高野七口、黒河道(橋本〜高野山)、雪池山【和歌山県】
- GPS
- 06:46
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 1,696m
- 下り
- 944m
コースタイム
- 山行
- 8:36
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 9:27
橋本市内駐車場 600 ― 橋本橋 603 ― 賢堂交差点 612 ― 定福寺 617/618 ― 石仏、山道へ 623/625 ― 舗装路へ 629 ― 山道へ 632 ― 五軒畑地蔵堂 639/642 ― 舗装路へ 648 ― 山道へ 649 ― 道標No.4 653 ― 鉢伏弘法井戸 655 ― 舗装路へ 705 ― 明神ヶ田和 713/716 ― 道標No.7 722 ― 山道へ 725 ― 道標No.8 731 ― わらん谷の滝 738 ― 道標No.10 750 ― 市平の舗装路へ 754 ― 市平橋 756/808 ― 杉の木表示板 815 ― 御神木 820/821 ― 道標No.15、旧林道、ベンチ 848/855 ― 道標No.16 903 ― 道標No.17 908 ― 池 916 ― 民家脇の案内のない分岐点 919 ― くどやま森の童話館923/943 ― 山道へ 944 ― 茶堂跡 953 ― 道標No.21 1000 ― 道標No.22 1011 ― 道標No.23 1026 ― 東郷分岐 1030/1031 ― 雪池山三角点 1038 ― 雪池山山頂 1047/1101 ― 黒川峠 1005 ― 黒河道に復帰 1007 ― 粉撞峠 1113/1116 ― 一本杉 1134 ― 転軸山登山口(西) 1142 ― 森林公園下交差点 1153 ― 黒河道女人堂跡 1158 ― 高野幹部交番 1202 ― 千手院橋交差点 1205 ― 大伽藍 1213 ― 愛宕前のごま豆腐屋さん 1220
昼食
9睫郢鎧矯(ハイキング)
愛宕前のごま豆腐屋さん 1339 ― 金剛峯寺前バス停 1353
ぅ丱后▲院璽屮襯ー、電車
金剛峯寺前/高野山駅 1355/1404 南海りんかんバス
高野山/極楽橋 1414/1419 南海ケーブル線
極楽橋/橋本 1435/1518 南海高野線
ザ極椹堝
橋本駅 1519 ― 橋本市内駐車場 1528
●行動時間
06:20+00:14+00:09=06:43
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
(和歌山=橋本市内駐車場) 橋本P―定福寺―久保田和―雪池山―粉撞峠―黒河道女人堂跡―千手院橋―愛宕前 (愛宕前=南海りんかんバス=高野山駅、高野山=南海ケーブル線=極楽橋、極楽橋=南海高野線=橋本、徒歩、橋本市内駐車場=和歌山) ●登山口へのアクセス ○橋本駅 ・南海高野線、JR和歌山線。難波から約50分、和歌山から約1時間5分。難波から700円、和歌山から860円 ・駅近くには駐車場はない(駅の駐車場は、長時間駐車を前提としていないので割高になるためお奨めせず) ○千手院橋(東)バス停 ・ケーブルカー高野山駅からのバスに乗ると、奥の院や金剛峯寺への分かれ目にあるバス停。奥の院側に向かうバスは“東”に停車する。交差点近辺には案内が多数出ているが、よく確認しないと見間違うこともあるかもしれない (いずれの記述も2022.9現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○橋本〜定福寺 ・舗装路を行く。黒河道の案内標示や幟が多数あり、迷う心配はない ○定福寺〜市平橋 ・山道と林道が交互する。明神ヶ田和から細いコンクリート舗装路を下ると途中から山道になり川沿いを緩く下り続けて市平に出る ・定福寺からはナンバリング木標が約500mごとに建っている。定福寺がNo.1で粉撞峠がNo.26。道標も多いが、これも目安になる ○市平橋〜久保田和 ・市平橋の先、杉の木表示板から先は休みない急坂。久保田和の集落外れで一旦舗装路に出るが、その分岐には標示がない。逆から来たら間違いやすかろう ○久保田和〜東郷分岐 ・ここも茶堂跡から先は休みない急坂 ○東郷分岐〜雪池山〜粉撞峠 ・東郷分岐からは急な尾根を強引に登る。細い尾根なので間違いはしないが、急坂。下りは困難かと思う。粉撞峠への下りは緩やか。なお、山頂を含め標示は手製以外はない ○粉撞峠〜一本杉 ・勾配の少ない歩きやすい道。湿原や林の逍遙道 ○一本杉〜千手院橋バス停 ・舗装路を行く。森林公園野球場の先での左折点には標示がない (いずれの記述も2022.9現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ・橋本駅から高野山までのコース中にはコンビニはない ・今回利用した橋本の駐車場付近にはコンビニエンスストアはある ・高野山にもコンビニはあるが、午前7時より前は開いていない ●日帰り温泉 ・橋本市内には数件の日帰り入浴施設がある (いずれの記述も2022.9現在) |
写真
感想
和歌山県観光振興課、観光交流課が主催する高野、熊野の押印帳も高野七口が最後の1つ。4つある押印帳は「中辺路」「大辺路」「紀伊路」「高野七口」。中辺路は先月完歩し押印帳を観光振興課に送ったところ、知事の名前が入った「完全踏破証明書」をいただいた。大辺路、紀伊路と合わせて高野七口を送れば「超完全踏破証明書」がいただけるとのこと。楽しみにしておこう。
早朝橋本市に到着し、コインパーキングに駐車し出発。好天だが紀ノ川には霧がかかり、高野の方面は見えない。
「橋本橋」という回文のような名前の橋を渡り、黒河道の起点でもある賢堂地区へ。小径で定福寺へ。黒河道にはナンバリング標木が建っており、その一番が定福寺の手前角にある。
その先も古めかしい小径を進み、案内に従い山道へ。直線的に登っているのであとに造られた舗装路が何度も横切る。
構わず登っていくと明神ヶ田和。最初の山並みの頂稜付近だ。標高400mを越えている山上だが集落がある。そこからは市平に向けて一気に下る。コンクリート舗装路を下るのだが、苔むしていて一昨日の雨のせいもあるのか滑りそうだ。
途中のポンプ小屋からは山道に変わる。藁谷と書いて「わらん谷」と呼ばれる谷筋を進む。途中にはわらん谷の滝と呼ばれる風情のある滝もある。大きな下りはないが、標高を300mほど落として市平へ。ここにも舗装路があり、市平橋から川面を覗き込むとオートキャンプをしている人たちが見える。
一息入れて、改めて登りにかかる。ここからは急登の連続のようだ。まずは舗装路で杉の木表示板へ。ちょうど道標No.12があるところから畑の中を抜ける道に入る。入口には動物除け柵がある。この辺りも獣害には悩んでいるのだろう。
集落を抜けるとご神木が左手に見える。あまりにも急な石段の上にあり、登ってみる。まっすぐ伸びる巨木で確かに神々しい。
戻って先へ。確かに急坂だ。背の高い杉林の中を大ぶりなつづら折りを何度も折り返して登っていく。あっという間に標高差300m以上を登り、廃林道然とした峠に到着。ここにはベンチが置いてある。一息つき、久保田和への平行部を進む。標高差は殆どないが小さな沢筋を何度も回るので地図に書くと蛇行運転の跡のように見える。
やがて溜め池のような池の端を渡ると山中には似合わない大きな民家が現れる。ただし廃墟のようだ。その家の出入り道のような細々とした舗装路を上り、また土の道に戻ってほぼ水平に進むとくどやま森の童話館に到着。
ここはかつての久保小学校校舎を利用している。ちょうど館長さんが現れたので、一頻りお話を伺う。校舎はやけに新しいと思ったら、平成13年の火事のあとに建て直したものとのこと。最後の児童がその数年後にはいなくなることは承知の上で造られたものとのことだ。そんな経緯もあって森の童話館として今も土休日に開いているようだが、なかなか人は来ないようだ。校舎内にある児童の作品を見ると平成14年の学校付近の集落の様子がわかる。まだ10軒以上があったようだが、今や3世帯だけだそうだ。69歳の館長さんがたった4人の集落民の中では若手らしい。まさに限界集落、終焉も時間の問題かもしれない。
久保田和から茶堂跡まで少々登り、そこからはまたも急坂となる。こちらも休むことなく登り続け東郷分岐へ。ここでまさに東郷から登ってきた人と行き違う。よく考えると今日出会った最初の登山者だ。
ここからは黒河道は雪池山の山腹を巻いて緩く登っていくのだが、こちらは雪池山を経由する。東郷分岐からはいきなりの急坂。地図では読み取れないような厳しさで、立木に掴まりながら登る。ここを下るのはかなりキツいだろう。
山頂の雰囲気を全く感じさせない雪池山の山頂に到着。小さな手製標識が唯一ここが山頂であることを示している。よく見ると「せっちさん」と書いてある。「ゆきいけやま」じゃないんだ。
ここからは緩やかな下り。下りきったところが黒川峠。この“黒川”は黒河道とは関係ないものとのこと。峠からは細い連絡路で黒河道に復帰する。平行路を進んで粉撞峠へ。ここからは女人高野道とひととき道が重なっている。よく見かける国道番号の重複区間のようなものだ。
湿原や樹林の逍遙道のような風情ある区間を抜け、一本杉へ。ここからは、最後まで普通の車道となる。黒河道女人堂跡には札が立っているのだが、100mほど進むと道を挟んで反対側にもあった。どちらが本当なのであろうか。
進むと高野幹部交番がある。バスの中から見覚えのあるものだ。古めかしいがきれいに整備されている。そのままバス道を行くと、よく見慣れた千手院橋交差点に。ついに、近鉄二上山駅から串本潮岬までのトレースが接続された。
その足で高野・熊野のほぼ完歩を祝ってごま豆腐の人気店へと向かう。行列になっている。ようやくコロナ禍の出口が見えるようだ。
ごま豆腐のごちそうを食べ帰路へ。
今日は満足な一日だ。
さて次は大阪和歌山府県境を踏破を目指そうかな。
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