのは思ったより寒くない、ということでした。
不愉快の大半は雨と結露による濡れと蒸れ。
寝たり起きたりしながら、12時か1時に時計を見たのをさいごに、朝4時ぐらいまではすこしまとまって寝ました。
たった一晩でしたがテント泊経験でいえばいろんなことを学べた一晩でした。
でもあれをもう一回って言われたらやっぱり微妙〜(+_+)
一度テントに泊まったら二度ともどれないかもです。
2日目朝起きても雨(T_T)
小雨の中一晩お世話になったツェルトを撤収、朝食のあと空身で甲武信岳へ。
昨日登って来た道や小屋のまわりの様子ではなんだかピンと来ませんでしたが、上に上がって納得の百名山。
山頂からの眺めは思わず歓声をあげてしまいました。
すばらし-い!昨日の苦労が吹き飛びます。
ひとしきり写真をとったりしたあと小屋にもどると他の二人は疲れたからこのまま下山する、というのでここからは別行動。
私は一人で大弛を目指すことにしました。
普通の女子はこういうことあんまりしないんですよね(^_^;)。
私は行きたかったのに××ちゃんが帰りたいっていうから、とか言って。。。
私は男前女子なので行きたければ一人でも行きます。
慎重に、でも大胆に!
友達もわかった、がんばってね またね(^^)/といって見送ってくれました。
小屋に戻って荷物を担ぎ、本日二回目の甲武信に登るころには、次第に晴れ間も。
初日は何も見えなかったのでほんとにうれしかったです。
遠くの景色や、朝の清々しい森が本当に美しく二人もくれば良かったのになーと思いつつ国師をめざします。
寝れなかったものの、初日は移動距離が短かったので足は元気です。
もののけ姫の森のような苔むした源流の森を一人すすんでいくのはとっても贅沢(^-^)
誰かといっしょも楽しいけれど、こういう独り占め感もいいですよね。
最初は感激した苔&倒木トレイルにも飽き飽きしたころ、甲武信小屋から約4時間で国師岳着。
ここまでほとんど人に会わなかったのが、国師あたりから人が増え始めました。
前国師からの長い長い階段を降りて大弛着は午前11時でした。
甲武信小屋から4時間半ぐらいでした。
大弛で少し休憩してもバスまであと四時間弱。
時間がありすぎなので金峰まで行って帰ってこようとおもったのですが、手前の朝日岳あたりで金峰まで行くと帰りのバスに間に合わない!といって爆走しなければいけなくなりそうな感じだったので今日は大人しくここでおしまいにしました。
携帯が通じたらバスの時間変更をしたかったのですが圏外なのでそれはできず。
予約制バスは予定の変わりやすい登山にはちょっと不便。
その分朝日岳の山頂でご飯を食べたり知らない人と話したりして4、50分のんびりしました。
ここの眺めも甲府市内が一望でき、広々してすばらしかったです。
すぐそこに金峰山も見えるのですが、それはまた次回のお楽しみということで。
大弛にちょうど戻った直後に、今までほんとにいいお天気だったのに急に冷たい風が吹いてにわか雨が降り始めました。
ついてました。早く帰ってきて正解!
着替えたり、小屋でビールを飲んだりしてバスを待ちました。
バス、とはいっても普通のライトバンが2台、それを乙女峠で乗り換えて塩山駅へ。
帰りの電車は爆睡で、お家まであっというまでした。
テントの快適さを知らないからやる気になれた雨のツェルト泊、得るものが大きい体験でした。
走るのとも、小屋にとまるのともちがう、テント泊でしか味わえない別の達成感があるんだな、ということも感じました。
苦しかったけど楽しかった!
いつかテントかついで瑞牆から雲取までの縦走にも挑戦してみます
コメント
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mimitter101さん、こんにちは〜。
ツェルトは、雨が降られたら、一撃ですね。同じく、一度雨に降られた時がありましたが、それ以来ツェルトは御守り扱いになってます。
テントなら、ザーザー降りでも、滅多に浸水する事はありません。今は、軽いテントがあるので、天泊が決まっていたら、テントをお勧めします。それから、甲武信〜国士〜金峯のコースは、静かで良いですね。また久しぶりに、いきたくなりました。
また、楽しいレコお待ちしております(^o^)
こんにちは~ コメントありがとうございます
jm1bwo さんは雨ツェルト泊の先輩なのですねwww
しみじみ、いくら人から教えられたり聞いたりしても、実感の伴わない知識というのは知ってるうちにはいらない、というのを痛感です。
ツェルトの結露はほんのにやっかい&雨には弱い!
というのをいやというほど学習しました。
というわけでテントを購入しようかとおもいます
そしたら今回いかれなかった金峰やべつの山にもたくさん出かけたいと思います
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