鳥海山 南面の大雪渓を通り山頂まで
- GPS
- 08:09
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 1,590m
- 下り
- 1,690m
コースタイム
天候 | 午前快晴 午後快晴 雪渓上はガスがかかることが多い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
湯ノ台口に登山ポストあり。滝の小屋直後と,河原宿からあざみ坂までは雪渓。アイゼン,ピッケルの装備なしでも大丈夫ですが,アイゼン使用が無難です。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ(1)
予備電池(1)
1/25
000地形図
ガイド地図(1)
コンパス(1)
笛
筆記具(1)
保険証(1)
飲料(1)
ティッシュ(1)
三角巾(1)
バンドエイド(1)
タオル(1)
携帯電話(1)
計画書(1)
雨具(1)
防寒着(1)
ストック
水筒(1)
時計(1)
非常食(1)
|
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共同装備 |
ツェルト
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ(1)
ビデオカメラ
車(1)
|
感想
職場の先輩(40代男性,登山初心者)を連れて鳥海山へいってきました!
いつも職場で「昨日の鳥海山は…」なんて話をしていたら,先輩から連れて行って欲しいとい話が。意外な展開でした。先週仕事で山場があったのでその打ち上げ的な感じでいってみようと計画することに。昨年月山にご夫婦で登ったらしく,山の風景に魅了されながらもなかなか次の山に迎えなかったとのこと。当初は奥さんも一緒とのことで,鉾立から鳥海湖までのハイキングと考えていたのですが,奥さんが参加できなくなり,希望もあって山頂を目指すことになりました。先輩は登山向きな体形ではないため,膝への影響がありそうな石畳の続くコースは避け,雪渓を通り最短距離で頂上まで行けそうな湯ノ台コースに変更することに。
朝の庄内は快晴。今年は晴れが続いている庄内の梅雨。鳥海山も1800m付近に雲がかかっているものの,山頂ははっきりと見え絶好の登山日和。予定通り登山開始!6時半の時点で登山口に駐車場は車でにぎわっていました。20分ほど登って滝の小屋に到着。管理人さんもカメラをもって外に出て,登山客を見守っていました。地元からだと話をすると酒飲ませるから泊まりに来いと。(いつか行きますね。)
滝の小屋の脇の沢は雪解けで水が多かったため,小屋裏から雪渓上に出ました。雪渓を横切ると河原宿までひたすら岩の上を登ることに。先輩はまだ弱音を吐きませんが,やはり息があがっている様子。休憩を多くとりながらゆっくり登ります。庄内平野が常に一望でき景色の良さは抜群のこのルート。この日は田んぼの緑も月山も青もいつになく鮮やかに見えてました。
登りきると河原宿小屋に。トイレ休憩を取り,ここからは雪渓が2000m近くまで伸びているためアイゼンを装着。先輩にも軽アイゼンを貸し歩き出しました。雪渓のゴールはあざみ坂。頂上の下の丸い雪渓が目印です。その雪渓を目指すして歩くもなかなかたどり着きません。雪渓の左側を通るのが基本ルートのようですが,視界も良いため登りをできるだけ回避し,最短ルートをとることに。雪渓の中盤あたりから先輩はふくらはぎのはりを訴え始めました。
なんとか雪渓を超えあざみ坂に到着するものの先輩の足はかなりダメージを受けていて,時々つりそうになっている様子。そろそろ引き返すことも考えはじめました。あざみ坂を乗り切ると新山が拝めるため,伏拝岳まではがんばることに。しかしこのあざみ坂が雪渓で疲労した足にはきつい…先輩は何度か足をつったようです。
なんとかあざみ坂を登り切り伏拝岳に。ここで初めて新山の様子が見えます。初めて見る鳥海山の全容に感動する先輩。ガスもなく山頂も小屋もはっきりと見ることができました。千蛇谷に目を落とすとまだまだ豊富に残る雪と,ここ最近なかった登山客の行列。外輪コースも続々と登山客がやってきて一気に賑やかな山になった気がしました。
稜線上で足への負担も軽くなったことともあり七高山を見据えながらまた登山再開。雲海で麓の景色はほぼ見えませんでしたが,青空のもと雲の上を歩く気持ちよさは最高です!
外輪はイワウメが満開。イワカガミやチョウカイフスマも咲き始めていました。
なんとか12時ちょうどに七高山ににたどり着き昼食。ソロ,夫婦,家族,20人ほどのツアー客。この時間帯は七高山も山小屋も大賑わいでした。それぞれこの鳥海山を楽しんでいる様子で嬉しくなります。先輩も山頂まで来られたことに大満足の様子。しかし,問題は下りです。その疲れ切った足でどう帰るのか…。
心配した膝に違和感はなかったようですが,ふくらはぎのはりが痛みにもなってきてかなりツライ様子。ここは最終手段。鎮痛剤をチラつかせ,本当にヤバいなら飲んでくださいと。ここまで連れてきたのは自分の責任。担いでも降ろすつもりではいましたが,なんとかがんばってくれました。あざみ坂の入口で,街歩きと変わらない装備の学生3人組とすれ違い,彼らの心配をするくらい楽になったようです。薬の力で。雪渓はガスがかかり,視界不良。とにかく足に負担のかからないルートをとり河原宿まで。河原宿を過ぎるとゴールも近くなり,高山植物を撮影するくらいに元気になった先輩。無事下山できてよかったです。登山口で別れましたが,きっと今頃ひどい筋肉痛に襲われることでしょう。
先月の鳥海山の記録も遅ればせながらアップしていますのでよかったらご覧ください。
6月21日-22日鳥海山(湯ノ台口から山頂,象潟口から鳥海湖)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-468442.html
6月2日鳥海山(大平口から山頂)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-461580.html
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