甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根ルート
- GPS
- 11:40
- 距離
- 28.3km
- 登り
- 3,235m
- 下り
- 3,345m
コースタイム
5:20駐車場
→7:00(1:40)横手白須分岐
→8:40(1:40)刀利天狗
→10:20(1:40)七丈小屋
→12:40(2:20)頂上
→17:00(4:20)駐車場
天候 | 曇り〜小雨、微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所、道迷いは特になし。 小雨の為、若干足場がぬかるんだがグリップ感良し。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 3 単3x3,単4x3
携帯地図 1 携帯で確認
ガイド地図 1 印刷地図
グローブ 1
保険証 1 コピー
飲料 2 スポドリ1.5,水1
トイレットペーパー 1
バンドエイド 5
タオル 1
携帯電話 1
計画書 1
雨具 1 上下
防寒着 1
水筒 2 自転車用ボトル
非常食 4 カロメ5
GPSロガー 1
十徳ナイフ 1
エマージェンシーシート 1
ホッカイロ 2
カメラ 1
ミニ三脚 1
飴 1 塩分補給
おにぎり 3
キャップ 1
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感想
フェイスブックより転記。本来写真を挟んで説明しているので、少し文章が分かり辛い点があります。悪しからず。
先週雨天にて延期して、今週も延期かと考えていたが、予報によると・・・微妙な感じで、曇りのち雨。
まぁどうしようか考えたが金曜の午後半休をもらってからはずっと寝て出発手前に予報を確認したら午前中に少し晴れ間が出るし、雨も午後に少しという感じに変っていたので、とりあえずは現地へ向かう事にした。
第2東名からR52で北上し甲斐駒ヶ岳神社近くの登山者用駐車場へ到着。予想より早めに到着できたので、直ぐに寝て準備。
毎回ながら登山口というのは真っ暗で何かが出そうな感じで毎回肝が冷えるなと思う。特に今回は自分以外誰も居ない。まぁ物付きと言うか判断の時点で普通はオジャンに違いない。
翌日天気を確認。曇り時々雨に悪化。
もう仕方がないので、折角来てしまったし、と言う事で行けるトコまで行こうで出発。
登山口は駐車場から20mほど、入り口に熊の出没情報があって何だか心配になる。
ここから目指すのは横手・白須分岐だ。
所要時間は2:40。どう考えてもとんでも無く長い。
心配は色々あれど兎に角登る。
入って直ぐは森。
登山道を埋め尽くす程の落ち葉が堆積していて歩き辛い。
踏むとモフモフするのだが、どうも力が分散してる感じ。
落ち葉区間が過ぎるとアップダウンがあったり開けた牧場と呼ばれる所があったりと、鬱蒼とした森林地帯を侵攻していく。
途中で小雨が降り始めて気持ちが揺らぐ。
帰って来られるのか。体力は問題ない。
上が寒かったら?下れば良いじゃないか。
そもそも誰も登ってこないよな。
駐車場、自分の車の他は一台だってなかった。
とりあえずレインコートだ。ザックだってレインカバーを被せないと。
そもそも無理を圧してるんだ。
やれるだけやるしかない。
考えるな。
そう言えば雨の登山は槍ヶ岳以来・・・。
分岐へ到着。実動1:40。そこそこ登ったがまだ脚はある。
案内標識の駒ヶ岳7時間と言う表示に、分かっていながらも少なからず良い顔はできてなかったと思う。
次の目標は刀利天狗と呼ばれる所?
所用時間は2:00。
霊山と言うのは摩利支天とかよく分からん名前が多い。
ここは八丁登りと言うだらだらとした上り。
森林地帯が過ぎると熊笹地帯が続いていく。低山の様な感じだ。
笹を越えると角度が増して来て、ハシゴやくさり場が現れる。
雨で滑るかと思えばそれ程でも無く、でも慎重に登る。
急登になって強度が上がった事もあるが、レインコートのせいもあって中はだいぶ蒸し暑くなる。
腕まくりやフード、胸元をはだける等して熱を逃がす。
この辺りで下山してくる親子に遭遇。まだ9時にもなってない。
2人は昨日深夜に登り今下山して来たと言う。そもそも寝てない訳だーー;
しかもトレランな格好。
やはりスゴイ人は居るもんだ。
小雨とは言え、力量や情報力、慣れの違いでこうも考え方が違うものかと驚いた。
この件で安易に引き返そうとは思わなくなった。
正直、体力、装備、情報ともに問題ない。
確かに慣れはないが、要は気持ちの持ち様なのではないのか?と。
ところで八丁登りで一番危ないと思っていた刃渡り。要はナイフリッジだが、特に痩せ方が酷い訳でもなく、さらに手すりのクサリまで付いており、少し期待していただけに残念だった。
そこを過ぎると直ぐに小さな祠?社?が目に入った。
石碑には刀利天狗とある。ここがそうらしい。
実動1:40。
次は七丈小屋。所要時間2:30。
最初はまた森林。やだなぁと思いつつ下る。一度谷を降りる様だ。これは自転車でも同じ。ひたすら登る方が後が楽って事。
社を過ぎると急登が再来。一気に強度が上がる。
レインコートの中はビショビショだ。
七丈小屋までの急登はかなり厳しくて脚にだいぶ来た。
実働1:30。
次はようやく頂上、甲斐駒ヶ岳山頂となる。
所要時間2:30
山頂に近づいてきたせいか風雨の感じが嫌な感じがしてきた。
別に風が強いと言う訳ではないが、尾根沿いの為に山に打ち付けられた風が稜線まで登って来て、峰を越える時に強く吹き抜ける訳だ。
ここからはレインコートの腕まくりを止めたり、フードを締めたりして熱気があまり逃げない様にして対応した。
しかし山頂はもの凄い強風になってないかとか雨と風で凄く寒いのではないかとかなり心配になって登りたくないなと思ったりもした。
甲斐駒は山容はなだらかに見えるが、急登の多い山だと思う。
山頂へは急登が続いており、2300mを越えている事もあって息が持たなくなってきた。
ここまでそこそこペースが良かったのだが、どうにも上げられず、数歩歩いては休むを繰り返す。
今まで大きな休憩をして来なかったので、途中で休憩を入れて登り直す。
休んだせいか、後ろから声がする。
登山をしていて基本的に裏から捲られる事は滅多にない。
そもそも年齢、体力からしてそういう事が少ないからだ。
これで少し気合いが入ったが、高所では体がそうこう気持ちで付いていくものでもない。
やれることはゆっくりでも止まらない事だ。
そう信じて黙々と歩を進めるが、どうにも長いし、一歩一歩が大きく脚を使う。
ここまでの疲れの蓄積も伊達じゃないし。
こんな長く辛い登りは初めてだ。
山頂かと勘違いする社に到着。ここで後ろに追いつかれる。
地図によるとここは頂上では無いらしい。が、頂上はあと少しだ。
ここまで来て抜かれてなるものか!
そそくさと感づかれない様に山頂へ急ぐ。
正直な話、忙しかったせい!と言い訳したくなるのだが、最近太ったから違い無い。情けない。
山頂は何とか先行できた。
ここまで数人しか合わなかったがやはり山頂にも人が居た。
山頂で写真を撮って撮られて、やっぱ黒戸尾根ルートは凄かっただの交流して直ぐに下山を開始した。
思っていた程、天候が荒れてなかったが写真の通り何も見えなかった。
実働2:20
ここまで実働7時間程かけて登って来た。
つまりピストンで車まで帰るには・・・。考えたくない。
正直登っていて分かってしまうが、これは降りるの大変過ぎだろ、と。
当然下りのが早いのだが、どうにも長い。
山頂で昼飯を食べる予定だったが、天候が悪いのでどこか休憩できそうな場所はないかと探したがなかった。
結局七丈小屋を過ぎた所まで降りて昼食。機を逸したせいで14時。
既におにぎりはペチャンコになっていたが、3つ喰うとパワーが涌いてくる。
小屋で水を買って来たのは正解だった。
重たいがやはり動くには水が重要だ。
下りで山頂まで追走された2人に先を越されたが、昼食後に抜き返してその後は見なかった。
あまりに長い下りで足の爪が靴先に当たって痛かったが、色々と脚の出し方を変えて分散したせいか今はやや痛い程度で済んでいる。
最後ッ屁か、ラストの森林地帯で鹿と猿に遭遇。
鹿は直ぐに消えて可愛いもんだが、猿は登山道の方向に居て若干困ったが、知らない振りで目を合わさない様にして牽制を掛けつつ相手を退かせた。
とんでも無く長い道程だったが、アスファルトが見えたら思わずガッツポーズが出てしまった。
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