雨の平ヶ岳〜半端なかったロングルート
- GPS
- 11:20
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 1,700m
- 下り
- 1,700m
コースタイム
天候 | 晴れのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
20台ほど駐車可能 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※登山ポスト、バイオトイレあります。 ※登山口〜下台倉山はやせ尾根を歩きます。 岩場と木の根道との繰り返しで(雨時はかなり滑りやすい) どんどん高度を上げて行きます。 急登な岩場はロープが数か所あります。 晴れていれば展望良く急峻な尾根と谷がよく見渡せます。 燧ケ岳も良く見えます。 ※下台倉山〜台倉山 展望道と樹林帯とアップダウンを繰り返します。 ※台倉山〜池ノ岳〜平ヶ岳 台倉清水、白沢清水の水場があります。 ぬかるみやオオシラビソのある木道が交互に現れます。 森林限界を超えて草原状の尾根道に出ますが 岩場と砂礫の道が現れ、切れ落ちたやせ尾根もあるので注意 登り切ると正面に姫ノ池がある池ノ岳に出ます。 池ノ岳から木道を伝い鞍部に下りてオオシラビソの樹林帯に入り 緩やかな登りを経て湿原の木道に出ます。 平ヶ岳山頂は広大な湿原と池塘が広がり晴れていれば大展望のはず。 三角点は少し右に入った場所にあります。 |
その他周辺情報 | ♨桧枝岐村に温泉あります。 燧の湯 桧枝岐温泉 アルザ尾瀬の郷 ※http://www.oze-info.jp/spa/ |
写真
感想
2年前の秋に燧ケ岳から見えた平ヶ岳。
山二つ越えて行くロングなルートをいつか歩いてみたいと思っていた。
ルートが長くて時間もかかる。行くなら日の長い時期に行かねば…!
アクセスも時間がかかり、前日に出発し車中泊で行くか、
それとも桧枝岐村の民宿や山荘に泊まるべきか。
祝瓶山でご一緒したwaqueさんが平ヶ岳に二回行ったとの話を聞き、
やる気を奮い是非行こうと決意。
土曜の夜にどうにか桧枝岐村まで移動し車中泊して翌日朝登山口まで移動。
登山口はすでに車が10台ほど駐車。
時間を前後しながら何人かの方とすれ違いながら登る。
晴れてくるかと思わせる朝日を仰いで青空も仰いで
日に照らされる深い谷と山肌の美しさ、遠くに見える燧ケ岳の山容に深く感動。
下台倉山へのアプローチは切れ立ったやせ尾根、砂礫、岩場、そしてステップごとのシンボルツリーの存在に表現できる。
暑くて暑くてタオルマフラーを何度も絞り、まだ朝早いのにこんなにばてばてで大丈夫かと不安になったほど。
やっとの思いで下台倉山に着いたとき、台倉山への長く連なるルートが目に入る。
下台倉山を過ぎてからなんとなく雲が多くなりガスが立ちこみはじめ
ぽつぽつと雨が降って来た。
雨が降ってもこの程度なら…と思っていたら…だんだん本降りに。
樹林帯を歩くので雨の影響はあまり気にならなかったけど
展望地になるとさすがに雨具を着るしかない。
暑いので一枚脱いでゴアテックスの上着を着てズボンは履かずに歩いたものの
泥跳ね防止のスパッツも履いてこないし重い登山靴も履いていないので
どんどん足元も酷い状況に。
いよいよ池ノ岳の手前でもろに風を受け雨も思い切り吹き付けてきた。
さ、さ、寒い・…
あれだけ登山口から暑い暑いと喘いでいたのに雨風受けるとこんなに寒くなる。
標高2000m超えると夏でも低体温症の恐怖を実感。
池ノ岳の目の前の姫ノ池、そして池塘のある湿原。
夢にまで見た平らな山頂湿原はガスと風雨でじっと立ってもいられない。
湿原の花々も眺望も楽しめずに平ヶ岳へと向かった。
平ヶ岳山頂湿原はきっとすごく広くて池塘が散りばめられたように点在し
遠くの山々も360度の大展望も望める素晴らしい場所…のはず。
湿原の花は〜?池塘は〜?大展望は〜?一体これはなに〜?(/_;)
どんなに見渡しても真っ白で風雨が強くてじっとしてるのも耐えられない。
山頂記念写真を撮ってもらってすぐ引き返す事に。
湿原の花はワタスゲ、チングルマの穂、これから咲いてくるキンコウカ、そしてイワショウブやイワイチョウ、ツルコケモモ、タテヤマリンドウ、キソチドリなどなど、楽しみな花がいっぱい見られるけど撮影もままらなぬ。
山頂から1Kの場所にある玉子石にも行けず。
寒いので皆さん足早に戻りはじめる。
戻りはあたふたと滑って転んでしりもちついて痣はできる、膝はまた痛くなる、足元はどろどろになり靴下までたっぷりの泥水を吸い込んで歩くのも気持悪くなるほどだった。
何とか下台倉山まで下りてくると雲の下に出て下界は雨が上がった様子。
朝早く暑さに喘ぎながら登ってきた急登を
膝が痛いのに下りて行くつらさ…(/_;)
ようやく登山口に下りてきたときは疲労困憊状態。
肩の力がやっと抜けてほっとした。
汗と雨でずぶ濡れになった服、靴下、靴は泥で変色してしまっていた。
山歩きの激しさと過酷さを物語る自分自身の成りに笑えてくるほどだ。
お隣に停車していた方は茨城の方で
昨年から北海道から山登りしながら南下しているそうだ。
お話をじっくり聞きたかったが、今日中に仙台に戻らなければならぬ。
無礼を詫びて登山口を後にしてそして温泉に直行。
平ヶ岳の山頂湿原&大展望は残念ながら堪能できず
しかし
奥深き山々のアプローチに光が織り成す尾根と谷の佳き眺めを楽しみながら
苦しかったけれどいい山だと思う!(*^_^*)
ショックだったのは
ポーチに入れていたiphoneが雨に濡れてブラックアウト。(/_;)
お守り用にポーチに付けていた八咫烏、どこかに飛んで行ってしまった。(/_;)
帰り道、非常に眠くて路側帯のコンクリートにタイヤのホイールを擦ってしまって亀裂が入ってしまった。(/_;)
白河から仙台まで2時間ちょっとの距離
眠気に耐えられず3回ほどP.AやS.Aで休憩を取り仮眠しながらしようやく家に戻ったのは午前様の1時。
私にしては今回は弾丸ツアーだった。
ロングルートは前日にしっかりと休むべし。
そして山から下りた時は無理せず、地元の宿でゆっくり疲れをいやすべし。
いろんな教訓と学習をさせてもらった平ヶ岳。
憧れの山頂湿原と大展望をまだ目にしていないのでまたチャレンジします。
meikenさんへ
こんばんは。
平ヶ岳に行ったと伺ってから、ずっと心待ちにしていたレコを拝見して感無量です。
夏のさなかに低体温症を危ぶむほどの寒さを体験しながらも登頂されたガッツに
感動です。
歩けども歩けどもたどり着けないような気がする、長い長い道のり。
途中の転倒はあったようですが怪我なく事故なくご無事で本当に良かったです。
私が歩いた時も最初は天気が良くて、もう戻れないという所で、イキナリ風雨が強くなりました。多分、平ヶ岳の作戦?なんだと思います
懐かしい景色を眺めながらmeikenさんの苦労の100分の1ほどを追体験させてもらいました。
帰仙時の眠気も本当にヤバいですよね
全てをクリアして無事に帰宅されたmeikenさんは、ほんとにほんとにすごいのだーー!
でも・・・平ヶ岳、良いお山ですよね?!
今度は心残り(玉子石)に会いに行きたくな〜る(催眠術風)
また登りたくな〜〜〜る
その時は是非、ご一緒させて下さい
膝の養生なさって下さいね。
凄いレコ、本当にありがとうございます。
お疲れ様でした!
2回も平ヶ岳を歩かれたwaqueさんに脱帽ですよ
お天気読みは難しいですよね〜
新潟側は雨が降ると分かっていましたが
福島側の晴天?に押されて天気は持つかもしれないと淡い期待を抱いてしまいました。
なかなか晴天と週末が合うのが難しいですが
今年も行けなかったと後悔するよりは行くべきだ!と自分に暗示をかけました。
無事に戻れたので本当にいろんな事に感謝感謝です
玉子石と山頂湿原とパノラマ展望が心残りなのでまたいつか行きたいです
是非是非こちらこそ、ご一緒させて下さいね
meikenさん、ついに、憧れの平ヶ岳へ登られたんですね
この距離を日帰りで…すごいです!!
meikenさんの気合いと根性が伝わってくるレコですね
そして車中泊も…
私も先日、月山で雨に濡れ、カメラを成仏させてしまったので、それ以来、雨対策を見直しています。
…と言っても、いろいろなものをジップロックに入れて行くのと、乾燥剤を持ち歩くことですが
お帰り、ホイールの亀裂はショックでしょうが、大事故にならずご無事だったのは何よりです。
八咫烏も、meikenさんをお守りしていなくなったのでしょう。
これから暑い季節になりますが、体調にはお気を付けて!!
平ヶ岳は日帰りできると今回の山行のきっかけとなったwaqueさんだけでなく
山で出会ってお話した何人かの方からも聞いていたので
絶対行きたかった山なんです。
車中泊は山小屋同様、眠れませんね
(足を伸ばせないのがつらい…)
iphoneは山頂までは大丈夫だったんですがその後の風雨でしっかりとやられてしまいました。
防水バッグに入れておくべきだった
ホイール…というよりホイールカバーに亀裂が入った?
ディーラーに持って行って見てもらいます。
“お守り”に関しては以前もお山に置いてきてしまった事があるので
きっと山の神様に気に入られて守り神になっていることでしょう。
一つ馬鹿な事をやって反省と学習しているつもりですが
バカな事を繰り返してそれでも学習できないお年頃になって来ているのかも
お膝の具合どうですか? 暑中お見舞い&お大事にね〜
こんばんは。
お守り拾わなかったんですね。草に隠れてましたので見やすい所に置いてみたのですが・・・・
低体温症も心配ですが、合羽を着たときには脱水症状にも気を付けてくださいね
特に女性は、トイレを気にするあまり水分補給を怠るようになると思います。
今回のような長丁場ではシャリバテも・・・・・
長丁場では、履いていたローカットの靴では足や膝を痛めますので避けた方が良いかと思いますよ。
道中、前後しながらときどきお話ししながら歩いたご夫婦さんですね。
下山して駐車場にしばらく居ましたが
出会えなかったので気になっていました。
酷いお天気になりましたが
もし次もあるならば4回目の平ヶ岳は晴れたらいいですね〜
お守り…全然目に入りませんでした。お気遣いありがとうございます。
靴に関しては試行錯誤していて
ハイカットの登山靴、ハイキング用の登山靴と履き比べているんです。
今回のような泥濘個所はしっかりとした登山靴の方が良かったですね。
トレイルランやハイキング用の軽い靴のほうが足裏感覚がしっかりあるので
しっかりと岩場や地面を踏みしめるような気がします。
雨の場合ではスリッピーになる山道はどちらの靴履いても転んでいます
疲れない靴選び、疲れない歩き方…いろんな山歩いてまだ試行錯誤中です。
膝は二か月前に痛めたのが下山すると出てくるので
今回ハイカットの登山靴を履いていても膝痛は来ています。
平ヶ岳、かなりハードな山なんですね知りませんでした、20キロ越えの距離に加えて累積標高も1500mとは、これは大変ですね…一度 行かなければ
このコースで暑さと寒さ、おまけに雨にたたられてしまっては大変だったと思います、私もこの間の尾瀬ではザックカバーを使わなかったら荷物全部がびしょねれでiphon も危うく水没するところでした、それでこの間、濡らしてはいけないものを入れる防水バックを買って来ちゃいましたよ〜
長距離の日帰り遠征は帰り道が一番つらいところになりますよね、大きな事故にならずに幸いでした、ちょっと贅沢ですがやっぱり下山した後は温泉でゆっくりが一番ですね
尾瀬に近いロングなハードな山です。是非歩いてみてください。
下台倉山までのやせ尾根、なかなか効きますよ
今回見られなかった山頂湿原の素晴らしいであろう眺めを
是非写真に収めていただきたいです
途中から雨が降って来てザックカバーはしていましたが
iphoneはショルダーポーチの中に入れていたので山頂過ぎてから風雨にやられてしまいました。
平ヶ岳&尾瀬散策も考えましたが
今年はいろいろと用事が重なっているので遠出もままならない状況です。
前日の車中泊の不眠も影響していますね。
次からは山後はゆっくり時間取って尾瀬周辺に宿泊することにします。
長い長いコースと雨模様の天気
ちょっと不幸な出来事
どれだけ疲れても心は充実
でも山は家に帰るまでですから、疲れきっての運転は・・・
気をつけてくださいね
今回のような弾丸ツアーは最初で最後にします
ソロでハードルの高い山、しかも日帰りはさすがにしんどいです
ゆっくりと山時間満喫…これが本来の目的のはずですが雨ではね…
タイムにこだわるわけではないので
自分自身の心の充実のための山歩き、心がけます
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