富士登山 プリンスルート
- GPS
- 28:14
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,558m
- 下り
- 2,603m
コースタイム
- 山行
- 6:17
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 6:40
- 山行
- 8:07
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 9:48
27日;赤岩八号館0640→0915富士山頂1045→1500御殿場口新五合目登山口
天候 | 二日とも快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・愛知県→水ヶ塚駐車場(自家用車) ・水ヶ塚駐車場→富士宮口五合目(シャトルバス、約30分、1150円) 定期便30分間隔+臨時便 ●復路 ・御殿場口新五合目→水ヶ塚駐車場(富士急バス、約15分、510円) 一時間に一便程度しかありません。タクシーのほうが便利かもしれません。 ・水ヶ塚駐車場→愛知県(自家用車) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト;富士宮口五合目、富士山総合指導センター前 危険個所;富士山はよく整備された登山道です。標識も多く危険個所はありません。 難所;宝永火口は火山灰の為にずり下がり易く、思ったより疲れます。 |
その他周辺情報 | 温泉;花の湯(富士宮市) |
予約できる山小屋 |
御殿場口七合四勺・わらじ館
|
ファイル |
GPSログ
(更新時刻:2014/07/31 09:28)
装備表
(更新時刻:2014/07/31 09:37) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
|
---|---|
備考 | ゲイターは大砂走の下山には便利です。砂が靴に入るのを防ぎます。 水はペット水1Lを持参、山中で1.5Lを買いました。一本500円です。 |
感想
久しぶりに富士山に登りました。SNSの知人4人でのんびり登山です。
「一度も登らぬ馬鹿に二度登る馬鹿」といいます。私は二度目の馬鹿になります。
前回と同じく「プリンスルート」で登りました。
富士山には主な登山道が四つありますが、どれにも当てはまりません。四ルートのうち二つの良いとこ取りをした折衷ルートです。
標高が高い富士宮五合目登山口から入り、トラバースして宝永火口を抜け、御殿場ルート六合目に横入りします。 そのまま御殿場ルートで登頂。
下山は御殿場ルートの大砂走りという砂斜面を豪快に駆け下ります。
昔、皇太子さまがこのルートで登ったのでプリンスと呼ばれるようになったそうです。
初日は富士宮口五合目登山口から、宝永火口を通って御殿場ルート六合目に抜けます。八合目まで登り赤岩八号館に宿泊。
翌日は小屋前でご来光を拝み登頂、下山は御殿場ルートの大砂走りを使いました。
この地方の梅雨は7月21日に明けました。所謂「梅雨明け十日」にはまり、二日間ともに無上の好天に恵まれ感動的なご来光を拝むことができました。富士山の女神コノハナサクヤヒメに感謝です。
●ご来光
ご来光は闇から光への半時間のドラマです。荘厳です。
東の空が白みだしたころ、一本の赤い線が地平線に現れます。
時間と共に線は太く明るくなり、黄色い帯となります。
山中湖の向こう辺り、帯の中央部は更に明るさを増し、やがてここから太陽が浮かび上がります。 まだ、赤く黄色く低温の太陽です。
太陽は更に上がり、地平線から自分の大きさ程度に離れたころ、闇は完全に去り地表は光に包まれます。
美しい光景です。
はるか眼下には清らかな 白雲が残っています。まるで人間の煩雑さや美しからざる部分を覆い隠すかのように。
空には白布を引き裂いたかのような雲が飛び去るような速さで動いています。
●富士の空
空の青さが違います。いつもよりずっと青い。
何故か?
富士の地表は遠方から眺めた姿からは想像もできません。
草木も生えず、赤茶けた醜い火山灰で覆われています。
生命の暖かさはありません。
この無機的な赤茶色との対比によって、余計に青く見えているようです。
日の出は天地創造以来、毎日繰り返されてきたドラマですが、
長らくその存在すら忘れていました。
眼下の見事な雲海を見て、参加者の一人は「割り箸を突っ込んでかき回したいわ!」と独り言。若菓子を思い浮かべていたようです。
●大砂走り
数キロにも及ぶ火山灰の急斜面です。
脚力があれば、砂塵を巻き上げながら激走して短時間で下ることができます。そうした猛者連に追い抜かれながら、私たち中年一行はのんびり歩き下りました。それでも距離が長いのでかなり疲れます。
地形図から斜面角度を測りました。宝永火口あたりでTAN=0.39、角度21度でした。私の認識ではTAN=0.3、17度以上は急坂と思っています。
ここは大変な急坂です。
Mさんは激走する姿をビデオに収めようと50mほど走って転倒。ヘッドスライディング!顔から砂に突っ込んで真っ黒になっていました。大砂走だからこそできる楽しい思い出です。
●一度は富士山
今回登山の発案者はMさんです。「一生に一度は富士山を」との思いからです。
かなり前から筋力トレーニングを積んでいたのとのこと。並々ならぬ覚悟です。立派!コノハナサクヤヒメに熱意が通じたのでしょう。二日間とも見事な快晴です。
●節目の行事
Bさんは50歳の節目の行事として参加していました。腰痛をおしての登山です。
登山開始直後からかなり疲れた様子です。山小屋に辿り着くかも心配になるほどです。私が心配してリュックを持つことを申し出ても辞退しました。
「出産と同じぐらいキツイ」と言いながらも、
「こんなことで負けたくない!」と弱音も吐かず歩きました。
勿論、速く歩くことはできません。しかしゆっくりながらも確実に脚を進めます。
見事な姿です。最後まで助けを借りずに歩き続けました。
富士のご来光と同じぐらい美しい。
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