石鎚山 東稜
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 555m
- 下り
- 555m
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今回のパーティーは365日×3食のうち、700食はうどん食ってる純讃岐男(バッカス) & 赤テープが消えると途端に怖じ気だし、呼吸困難に陥ってしまうガラスのハート(ホリエ王子) とワタクシの三人。過去にバッカスは東稜コンプ済み、いわゆる(経験者)なので大丈夫だろうということで行ってみることにした。後で判明するが、経験者は経験者なのだが殆どルートを覚えていなかったのである、このセンセ。
死なない準備だけはしておこうと、ワタクシと王子はシュリンゲ・ゲートをロックできるタイプのカラビナを購入、簡易ハーネスを作る練習をして臨んだ。「ザイルは?バッカス。」 『は? んなモンねーよ。前は確保無しで行ったし。ちゅーかみんなフリーで行ってるでー、イケるイケるハハハ』
マジかこのオッサン…「めちゃ怖いでー?ヤバイでー?」とビビらせたのはアンタじゃねーか。
「確保無しで下りてきた夫婦にロープ貸してあげたが旦那さんのほうが宙吊りになった」
「核心部に出たはいいが、命が惜しかったので断念、撤退した」
「剱岳のカニのヨコバイ・タテバイなんか石鎚東稜に比べたらあんなもん平地!」
「墜ちたら死ぬ所が二ヵ所ほどある」
等々、他の人の山行記録を見たと言っても『ま、ソレ持っときやー、どっかで役立つかもな、ガハハ』とにべもない。
修験者さんたちで込み合う中、ちゃっちゃと準備し登攀開始。石鎚登山のあのルールを今まで一度も聞いたことはなかったがようやく聞くことができ、テンション上がる。登っている人には(お登りさん)下っている人には(お下りさん)と声をかけるという、アレだ。始めのうちは(お下りさーん)と元気良く言ってたが、だんだんうんざりしてくる。如何せんすれ違う人数が多すぎた、会話してても(お下りさーん)を言わなければならないので会話もろくすっぽできないのだ。(さん)ではなく、(さーん)と延ばすのがコツだったりする。
(お下りさーん)を二万回くらい言いつつ東稜基部に到着。レインスーツ着込み、グローブ装備して万全の態勢で東稜を目から指す。「こっちが真の東稜ルートだ、ネオ東稜ルートなんざぁいつでもいける」とバッカスは密林に下りるルートを突き進む。も、しばらく進んで断念、やはり最近の東稜ルートで行くこととした。あんなジャングルは歩けない。
それはそーと、登る直前まで雨が降り倒していたのでスリップが怖い。「前日少しでも降ってれば中止!」としていたのに誰もやめようとは言わない。大丈夫か…
笹登りを終え、岩場に出る。今日は何だか調子がいい。王子はもちろん、バッカスもしんどそうだが全く息があがらない。ガスりすぎて前後の視界はないがチョーシ乗ってグイグイ進む。特に怖いと思える箇所はなく、アホ話ししつつさらに進んでいると上から声が聞こえてきた。大阪から来た四人組みで石鎚は初めてだとのこと。この天候でここを下るとはゴツイ。しばし談笑しお互いの安全を願い別れる。
手強そうな岩をいろいろ登り、さらに進む。進んでいるとバッカスが『どこでメシ食う?ここでもいいし、天狗の下でもいいし』などど緊張感のないことを言い出す。最大の難所・垂直フェースもクリアしておらず、これから気合い入るゾーンに突入するというのにズイブン呑気なことだ。これが(経験者)の余裕というヤツなのか… 緊張感を切らしたくないのでメシ話はテキトーに聞き流しさらに進む。王子も当然同じテンションだ。 何だかここを歩いたことような気がするなーとも感じつつ進んでいると、 「ナンテコッタ!!」 天狗岳出現。 まさに狐につままれたとか・寝耳にウォーターとはこのこと。何が起こったのかバッカスに問い質す。
「なんで?なぜ天狗に着いた?核心部は?」
『言ったじゃないか、もう過ぎた』
「けどあんま怖く無かったぞ。俺たちは怖いとこ避け、ズルしたのか?」
『いや、ルートは大体合ってるやろ』
「最後に現れるという名物壁は?」
『さっき登ったやん、大阪の人達と会った所』
「墓場尾根は?見てないぞ?」
『今日はこのガスでは見えない』
「墜ちたら死ぬてとこは?ロープ張るてとこは?」
『ソコは俺は知らん。気付かず通過しまったんだろう』
「待て待て、大砲岩は?見てないぞ」
『俺がメシ食おうと言ってたとこが大砲岩だ』
「ナンテコッタ」
<視界が無かったから高度を感じずビビらず進めただけ。奈落が見えてたら登れていなかったかも> ということに落ち着いた。ワタクシの会社に毎日来る、四国100名山制覇のじいちゃんにもこの話をしたが、「下が見えなかったからじゃろう」と言われた。 チーン
こんばんは!5日に大混雑の巻き道を登りました!
昔は藪を掻き分けルート開拓して登ったようですが、一昨年辺りに山誌に紹介されてから普通ルートに格下げ!上げ?(笑)されたようです、踏み跡いっぱいで笹がハゲる程登られてます!
最後の岩場は直登と先を廻って登るのがありますがフリークライミング多少噛じってれば何もなくても登れます、運悪く落ちても3m程(笑)
晴れてる時には登りきった時の達成感は多少味わえるかも??
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-456791.html
次は是非晴れた日に!
そうなんです、高度感全くなくて↓↓
確か二ノ鎖のところですれ違ったような気がします。ワンちゃん見て、「ひょっとしてアニーちゃん…?」と思った記憶があり。
またいろいろと教えて下さい(^^)
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