紅葉劇場の赤ゾレ山、木梶山|反時計回り
- GPS
- 07:41
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 976m
- 下り
- 962m
コースタイム
- 山行
- 4:39
- 休憩
- 2:55
- 合計
- 7:34
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
8時過ぎですでに5台駐車。我々で満車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし。歩きやすい。 落葉により踏み跡不明瞭な箇所あり。 粘土状の土質のため、雨後は滑りやすそう。 |
感想
▼概要
天然林と展望が素晴らしいコース。
日当たりの関係から、反時計回りがおすすめ。
知る人ぞ知るエリアだが、期待を越える魅力に溢れていた。
カエデ・ヒメシャラは本日が紅葉ピーク、ブナ・ミズナラは落葉していた。紅葉と冬枯れを同時に味わうことができた。
・アプローチ
林道最後の1km程度は未舗装。雨後はぬかるみがタイヘンそう。
ゲート前の駐車余地は6-7台。
・序盤
紅葉と沢が美しく楽しい林道歩き(40-50分)
・ハッピのタワ〜ハンシ山
西側は植林地、東側はススキ原で東側の展望が開ける。
・ハンシ山〜伊勢辻山
東側の天然林にカエデが多く、美しい紅葉が見られる。本日が紅葉ピーク。
・伊勢辻山〜赤ゾレ山
西〜南側の展望広大。和泉山脈、大峰山脈から六甲山までぐるりと見渡せる。
赤ゾレ山頂は小規模なカラマツ林。黄葉が美しい。
・赤ゾレ山〜ヘイベイ平〜木梶山
美しい天然林。広い尾根が緩やかな起伏を伴って続く。気持ちの良い道。ヘイベイ平は西〜北側の展望が開ける。中央アルプスらしき山塊が遠くにうっすらと見えた。
・木梶山〜林道
細尾根、急坂の連続。下部は植林帯で薄暗い。冷たい北西風が当たりやすい。
林道沿いの渓流はナメ滝や滝壺など美しい渓相。このエリアは沢登りも楽しそう。
▼感想
大学生時代の頃のように、山のことを考える時間が増えてきた。
数年ぶりに「単独行者 新・加藤文太郎伝」を読んでしまったのがマズい。再び山の沼へ引きづり込まれそうだ。果たしてどうすればいいのか。
最近は台高山脈がお気に入りになりつつある。関西も魅力的な山をたくさん秘めているように感じる。
本日の行き先として、当初は鈴鹿山脈の御在所岳を検討していたが、駐車場がすぐに埋まること、家から距離が遠いことを理由に断念。2時間程度で登山口へ行ける大峰〜台高山脈周辺から探すことに。明神岳〜桧塚奥峰の天然林が忘れられず、北隣のエリアへ。
4:40起床、5:40出発。
前半を父に運転してもらい、私は後ろで寝る。五條CIで運転交代。
吉野川沿いを走っていると鋭峰が飛び込んできた。西側から見ると、綺麗な山容をしている。高見山が関西のマッターホルンと呼ばれるのも無理はない。これまでの2山行はいずれも厚い雲に覆われていたが、今日は大快晴。良い1日となりそうだ。
高見トンネルを抜けてすぐに右折し、林道へ。展望の良いススキ原を抜けた先の別れ道は未舗装を進む。駐車場はかろうじて1台分のスペースが空いていた。
登山口脇には、素晴らしい滝があり、紅葉と鳥居の組み合わせも秀逸だった。今日のコース、序盤は林道歩きである。だが、この林道は見た目良き滝がいくつも流れており、紅葉ピークとあって予想以上に楽しめるものだった。
もしここが大都市近郊だと人でごった返すだろう。
林道を40分歩き、山道へ。急な植林帯を登るとほどなく稜線へ。ハッピのタワは展望がなく薄暗かったが、この先南へ進むと一気に北〜東側の展望が開けた。この先も東側は天然林が続き、気持ちの良い道。
ハンシ山を過ぎると鮮やかな紅葉劇場が続く。京都とかのお寺へお金を払って人ごみのなか紅葉を見に行くよりも、何倍も崇高で美しい。朝の清々しい空気の中、陽光を浴びて赤や橙、黄の光を放っていた。落葉の直前まで美しく輝く姿に心打たれる。
伊勢辻山周辺は低木が主体で西側の展望が開ける。
大普賢のギザギザも相まって、大峰山脈がミニ日本アルプスのように見える。素晴らしい。
ここから赤ゾレ山までは分県登山ガイドで「日本庭園」と紹介されているエリア。アセビの低木がポツポツと点在していたが、樹齢は若そう。大峰山脈を眺めながら気分よく歩く。
赤ゾレ山はさらに大展望で、西〜南のあらゆる山を望める。二上山越しにあべのハルカスらしきタワーや大阪湾もよく見えた。大峰山脈南部は薊岳で隠れているようだ。ここで昼食とした。アルファ米とレトルトカレーという組み合わせで、価格帯の異なる3種類のカレーを食べ比べた。やはり安いものは値段相応の味だった。アルファ米の袋にカレーを収めることができたため、食器は不要だった。
赤ゾレ山から木梶山まではなだらかな気持ちの良い天然林を進む。ブナやミズナラなど大半の樹木はすでに落葉し切っていた。おかげで、樹間から展望がよく効いた。
ヘイベイ平からは東〜北〜西の大展望。曽爾の火山群も一通り見渡せた。遠く中央アルプスらしき山影も認められた。ただ、ここから先は北西風の当たりが強くて、少し肌寒かった。
木梶山周辺はヒメシャラが多く黄葉が綺麗。適当な陽だまりを見つけてコーヒータイム。
帰りの林道は美しい渓相を眺めながら歩いた。
復路100kmの燃費は27.2km/L(ガソリン車)。エアコンをつけた割には頑張った。
本日も大満足の1日となった。台高山脈の天然林はやはり美しかった。
余談
帰りに私が立派なシカ(オス)を引きそうになった。
そして運転交代後、父が小さなタヌキを引いてしまった。
これは何を意味しているのだろう。
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