記録ID: 4848234
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無雪期ピークハント/縦走
栗駒・早池峰
須金岳(無雪期_真の山頂)
2022年10月29日(土) [日帰り]
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 07:53
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,049m
- 下り
- 1,065m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 7:34
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 7:51
14:28
ゴール地点
天候 | 中腹まで晴れ。 山頂付近雨。 真の山頂藪漕ぎは小雨。 登頂時、奇跡的に晴れた。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
800m付近まで紅葉が素晴らしかったです。 真の山頂は、正直無雪期には行くべきではないと思います。 背丈を超えた密集した熊笹の藪なので、今自分がいる場所、周囲の山容などを視認する事が全くできません。 さらに藪漕ぎの難易度を跳ね上げているのが、一直線では行けないこと。どこまで行って、どこで曲がるのかを常に確認しなが進む事になります。 しかし、あまりに藪が密集しているので、こっち側が進みやすい!と思うと、すぐに行きたいルートから外れます。 さらに私は雨のせいか、スマホが5分ほどロックしてしまい、GPSマップを確認できなくなり、本当に遭難するところでした。ショートカットしようとすると、えぐれた渓流跡?のようなものがあるので、危険です。 真の山頂だけは藪の背丈がヒザくらいですが、相変わらず熊笹と木と蔓で歩きづらい。下山時にコースを誤りかなり時間をロスト。 峠田岳や大森と比較すると密度が桁違いです。歩いても色々な枝や蔓が絡まり、1m進むのに1分かかる事も。 真の山頂は残雪期に行ってください。 私は遭難したけど『偶然、たまたま、奇跡的』に登山道に戻れただけです。 |
その他周辺情報 | オニコウベの温泉街 |
写真
前回の真の山頂での失敗のリベンジ。
目的は登りきってから。登りきったときに体力が残っていないと話になりません。気持ちが先行しますが、まだだ、体力を使うのは今じゃない。早る気持ちをなだめます。
目的は登りきってから。登りきったときに体力が残っていないと話になりません。気持ちが先行しますが、まだだ、体力を使うのは今じゃない。早る気持ちをなだめます。
正直、前回と同じ突入3mで違和感。
ここの藪は何か違う。硬い、高いは前回と同じだとわかってるんだけど!藪の高さは概ね2m前後なので、葉がちょうど目の高さ。これで視界を完全に覆われるので、屈みます。
屈むことで視界は葉から避ける事はできるのですが、見えるのは密集した無数の枝だけ。自分がどこに進めば良いのかが全く視認できません。こまめにGPSマップで方向を確認して進むだけ。
しかも覆われた葉の下なので薄暗く、木の枝が縦横無尽に低く生えているので、なかなか行きたい方向に進む事すら容易ではありません。
とにかく死に物狂いですすんで頭だけ、かろうじて外に出せる場所まで抜けました!しかし方向を見定める術はありません…。
ここの藪は何か違う。硬い、高いは前回と同じだとわかってるんだけど!藪の高さは概ね2m前後なので、葉がちょうど目の高さ。これで視界を完全に覆われるので、屈みます。
屈むことで視界は葉から避ける事はできるのですが、見えるのは密集した無数の枝だけ。自分がどこに進めば良いのかが全く視認できません。こまめにGPSマップで方向を確認して進むだけ。
しかも覆われた葉の下なので薄暗く、木の枝が縦横無尽に低く生えているので、なかなか行きたい方向に進む事すら容易ではありません。
とにかく死に物狂いですすんで頭だけ、かろうじて外に出せる場所まで抜けました!しかし方向を見定める術はありません…。
こんな感じでもいいから、とにかく頭を藪から出します。
四方八方藪に包まれ続けていると、恐怖感から段々と正気を保てなくなります。熊笹の藪に隠れて、足元には、このような木も同じく混じりながら、常に身体に絡みつき、前に進むことを拒んできます。
もう平泳ぎです。
両手を合わせて目の前の藪に突っ込んで左右にこじ開け、足元を確認して跨いで進む。ひたすらそれの繰り返し。
四方八方藪に包まれ続けていると、恐怖感から段々と正気を保てなくなります。熊笹の藪に隠れて、足元には、このような木も同じく混じりながら、常に身体に絡みつき、前に進むことを拒んできます。
もう平泳ぎです。
両手を合わせて目の前の藪に突っ込んで左右にこじ開け、足元を確認して跨いで進む。ひたすらそれの繰り返し。
踏み跡もなく、ちょうど目線の高さに笹が群がってます。いくら進んでも!どこまで進んでも!いつまでも景色は全く変わりません。
私の周りには、纏わりつく藪だけ。徐々に『いい加減にしてくれ!』と叫びたくなりますが、冷静さを欠いたら遭難なんだろうと思い、自分を何回もなだめます。大丈夫、絶対大丈夫。戻って家族の声を聞くまで諦めるな!
私の周りには、纏わりつく藪だけ。徐々に『いい加減にしてくれ!』と叫びたくなりますが、冷静さを欠いたら遭難なんだろうと思い、自分を何回もなだめます。大丈夫、絶対大丈夫。戻って家族の声を聞くまで諦めるな!
このルートだな!と、思いきや、この笹の下まで潜るので、夜の海に月の光だけで泳ぐみたいなもので、早々にルートロス。まさかの反対側に行ってました😭さらにスマホがフリーズ!もう本当に死ぬかと思いました!
登山道に戻れた瞬間。
出た!道だ!叫びました!何度も何度も叫びました!とうとう目標にしていた宮城県の山の無雪期ピークハントの最難関3座全て踏破できました!
最終盤では道もずれて、ルートを戻そうと思ってもなかなか復帰できず、もう戻れないのかもしれないと思った瞬間でした!
手首は傷だらけ、スネは青あざだらけ。
本当に壮絶な藪漕ぎでした。
出た!道だ!叫びました!何度も何度も叫びました!とうとう目標にしていた宮城県の山の無雪期ピークハントの最難関3座全て踏破できました!
最終盤では道もずれて、ルートを戻そうと思ってもなかなか復帰できず、もう戻れないのかもしれないと思った瞬間でした!
手首は傷だらけ、スネは青あざだらけ。
本当に壮絶な藪漕ぎでした。
最後はこんなアスファルト道路を4km歩きます。
果てしなく長いですが、無事に今日の山行を終えれた事にとてつもない安堵感が湧き上がってきました。早く車に戻って家族と電話したいです。
果てしなく長いですが、無事に今日の山行を終えれた事にとてつもない安堵感が湧き上がってきました。早く車に戻って家族と電話したいです。
感想
自分の止まった時間を取り戻すためにリトライした須金岳。
結果的には遭難しかけたので取り戻さなくても良かったかな?と思いました。
この山は、分県別登山ガイドに登録されています。しかし、山レコでは仮の山頂では登頂判定してくれません。
なので、仮の山頂で登った事にしていた方もおられ、当初は『ズルい!』と思いました。
でも、実際に自分が登ってみて、無雪期に絶対に真の山頂を目指してはいけない山だと思いました。
仮の山頂で良いなら、それで良いじゃないですか!その方がみんな須金岳をもっと好きになりますよ!
ですから、真の山頂を目指している方、できることなら残雪期にしてください。
自分の命をリスクに晒してまでやるのが登山ではありませんから!
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