幌尻岳 新冠ルート
- GPS
- 05:36
- 距離
- 42.2km
- 登り
- 2,442m
- 下り
- 2,439m
コースタイム
9:30 千歳空港(レンタカー営業所発)ー10:00 苫小牧(モンベル セブン)10:30発 −11:50 新冠優駿スタリオン 12:30発 −13:20 新冠ダム通過 −14:20 奥新冠ゲート −15:10 北電第2ゲート いこい橋 −18:15 奥新冠ダム − 19:10 ポロシリ山荘着
(2日目)
4:20 ポロシリ山荘発 −5:10 第一渡渉地点 −6:50中間点標識 − 7:40水場 −8:10 お花畑標識 −8:55 大岩標識 −9:10 分岐 ー9:25 幌尻岳山頂(休憩)10:00発 −10:50 幌尻岳肩 11:10発 − 12:00 幌尻岳山頂 −12:20 分岐 − 13:20 水場 − 16:30 ポロシリ山荘着
(3日目)
4:20 ポロシリ山荘発 −5:05 奥新冠ダム −8:15 いこい橋 −9:00 奥新冠ゲート ー11:30 新冠温泉レコードの湯
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス | 飛行機&レンタカー |
コース状況/ 危険箇所等 |
1日目 新冠湖(北電奥新冠発電所)の奥新冠ゲートから新冠ポロシリ山荘までの林道歩き 2日目 新冠ポロシリ山荘から幌尻岳山頂〜幌尻岳の肩〜幌尻岳山頂で下山 3日目 新冠ポロシリ山荘から新冠(北電 奥新冠発電所)の奥新冠ゲートまでの林道歩き ※林道について 計測の仕方にもよると思われ実際のGPSデータだと約18Kmほどある模様。 思った以上にアップダウンで累計の高低差があって、これが大変だと思った。 ■駐車場 奥新冠ゲート前に10台弱停められる 少し戻ってほど近いイドンナップ山荘にも駐車場がある。 ■林道 危険個所はありませんが、アップダウンで意外に高低差があります。 ■登山道 山荘からの序盤はヤブ漕ぎ、川を渡ってからの登山道はかなりの急登。 特に後半、水場を過ぎてお花畑あたりからは急こう配なので体力勝負。 ■水場 林道 奥新冠ダム(幌尻湖)手前に岩から染み出た水が飲めるらしい 登山道 約1,600m過ぎのところに、雪渓の雪解け水が飲めます(美味) ■山小屋 小屋番は不在。譲り合って利用する。平日金曜日で20名弱。 ■登山バッジ 新冠町役場で記念バッジと証明書(事前申込必要)を発行してもらえます。 せっかくなので、ぜひ。 平取町のR237沿いのセイコーマート横の売店でも別なものが販売されていました。 ■物品購入 ガス缶、マット、食料などは苫小牧のイオンモール&セブンイレブンで調達 空港から30分の位置にあり便利。ガス缶は空港内でも買えるが、ここは営業時間 も長く(年中無休 9時〜22時)他物品もあわせ一部現地調達するには便利。 ■温泉 新冠ルートの場合、新冠町役場付近の温泉施設(レ・コード館)が便利です。 |
写真
感想
幌尻岳は悩ましい山だと思った。
どこからアプローチしても長く、どのルートを選択するかを考えなくてはなりません。
幌尻岳へのアプローチルートは3つあり、それぞれに一長一短があります。。
体力と時間、日程、費用、そして登頂の確実性などを勘案して、何を一番重視するかでルート決めるのが良いと思います。
々琶織襦璽
よく雑誌等で紹介されているのはこのルートであると思います。
このルートの難しいところは、1日4便の林道バス、数回にわたる渡渉、山小屋完全予約制などで、悪天候に見舞われた時に川が増水すると、バスが止まったり、渡渉禁止になる可能性が高くなる点です。
ルート自体の難易度よりも、天候に左右されやすく、本州から遠征となると山行自体が中止になるので、ここが難しいところです。
⊃郡Д襦璽函
登山口までの長い林道の旅。登山口から更に片道約20km(奥新冠ゲート〜ポロシリ山荘)の長い林道歩きが待っており、アプローチが非常に長いのが特徴です。
その日のうちにポロシリ山荘に辿り着けるかどうか(たぶん大丈夫ですが)
ポロシリ山荘からの登山道も序盤はヤブ漕ぎが続き、後半はかなりの急登が待っていて、体力勝負となります。幌尻岳の肩までを往復でトータル約45km超の道程。
ただし、ポロシリ山荘が使え(500円)、予約も必要がないので少々の天候悪化でも山行自体が中止となる可能性は低い。
チロロルート
通常はテント泊。3ルート中で一番ヒグマに出会う確率が高いと思われる。
コンディション良ければ日帰りも有りだが、七つ沼カールをはさんで、
戸蔦別岳を登り返すことになるので、体調万全で健脚でないと困難。
今回のルートの選定にあたっては多少の悪天候でも登頂できる可能性が高く、自由度が高いことを重視した結果、⊃郡Д襦璽箸鯀択しました。
日本百名山の深田久弥も新冠ルートの新冠川上流のダムから入山したそうです。もっとも当時と今では林道の整備状況が全く異なり林道が整備されていますので、深田久弥のように新冠川沿いに渡渉を繰り返して七つ沼に至ることはありませんが。。
朝一の飛行機で新千歳空港につき、そこから車で約4時間半。ガタガタの林道で車が可愛そうな道を行き、ようやくイドンナップ山荘が見えてきます。
そこから更に約4時間半の徒歩の道のり。
翌朝、ポロシリ山荘を出発し登山道に入ると、しばらく藪漕ぎが続く。踏み跡を辿れば問題ないですが、早朝は草木の露で濡れるので、レインウェアは必須です。
1時間ほど歩くと渡渉箇所に。ここからが本格的に急登が始まります。レインウェアを脱いで登って行くと約1,600mのあたりで沢と合流し、第2の渡渉地点となります。ここは水場となっていて、すぐ上流の雪渓から湧き出た水で新鮮なため、安心して飲めます。
小休憩を挟んで登り始めるとすぐにお花が一面に広がる、『お花畑』になる。可愛らしい綺麗な花が咲き誇っているけれど、登山道は一層角度を増し、大岩あたりまで急斜面を喘ぎながら登ることになります。大岩を過ぎてしばらくすると分岐に出て、ほどなく山頂につきました。
この日は天気に恵まれ快晴だったので幌尻岳山頂付近のカールが綺麗に見渡せました。山頂で食事をとったぐらいからガスが出始めて、戸蔦別岳が見えなくなり始めました。しかし、ここまで来た以上『七つ沼』を是が非でも見たいと思いました。なので、『幌尻岳の肩』まで行くことにしました。
幌尻岳の肩から見下ろす『七つ沼』は神秘的な光景でした。その正面には時折ガスの合い間から『戸蔦別岳』が鋭くそそり立っている姿が現れる。なんて凛々しいんだろうと思いました。できれば戸蔦別岳まで行き、幌尻岳の山容を確かめたかったけれど、ガスって視界が悪化してきているのと、七つ沼カールの鞍部を挟んで登り返すのは正直しんどいと思いました。幌尻岳の肩からでも、綺麗に七つ沼が眺めることが出来、本当に地上の楽園だと思いました。
今日はこれをもって満足することにしました。実際、大満足だった。
幌尻岳山頂まで戻ると、もう誰もいませんでした。
さきほどまで、50年ぶりに幌尻岳に登ったと感慨にふける登山者のグループがいたけれど、すでに下山したようでした。平均年齢70歳のグループで新冠ルートから登られるとは、敬意を表するしかありません。と同時に自分もその年齢にいたるまで元気に山登りができるよう頑張ろうと勇気をもらった気がしました。
誰もいない幌尻岳の山頂で贅沢なひとときを過ごした後、名残惜しく下山を開始。
先ほどの水場でしっかりと給水し、ポロシリ山荘に戻りました。
翌朝は林道を下山するのみで、早朝だったためか、様々な動物と出会えた。
シカ、キタキツネ、リス、ネズミなど、ヒグマだけは出会わなかったがヒグマと思われる大きなウンチがあった。
林道の終盤に差しかかると、これから幌尻岳を目指す登山者たちとすれ違う。
一番最初にすれ違った人たちは、林道のアップダウンがきつくなり始めていたように見えた。
いこい橋を過ぎて、ガス缶を買い忘れたという家族にも出会った。自分のをあげようと思ったがコンロが違ったようでした。
ゲートに辿り着いたとき、難関と言われる幌尻岳を無事に登り終えることができて、ほっとしました。
それほど困難な状況にならないで無事登頂できたのは、お天気に恵まれコンディションが良かったからに他なりません。山の神さまに感謝です。
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