唐松岳 下見を兼ねて五竜岳も
- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,666m
- 下り
- 1,974m
コースタイム
8:40八方池山荘-9:10第2ケルン-9:20八方ケルン-9:30第3ケルン-10:20扇雪渓10:25-10:45丸山ケルン-11:20唐松岳頂上山荘11:25-11:40唐松岳山頂11:45-12:00唐松岳頂上山荘12:10-14:20遠見尾根分岐-14:25五竜山荘15:55-16:45五竜岳山頂16:55-17:40五竜山荘
7/20
6:40五竜山荘-6:45遠見尾根分岐-8:10大遠見山-8:45中遠見山-9:00小遠見山9:05-9:15二ノ背髪-9:35見返り坂-10:10アルプス平
天候 | 7/19 曇り時々雨 一瞬晴れ間も 7/20 晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ゴンドラリフト「アダム」前駐車場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
唐松岳頂上山荘から先の鎖場と岩場、五竜山荘と五竜岳山頂間の岩場と鎖場は、初めてだと少し怖いかもしれませんが、慎重に進めば大丈夫です。 軽アイゼンをお守りとして持参しましたが、使用しませんでした。 |
写真
感想
せっかくの3連休なのに、天気はイマイチとのこと。来週末は予定が入っていて山はお休みだから、この機会に行っておきたい。私のレベルで天気が悪くても行ける山はどこ???
4月上旬のこと、私がたまに利用する好○山荘の店員さんにテントについてあれこれ情報収集をしながら「お泊りデビューはどこがオススメですか」と尋ねたところ、「唐松岳がオススメですよ。途中までゴンドラで行けるから楽ですし、その割には景色がとても素敵ですよ」と回答をいただいたことを思い出し、唐松岳に決定。そして、先月に両神山で一緒に下山したご夫婦との「八峰キレットは私でも行けたから、お兄さんは何倍も体力ありそうだから行けるわよ」という会話を思い出し、下見を兼ねて五竜岳も決定(ただし、天気次第で無理はしない)。
地図を見ると、両山荘ともに飲料水が有料となっていたので「売り切れていたらどうしよう」と不安が過ります。先週の反省を踏まえ、食事は軽量化したのに水を6L詰め込んだためか、ザックは先週よりも確実に重く感じました。実際、ゴンドラのチケット売り場で手回り品料金の確認のために計量すると、ズシーンと21kgでした。まぁ、背負えないわけではないので、頑張りましょう。
ゴンドラに乗っている途中から雨が降り出し、うさぎ平では普通に降っていたので、レインウェアを着ました。リフト上では身動きが取れず、雨に打たれながら八方池山荘に到着すると、ツアーの方たちが大勢いて結構な賑わいでした。天気は雨が降ったり上がったりで、レインウェアを脱ぎ着しながら、先に進みます。
このコースはケルンが多いですね。目印となるようなものがあった方が目安になるのでちょうど良いです。八方池に到着すると、ちょうど晴れてくれて、何とか写真を撮ることができました。またすぐに曇ってしまいましたが。その後、何度か雪の上を歩く箇所が出てきますが、アイゼン等を装着するほどのことではありません。そして、丸山ケルンを超えたあたりから冷たい風がビュービューと吹き始めました。
唐松岳頂上山荘に到着すると、入口のところにある鐘が印象的でした。ザックを置いて唐松岳山頂にアタックしたいのですが、トイレ等で山荘を利用しないのにそうはいきませんので、そのまま背負って山頂へ向かいます。山頂真下で雷鳥さんと遭遇。先月末に出張で福井へ行った際に、特急サンダーバードを利用したからでしょうか、ラッキーでした。
唐松岳山頂に到着すると、当然眺望はありません。不帰キレットと白馬岳方面を期待していたので残念です。ここでお会いした4人組の方たちは、ザックを置かせてもらうためにバッジを購入したとのことでした。寒いので早々に引き返し、山荘で昼食にしました。
五竜岳方面への道は、これまでの比較的歩きやすい道とは異なります。強風の中、怖さを感じつつ、21kgのザックに負けじと両手を使って転落に気をつけながら鎖場と岩場を進みます。これらを超えてしばらくすると強い雨が降り出しましたが、ひたすら進みました。途中、遠くの方で雷のような音が聞こえ、所々に黒く焦げたような木を発見するに、落雷も十分に考えられます。稜線上だから嫌だなと思っていたら、雷はセーフでした。
いつになったら五竜山荘に到着するのかと思いながら遠見尾根分岐に差し掛かると、ガスの中前方に赤い屋根がうっすらと見え、五竜山荘に到着。受付を済ませてテン場に向かうと、平らな場所はほんの数箇所のみで、もちろんそのような良い場所は既に埋まっており、ほとんどが傾いた場所でした。贅沢は言ってられないので、雨と強風の中でのテントの設営です。風のせいでグラウンドシートすらまともに敷けない状態で四苦八苦でしたが、先にペグで仮止めをしたら上手くできました。
テントを設営し、休憩しようと中に入ると、傾いているため銀マットが滑ります。今晩は寝心地が悪そうだな…。荷物を広げてストッパー代わりにして、横になってもかろうじて滑らない程度。完全に諦めでした。お隣との間隔がありませんでしたが、先週の方が天国に思えるくらいでした。やはりテン場には早めに到着しないとダメですね。後でお話した両隣の方も、この傾きにはうんざりされていましたね。
休憩していると明るくなってきたので、外に出てみると、きれいに晴れてきました。今からなら五竜岳にアタックしても時間的には大丈夫。明日の天気も怪しいので、今日のうちに行ってしまうことにしました。
五竜岳への道のりは、ゴツゴツした岩の連続でした。ここでも、両手を使いながら慎重に進みます。必要最低限の荷物しか持っておらず、身軽で良かったです。荷物がないと、こんなにも楽なのですね。唐松岳は失敗でした。鎖場も超えて、五竜岳山頂に到着です。
時間が時間なだけに、山頂を独り占めです。テントの傾きなんか帳消しになるくらいの贅沢さは何とも言えません。若干ガスが出てきてしまいましたが、まだ眺望は楽しめます。剱岳方面は雲で隠れてしまっていましたが、今日歩いてきた唐松岳方面はきれいに見えました。そして、今回の目的である八峰キレットと鹿島槍ヶ岳方面を眺め、五竜山荘から鹿島槍ヶ岳間をテントを背負って通過するのはキツイかも…挑戦するなら小屋泊かな…との印象を受けました。
登りと同様に下りも慎重に進み、山荘に戻って食事の準備です。あれ、結構寒い?そうです。標高的には鳳凰小屋と変わらなかったので、寒くはないだろうと考えていたのですが、誤りだったことにすぐに気がつきました。山梨県と長野県ですからね。当然のことです。傾きのためテント内では危ないので、一枚着て外で準備し、中で食べました。
食事を終え、日没を周りの皆さんと楽しみました。いや〜、このような楽しみもあるのですね。でも、今晩も星を見ることは難しそう。山荘で購入した缶ビールと持参した焼酎をゆっくりと飲んで、就寝です。
22:00頃に目が覚めると、ピカピカと光っていました。音が聞こえなかったので、かなり遠くの方で雷が鳴っているようです。そして、3:30頃に雨の音で目が覚めました。あちゃ〜、日の出を見ることはできないかな。
4:30に起床して、朝食と撤収です。中で荷物整理をして外に出ると、きれいに晴れてきました。既に五竜岳にアタックしている方、所々で発生している渋滞が見え、昨日のうちに行っておいて良かったかな。その後、わずかな間にあっという間にガスに包まれてしまい、山頂は見えなくなりました。
さて、下山です。いつもは余った水を帰宅後に洗濯機に入れてしまうのですが、今回はプラティパスに残った1L程度を軽量化のため破棄しました。これで、18kg程度になっているはず。ザックを背負うと、軽い軽い。これで足取り軽やかに下山できるかなと思いきや、いきなりの鎖場と岩場の連続で、その後も一歩間違えれば滑落するような場所があり、ゆっくりと慎重に進みました。
途中の分岐では、迷わず地蔵の沼を選択。きれいなお花畑が広がっており、観光客もたくさんいて、だいぶ下山したことを実感しました。地蔵の沼は水たまりのような感じで、周りの方も拍子抜けしていたようでした。ここから先、アルプス平までは植物園として整備されていて、癒されながらのゴールとなりました。
とおみまでテレキャビンを利用し、エスカルプラザで中遠見山でお会いした3人組の学生さんとタクシーに乗り、車を回収しに八方まで戻りました。
今度は晴れているときに行ってみたいですね。特に、今回何も見えなかった唐松岳は。
テント場の写真の右端の白いMSRのテントのものです。
ひょっとしてその隣の方ですか?違っていたらごめんなさい。
日曜日は晴れて展望良かったです。
土曜日どしゃ降りの中頑張った甲斐がありましたね。
むむっ!ビンゴです。
狭いスペースに無理やりテントを設営して、ご迷惑をおかけしました。
無事に黒菱平まで下山できたのですね。
アルプス平方面の天気は曇りで残念でした。
ほぼ同時刻に五竜岳アタックを開始したのに、私が財布を取りに帰っている間にかなり離されてしまい、ssm330さんの健脚ぶりに感嘆していました。
レコでは「剱岳方面」なんていかにも知っていたかのようなコメントを書きましたが、ssm330さんに教えていただいたおかげです。ありがとうございました。
夕暮れ時に、もっとお話させていただければ良かったと帰りの車で後悔していました。
いつか八峰キレットに挑戦しましょう。
気合いの入ったカメラを持参されていたので、写真をきれいに撮られていると思います。
どこかでアップされているのでしょうか。拝見できれば嬉しいです。
返事遅くなりましたが、期待に応えて?初めてヤマレコに記録をアップしました。
良かったら見てください。
カメラばかり良くても撮影者の技術が追いついてません(笑)
あの日は雨が降ったり止んだりだったのでゆっくりテントの外でと言うわけには行きませんでしたね。
天気が良ければテントの外に出ていろいろお話できたかなと思っています。また山で会えたら、その時は大いに語らいましょう。
リクエストに応えていただき、ありがとうございます。
早速、拝見しますね。
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