唐沢鉱泉〜天狗岳周回【八ヶ岳ブルー】
- GPS
- 09:30
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 925m
- 下り
- 901m
コースタイム
- 山行
- 7:36
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 8:54
天候 | 両日とも晴れ☀️ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
往路:新宿10:00発 あずさ13号→茅野12:06着 送迎バス13:00発→唐沢鉱泉13:50着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・道迷いしやすい箇所にはピンクテープ、ゴーロではペンキで○印とよく整備されています。 ・(10/31時点)日当たりの悪い斜面、岩の隙間や表面に雪が解けず残っていました。チェーンスパイクが必要な程ではありませんが、凍結して滑りやすい箇所も。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
初めて買った登山本が「岳人」の八ヶ岳特集だったために、同行人が遠征先に選ぶのは八ヶ岳ばかり。
今回は、アクセスの良い天狗岳に挑戦です。
新宿から特急あずさで2時間、茅野駅から送迎バスに揺られること45分で唐沢鉱泉に到着。
道中、三井の森の紅葉が素晴らしく綺麗でした。
山奥の温泉宿、という趣の唐沢鉱泉ですが、お部屋もお手洗いも清潔でとても快適。
夕食の時刻まで周辺を散策し、その後は温泉に身体をゆっくりと預けます。
お風呂は、八ヶ岳産の岩に囲まれた木の浴槽。岩の隙間にシダやお花が育っていて、情緒があります。
炭酸泉ですから、登山後に入るには最適かと。
お夕飯に舌鼓を打ち、翌朝に備えて早く就寝。
夜も明けぬうちに目を覚まして、昨夜お願いしていたお弁当を引き取り部屋でいただきます。
早く出発するためすっぴんの予定でしたが、なぜか顔がパンパンに浮腫んでおり誤魔化すためにメイクします。
「誰も見いひん、そのままでええやんけ」いやまぁ、その通りなんだけど‥開き直れない中途半端な山ガール笑です。
白い息を吐きながら八ヶ岳の森の中に入っていきます。もちろん登山道は人の手が入ったものですが、深閑とした森、山は普段私たちが暮らす領域から明らかに外れていて、異なる世界に身を置くことに毎度ぴりりとした喜びを覚えるのです。
標高を上げていくにつれ、木々の間から雲海が見えます。朝早い時間の登山ならではの醍醐味。
第一展望台の手前で植生が変わり、展望が一気に広がります。北アルプスの稜線がはっきり見えて、思わず歓声を上げます。
ここから第二展望台まではゴーロも少なめで比較的歩きやすい道が続きます。第二展望台で小休憩。
天狗岳の付け根に差し掛かったとき、聳える(私たちにはそう見えた)ゴーロに瞠目します。
「これ、登るのかー」怖さとわくわくがないまぜになった気持ちで、両手足を動かします。
途中、風が強く吹く瞬間があって、その時は怖さが勝る。でも振り返れば絶景。さらにその先を見たくて、休まず両手足を上げていきます。
そして西天狗岳。
山頂に辿り着いた時の達成感は、これまででいちばんかも。第一展望台のあたりですれ違った方々と「大変でしたね」声を掛け合います。
休まず東天狗岳に向かいます。
ゴーロとザレ場が混ざった斜面を降りて、登り返し。降りたところで「振り返ってみ」と同行人。
黄土色のゴーロと、どこまでも青い空の見事なコントラストに声を上げます。
「八ヶ岳ブルーやな」なにそれ? 標高が同じなら空の青さに大差ないと思うのだけど‥この時ばかりは同行人の言葉に頷きます。八ヶ岳にしかない空があるんだ。
東天狗に到達。
山の稜線に見惚れ、あと考えるのはお昼のことだけ‥のはずが、ここから先が長かった。
大きなゴーロで日の当たらない急斜面、雪が残り岩の上は一部凍結しています。足を滑らせたらひとたまりもありません。お尻で降りることに。
私のトレッキングパンツは他の人のそれより酷使されているかも‥次もあまり高いのは買えないな。
やがて分岐に差し掛かります。
ここでお宿で見た手描き地図を思い出せばよかったのに、と今になって思います。
それというのは、私たちが実際歩くことになったすりばち池経由より中山峠経由の方がコースタイムがわずかばかり短い。あと、中山峠への道にはゴーロが描かれていない。
私たちはもともと早く歩ける方ではありませんが、ゴーロの下りで覿面に遅くなる、ということは編笠山で経験済み。
帰りの送迎バスの時間が15時、黒百合ヒュッテでのお昼や(願わくば)唐沢鉱泉でもう一風呂、ということを考慮すると、少しでもペースの落ちないルートを選ぶべきだったかと。
とはいえ、苦戦した天狗の奥庭はなかなかの奇景で、見られてよかった!と思っているのも事実です。
辿り着いた黒百合ヒュッテ、心待ちにしていたビーフシチューは残念ながら温めが足りませんでしたが、お味はとても良かったです。
あとは唐沢鉱泉に急ぐばかり。
急ぎながらも口を動かさずにおれない同行人は「山小屋の収益向上」について持論を展開します。
そりゃ存続のために損益計算書とか大切だけど、山小屋の役割って様々だから、他の企業と同列に語れないんじゃないの?何よりあまり俗っぽくなってほしくないよーなんて私は思うのだけど。
15時ジャストに唐沢鉱泉に到着。
お宿の手前でおかみさんが大きく両手を振って迎えてくださいました。
「無事でよかった、お手洗い行っておいで」
ご心配おかけしてしまったことを申し訳なく思うとともに、山中のお宿らしい温かさに触れてとても嬉しくなりました。
バスに同乗された方々にも、ギリギリになってしまったことをこの場を借りてあらためてお詫び申し上げます。
信州割の観光クーポンを茅野駅のお土産物屋さんで使い切り、あずさの中で恒例の反省会をしたのでした。
「どうすればゴーロを素早く降りられるようになるのか?」この課題をクリアするために、また八ヶ岳を訪れることでしょう。
コメント
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レスが遅くなりましたが、2日間の遠征お疲れさまでした。
信州での秘湯とお料理と山行、どれも秋を満喫されている感じでいいですね、人里離れて、落ち着いた宿で秋を楽しまれた様子が伝わってきました。八ヶ岳方面、行ってみたくなりました。
こんにちは😊
コメントありがとうございます!
八ヶ岳は3回目ですが、毎度ゴーロに苦戦しつつも癖になってきました笑
しっとりとした苔の森が楽しめる北八ヶ岳、ごつごつとした岩登りの南八ヶ岳、それぞれに良さがあります。ぜひ行かれてみてください✨
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