梅雨の晴れ間の雁戸山
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- GPS
- 06:26
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 821m
- 下り
- 816m
コースタイム
天候 | 晴れときどき曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■朝6時過ぎに着いた時は1台のみでしたが、 12時半に下山してくると満車で路駐してる車も多かった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■前日の雨でコース全体に濡れていて足元はドロドロした所が多い。 スパッツがあった方がズボンの裾が汚れずに済みます。 ■特に北雁戸から南雁戸に向かう下りは泥のスライダー状態。 片手はストックをついて、もう片手は木の枝や笹を掴んで慎重に下りました。 ■前山のトラバースも谷側に傾斜して木の根や笹が滑りやすいので何気に厭らしい所。 ■カケスガ峰を経由する仙台コースは途中が藪っぽくて、足元はやはりドロドロでした。 ■有耶無耶関跡の辺りは道が入り乱れていて要注意。 |
写真
感想
ここのところ週末に天気が崩れるパターンが続き全く山に行けず。
基本的に梅雨ですから仕方がないとは思いつつ、平日は晴れが続き恨めしい・・・
なんて思っていたところ久々に日曜日の晴れの予報。
で、以前から狙っていたあの鋭鋒に登ってきました。
笹谷峠に着いたのは6時過ぎ。西の空に浮かぶのは朝日連峰。。。今年は絶対あの稜線を歩きたいところ。写真を撮ったりまったり靴を履き替えたりしているうちに、男性の単独行と老夫婦が先行していきました。TONOも駐車場横のトイレで用を済ませたらイザ出発。
最初は舗装された道。歩き始めてすぐに山工高小屋。中を覗いてみると一般も利用できるようですが、あくまでも緊急避難用との表示。小屋を過ぎ昨日の雨に打たれた草木の中を行くと、スパッツから外れた太腿から膝はけっこうびしょ濡れ。いつしか眺望もない風もない樹林帯に突入。足元はドロドロで滑りやすく、休むような場所もないしただひたすら登ります。やがてカケスガ峰からの道を併せ、前山の東斜面をトラバースして行きますが、このトラバースも濡れて滑りやすいし谷側に傾斜しているしで歩き難い。トラバースが終わって右から新山コースの道が合流するとようやく展望が開けました。前方には北雁戸の鋭鋒が聳え、狭い稜線に付けられた登山道が細いラインとなって確認できます。ここでちょっと休憩。
この先は"蟻の門渡り"と名の付いた狭い岩稜。これまでの樹林帯とはうって変わり爽快な登りです。スリップに気を付けながら風を感じてグングン行きます。わずかに下って上りつめると北雁戸の山頂に飛び出しました。山頂からは素晴らしい絶景が望めました。正面にはもう一つのピークの南雁戸。その向こうに蔵王連峰の刈田、熊野、地蔵。振り返れば神室岳へ続く稜線。苦しかった樹林の登りが報われる瞬間です。自分がたった今あの尖った頂にいるかと思うと感慨深い。。。オニギリを頬張りながらしばしこの眺望を楽しみます。
一休みしたら次は南のピークを目指します。北雁戸の南側の下りはドロドロの足元にけっこうな斜度。ほとんど泥のスライダー状態です。右手でストックをつき、左手では木の枝や草を掴んで慎重に下ります。鞍部から登り返すと偽ピーク。ここから少し下って西側の斜面をトラバースして最後に登ると南雁戸の山頂。古ぼけた標識には1,486mとありました。下から眺めると尖がった北雁戸の方が高く見えるけど、こっちの方が若干標高が高いよう。いつかここを越えて名号峰〜熊野岳と縦走してみたいものです。
南雁戸でも一息入れて北雁戸へ戻ります。下りで苦戦した泥のスライダーですが登りでは比較的楽に通過できました。北雁戸の山頂で再び眺望を楽しんだあと、後ろ髪をひかれながら下山しました。前山のトラバースが終わると山形コースと宮城コースの分岐点。山形コースを登りに使ったので下りは宮城コースを選択。分岐から100mも行かないうちに開けた平坦地に出てここに慰霊碑がありました。昭和56年に高校生が遭難したらしい。そっと掌を合わせて先に進みます。緩やかにに登るとすぐにカケスガ峰のピーク。パッと視界が開け山形市街を見下ろす草地となりました。思わずここでもザックを下して休憩。テントを張って昼寝したくなるような開放的な場所でした。
ここからあとは一気に下ります。美しいブナの林の中を下って行きますが、足元は相変わらずのドロドロで滑り易く、掘れたところもあるのでよそ見はできません。倒木が道を塞いでいたり藪に覆われた箇所もあって、どっちかというと山形コースの方が歩き易いかも。途中で大きく西へ進路を変え2〜3回枯れた沢を渡ると平坦となり、標識に従って進むと有耶無耶関跡に出ました。この辺りは草を刈った道がいろいろあって分かり難い。送電線の下をくぐり辿って行くと舗装路に下り立ち、山形側に少し歩くと笹谷峠の駐車場へ着きました。駐車場は満車で路上駐車の車もいっぱい。この日は良いお天気で神室方面に行った人も多かったのでしょう。
こっちに引っ越してからずっと気になっていた双耳峰に登ることができて、何かノルマを果たした感じがします。予想したより難易度は高くなかったですが、累積標高差の割に太腿が疲れたのは、下がドロドロで滑り易かったからか・・・。前山のトラバースが終わってからの稜線歩きは爽快で眺望も良く、また行ってみたいと思わせるに十分な魅力がありますが、そこまでの展望のないドロドロ道を考えるとしばらくは行かなくてイイかな。雁戸登山から2日経った今日は太腿とふくらはぎが筋肉痛。とりあえずこれからの夏山登山に向けて少し筋トレをしなければ・・・と思った山行でした(^^;
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