大平山《九州百名山》
- GPS
- 08:47
- 距離
- 30.1km
- 登り
- 1,224m
- 下り
- 1,232m
コースタイム
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 8:48
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
白木山稜線への登りは厳しい 上福土への下りは倒木が酷い |
その他周辺情報 | 湯ノ迫温泉太平楽\600 |
写真
感想
耶馬溪橋の袂の観光駐車場に車を止めた。漸く明るくなった頃歩き始め日本で唯一の8連石造アーチ橋のオランダ橋を渡り山に向った。集落の外れに獣避けのゲートがあり閉めるのに手古摺った。山の領域に入ると右手に尖塔のような大岩が直立し耶馬溪の特徴的な景観が現れた。近づいて見ると下部に洞窟があり仏像が祀られていた。標高240mを過ぎた頃、耶馬渓新四国霊場五十五番霊場のお堂があった。登るにつれて林道は荒れだし、“大平山登山口”と標識のある所から支線に入った。道は更に荒れ、それもすぐに途切れ微かな踏み跡を赤テープに導かれて進んだ。谷筋の道で耶馬溪の核心部の大岩が林立し、傾斜は益々強まり本当に此がルートかと疑ったが時々「九州自然歩道」の標識があったりして間違いではないようだ。所々茨らが混じり立往生する場面もあったが、何とか稜線に達した。
現在地を確認すると予定のルートより東に大きくズレて白木山への分岐のすぐ東側だった。これは逆に好都合でそのまま白木山へと進んだ。途中に展望岩があり山国側流域の山々が望めた。白木山(464m)は、福岡・大分県境尾根の東の先端にあり4等三角点「白木山」が設置されていた。展望もないので直ぐに引き返し稜線分岐から北に延びる尾根の900m先にある巣狩山に足を伸ばした。なだらかな稜線で白木山のような険しさはない。巣狩山(459m)山頂は北側の一部だけが開け周防灘を見通すことができた。分岐点に引き返し南西に進むと展望櫓があり、上ってみるが周りの木が育ち過ぎ何も見ることができなかった。折角展望案内板が設けられているのに勿体ない。南に登路があるようで赤テープが巻かれていた。どうやらこの道が本ルートのようだった。
方向を変えて北に進むと呆気なく大平山(597m)山頂到着した。3等三角点「大平山」が設置されているが展望はない。旧九州百名山に指定されているが地形図には西の方にズレて記されているので大平山は此の辺りのピークの総称のようだ。瓦岳への長い縦走が始まり4つ目のピークは、標高点が打たれ611mの標高がある。此の辺りで一番高く日本山名総監にはここが大平山の山頂とされているので何もない山頂だったが大平山西峰としておいた。
西に下った鞍部は、芦木越で登り返すと更に標高が上がりP634を越えて4等三角点「県界」(662m)に達した。今日の最高所だが何もない。展望のない稜線で変化に乏しく人が来ないせいか蜘蛛の巣が煩い。県道111号線が交差する岩屋峠に下り立つと軽トラが越えてきて「何処から来た?」と声を掛けられた。登り返しは急でP562の南側に乗り上がった。複雑な稜線を進むと瓦岳への短絡路かと思い右側に赤テープを辿って藪に入って行くが登山道と平行しているだけでまた登山道に戻ってしまった。正規の分岐点から瓦岳を目指し北に進んだ。小ピークを一つ越えると林道と交差し山頂方面へも林道となった。
瓦岳(624m)山頂の広場には福岡県の防災行政無線の電波塔があり、その裏側に3等三角点「瓦岳」が肩身狭そうに設置されていた。展望はなし。時刻は未だ10:30、県境尾根を歩いてきたが、昨日は雁股峠の先を歩いているので繋ぎたいと云う衝動に駆られ分岐から3.3卆茲瞭修泙嚢圓ことにした。
西への稜線に踏み出すと地図を用意していないエリアでGPSだけを頼り進んだ。比較的アップダウンは少なく行程はどんどん捗った。昨日の地図のエリアに入ると上福土への下山路が分岐しているので尾根を戻らず此処から下山することに決めた。峠から700m程行くと北側に飛び出した4等三角点「ニクガサコ」(662m)があり藪に入り立ち寄った。今日の最高所と思っていた県界三角点と同じ標高だが、厳密に云うと県界三角点の方が662.33mで30儿發った。
小さなアップダウンが続き昨日来た雁股峠に達した。あれから24時間も経っていないのにやたら懐かしい。上福土への峠に戻り下り始めるととんでもない倒木帯で、行く手を阻んでいる。此は風倒木ではなく間伐材が放置されたもののようでチェーンソーでスッパリ切られた跡があった。苔むして相当時間が経っているようだった。軈て新しい林道が横から現れ、後は楽に下りられた。上福土で県道に下り立ったようだが地形図の道と違うようだ。上福土橋で三尾母川を渡り右岸の道を延々と歩いた。上宮ノ馬場まで下りて来ると山国川と合流する手前に歩行者道路があり、単線のローカル鉄道跡の雰囲気が漂っているので耶馬溪鉄道の跡だと確信しこの道を歩いた。耶馬溪平田駅跡は、駅舎やホームの跡も残り、ありし日が偲ばれた。三角形に尖った巌銅山の梺には補陀窟観音堂があり耶馬渓らしい景観を示していた。総見山の張り出しを越える素掘りのトンネルは曾木トンネル(30m)で車道となっている。この間遊歩道は河原に下りていた。
耶馬溪の独特の風景を楽しみ歩いてきたが左岸に渡り本耶馬渓のハイライト、青の洞門に達した。禅海和尚が30年の歳月を掛け掘ったと云う洞門を歩き和尚の思いを感じ駐車場に帰り着いた。予定より早く終わったので、湯の迫温泉太平楽に立ち寄り汗を流した。
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